2011年 10月 01日
雑感:最近を振り返って(1)
最近を振り返ってみると、音楽はあまり聴いていない。今年のスキヤキがとても良くて、その余韻に浸っているだけで満ち足りていたのだけれど、それも収まってきて、11月にアドリアーナ・カルカニョットが来日公演を行うまでは小休止といった気分が今しばらく続くのだろうか。
気がつけば先月はとうとうCDやレコードを1枚も買わなかった。8月にスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドで先行発売されたサカキマンゴーの "oi!limba" を買ったのが実質最後。これほど長くCDを買わなかったのは、長期海外に出ていた期間を除けばここ数十年では初めてのことかも知れない。
実際9月中もほとんど2枚の作品ばかりを繰り返し繰り返し聴いていた。他の音楽を全く必要としていなかったと言っていい。その少し前にはカウシキがそうであったように、このごろは自分が本当に必要とする音だけあれば十分だ。音楽とのそのようなつきあい方がとても心地よい。
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本当に好きな音楽だけをじっくり聴くというスタイルが定着しつつあるのだろうけれど、今年は読書や週末旅行などの方により楽しみを感じている、といったことも大きく作用していると思う。
海外旅行の機会がさっぱりないこともあって、出かけるのはもっぱら近場の散策/散歩が多くなっている(もし今年このまま海外旅行をしないで終わったら、過去20数年間で初めてのことになるはず。かつては多い年には5〜6回も遠出していたのに)。京都も奈良も自宅から1時間かからずに辿り着ける利点を活かそうという思いもあるが、311以降、古都探訪する欲求が高まったことが大きい。日本の良さや美しさを見つめ直してみたいと思った。この国から失われつつあるもの、すでに失われてしまったものを追い求めているだけなのかも知れないが、もう一度日本という国について考えてみたいという気持ちは強い。
読みたい本も部屋の中に山積みになっているのだけれど、まあマイペースで読み進めている。しばらく前のように睡眠時間を削って原発事故/放射能関連のネットを読んだり動画を見たりすることは控えるようになった(この問題は自分が生きている間ずっと続くので、それらばかりに時間を費やせない)分だけ、読書量が少しは増えてきただろうか。昨年の読了数はぴったり100冊だったが、今年はすでにその数を超えた(しかし、内容的には昨年読んだ本の方がまだ面白いかな?)。さて今年はあとどれだけ読めるだろうか?
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