Penang 2011/2012 - (6) : Teresa Teng "Dan Dan You Qing"

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 1月3日の昼、ガーニードライブからすぐ近くのホテルにチェックインした後、今日のところは遠くにでかけかないことにして、まず向かったのは隣接する大きなモール。中にはCDショップも数店入っていたので、早速チェックしてみた。最も多いのは中華圏の音楽で、この国のマジョリティーが中国人であることが伝わってくるようだ。テレサ・テンやフェイ・ウォンの見たことのないようなボックスがいろいろある。それに対して、マレーシア音楽は案外少ない。自分は中華ポップもマレー音楽も詳しくないせいか、欲しいと思うものが全然ない。やはりペナンで音楽探しをしても徒労に終わるだろうことが分かってきた。

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 実際その後も数度、他のエリアも含めてショップに足を運んだのだが、買ったCDはとても少なかった。その中で拾いものと言えそうなのは、鄧麗君(テレサ・テン)の『淡淡幽情』の K2 HD Mastering 盤。24-bit/100kHz という Over Sampling Rate でマスタリングがなされている。なかなか欲しいものがないことでもあり、高い(RM 148、約3700円)が試しにこれを買って聴いてみることにした。

『淡淡幽情』は鄧麗君の最高傑作だとか、中華ポップの大名盤だとか言われ続けてきたが、自分自身はそうした評価に頷けないできた。だけど今回このCDで聴き直して、この作品の凄さが初めて分かったような気がする。これまで聴いてきたのは20年くらい昔に買ったCDなのだけど、録音のクオリティーが違いすぎて、聴いた印象が全く異なるのだ。

 このリマスター盤を聴くと、1曲目冒頭のアカペラからスタジオの空調音がはっきり聴こえるほどの生々しさ。この後もテレサの息づかいや楽器の音の微細な部分まで全部伝わってきて、とにかく素晴らしいの一言に尽きる。他のCDやアナログ盤を聴いたことがないので、今まで聴いていたCDの音が悪かっただけなのか、それともリマスター盤の音が良すぎるのかは分からないが、ディスクによってこれほど音楽の印象が違うという体験は少ない。

 データによると「音色更接近模擬(Analogue)聲倣」(字体は若干異なる)と書かれているので、オリジナルLPの音に近づけることを狙ったマスタリングなのだろう。香港盤だが、制作は日本(ビクターの系列会社)で、マスタリング・エンジニアは袴田剛史とのこと。2010年に1000枚限定でリリースされている。同仕様のリマスター盤は、他にもフェイ・ウォンの『天空』など数10タイトルがリリースされているようだ。

 歌も録音もあまりに素晴らしいものだから、日本に帰ってきてからはほとんどこればかり大音量で聴いているような気がする。


(参考)

Universal Music Hong Kong
FLAIR




(追記)

1.いくつかレスをいただきました。日本にもう入っているかどうか分からないながら、土産にできるかもとは考えました。ですが、目にしたのは1枚のみでした。

2.1000枚限定ながら、まだ品切れにはなっていないようです。ただしインポートするとなると、かなりの高額になるらしいです。

3.このハイサンプリング盤は「母版直刻1対1CD」という呼び方もあるそうです。

4.このアルバム、何度聴いても素晴らしい。そのことを力説され続けてきた方々に感謝いたします。





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by desertjazz | 2012-01-17 00:00 | 旅 - Abroad

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