Dubai / Maroc 2010 (4)

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11/20 (Sat)

 12時50分、カサブランカのムハンマド5世空港に到着。イミグレはスムーズ。しかし荷物が全然出てこない。空港に隣接する駅から鉄道で移動する予定でいたので、少々やきもきしたが、14時発の列車の1等車に乗り込むことができた。マラケシュまで3時間15分、200ディラム(約2000円)。

 カサブランカ郊外の乗換駅(L'Oasis)まではボロの車両だったが、乗り換えた列車の座席は1室6名のコンパートメント。アメリカやカナダから一時帰国したと話す道楽子息風の、あるいはサウジアラビアからの若者が揃って、ここだけ賑やかに。シートに余裕があったので胡座をかいたら、目の前の娘が興味を示してきた。

 その列車、L'Oasis 駅には約20分遅れの到着で、そんな長閑さが残されていることに心が和む。現代の長距離移動は、飛行機と新幹線と深夜の高速バスばかりになり、何と味気ないことだろう。昔は何かと情緒があった。SLの時代にはトンネルをくぐる度に窓をしめたり。「青春18切符」を使って、深夜列車(勿論、寝台列車などではない)で東京から大阪、そして九州まで行ったりもした。

 広州行きで切符を「無くして」帰国できたこと。3日間車内に缶詰にされて北京から蘭州まで移動したこと。二度体験した昆明〜成都間の高原鉄道の絶景。中国を鉄道で巡った記憶も蘇る。

 飛行機や長距離バスに乗るのも嫌いではない。あの運ばれている感覚が気持ちよい。もしかしたら、旅が好きというよりも、ただどこかに向かって進んでいるという感覚を楽しみたくて、それで出かけているのではないかと思うことさえある。

 そんな移動感、やっぱり鉄道が一番だ。マラケシュ行きの鉄道は時速80kmくらいだろうか。新幹線よりもずっと遅いので、まだ人間の生理に合っていて、その分風景をゆったり眺められる。

 窓外を流れる風景は、どこかに似ている。少し考えて、それがパリ〜マルセイユ間の風景を連想させることに気がついた。進行する速度はまるで違うが、TGVに乗っている気分になってくる。それくらい似た田園風景だ。モロッコの土地はヨーロッパと繋がっている。そのような思いを運びながら、列車は南に下っていく。


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by desertjazz | 2010-12-04 04:00 | 旅 - Abroad

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