デヴィッド・ボウイ、プリンス、ジョージ・マイケル、、、そしてパパ・ウェンバ。昨年2016年は素晴らしいミュージシャンたちの突然の死が相次いだ印象の強い1年だった。そうした中、個人的に特に哀しい思いをしたことのひとつは、セネガルのオーケストラ・バオバブのリード・シンガー、ンディウガ・ディエン Ndiouga Dieng が11月に亡くなったことだった。彼とはフランスのアングレームで、パリで、東京で会って、いろいろ話をさせてもらった。彼の歌声をもう生で聴くことができないのは、とても寂しい。
そして年明け早々、今度はアブライ・ンバイ Ablaye Mbaye の訃報が飛び込んできた。1990年代中頃からユッスー・ンドゥールのライブでバックコーラスも務めていた若手〜中堅シンガーの彼が、今年1月10日にスタジオで突然倒れて還らなかったとのこと。ちょうど次のソロ・アルバムをレコーディング中で、ステージで亡くなったパパ・ウェンバの悲劇も連想させる。まだ35歳。余りにも若過ぎる。
昨年11月にパリでユッスー・ンドゥールの素晴らしいライブを観られた一方、セネガルから続いた悲報に少し心が沈んでいた。そんなところに、昨日嬉しいニュースが正式発表になった。3月31日にオーケストラ・バオバブの10年振りの新作がリリースされる。World Cuicuit からの復活3作目で、タイトルは "Tribute to Ndiouga Dieng"。ずばり昨年亡くなったンディウガに捧げるアルバムになっているようだ(その新作には Ndiouga Dieng の息子 Alpha が参加しているとのこと)。
このニュースの発表と同時に、新曲 "Foulo" が試聴可能になっている。全く期待通り、想像通りのサウンド。バオバブ流、最高のアフロキューバン・ポップだ(コラを2本加えた試みもみられるが)。
そして今月からはツアーも開始(まずはイギリス内3ヶ所を巡るミニツアー)。これで今年の目標がひとつ生まれた。何としてもバオバブのライブをまた観たい! メンバーたちにもまた会いたい!
復帰1作目 "Specialist In All Styles" (2002) も、2作目 "Made In Dakar" (2007) も日本盤のライナーを書かせていただいた。でも今回は執筆の依頼はないだろう。(そもそも国内盤出るのかな?)ならば自由に書いてブログに公開しようかな?
(Photo: Youri Lenquette)
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