カテゴリ:旅 - Abroad( 146 )

Traveling Tools (2)

 遂に完成!(ここの続き)

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by desertjazz | 2014-11-03 12:00 | 旅 - Abroad

Michelin - Maps of Africa

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 私がミシュランと聞いて連想するのは、その中心商品であるタイヤでもなく、世界のレストランの格付け本でもない。

 私にとってのミシュランは、断然、地図! アフリカにはだいたい1年おきに出かけて行ったが、その都度一番重要な旅のツールとなったのが、ミシュランのアフリカ地図だった。別にこれほど詳細な地図など必要なかったのかも知れないが、今自分がいる位置と周辺環境を正確に知ることができ、そしてこの地図を眺めていると今旅しているのだという気分も自然と高まる。

 旅に出かけられず日本に長く留まっているときにも、この地図を取り出して拡げることがしばしば。大判の地図一杯を埋め尽くす町の名前や川を見つめていると、いつかそれらをひとつひとつ訪れてみたいという感情がふつふつと湧いてくる。ホント、ミシュランの地図を眺めているだけで楽しくてしかたない。

 ここ数日も、#955 の中のコンゴを見てはジュピテルが暮らすキンシャサのことを思い出したり、#954 のエチオピアでミシェル・レリスの旅を辿りながら、自分が歩いたルートと重ね合わせたりしたり。これまでに体験した旅行ルートをミシュランの地図で再確認すると、案外思い違いしていた部分があることに気がついたりもする。そして、次はどこに行こうかと、想像力が逞しくなっていく。

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 ところで、ミシェル・ウェルベックの新作『地図と領土』は、主人公がミシュランの地図にある処理・加工を施したアート作品によって現代美術の大家となることから話が展開していく。確かにミシュランの地図は芸術作品並みに美しい。そして手にした者に想像力を喚起する。『地図と領土』は現時点で今年読んだ中で最も面白かった小説だったと思っている。それには、自分のミシュランに対するそんな心理も働いているのだろうか。




 余談

 拙フェイスブック(とブログ)には時おりミシュランで星付けされた店が登場するが、これはたまたま。たいていの店は、味や雰囲気が気に入って通っていただけのこと。近所にあって値段も手頃なので(一般的な居酒屋で飲むのと大差ない)、晩飯作るのが億劫なときには、サンダルひっかけて出かけたような店が多かった。例外は大阪の実験的3星 Fuuiya 1935 くらいかな。それがいつの間にかミシュランの赤本に掲載されて、おかげで予約を取りにくくなった店もあるくらい。正直迷惑な話だ。海外でごちそうに与ったレストランも、後でネット検索してミシュランで星付きであることを知った店ばかり。もちろんミシュランの本は持っていないし、参考にしたこともない。







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by desertjazz | 2014-08-17 00:00 | 旅 - Abroad

CONGO 1996 (Part 3)

 1996年4月14日、午前8時30分、キンシャサの Inter-Continental Hotel にチェックイン。旅行記には「UA か SQ の FFP カードがあれば宿泊料が25ドル、ディスカウントされる」と書かれている。今では全く役に立たない情報。

 当時のインターコンチは西武傘下で、宿泊するとセゾン・ポイントを500ポイント得られた。日本がまだイケイケだった時代の話(遠い過去)。
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 以下、旅行記から。

「空港から街中までは 25km。まさかと思うほどの田舎だ。アビジャンやナイロビのようなビルが林立する首都ではなかろうと思ったが、ここまで整備のされていない都市とは…。450万どころか数万人規模の印象だ。空港の人々も、他の国にくらべれば、皆ひかえめであった。」(日記そのままの引用なので文章が拙い。以下、同じ。)

 例えば南アフリカ共和国のジョハネスバーグやウガンダのカンパラが欧州と変わらない現代的高層ビルの集まりだったのに対して、バマコやキンシャサは正に「巨大な田舎」といった印象だった。今でも思い出すのは、土ぼこりにまみれたどぶ川の姿だ。



 昼食後にまた一眠り。これで少しフライト疲れが落ちただろうか。

 初めて訪れた土地ではいつも、まず周辺を散歩して、空気感を掴み、土地の感覚に合わせるようにしている。しかし、ここはザイール。ホテルの周辺は危ないので、一人歩きはするなとも言われていた。それでも、ホテルのすぐ裏をザイール河が流れているのに気がついた途端、やっぱり我慢ができなくなった。誘惑には勝てず、短パン、Tシャツ、サンダルに着替え、パスポートと現金は部屋の中の分からない場所に隠し、ポケットにコンパクトカメラとわずかな現金だけを入れて外に出た。

「数100m先のザイール川に。ついに、この目で大河ザイール川を目に。川のほとりでしっかり見ることができるとは。夢がかなった思いで、太陽が沈んでいく様子をながめ続ける。すぐ足下では、丸木舟をこぐ男、漁網をたぐる男、唄をくちずさむ男。CONGO側の対岸からは、SOUKOUS が切れ目なく流れてくる。」

 ここはキンシャサの中心部からは離れていたようで、本当に静かだった。対岸ブラザビルから流れて来る音楽が聴こえたくらいなのだから。

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 本当に美しい光景だ。川は軍事施設なので写真撮影は禁止なのを知りつつ、周囲を十分に確認した上でポケットからカメラを取り出した。するとどこに潜んでいたのか、銃を肩にかけた軍人が現れて「スパイか」と尋問が始まる。フランス語も英語もまったく分からない素振りで押し通していると、仲間も駆け寄って軍人が3人に。「連行する」と言われたときには、これはまずいことになったと焦る。(しかし日記には「やばいと思い始めるが、平常心。何とかなりそうという気が強くするからだ。」とある。この自信はどこから来たのだろう?)

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 押し問答をしていると、ひとりが突然「シガレット」と口にした。あー、やっぱりそうか。ただの脅しだ。タバコは持っていないことを示す。すると今度は「ビール」と来た。強請られて金を取られるのには納得行かないが、面倒だし、本当に連行されることになっても困る。ザイール初日、ここは妥協、観念してポケットから20ドル札を差し出す。

 ところが、何故か受け取ろうとしない。そこでピン!と来た。

 もう一度、旅日記から引用。
 
「20ドル札の代わりに1ドル札を3枚差し出すと、笑みを浮かべて受け取る。そして、握手までして別れることになった。その別れ際「ミリタリーに金を渡したなどと、絶対に口外するなよ」と、優しい口調の英語で釘を刺された。」

 推測できる可能性は次の3つ。

 ・20ドル札だと3人で分けられない。
 ・20ドル札なんて見たことがなかったので、ビビってしまった。
 ・20ドルも強請り取ったと知られたら、後で受ける処分が怖い。

 当時、軍人や公務員の月給は5ドルほどで、それも滞りがちだと聞いた。軍人3人にとっては20ドルなどという金は夢のような大金で、せいぜい1ドルもらってビールを飲むことくらいしか想像が及ばなかったのだろう。一般人や下級軍人の経済状態は、恐らく今でもそう変わっていないのではないだろうか。

 ザイール滞在の初日からタフな現実に直面。それでも、コンゴ河の夕暮れは美しかった。

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by desertjazz | 2014-08-05 00:00 | 旅 - Abroad

CONGO 1996 (Part 2)

 1996年3月31日に日本を発ち、アメリカ、スイス、フランス経由でベルギーへ。そして、4月13日の深夜、今はなきサベナ Sabena のフライトでブリュッセルからザイールの首都キンシャサへ。
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 以下、旅日記から。

「4月14日(日) Kinshasa 1日目 曇→晴れ

免税品の酒を5本買った後、1時30分過ぎに就寝。4時間ほどでスチュワーデスに起こされる。ベルギー時刻だと6時だが、ザイールだと5時である。朝食。外はまだ暗い。
5時40分頃から朝の光が見え出す。写真を数カット。」

 昔は旅日記を詳細に綴っていた。どうでもいいことから、詩的なことまで。数年振りにページを捲ると、ついつい読みふけってしまう。(それにしても、どうして酒を5本も買ったんだ? 全く記憶がない。)

 サベナの機中で覚えていることは、窓側の席から着陸まで東方向を眺めていたことだけだ。

 機体が高度を下げる中、突然視界に大きな水溜まりが飛び込んできた。コンゴ河(ザイール河)だろうか? それともコンゴ河の支流だろうか?

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 コンゴ河はその下流部、大西洋に向かって流れが急激に速まる少し手前で、大蛇が獲物を呑み込んだ時のように大きく膨らんでいる。ここがマレボ湖(スタンリープール)と呼ばれるポイントで、そこを挟んで、南のキンシャサ(コンゴ民主共和国)と北のブラザヴィル(コンゴ共和国)とが向かい合っている。

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 私が眼下に捉えたのはコンゴ河のマレポプールだったのだろうか? それとも別の川だったのだろうか? 未だに答えを得られないでいる。

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 6時10分、キンシャサ空港に到着。とうとうザイールまで来てしまった!





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by desertjazz | 2014-08-04 00:00 | 旅 - Abroad

CONGO 1996 (Part 1)

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 アフリカを愛する人々、とりわけアフリカへの旅に思いを巡らす者にとって、ナイル川、ニジェール川、コンゴ河、ザンベジ川という、大陸の4大河は特別な存在であり、憧れの対象であるに違いない。

 私について振り返ってみると、ナイルはいまだに我が目で見たことはない(ウガンダに発する白ナイルの源の近くまでは行った。ビクトリア湖の勇姿は目に焼き付けて来たが、この巨大な湖はナイルと繋がっていたのだったろうか?)。いつかエジプトかスーダンでナイルの流れを眺めてみたいものだ。

 ニジェール川はロビ・トラオレのライブを聴きたくて、そして古いレコード盤を探しに行ったマリのバマコで、その上流を見た。しかし幅も狭いただの川。とても大河と呼べるものではなかった。それに対して、ナイジェリアのポートハーコート周辺でどこまでも扇状に広がってゆく河口の印象は強烈だった。マングローブが夥しく生い茂るニジェール・デルタをボートで巡ったのは最高の体験だった。

 ザンベジはジンバブウェとザンビアの国境に位置するヴィクトリア・フォールズで、その瀑水と轟音を実体験した。100mを超える落差、圧倒的水量。その勇姿が余りに素晴らしくて、周辺のチョベ国立公園(ボツワナ)とワンゲ国立公園も含めて、1週間キャンプ/ロッジ生活をした。

 残るはコンゴ河。この大河も1996年に訪れたコンゴ(当時の国名はザイール)で、いくつかの支流と合わせて目にしている。いや、目にしたと言うより、川岸に立って感動に浸り食い入るように見つめていたのだった。



 私がアフリカに初めて行ったのは1993年。その年の秋、マーク&ディーリア・オーエンズの『カラハリ アフリカ最後の野生に暮らす』(早川書房)を読んでいたときのこと。この本の舞台となっているボツワナ共和国の中央に広がる Central Karahari Game Reserve の西北部、ディセプション・ヴァレー Deception Valley という平原の描写に魅入られた。ここは現実離れした地球の果ての果てという印象が強く、「たとえ月や火星に行くことはあっても、ディセプション・ヴァレーに行くことは絶対ないだろう」と思ったほどだった。ところが、正に読んでいる最中に「ボツワナ出張」を命じられ、1ヶ月後にはディセプション・ヴァレーでテント生活をしていた。これほどの偶然が起こりうるものだろうか。

 不思議な偶然は繰り返す。1995年6月、今度はピーター・フォーバスの『コンゴ河 その発見、探検、開発の物語』(草思社)を読み終えて、コンゴへの憧れが一気に膨らんだ。いつかコンゴ河を訪ねてみたい、そう強く思った。そして再びまさかの展開。翌年の春、気がつけば毎日コンゴ河を見つめて過ごしていたのだった。

 人間、思えば叶うのだろうか。それとも、日々「知識の抽き出し」を増やして準備をしていたからこそ、偶然とも言えるような巡り会いが起こるのだろうか。



 1996年にコンゴ(ザイール)に行けたのは、その前年にエボラ出血熱が発生したから。コンゴ訪問の目的はその取材だった。今そのエボラが今度は西アフリカで初めて発症し、過去最高レベルで猛威を奮っている。熱帯病には昔から強い興味を持っているので、当時集めた文献などを取り出して読んだりもしているところだ。

 最近は Los Barbados の店主、ダイスケさんの選曲からも刺激を受けて、フランコ Franco やヴェルキス Verckys などコンゴの古いレコードを聴くことが多くなっている。そのコンゴからはジュピテル Jupiter & Okwess International 御一行がまのなく来日して富山と東京でコンサートを行う予定だ。

 2週間ほど前には、旅行家/作家の田中真知さんとお会いした。真知さんは、最近2度目のコンゴ河下りを実現され、その顛末に関する本を間もなく出版される予定だと言う。軽く酒を飲みながら、そのお話を伺ったり、コンゴに関する貴重な本を見せていただいたりしたばかりだった。

 そのようなことが重なって、最近はすっかりコンゴのことに心が奪われている。96年に一緒にアフリカに行った仲間たちからも最近連絡があって、その当時の資料を見始めると、懐かしい思い出が次々と蘇り、書きたいことがどんどん浮かんでくる。

 コンゴに関する話、しばらく続けるかも知れない。






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by desertjazz | 2014-08-03 10:00 | 旅 - Abroad

Traveling Tools

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 北欧旅行2回目の資料の整理を終了。



 私の海外旅行で最も大切な道具はA4ファイルとコクヨのスケッチブック。

・まずベースが丈夫なA4ファイルに、旅程表やプリントアウトした航空券やホテルの予約票やインタビュー用の資料などを入れて出発。旅の途中では、現地で入手した資料やクレジット支払いの控えなどをどんどん放り込んでいく。そして帰国後、本当に必要なものだけを(旅先で手に入れた地図や名刺なども)軽めのA4ファイルに移し替えて作業終了。
 後日(何年も経ってから)文章を書いたり、同じ土地を再訪問する際に、古い資料を参照する必要の生じることがとても多い。なので、旅を終えた後の資料の整理は重要。そう思って、過去全ての海外旅行の資料も統一したフォーマットに移行中。

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・コクヨのスケッチブック(コクヨS&T 測量野帳スケッチ白上質)はとっても優れもの。表紙と裏表紙が肉厚なので手にもってメモできるし、方眼線が引かれているので、文章を書くのにもイラストを描くのにも便利。旅の最中はこのメモ帳に、関係者の連絡先や、出納や、日記など、ほとんどあらゆることを書き込んでいく。言葉が通じない国では、これを使って筆談までしてしまう。
 このスケッチブックは海外に行き始めたほとんど最初から使っているので、もう80冊くらいは持っているはず(長期の取材になると2〜3冊使うので)。



 表紙の「58」は58回目の海外渡航を意味する(この写真では分かりにくいかな?)。もうそんなに行ったのかと思うとちょっと感慨深い。

 経済的には豊かではない家庭に生まれ育ったからか、学生時代には海外旅行など夢のまた夢。いや夢に思うどころか、外国に行きたいと思ったことすらなかった。友人たちが長期の休みに海外に出かけて行っても、何が面白いんだろうと思っている次元だった。結局大学院を出るまでは一度も国外は体験せず、ワールドミュージックを聴き始めてからも、せいぜい一度でいいからバリでガムランを聴いてみたいと思ったくらい。

 それが気がつけば、どんな巡り合わせか、こんなこと(?)に…。人生とは予測がつかないものだと思う。

 生きている間にあと何回旅をできるだろうか? そんなことも思いつつ、スケッチブックをまた10冊注文した( → Amazon.co.jp )。




(追記)

 さきほど届いた。10冊で ¥1450(アマゾン、安い!)さて、次は何処へ?

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(2014.03.21)





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by desertjazz | 2014-03-18 19:00 | 旅 - Abroad

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 8ヶ月ぶりのマルメの朝。快晴。空の碧がとても深い。ここしばらく振りの陽気だそうで、人が一斉に外に繰り出し、犬たちも鳥たちもとても元気。色鮮やかな花々も咲き始めた。

(他の写真は FB にアップしました。)


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 街の中心部にある Victoriateatern をチェック。3/26 にジュピテル Jupiter が公演予定。彼らは今一番観たいグループのひとつ。月末までマルメに居ようかな?
(訊くと残席2。ここでも彼らは人気を得ているみたいだ。Victoria のフロアには4人がけの丸テーブルが並び BN か VV みたいなところかと思ったら、何とピクニック気分で食べ物持ち込み可だと説明された。面白い。)

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 昨年行けなかった BLUE DESERT MUSIC へも行ってみたが、ここはロック中心の店だった。SP 盤コーナーをチェック。収穫は全くなかったけれども、ただレコードを漁っている時が楽しい。
(現地盤の買い付けを頼まれたが、果たして何か見つかるだろうか?)






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by desertjazz | 2014-03-08 22:00 | 旅 - Abroad

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 昨年夏に続いて2度目の北欧。フィンランドのヘルシンキとデンマークのコペンハーゲンを経由してスウェーデンのマルメに到着。

After transits in Helsinki, Finland and Copenhagen, Denmark, now I'm in Sweden.

(Photo: Sea near Helsinki. It's frozen… )






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by desertjazz | 2014-03-07 22:00 | 旅 - Abroad

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 旅の話をもう少し。


 自分は土産物に興味がないのか、選ぶセンスがないのか、旅の途中で自分のためにも誰かのためにも土産物を買うことがほとんどない。旅先でそうしたことに頭と時間を使うくらいなら、何もせずにのんびりしていたい。だから買うのはせいぜい滞在の記念になりそうな楽器くらいだ(しかし、これも溜まり続けてしまって、弾けもしないカバキーニョやゲンブリもあれば、親指ピアノに至っては30個くらいある)。

 土産物を買わない代わりに、初めて訪れた島や砂漠では、なるべくそこの砂や岩を持ち帰るようにしている。これらはガラス瓶に入れて部屋に飾ってあって、ひとつひとつ眺める度に旅の間の様々なことを思い出せる。懐かしい思い出を簡単に蘇らせてくれるので、自分にとっては最高の土産になっている。

 こうした砂や岩はいくら持ち帰ってもタダだという点がいい。そして自分が長く片道だけの最後の旅に出た後には、文字通り土に還してもらえれば、それで片付けはおしまいというところも気に入っている。




 写真は、奥から順に、タイのピーピー島、インドネシアのバリ島、エチオピアのリフトヴァレー、エチオピアのアファール砂漠、ボツワナのカラハリ砂漠、タイのプーケット島、与論島(星の砂)、モロッコのメルーズガから持ち帰ったもの。与論島に行ったのは3月で観光客は皆無。ビーチに店を開いていた土産売りのおばさん、よっぽど暇だったのか、お茶を飲んでけと声をかけられ、何も買わなかったの星の砂までくれたのだった。






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by desertjazz | 2013-11-24 15:06 | 旅 - Abroad

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 今年の夏にはノルウェーとスウェーデンで、今年生誕150年のムンクを観てきた。

 これも非公開旅日記(帰国直後の7月に書いたもの)から紹介。

(写真は左から、ベルゲン美術館、オスロ国立美術館、マルメ美術館のパンフレット。いずれもムンク作品/ムンク展を表紙にしている。)




北欧ツアー(1): Scandinavian Art Tour


 今年6月28日から7月14日まで北欧を旅してきた。かねてよりそれほど関心もなかった北欧なので行っても退屈するかと思ったら、そのような気分が生まれることもなく案外楽しめた。

 昔からスウェーデン人の知り合いがいたし、スウェーデン出張の打診を受けたこともあった。しかし何故か興味は湧かず、またその都度条件が合わなくて訪れる機会もないままでいたので、縁はないものとばかり思っていたスウェーデン、そして北欧。それが突然スウェーデンに行かなくてはならない理由が生まれて初訪問。巡り合わせとは不思議なものだと改めて思う。

 せっかくスウェーデンまで行くのなら、ついでにデンマーク、ノルウェー、フィンランドにも足を延ばせないだろうか。そう思い、何とか少し長めの休暇を取ったのだった。




 普段だと旅程(トランスポートとホテルのブッキング、食事する場所、等々)はほとんど自分で決めてきた。けれども今回は全てパートナー任せにした。それは、北欧には土地勘がなく、細かく調べている時間もなく、また繰り返すようだが北欧について積極的な興味もなかったから。

 それでもただ行くのでは勿体ない。自分は北欧で何をしたいのだろうと考えてみた。その結果として事前にリクエストしたのは以下の項目。

(1)ムンクを見たい。彼の代表作『叫び』を中心に今年開催される生誕150周年展を見たい。
(2)ノルウェーのフィヨルドの絶景を見たい。

 この2点は必須条件。あとはオマケということで、できれば、

(3)スカンジナビアン・デザインを堪能したい。
(4)現在世界最高のレストランと謳われているコペンハーゲンのノマ noma で食事がしたい。
(5)スウェーデンの移民たちの音楽事情について知りたい(特に在マルメのパレスチナ人やストックホルムなどのアフリカ移民)。

 こうしたことも要望しておいたのだった。




 まずムンク。今回の旅でも美術館巡りをたっぷりできたので、ほぼ100%満足する結果だった。

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 (オスロ空港に降り立った途端に Munch 150 がお出迎え。)


 昨年は4月にスペイン、マドリッドの3大美術館と市内の主要な教会を4日間かけて見尽くした。10月にはイタリア、ヴェネチアの美術館と教会群を巡り、ここで見たいと思っていたもののほとんどを目に焼き付け、さらには偶然開催中だった建築ビエンナーレにもどっぷり浸かった。そして11月にはパリのルーブルを再訪問、完成直後のイスラム・コーナーを心行くまで堪能してきたのだった(このイスラム・コーナーは展示作品の質的にも所蔵点数でもレイアウトの点でも実に素晴らしかった…って、まだブログには書いていなかったか?)。

 そうした昨年のアート・ツアーに続いて今回は、デンマークのコペンハーゲン美術館、ノルウェーのオスロ国立美術館とベルゲン美術館、スウェーデンのマルメ美術館を探訪。ムンク Munch やダール Dahl を中心に北欧絵画などをじっくり見て来る願いが叶った。

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 (オスロ国立美術館正門)


 まず最初に訪れたのはオスロ国立美術館。ここではムンク生誕150周年の特別展が開催中で、『思春期』『マドンナ』『接吻』『叫び』などを一度に鑑賞できた。特に『思春期』以外の主要な代表作は一室にまとめらていて、ここだけで彼の生涯を辿ることができるようになっていた。ただこの部屋の展示の仕方が恐ろしく安っぽかったのは残念。それでも、訪れた時にはこの部屋を独り占めできる程度の空きようだったので、ゆったり見て来ることができた。これは海外の美術館で作品鑑賞する際の大きな利点である。

 ムンクの作品の中では『思春期』に惹かれていたので、これを直に見られて良かったな。一方で『叫び』からはさほど特別な印象を受けず。それでもどの作品も不思議な魅力を放っているいて、ムンクの凄さを実感。シンプルなタッチから浮き上がってくる冷えきった心情のようなもの、どこまでも暗い瞳、そうした描写から伝わってくる独特な感覚に惹き付けられて止まない。

 同じオスロ市内のムンク美術館にも行こうかと迷ったが、これは止めておいた。国立美術館のコレクションには及ばない?らしく、雨も降ってきたので、無理はしないことに。1日で美術館を複数廻ると(オスロ滞在は2泊だったので、美術館巡りをできるには実質中日の1日だけだった)印象が薄れてしまうことでもあるし。この後北欧滞在中に他の美術館のムンク・コレクションも見ることができ、また同様なモチーフの作品が多いために重複感が強かったので、ムンク美術館まで行く必要はなかったかもしれない。

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 (マルメの Moderna Museet でもムンク展が開催中。)


 それにしても、直に見たムンクは凄かった。特別な興味を持っている画家ではなかったのに、これほどとは…。




 美術館を巡って名画をじっくり見つめる度に、人間の創造力の深さにひれ伏すような思いにかられる。やっぱりアートは面白い。

 さて、次はどこの美術館に行こうかと、思いが巡り始めている。






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by desertjazz | 2013-11-23 16:00 | 旅 - Abroad

DJ
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