Movie "Finding Fela: Music Is The Weapon"

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 フェラ・クティ Fela Kuti に関するドキュメンタリー映画 "Finding Fela: Music Is The Weapon"(2014)の DVD/Blu-ray が 1月13日にアメリカで発売になった。まあ値段が安くなるか日本版が出たころにでも観られればいいかと思っていたのだけれど、いざ観始めるとワンカットごとに興奮しっぱなし。これはさっさと買って観るべきだった!

 とにかくほとんど全ての写真や映像が個人的には初めて見るものばかり。近年世界各地で話題になったミュージカル "Fela!" のステージを軸に彼の生涯を辿ったものかと思いきや、その "Fela!" に関連した素材は思ったほど使われていなくて、案外補足的な扱い。膨大な映像資料とインタビューによって構成された見応えたっぷりなドキュメンタリー作品に仕上がっている。

 それにしてもよくぞこれだけのものを集めたものだと思う。ロンドン留学時代のフェラの成績表だとか、フェラのレコードをプレスしている様子を映したフィルムだとかいったものまであって、さすがに後者には驚いた。

 インタビューの人選も重要人物をひととおりおさえたものになっている。Fela の幼なじみに始まり、息子の Femi と Seun、娘の Yeni、元のバンドメンバーの Tony Allen と Dele Sosimi、アルバムカバーの多くを描いた Gharikwu Lemi、アメリカで出会い恋に落ち思想的影響も与えた Sandora などなど。Paul MaCartney や The Roots の Questlove まで登場しなかなか豪華だ。そして Fela の研究家 Michael Veal、最初に伝記を書いた Carlos Moora、ビジネスパートナーだった Rikki Stein なども Fela についてたっぷり語る。

(この映画には Micheal Veal がスーパーバイザーとして果たした役割が大きいと思う。)

 まさに Fela Family 大集合といった感じ。それぞれが表情豊かに語るのだが、中でも魅力的なのが Sandra と Dele Sosimi。まるで楽器のような語り口(Sandra は今でも美人だなぁ)。Femi の能天気っぽい(失礼!)ところもいい。それが後半話が進むにしたがって暗い顔に変わっていく。そして Yeni の涙。

 肝心のストーリーの方なのだが、結構英語が聞きとりにくい部分が多い(Tony Allen などナイジェリア人の証言には英語字幕がかなり添えられている)。Fela の関連書や Tony Allen の自伝などを読んでいるので、大体何を話しているかは掴めるのだけれど(終盤の方での「首切り」映像の意味だけは掴めなかった)。それでもやっぱり日本語字幕付きで観てみたいと思う。是非、日本版も制作して欲しい!




 登場人物たちの中で、直に会い話したり一緒に酒を飲んだりしたことがあるのは Femi、Tony、Sandra、Yeni の4人かな。他に Michael Veal や Gharikwu Lemi とは用件があって数度メールをやり取りした記憶もある。彼らの映像を見ているといろいろ懐かしい思い出も蘇ってくる。例えばレゴスのシュラインの楽屋で会った Yeni Kuti は貫禄あったな、だとか。

 でも、肝心の Fela Kuti には会ったことがない。1997年にすでに世を去ったので、Fela と言葉を交わすことはもはや永遠に不可能。できれば一度でいいから直接会ってみたかったと、改めて思ってしまった…。






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by desertjazz | 2015-01-22 17:00 | 音 - Africa

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