最近のアフリカ音楽本


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 著名な野外録音家であり仏Occra の創設者でもある、シャルル・ドゥヴェルの豪華写真集 "The Photographs of Charles Duvelle" が話題のよう。それで思い出して、ここ最近気になっていたものを中心にアフリカ音楽書をまとめ買い。以下、軽く拾い読みしてのメモ。


Banning Eyre "Lion Songs - Thomas Mapfumo and the Music That Made Zimbabwe" (2015)
Jennifer W. Kyker "Oliver Mtukudzi - Living Tuku Music in Zimbabwe" (2016)
E. Obeng-Amoako Edmonds "Six Strings and a Note - Legendary Guitarist Aya Koo Nimo in His Own Words" (2016)

 まずはアフリカ音楽史上の偉人3人、ジンバブウェのトーマス・マプフーモとオリヴァー・ムトゥクジ、ガーナのパームワイン・ギタリスト、コー・ニモの自伝。時代背景や関連ミュージシャンのことも織り込みながら(当然か)詳述されている。いずれにも初めて見る写真がたっぷり掲載されていて、眺めているだけでも楽しい。コー・ニモのディスコグラフィーは有益なリスト。


John Collins "Fela : Kalakuta Notes" 2nd Edition (2015)

 2009年の 1st Edition は出てすぐに買った。なので 2nd Edition は不要かと思ってパスしていたのだが、両者の目次を比較すると若干だけ章立てが異なっている。2nd には近年の Felabration などについても言及しているようなので、一応取り寄せてみた。そしてビックリ! この2冊別物と言っていいほどに違う。1st がカラー写真満載の大型本で、テキストは写真の合間に挟まっている印象だったのが(全160ページ)、今度の 2nd はテキスト中心で、その量は数倍に増えている。写真も全てモノクロで数は多くなくクオリティーも落ちている(全330ページ)。ということはフェラ研究者なら両方とも必携だろう。

 ジョン・コリンズはガーナ在住の学者/ミュージシャンでフェラ・クティとも親交が厚かった人物(映画を共同制作していたことも有名)。彼の著した "Highlife Time" (1994) は最高のハイライフ研究者だと思っているのだけれど、ガーナのみでも出版だったので入手困難なのが残念(全280ページ)。今年秋には新刊 "Highlife Giants: West African Dance Band Pioneers" の出版も予告されている。

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Majemite Jaboro "The Ikoyi Prison Narratives: The Spiritualism and Political Philosophy of Fela Kuti" (2012)

 これは 2009年に出た本と全く同内容で、表紙を差し替えただけのものだった。なので買わないでいたことを、本が届いてから思い出した。これは失敗! フェラ・クティが晩年宗教に傾倒しトチ狂って経緯について詳しい、、、と以前にも紹介した記憶がある。

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 ところでシャルル・ドゥヴェルの写真集には長いインタビューが掲載されていて、彼がフェラの家(多分カラクタ)に行った話もちょっとだけ出てくる。付属CDも聴きごたえたっぷりで、トラック12 "Balante balafon (Guinea Bissaul)" のまるでスティーヴ・ライヒのような音には誰もが驚くんじゃないかな?

 これら並べて見ると古い世代の音楽についてのものばかり。新しい世代の音楽についてもまとめて読みたいところだが、最近のラップ/ヒップホップなどはネット上の情報の方が早いし役に立つ。なので出版物に頼るまでの必要はないのかも知れない。そもそもネット情報の膨大さが悩ましいのだが、、、。







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by desertjazz | 2017-08-22 12:00 | 本 - Readings

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