New Discs : 『マナヤチャナ』『遠近(おちこち)に』

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 このところ古い録音作品を取り上げることが多くなっているが、新しい作品もそれなりに聴いている。最近の日本人のアルバムの中で良かったのはこの2枚。

 ギタリストの笹久保伸と現代音楽作曲家の藤倉大による『マナヤチャナ』は実験的作品。笹久保のギターの短いフレーズの数々を藤倉が分解・加工、それをパーツとして新たに作曲し再加工、それをさらに笹久保に返して、、、といった往復によって作り上げられた。出来上がった音楽は、刺すような緊張感と心安らぐような優しさとが同居した、特定のジャンルには収まらないもの。制作過程で2人が直に会うことはなく(多分今でも面識はない)ネットを使った音源ファイルのやり取りだけで済ませてしまったこと、ライナーまで Facebook のチャット機能で書き上げてしまったことも面白い。

 かつて Jagatara や Mute Beat に在籍したキーボード奏者、エマーソン北村のソロ『遠近(おちこち)に』は、どこまでも穏やかで暖かい。その音にちょっとレイ・ハラカミも思い出してしまった。夜に流していると気持ちが落ち着いてくる。



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 他には今年話題のこんなところもチェックがてら時々聴いている。これらは、良いかどうか、好きかどうかを言う以前に、自分が今必要とする音楽かどうかを考えると、いずれもその対象からは少し離れている。ただ先日東京で行われたアルメニアのピアニスト、ティグラン・ハマシアン Tigran Hamasyan のライブだけは行くかかなり迷った。結局パスしたのだけれど、やっぱり観ておくべきだったかも知れない。






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by desertjazz | 2014-09-28 23:00 | 音 - Music

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