Tunde Nightingale (2)

 トゥンデ・ナイチンゲールはナイジェリアのイバダン生まれのジュジュ・シンガー/ギタリスト。ジュジュ・ギタリストの系譜を辿ると、Tunde King 〜 Ayinde Bakare 〜 Tunde Nightingale 〜 Fatai Rolling Dollar 〜 Ebenezer Obey 〜 King Sunny Ade といった具合になるのだろうか。Tunde King がジュジュのオリジネーター、Ayinde Bakare はエレクトリック化、そして Obey とAde がモダン化の役割を果たしたのに対して、オワンベ Owanbe サウンドを確立した Nightingale は他のビッグネームたちに較べると橋渡し役的なイメージももってしまう。実際どう評価されているのだろう、欧米や日本、少なくとも日本で話題に上ることはほぼ皆無かと思うのだが、個人的にはこの朴訥とした味わいあるサウンドが気に入っている。軽く飲みながら聴いていると心地よくなってきて癖になるのだ。そうした意味では、パームワイン・ミュージックと同様に自分にとって欠くことのできない音楽のひとつなのだろう。

 欧米での評価はさておき、ゼロ年代に入っても度々リイシューされるからには、ナイジェリアンにとっては大切なヴィンテージ・ミュージックなのだろう。昨朝、LPが41枚あるらしいことを書いたが、そんなに出たのかなと常々疑問に思っていた。彼のレコードは熱心に探した訳でもないので、本当のことは分からないままだ。

 70年代を中心に制作されたレコードの音源がどれだけCDリイシューされているのか、ちょっと調べてみた。取りあえず出て来たのは以下のアルバム。

・Thomas Organization 盤(3枚)

1) "Gbogun Gboro!" (JRFM/1)
2) Tunde & Fatai "Juju's Awesome Twosome" (FMTOPCD012)
3) "Tunetunes" (FMTOPCD013)

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・African Songs 盤(1枚)

4) "The Best of Tunde Nightingale 1972-1977" (CDAS 89714)

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・Evergreen Music 盤(6枚)

5) Tunde Nightingale, Ayinde Bakare, J. O. Araba "20 Evergreen Hits of 3 Music Masters of our Country - Nigeria" (HRS VOL 16)
6) "Complete 'Owanbe' Sounds of Tunde Nightingale Volume 1"
7) "Complete 'Owanbe' Sounds of Tunde Nightingale Volume 2"
8) "Complete 'Owanbe' Sounds of Tunde Nightingale Volume 3"
9) "Complete 'Owanbe' Sounds of Tunde Nightingale Volume 4"
10) "Complete 'Owanbe' Sounds of Tunde Nightingale Volume 5"

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 他に数曲のみ収録のコンピレーション盤などいくつかある。単独盤もまだあるようだ。彼のLPが何十枚も存在する確証は得られていないものの、これだけリイシューCDがあるということは、それなりの枚数作られたのだろう。

 そうしたことよりも、録音が(恐らく)70年代に集中しているのにも関わらず、曲によってかなりはっきりした違いが認められることに興味が湧く。一聴雑駁で荒々しい印象の曲からモダン・ジュジュに逆影響を受けたようなものまで多岐にわたる。

 残念ながら、リストアップしたいずれのCDとも、現在では入手困難かと思う。しかし、Evergreen 盤のうちの "Volume 1""Volume 2" はダウンロード販売が始まり、Amazon などで容易に購入できるようになっている。





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by desertjazz | 2011-04-14 06:00 | 音 - Africa

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