Thomas Mapfumo & the Blacks Unlimited "Live! at SOBs New York City"

d0010432_2147018.jpg

Thomas Mapfumo & the Blacks Unlimited "Live! at SOBs New York City 1991 - Set 1" (World Music Productions / Chimurenga Music Company CDTML 124, 2005)

(1) Chitima Nditakure (2) Jojo (3) Kupera Kwevanhu (4) Dnagu Rangu (5) Vana Vangu (6) Muchadura


d0010432_2147870.jpg

Thomas Mapfumo & the Blacks Unlimited "Live! at SOBs New York City 1991 - Set 2" (World Music Productions / Chimurenga Music Company CDTML 123, 2005)

(1) Handina Munyama (2) Hondo (3) Buka Tiende (4) Muramba Doro (5) Hanzvadzi (6) Swerengoma



 およそ20年前から探していたアルバムが偶然手に入った。


 トーマス・マプフーモ Thomas Mapfumo はアフリカ南部の国ジンバブウェを代表するミュージシャンで、ンビーラ Mbira(ショナ人の親指ピアノ)の旋律をエレキギターに移植して新たなポップミュージックを開拓した。そうした彼の音楽とメッセージは1980年にジンバブウェが独立するまではチムレンガ闘争の精神的支柱となった。アフリカの10大ミュージシャンを選ぶとき、彼は有力な候補のひとりだろう。こうしたミュージシャンならば全音源を聴いてみる価値があると思うし、実際に音楽的変遷を辿ることで示唆されることも多い。

 昔、マプフーモのレコードを探していた時期がある。アルバムは多少苦労しながらも揃えることができた。初期のシングルもサミー・ベン・レジェブ Samy Ben Redjeb のコレクションの一部を譲り受けることで結構な数を集めることができた(サミーはその後 AnalogAfrica レーベルを興し、音楽マニアとして世界的に有名になった。彼が日本での配給先を探すために来日した際には、ちょっとだけ世話してあげたことも懐かしい。近年はお互いに忙しくなり、連絡を取り合わなくなってしまったのだが)。

 そのようして収集したレコードのデータはサイト本体のディスコグラフィーにまとめてある(結局いまだにジャケットを掲載していないままなのだが、今はそうした作業をする時間が惜しい)。

 ただし、これらの中で長年探して見つからなかったアルバムがひとつある。

 "The World of African Music : Stern's Guide to Contemporary African Music Volume 2" (1992) を見ると、1989年に Afropop から "Live at SOB New York" なる作品が出たと書かれている。これがどうしても手に入らない。いろいろ調べて行くうちに、どうやらカセット・オンリーでのリリースだったらしいことも分かって(このあたり記憶はあやふやなのだが)、最終的には諦めてしまった。

 ところが先日 El Sur のページをチェックすると、似たようなタイトルの CD が入荷したことが案内されている。年数は食い違っているが(89年ではなく、91年)、探していた音源に間違いない。2枚セットで1枚ずつの入荷だとのことだが、問い合わせてみるとまだ残っているという。

 こうして運良く手に入った2枚の CD、2005年にジンバブウェ国内でリイシューされたもののようだ。'Hondo' を演奏しているので、89年ではなく91年の録音だと考えられる。実際聴いてみたら、ンビーラのビートを中心に全盛期のマプフーモらしい活き活きしたライブ・サウンドがたっぷりの約2時間。録音状態もそう悪くない。時折ホーンズも加わり、心地よいハチロクのビートがじわじわ高揚していくサウンドは最高! 当時のマプフーモは "CORRUPTION"、"CHAMUNORWA"、"HONDO" といった傑作/代表作を連発していた。こんな時期のマプフーモのライブを聴けるのは、なんという幸せなのだろう。


 探しているレコードがもうほとんどなくなってしまい、欲しい/聴いてみたいと思うものが全く思い浮かばない。そのことをとても淋しく感じる。しかし今回のように、忘れていたコレクションの穴を埋めるような出会いが時々ある。そんな時はとても楽しい気分になってしまう。





[PR]
by desertjazz | 2011-06-15 00:00 | 音 - Africa

DJ
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30