日記/読書メモ

 5:20 起床。目覚ましかけて起きるのを止めた。朝の光を感じながら、コーヒーを淹れ、読書するひとときが心地よい。



 今日読了したのは次の2作。

・石牟礼道子『苦海浄土』(河出書房新社)の第2部「神々の村」

 以前書いた通り2段組750ページ以上あって方言もふんだんに盛り込まれているので、思っていたようなペースで進まない。今月中に読み終えるつもりだったのだが。今日は奮起して?第2部の残り100ページを一気に読破。それでもやっと450ページ、何とか第3部に入れた。

 水俣病を題材にしたこの作品、福島第一原発事故の後に想定されることのモデルケースを得たい、また自分が生まれる前の日本の姿を読んでみたいと思って手にしたのだった。それらの目的はほぼ叶っているが、それ以上に水俣病の悲惨さや当時の状況について十分には分かっていなかったことを反省させられた。患者たちが水俣市民たちから痛烈に批判されていた下りなど、読むに耐えない事実が連ねられている。

 第2部は第1部に較べると文章表現が凝り過ぎてきらいを感じて、それもペースダウンの一因か? 作品全体に対する感想は第3部まで終えた後で…。


・那須省一『ブラックアフリカをさるく 〜声をあげ始めた人々』(書肆侃侃房

 読売新聞を退職した記者が20年振りに再訪問したアフリカのブログ旅行記(5ヶ月余りの旅だったとか)をベースにした本。写真がふんだんに盛り込まれており、それぞれの文書がコンパクトにまとめられているなど、確かにブログ的。その分、深い取材や考察がなく、滞在地も大都市ばかり(個人旅行の限界か?)、すでに知ったような話がほとんど。言い換えれば、アフリカの全体状況を知るとっかりとして初心者には読みやすい一冊か。

 とは言え、自分も訪れたヨハネスブルグ、レゴス、ナイロビ、ダカール&ゴレ島の情景が懐かしい。いまだ訪ねていないダーバンとケープタウンも現地の雰囲気がよく伝わってくる。また数多いインタビューも現状確認的な話が多いものの、生の声を伝える意味が大きい(もっと長いものが読みたい)。

 個人的に最も興味をおぼえたのは、ナイロビのソマリア人コミュニティーと、今年7月に独立する南スーダンの首都ジュベに関するパート。スーダンのダルフールへの出張を断った「前科」もあるからではないが、ハルツームとジュベにはいつか行ってみたい(まあ、無理だろうなぁ)。

 今日は福知山線事故の7回忌。この時はナイジェリア各地を取材中で、この事故のことは知らなかった。これと重なったために、ダルフール行きは断念したのだったよな。あれからもう6年か。


 今日はもう3冊読み始めた(その話は明日以降にするか?)。1日で400ページ。遅読の自分としては頑張った。




 そんなことより、今日一番感銘を受けたのは田中好子さん(キャンディーズのスーちゃん)の告別式で流れた肉声メッセージだった。まず発したのは、東日本大震災で亡くなった方々の冥福を祈る言葉。自身の死期を目前にして、どうしてこうしたことができるのだろう。その後に続く一言ひとこと全てが美しく素晴らしかった。もっと女優を演じたかった、天国で役に立ちたい、ご主人への別れのメッセージ、これらの言葉が心に痛かった。(追記:全文あった。)

 これまでどうもありがとう。ご冥府をお祈りいたします。





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by desertjazz | 2011-04-25 20:30 | 本 - Readings

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