読書メモ:Stieg Larsson "Millenium"

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 今年最初に読了したのはスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』第1部〜第3部の6冊。元旦からの6日間で第1部と第2部の各上下巻4冊を一気に読み、そして昨日までの3連休で第3部の上下巻を読み終えた。

 感想は多々あって、特に3部にわたって(文庫で3000ページ以上?)展開される周到に用意された複雑なプロットは圧巻だけれど、このような世界的大ベストセラーに対して今頃何を語り加えても蛇足だろう。ずっと薦められながらも「所詮はエンターテインメント小説」と思ってスルーしてきたが、何となく読み始めたらもう止まらない。これまで生きて来て出会った中で最も面白いエンターテインメント小説(のひとつ)だった、とだけ書いておく。




 小説そのものの感想から離れたことをちょっとメモしておこう。最初に「6冊」と書いたが、厳密には正確ではない。というのも、この作品の大部分を Kindle で(より正確には iPad で Kindle 版を)読んだからだ。

 昨年末に Kindle を借りていくつかの本を試し読みして、このツールに興味を覚えた。それで『ミレニアム』のKindle 版を iPad にダウンロードして読んでみた(Kindle 本体も買おうとしたものの、3〜5週間待ちだった)。それで、使用してみて感じたことは以下の通り。

<利点>

1. 活字の大きさやレイアウトをある程度自由に設定できる。特に老眼の身にとっては、文庫本のポイントは辛く、活字を拡大できるメリットは大きい。
2. 書籍版よりも安く買える(新刊の大半はそうではないようだ)。古典には無料版も多い。
3. Kindle ないしは iPad に大量に DL できる。そのため、旅先に携帯する量は実質無限大。
4. 旅先や外出先での購入も容易。
5. レイアウト変更の結果、早く読める(ように感じる)し、全く眼が疲れない。
6. 照明のない暗いところでも読める。
7. デジタルデータなので、読み終えた後の保管スペースに悩まないで済む。

<欠点>

1. まだ日本語版のカタログが貧弱。
2. 引用する場合、そのページを明示できない(Kindle 版はレイアウトが自在なためページ表示がない)。


 iPad + Kindle は十分に使えるツールだと思う。旅に出る度に何キロも本を携え、自宅の蔵書も減らしたいと考えているので、少しずつでも読む本は Kindle 版に移行させたいな。日本語版のカタログの充実に期待したいし、そうなったときには Kindle 本体も買うことにしよう。




 これでやっと本来の読書に戻れるか(?)

(第4部以降のこと、最近読んだ本を連想したこと、等々も後でメモしておく?)




 ところで『ミレニアム』には、福祉国家スウェーデンが抱える移民問題の一旦も語られている。それで思い出したのは、アフリカのいくつかの国で見つけたカセットのこと。例えばウガンダに魅力的なジャズ/フュージョンのアルバムを見つけた時、「このミュージシャンは今スウェーデンに住んでいる」と教えられたことがあった。同様な例は他にもあった。

 聞くところによると、スウェーデン南部ではパレスチナなどからの移民がコミュニティーを形成しており、こうした場から新しい音楽が生まれ続けている気配がある。昨年以降このような移民地区の音楽に興味を抱き調べ始めている。






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by desertjazz | 2013-01-15 01:00 | 本 - Readings

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