2011年 11月 14日
読書メモ:カズオ・イシグロ
相変わらず読み手をイライラさせることを目的として書かれたような印象の小説で、どう楽しんだらよいのか分からない。カフカの『城』をメビウスの輪のようにもうひとひねりした作品を目指しているかのようだ。
/2日目 〜P.230
大野和基による長いインタビューを通して読んでみた。「二作目と三作目(『浮世の画家』と『日の名残り』)はほとんど同じだ、舞台設定が日本かイギリスかの違いだけだと言った人もいます。その言い方はいささか辛辣かもしれませんが、そこにある程度真実があることも確かです。」とある。今回その2冊を読み直して感じたことは、外れてはいなかったようだ。
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