Moroccan Music in 50/60s (5) : Casa-phones

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 "Kassidat : Raw 45s from Morocco" の英文ライナーには 60年代に栄えたカサブランカの8つのローカル・レーベル Boudroiphone、Orikaphone、Atlassiphone、Koutoubiaphone、Kawakibphone、Moussaouiphone、Mekaouiphone、Boussiphone について言及されている。手元にあるモロッコの45回転盤をチェックしてみたら、以下のレーベルのものがあった。

・ Koutoubiaphone
・ Chaabiphone(写真1枚目)
・ Boussiphone(写真2枚目)
・ Casaphone(写真3枚目)
・ Mekaophone(写真6枚目)
・ Moussaouiphone
・ Kawakibphone(写真4枚目)
・ Ifriquiaphone(写真5枚目)
・ Alhane Almaghreb
・ Casa Disques
・ Atlassiphone
・ Assiaphone
・ Khaldiphone
・ Kadriphone

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(興味深いのは3弦ゲンブリのロタール?とベンディールなどのタイコのコンビネーションを写真に使ったものが多いこと。当時はこれがルワイスのデフォルト構成だったのだろうか?)

 どれもカサブランカとクレジットされているものばかりで(住所が記載されていないものもあり)、どうやら60〜70年代のカサブランカはこうした地元レーベルが林立状態だったようだ。先の8レーベルと重複しないものは、それらに遅れて60年代後半から70年代に設立されたものだろうかとも思う。

 面白いのは大半のレーベル名が「-phone」で終わっていること。そして、A面の録音がレーベル名と演奏者名のクレジットで始まることが多いこと(まるでヒュー・トレイシー Hugh Tracey の初期の録音のようだ)。レコードのプレス自体はしばらくフランスでなされたそうなので、もしかするとどのレーベルも同じスタジオでレコーディングし、その録音マスターをフランスに送っていたのだろうか。

 各レーベルとも、ベルベル伝承色が強かったり、シャービ寄りだったりと、それぞれに特徴が感じられる。その名もずばり「chaabiphone」なんてレーベルも生まれている。中には近年のシャービとさほど変わらない印象の演奏もあって、20世紀を通じてのシャービ誕生以降の変遷が窺えるようだ。ただしまだ音源のサンプルが少なくてはっきりしたことは言えない。

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 "Kassidat" の CDジャケットに使われた1枚 Ali et Ali et Elhattab "Elhedoud / Ayta Khribguya" (Mekaouiphone, MK 119) もあった。残念ながら、ジャケもディスクもダメージ大。


 結構いい録音も多いので、これらで "Koutoubiaphone" の番外編コンピも作れそう!






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by desertjazz | 2013-11-06 00:00 | 音 - Africa

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