読書メモ & 新刊チェック

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 消費増税直前、今買っておく本があるかなどと思いながら書店へ。塚田健一『アフリカ音楽学の挑戦 〜伝統と変容の音楽民族誌〜』、グレアム・ファーメロ『量子の海、ディラックの深淵 〜天才物理学者の華々しき業績と寡黙なる生涯〜』、ピーター・エイムズ・カーリン『ブルース・スプリングスティーン 〜アメリカの夢と失望を照らし続けた男〜』などを購入。

 まず『アフリカ音楽学の挑戦』 にざっと目を通してみた。ガーナとザンビアのフィールドワークに基づいた研究書のようで、ハイライフはダンスバンド・ハイライフでもギターバンド・ハイライフでもなく、宮廷音楽としてのハイライフが取り上げられている。ザンビアは大型ベースのカリンドゥラが紹介されていて(P.311)マイケル・ベアードによるフィールド・レコーディングとの関連も見られそうだ。じっくり読んでみることにしよう。


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 最近読み終えたのは、イギリス人トム・マッカーシーの『もう一度』とジョージ・G・スピーロの『ケプラー予想: 四百年の難問が解けるまで』。

 『もう一度』はとてもヘンテコな小説。主人公は謎の記憶喪失者で、昨年読んだヴォルフガング・ヘルンドルフ『砂』と同様なものを期待した。ゼイディー・スミスが絶賛していたこともあって読んでみたのだったが、その主人公の感覚を全く共有できず、気持ちいい部分がどこにもなくて、期待外れ。

 最近文庫化された『ケプラー予想』は数学をさほど理解できていなくても楽しめるつくり(難解な証明は全て巻末の付録にまわしている)。ケプラー予想に付随する数学史の大きな流れも、それに関わる数学者たち(登場するのは約150人!)の人間臭さも楽しめる。終盤に近づくにつれ「終わらないで欲しい」と思いながら読んだ本は久し振り。やっぱり理数系ノンフィクションは面白い!

 新潮文庫の理数系フィクションは、サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』を筆頭に、同著者の『暗号解読』『宇宙創成』なども夢中にさせる面白さだった。そのことを思い出して、未読だったM・デュ・ソートイ『素数の音楽』、S・ナサー『ビューティフル・マインド』、R・ウィルソン『四色問題』なども購入。大変な大部なので見送っていたディラックの伝記もその勢いで買ってしまったのだった。

 (その他にも洋書含めて何冊か購入。いつ読むんだ?)






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by desertjazz | 2014-03-25 23:00 | 本 - Readings

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