読書メモ:『GLOCAL BEATS』

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 大石 始+吉本秀純『GLOCAL BEATS』読了。

 以下、簡単な雑感。

・しばらく音楽から離れ隠遁している間にも、世界の音楽シーンが激しく蠢いていたことを実感させられる、混沌とした情報の坩堝。

・'Glocal' という造語 >>> 今のワールド・ミュージックがかつての「ワールド・ミュージック」から数ステップ進み、同時的にローカル&ワールドなアマルガムな存在であることを絶妙に伝えるターム。

・個人的に着目したのは 'Beats' の方 >>> 'Glocal Music' ではなくて 'Glocal Beats' なのは、DJ/クラブ・カルチャー世代らしい認識だと思う。

・大石さん、吉本さんのパッションにはいつも感心させられるし、リスペクトしてもいる。

・レコード会社、特にメジャーが介在し得ないで個々のシーンが形成されていることの面白さ。

・今息づいている音楽はレコードを聴くだけではほとんど分からない。どう現場に近づくかについて改めて考えさせられる。

・やはりインターネットの時代だな。

・アフリカの分量が少ないのは、今のアフリカに Glocal なサウンドが少ないからなのか。それとも別の理由からなのか(ディスクは結構紹介されている)。

・読んで面白いインタビューが多い。特にクァンティック。

・年取ったせいか、アグレッシブでゲットーな音はきつい(クドゥロ、レゲトンやデジタル・クンビアなど)。正直なところ聴けない音楽も多く取り上げられている。けれど、買い漏らし盤を結構チェックできたので、近いうちにまとめて聴いてみようかな?


 読み終えた直後にスタートした (#dommune live at http://ustre.am/dhFr) を、ほろ酔い気分で視聴しながら追記中。

・久保田真琴さん登場し、アフリカとブラジルの話。エチオピアにはなるべく早く再訪したいとまた思う(そういえばレシーフェにはまだ行けていない)。


 激眠。途中退場し、就寝。





by desertjazz | 2011-04-19 18:00 | 本 - Readings

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