村上春樹『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』からの雑感(3)

 旅と洗濯の話の続き。

 旅行中洗濯をせずに済ます方法がもうひとつある。それは旅先で衣類を買うという作戦だ。ずいぶん昔のことになるけれど、国よってはTシャツ1枚数十円で買えたところもあったかと思う。20〜30年前の中国では下着や靴下が驚くほど安くて、ホテルのラウンドリー料金よりもずっと安かった。「これならラウンドリーに出すより、新品を買った方がいいね」と語り合った記憶がある(結局こうした手段をとったことはないけれど)。

 もちろん洗濯できるときにはしている。海外を含めていろいろなところを旅行したけれど、洗濯を終える度に昔から同じ疑問が浮かぶ。洗濯物を部屋の中に干しずらいのはどうしてなのだろう? バスルームで洗い終えて、さて干そうとすると、それを吊るす場所もなければ、ロープを張れるような突起もない。

 高級ホテルやビジネスホテルだったら、お金を払ってラウンドリーサービスを使って下さい、ということなんだと思う。けれど、長期滞在者やバックパッカーが多く泊まるような宿でも、部屋の中に洗濯物を吊るせるような工夫が案外ない。

(ビジネスホテルにはバスタブの上に張るロープを仕込ませているところも多いけれど、これってちょっとでも重いものをかけると弛んでしまって、全然役をなさない。コイン式の洗濯機と乾燥機も時々見かけるが、個人的には乾燥機は電気の無駄使いだと思って避けている。そういえば、アメリカはどこも乾燥機が当たり前で、天日干しはしないそうだ・・・って話が脱線していくか?)

 結局、ライトスタンドにかけたり、ハンガーに吊るしてワードローブの中で乾かしたりと、悪戦苦闘。時にはホテルなんかと屋上に一緒に干してもらったりしたこともあった。思い切って窓の外に吊るしたりなどすると、予想取り即座にフロントから「止めてください」とお叱りを受けることになる。

 どうやらホテルで洗濯するなんてこと、ホテル側から見たら邪道なのかな。・・そんな風に思っていたら、先日泊まったホテルで発見した。なんとバスタブの上に洗濯ポールがあるじゃないか! バスルームの中だと果たしてどれだけ乾くか疑問ではあるけれど、これは利用者側の視点に立ったサービスではある。

 最近はこうしたホテルも増えているのだろうか。できることなら室内にも干せる工夫を加えて欲しい。いや現在のホテルはどんどん便利になっていて、ただ単に自分が気がつかないでいただけなのかもしれないのだけれど…。


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Fukushima, Japan 2013




 長い小説を読んでいる途中の頭休めに『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』を読んでみたら、旅のことなどあれこれ思い出されたのだった。






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by desertjazz | 2013-02-13 00:00 | 本 - Readings

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