Guide to Moussu T e Lei Jovents (2)

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 同じタトゥーが(共同)リーダーを務めるバンドでも、マッシリア・サウンド・システムのステージは4人の MC(残念なことに 2008年の夏に Lux B が亡くなり現在は3人に減ってしまった)が飛び回る祝祭感強い賑やかなものであるに対して、ムッスーTの方はもっと内輪のコミュニティーで集まりのような和やかさがある。私の観たステージがいずれも小さな箱でのものだったせいもあるのかもしれないが、結構アットホームな雰囲気を感じる。

 ステージは、センター奥にドラム、下手(向かって左)にブルー、上手(右)にタトゥーという立ち位置。いや3人とも座ってプレイするんだった(加わるパーカッション・プレイヤーも)。特にタトゥーは箱(マリンブラのことも?)に座って缶入りアルコールを片手に語り歌う(何を飲んでいるのか聞いたけれど忘れてしまった。まさか缶チューハイではないが)。

 タトゥーの脇にはサンプラーも(あるいはただの CD プレイヤーか?)。前回書き尽くせなかった「ブルーのギターと&バンジョーのコンビネーションをライブではどうするか?」という問題への答えになるが、ブルーがギターを弾く時にはバンジョーの録音を、バンジョーを弾く時にはギターの録音を、それぞれタトゥーが再生し、これをきっかけに曲が始まる流れになっている。なので突然長いアドリブが始まって曲の尺が長くなったりすることは基本的にないというのが、彼らのライブの特徴と言えるか。

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 そんなムッスーTのライブ映像はネット上にたくさんアップされているので簡単に見ることができる(彼ら自身も積極的にネットを活用してクリップを公開している)。メンバー全員が決まって着ているのは Blue de China つまりは青いチャイナ服。これは昔からマルセイユの港湾労働者のユニフォームだったらしく、タトゥーやブルーも世界中の音楽が行き来した 1930年代の港を想像し、そこで働く人々に思いを馳せて着ているのだ、と言っていいだろうか?(このあたりのことはインタビューなどでも答えていた記憶あり。ブルージーンズを履いて、ワーキングクラスの心情を歌うアメリカのブルース・スプリングスティーンに似ている?) 私も一着いただいたので、今度のライブに着て行こう!


 そして、ライブでの合い言葉は「アイオリ! Aïoli!」これ、ご存知の通り、南仏/マルセイユ名物のニンニク入りソースのこと。日本一のムッスー・ファンである友人の Okiyoshi さんがアイオリの日本語が「ニンニソース」だと教えて以来、タトゥーたち仲間もこの日本語を覚え、すっかり気に入って使っているらしい。

 日本でのライブでも「アイオリ!」と「ニンニク!」が合い言葉? もちろん打ち上げでも「アイオリ!」で乾杯!!

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(昔 "Invente a La Ciotat" が出る直前にタトゥーが1枚くれたので、記念にサインを入れてもらった。ここにもしっかり「Aïoli」って書いている。リリース前の最初の1枚だから「the First One!」って書き加えてくれたんだけれど、もっと気の効いたこと書いてくれよー、って話は以前もブログかどこかに書いたな。

 今度の日本公演の各会場で新作『アルテミス』日本盤の販売&サイン会もすることが決まったそう。タトゥーはまた「Aïoli!」って書いてくれるのかな? それとも「ニンニク」??)





(トップの写真は 2009年3月28日にマルセイユで開催中の Babel Med Music で撮影した1枚。目の前のガードの大男がちょっとジャマだなぁ。)





(つづく)






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by desertjazz | 2013-09-15 00:00 | 音 - Music

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