2012年 10月 07日
Highlife Music in Ghana (1)
先日ワルジーナ Waldjinah の10インチ盤を聴いたとき、ハイライフのデッカ盤10インチも何枚か聴いてみた。やっぱりハイライフミュージックはいいなぁ。ガーナのハイライフバンドのサウンドは、最高のアフリカンミュージックのひとつだと思う。
これもホーンアンサンブルを堪能できる音楽。柔らかな響きにとりわけ惹かれる。メインストリーム・ジャズで喩えるならば、レスター・ヤング的な柔らかさとでも言おうか。この独特な心地よい響きはアナログ音源でこそ生きてくるサウンドだとも思う。
そう思いながらも、ハイライフ音源をネットや iTunes を検索してみた。ハイライフのリイシューはさっぱり進んでいないかと思っていたのだけれど、案外あれこれ見つかった。だけどどれも音が悪くて、買っても聴かないだろうというレベル。元々の音源のクオリティー(レコードのコンディション)が劣っていて、それに過度なノイズリダクションを施すものだから、聴くに耐えないものになっているものも散見される。未入手音源も少なくないので、資料として持っている価値はあるのだろうけれど。
リイシューが望まれる録音はまだまだ沢山あるし、コンディションの良いレコードをコレクションしている方も少なくないはず。例えばデッカの10インチ盤シリーズ(WAL 1000番台)などもそうしたハイライフのレコードで、そろそろリイシューが始まってくれないだろうか。10年ほど前に調べたら35枚くらいリリースされているようなのだが、まだ大半が CD 化されていないのではないだろうか。
・ DISCOGRAPHY OF DECCA WEST AFRICA (10")
このデッカ盤を入手するには ebay に頼るしか方法がないようで、何とか全部集められないものかと思って集めていた時期もあった。けれど毎度落札価格は高いし、頻繁に bid するゆとりもない。経済的にも時間的にも余裕がなく、早々に諦めたのだった。
聞くところによると、こうしたデッカ盤ハイライフをコレクションしている方は日本国内外に多数いるらしい。それらを総合すると、CD 化するに適した音質のデッカ盤全ての発掘も済んでいるかも知れない。ガーナのハイライフはオリジナルのアナログ盤で聴きたい気持ちが捨てきれないけれど、それは現実的ではない。デッカのハイライフ全アルバムのリイシュー、なんとか実現できないものだろうか?
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