◆ Kaushiki Chakrabarty (3)

"Swar Sadhna" (Living Media India, India, 2003)

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 カウシキ・チャクラパティの2作目(?)。パーソネルは Kaushiki Chakrabarty, Brajeshwar Mukherjee, Yogesh Dutt, Yogesh Samsi の4人が表記されている。だが担当楽器もなにも分からない(通常 Brajeshwar Mukherjee は歌手、Yogesh Samsi はタブラ奏者のようで、後者は04年作の "Pure" にも参加している)。歌詞も解説も一切ない。iTMS からのダウンロードだとこういった不都合は避けられないのだろうか。せめて歌詞全文くらいどこかに掲載して欲しい( …ウソ。だけど、最低限のデータくらいは知りたい。関連データのファイルが送られてくるサイトもあるようだけれど、このようなアイテムにまで求めるのは、まだ無理なのかな)。

 1トラック目 'Raga Shuddh Kalyan'。1時間に及んだ前作の 'Raga Kedar' に較べると35分と短い。そのためなのかどうか、前半から柔らかいというよりしっかりした歌い方だという印象を受ける。'Raga Kedar' を聴くと「長いなぁ」と思ってしまうが、 'Raga Shuddh Kalyan' では「短い。それともっとゆったり脱力モードで入って欲しいな」などと勝手なことを呟いてしまう(もちろん、こういった曲であるだけのことなのだろうが)。

 録音はその前作 "A Journey Begins" よりずっとクリアだと思う。歌と演奏がしっかり目の前で響く。その分だけ、音が空間に漂い滲んでいく感じがもっと欲しいなんてこととも思う。全く勝手なものだ。

 肝心のカウシキの歌なのだが、これが実に素晴らしい。前半は崇高なる存在を崇めるような端正な歌い口に聴き惚れる。そして後半、延々と展開する、高速タブラとのインタープレイが圧巻だ。二羽のハヤブサが上空で乱舞しているかのようで、何度聴いても「凄い!」と唸ってしまう。もう「行っちゃって」ます。

 2トラック目 'Dadra (Raga Pilu)' はゆったりとして穏やかな曲調。カウシキのアルバムは、このような幾分対照的な曲調の組み合わせが親しみやすくていい。普段のライブ自体がこのような構成になっているのだろうか。

 ちなみにこのアルバムもライブ録音である。先に書いた通りクリアな音なのだが、エンディングなどでは薄くオーディエンスの拍手などが聞こえる(無理にフェードアウトしなくてもいいのに)。ただし会場がどこかは分からない。地元コルカタのどこかなのだろうか。




 聴いていて3年前(2008年2月)にコルカタを訪れたときのことをいろいろ思い出した。

Kolkata, India 2008 - i -
India 2008.02.13-02.21
Kolkata, India 2008 - ii -

 一番覚えているのは交通渋滞のひどさ。最悪だったナイジェリアのレゴスほどではなかったけれど、とにかく GO SLOW だった。カウシキのコンサートを観るためには、コルカタに行って、もう一度あの渋滞に巻き込まれなくてはいけないのかと思うとウンザリする。けれども、今年の夏はあの大渋滞から逃れて彼女のライブを堪能できるというのは、自分にとって画期的なことだ。





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by desertjazz | 2011-03-08 19:00 | 音 - Music

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