Lobi Traoré (3)

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・ Lobi Traore "Raw Electric Blues From Bamako" (KSK, 2010)
・ Lobi Traoré "Rainy Seaon Blues" (Guitterhouse Records, 2010)

 昨晩の予告通り、今夜はマリのバンバラ・ブルース・ギタリスト、ロビ・トラオレ Lobi Traoré について。

 夏頃に彼の音源を整理してページをアップ時点では、まさかこうした展開になるとは予想もしなかった。簡単なアルバム・リストを作成してから数ヶ月間で新作を3タイトル入手し、そして今年6月に急逝。大好きなミュージシャンだったのに、結局ライブを体験することも直接会うこともできなかった。

 現時点でのラスト・アルバム(遺作?)"Rainy Season Blues" を何度か聴いてみた。アコギ弾き語りのみで構成された完全なソロ作(ライナーには、このアルバムが誕生するまでの経緯が詳細に語られているが、さして面白い話は出てこない)。淡々とした印象の中、彼らしい歌い口には親しみを感じ、中盤の気合い漲るギター・プレイにも聴きごたえあり。決して悪い作品ではない。しかし、私が好きだったのはもっと違った姿のロビだった。エレキをアグレッシブにゴリゴリ掻きむしるロビが好きだったのだ。

 だから、今年リリースしたもう1枚、"Raw Electric Blues From Bamako" の方が断然好き。エレクトリック・アルバムとしては前作に当たる"The Lobi Traoré Group" (Honest Jons HJRCD 13, 2005) よりも、ずっとタイトで集中力の感じられる完成度の高い作品だと思う。かつて "In Griot Time : String Music From Mali" (Strens STCD 1089, 2000) 収録のライブ録音 'Maby Djoudou Don' のぶち切れた演奏を聴いて感じた、もっとこんなサウンドを浴びたいという欲求がよやく満たされた気持ちでさえある。

・2010.6.8 : Lobi Traore (1)
・2010.7.15 : Lobi Traore (2)



 ロビも含めて西アフリカのブルース系音楽で好ましく感じるのは、ギターとパーカッションのバランスが良いこと。伝統楽器のアーシーで重いビートがとても魅力的だ。こうした特質は、仏 Cobalt からの一連の作品群に共通していたことだとも思う。ロビにしても、たとえドラム・キットをバンドに入れていたとしても、それが前面には出てこない。エッジの立ったスネアの固い音が支配的なサウンドはアフリカン・ブルースとの相性が良くないのかも知れない。

 そんなことを考えるのは、今年リリースされたもうひとつのアフリカン・ブルースのアルバム Vieux Farka Touré "Live (Dig)" を聴いた際の印象を思い出したからでもある。このアルバム、実に熱い演奏が繰り広げられていると感じたのだが、冒頭からスネアの音が支配的で、途中まで試聴して自分の好みではないと判断し、買わなかった。ライブ・ミックスだからという理由もありそうなのだが、やはりジェンベやバラフォンなどのリズムに牽引されるブルースの方がはるかに気持ちよく響いてくる。



 ブログへのアクセス数が最近多いキーワード、もうひとつは「Bucu View Bungalow」。これは私がバリ島ウブドで定宿にしている小さなロスメン。こうした個人的な旅の情報も、もう少し整理しておいた方が良いのかなと思うこともある。






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by desertjazz | 2010-10-29 23:59 | 音 - Africa

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