読書メモ:ロベルト・ボラーニョ『売女の人殺し』、ほか

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 最近読み終えたのはこの3冊など。

 ・増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』
 ・ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』
 ・ロベルト・ボラーニョ『売女の人殺し』

 『木村政彦は…』は余りに評判がいいので、1年ほど前に買ってみたものの全然進まず。それが最近になって100ページ過ぎた当たりでペースが掴めて残り約600ページを3日で一気に。まあよくこれだけ調べたものだな、というのが第一印象(レコードコレクターの探究心に通じるものがあるかも)。そして著者の熱情が乗り移って、格闘技には興味のない自分でさえ木村ファン?になっていく。力道山がこれほどの極悪人だとは知らなかった。

 ジュノ・ディアスとロベルト ボラーニョは一応ラテンアメリカ出身という共通項は見出せるものの、とても対照的に感じた。友人たちが絶賛しているジュノ・ディアスは楽しめず。斬新さは分かるのだけれど、シリアスさとユーモアめいたものとが乖離している感(表紙のイラストが邪魔してる?)があって、エンディングにも充たされない。続編『こうしてお前は彼女にフラれる』は取りあえずパスすることにした。

 対してボラーニョの方は新たに始まったコレクション全8巻の『売女の人殺し』の次の巻を早く読みたくてしかたない(『通話』も改訳されるらしい)。この違いって、どこからくるのだろう? 短編集『売女の人殺し』は実験的で出来が不十分に思える作品もあるものの、これまで出会ったことがないようなスタイルばかりであり、自分が知り得ない/触れることのあり得ない世界を暗く重い世界を描いている。それでいて、なぜかそこに惹かれる。読んでいて心がヒリヒリしっぱなしだった。『2666』も再読したいけれど、その前にまだ未読のままの『野生の探偵たち』を読むか。

 相変らず数十冊を同時に読んでいるものだから、さっぱり先に進まない本が多い。年内にあとどれだけ読み終えられるだろう。


(じっくり書いてみたいところだけれど、昨夜新たに読み始めた本がとても面白くて止まらなくなりそうで。取りあえず先に進みます。)






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by desertjazz | 2013-11-11 18:00 | 本 - Readings

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