New Disc : "Zambia Roadside 2"

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 最近よく聴いている CD は SWP Records (Sharp Wood Production) からの新作 "Zambia Roadside 2"。今回も3月末にリリースされた時に SWP のマイケル・ベアード Michael Baird がサンプル盤を送ってきてくれて、それ以来繰り返し聴いて楽しんでいる。


 マイケルが運営する SWP といえば、ヒュー・トレイシーが40〜50年代を中心にアフリカ各地で敢行した貴重なフィールド録音の記録を再発掘・リイシューしたことで、日本のワールドミュージック愛好家にも知られるようになった。それが完結した今、マイケルはザンビアの伝統音楽やポップミュージックを紹介することに尽力している。今回もその仕事の一環で、タイトルから分かる通り、2003年にリリースした "Zambia Roadside" の続編の登場ということだ。

 その第1集には手作りギターを中心としたバンドサウンドがいろいろ収録されていて、今のザンビアのローカルなポップが楽しめた。対して今回の第2集は、もう少し伝統音楽寄りな内容。コンゴ南部のルバ人の楽器を祖とするらしいシリンバという名前の木琴(西アフリカの楽器で言えばバラフォンなど)やいろいろな太鼓を中心としたグループの演奏、それにカルンブ(楽弓)による弾き語りなどが多く収められている。他にはゴスペル・コーラスやオイルタンクなどの廃材?を活用したベースなども聴けてなかなか面白い。

 個人的に一番関心をもったのは木琴シリンバのトランシーな音だった。まるでトレイシー・シリーズの "Kanyok & Luba" を連想させるようなテンション高い演奏が聴ける。カルンブによる3つのトラックは、同じくトレイシー・シリーズの "Kalimba & Kalumbu Songs" の半世紀以上昔にそっくりな音。

 こうした録音を聴くと、ザンビアの人々が今でもトレイシー時代の音の遺産を継承し楽しんでいる様子が伝わってくる。派手さなど全然ないのだけれど、奏でる人々にとっての等身大な素朴な音楽が響いてくるようだ。

 こんな音に触れる目的でザンビアに行けたらいいなとも思う。残念ながらザンビアには18年前に半日滞在したのみ。マイケルは頻りに「一緒にアフリカに行こう」と音楽探索を誘ってくるのだけれど、いまだに実現できないでいる。いつの日にか、という夢だけは諦めないようにしているのだが…。




 マイケル・ベアードが手がけたヒュー・トレイシーのリイシュー CD を日本に最初に紹介してから、数えてみると早いものでもう14年。その間、Analog Africa など、オーナーと個人的にやり取りを交わし、いち早く日本に紹介したレーベルは他にもいろいろあるけれど、SWP との関係が一番深いまま続いている。

 そういった意味では SWP からの作品はきちんと紹介し続ける責任めいたものがあるんだろうな。この CD については 5/19 にもう一度触れることにします。






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by desertjazz | 2013-05-05 00:20 | 音 - Africa

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