もういちど、カズオ・イシグロをさがして

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 また一週間ほどネットから離れていた。精神衛生上も健全なことだと、今回も思う。



 大阪〜品川〜仙台〜石巻〜福島〜飯舘〜浪江〜南相馬〜渋谷と駆け巡ってきた。石巻も南相馬もまさしく「戦場」だった。

 書いておきたいことがまた増えた。しかし、うまくまとまらない。ハードスケジュールだった分疲れが抜け切らず、現時点で話せない/書けないことが多いのもあるが、様々なことが結びついて行き、それをひも解くことに難儀していることの方が大きい。最近読んでいる本、聴いている音楽、旅した土地のできごとが、次々と繋がっていく。先日久し振りにダイビングしてきたことまでもが何かと結び合う。そうしたことについて考える時間が自分にとって大切になっている。



 昨日から『カズオ・イシグロ〜〈日本〉と〈イギリス〉の間から』(荘中孝之、春風社)を読み始めた。カズオ・イシグロの川端康成や谷崎潤一郎からの影響について考察されている。特に川端の『山の音』が取り上げられてるのだが、この作品はたまたま今読んでいる最中だった(さきほど読了)。『山の音』を読んだのはカズオ・イシグロとの関係からなどではない全く別の理由からだった。ならばこれは偶然か、いや、自然な成り行きだったのだと思う。

 カズオ・イシグロの初期2作と川端の『山の音』は、戦後/原爆後の日本が舞台。『苦海浄土』(すっかりペースダウンしてしまった)では、チッソに破壊される以前の美しい日本の風景が描かれ、水俣病と闘い苦悶する漁民たちの叫びが溢れる。どうしても、かつての日本の姿を思い描き、今の惨禍を連想し二重写しになる。



 またしばらくいろいろ綴っておこうと思う。

 取りあえずは、今夜は『ETV特集 〜 カズオ・イシグロをさがして』の再放送。もういちどじっくり観ることにしよう。

(ちなみに来週 5/29 のテーマは「細野晴臣」。これも要チェックかな。)





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by desertjazz | 2011-05-22 17:00 | 本 - Readings

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