Dubai / Maroc 2010 (7) : Fassiphone

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 今回の旅は特に音楽を目的としたものではなかった。もちろん当地でシャービやレッガーダなどのローカルな音楽にたっぷり浸る機会があれば申し分ない。しかし、数ヶ月前から探ったものの、マラケシュもカサブランカもラバトもフェズもイベントやライブの情報は皆無。実際マラケシュに入ってからも、特別なライブスペースなどはないという話だった。

 マラケシュには6泊滞在したが、おかげでひたすらのんびり過ごすことになる。本気でレコード探しをすることはなく、CDショップに出向いたのも、ようやくマラケシュを離れる前々日になってから。自分がモロッコの音楽には疎いため、なおさら足が向かなかったということもある。

 ジェマア・エル・フナ広場には、ドライフルーツ/デーツ屋やジュース屋と並んでCDショップが2つ、また広場の周囲には5〜6店が居並ぶ。これらの店を覗いてみて、まず目につくのはファッシフォン Fassiphone 盤の多さ。フランスでレッガーダを「発見」し好きになったアーティストの未入手盤や、ジャケからなにか匂い立つものを感じた作品などに加えて、Kadim Al Sahir、Samira Said、Elissa といった定番どころも購入。まあ、1枚200円なら聴いてみようかと思った次第である。

・ Kadim Al Sahir " (unknown) " (2009)
・ Samira Said "The Best of Samira Said" (2010)
・ Elissa "Tesadae Bimin" (2009)

 しかしこうした大物たちの作品がファッシフォンからリリースされているのは、一体どういった契約になっているのだろう(Cheb Mami や Dahmane El Harrachi など古い世代の大物もぞろぞろ)。ROTANA (www.rotana.net) とライセンス契約とクレジットされているが。謎だ。

 もっと謎なのが1枚20ディルハム(約200円)という安さ。このベルギーのレーベルの同じCD、バルベス(パリ)やベルザンス(マルセイユ)で買うのとは数分の1の値段(フランスでは1枚1000円程度する)。どう見ても正規盤っぽいし、10枚買ったら1枚サービスしてくれたのもフランスで買ったときと一緒。やっぱり謎だ。

 だが、よーく見ると盤面やインレイには Casablanca や Fes といった文字が印刷されている。その印刷もフランスで流通しているCDに較べると明らかに質が落ちる。モロッコのファッシフォンがコピー生産しているということなのか。インレイの細かなデザインと見開きのスリーブ、そしてフィルムでシールドされていることから、ブートではないと思う。しかし、モロッコにファッシフォンのブランチがあるという話は聞いたことがない。ますます謎だ。

 いずれにしても、ちょっとばかり聴いて楽しむ分には、これで十分だろう。

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 Samira Said はケバイ時代のディスクも1枚購入。残念ながら CD-R。



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 CD-R ならば、これもマラケシュで買ったもの。Dahmane El Harrachi のCDはフランスで見つける度に買っているが、このアルバムはこれまで聴いた中でベストなのではないだろうか。冒頭の 'Ya Rayah' がとりわけ素晴らしい。(このディスク、El Sur あたりに入ってきたことがあったかも知れない。それは自分がレコードをほとんど買わなくなっていた時期だと思うので、正確なことは不明。)





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by desertjazz | 2010-12-07 07:00 | 旅 - Abroad

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