カテゴリ:音 - Music( 248 )

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 パキスタン盤(村山先生買い付け盤)がエル・スールから送られて来たので早速聴く。ファースト "Sampooran" が良かった Mekaal Hasan Band の2009年作セカンド "Saptak"、今回も独特なスーフィーのフレーズに乗ったカウワーリー・ロック/パワー・ポップ振りがいい。前作よりもややポップになった印象だけれど、ライブでより映えるサウンドだと思う。

 10枚限定入荷という非売品ディスク "Coke Studio 2010" も無事入手。10組のスタジオ・ライブをコンパイルしたもので、パキスタン・ポップのショーケースとなっている。お目当てはもちろん Abida Parveen。ドラムの入ったバンドを従えても、熱唱は相変わらず素晴らしい。コルカタで見つけた彼女の SAREGAMA盤13枚組ボックス、やっぱり買えばよかったと再び後悔(Plantation の店長氏に尋ねても「見かけないので、もう手に入らない」というお話だった)。





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 ジュンク堂まで散歩して、東浩紀が創刊した『思想地図ベータ』Vol.1 などを購入し拾い読み。まあ最初の一冊くらいは試しに目を通してみようかと思った次第、というか、福嶋亮大が書いている「死生観」を読んでみたかった。菊地成孔 x 佐々木敦 x 渋谷慶一郎の鼎談などもあり。

 川端康成『雪国』読了。この文庫本、昨年夏頃に買ったはずだが、雪の季節に読みたいと思い半年ほど寝かしておいた。それにしても、なんと美しい日本語なのだろう。軽やかな女性の声や山の音が実際に響いてくるような感触に気持ちよくなる。そして、もう遥か昔になってしまった日本の情景が浮かんでくる。宮本常一の記録と通じ合う世界。どうしても一文ずつゆっくり噛み締めていってしまうので、短い小説ながら何日もかかってしまった。

 川端の他にも谷崎、漱石、三島など昔耽読した本/読んでいない日本の名作も買い直して読みたいが(名作の文庫本はいつでも買い直せるので昔全部処分した)、そんなことしてたらいよいよ他に何もできなくなるな。





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by desertjazz | 2011-01-20 19:00 | 音 - Music

◆ 70年目の FZ

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 70歳になったフランク・ザッパを祝して刊行された『レコード・コレクターズ』の増刊、和久井光司『フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド』を買って読む。FZ の全アルバムを聴き直したいと考え続けていたところなので、正にグッドタイミングだ! 村上春樹の全小説、カズオ・イシグロの全小説に取りかかったのに続けて、今度はこの本にナビゲートされながら FZ のアルバムも順に聴いていこうか。

 その前に本当に全部持っているか確認しようと思ってページをパラパラめくった感じでは、多分オリジナル・アルバムは全部手元にありそう。けれども、死後にリリースされたアルバムのうちここ数年に出たものは結構さぼって買っていなかった。良い機会なので、以前より買おうと思い続けていた以下のアイテムを公式サイト( www.zappa.com / Barfko-Swill )にまとめてオーダーした。いずれも届くのが待ち遠しいが、断然期待大なのは "Hammersmith Odeon"。大傑作 "Sheik Yerbouti" と同じ 78年のライブ音源なのだから!

・ "The MOFO Project/Object" (Deluxe 4-Disc Version)
・ "LUMPY MONEY" (3CD)
・ "Philly '76" (Concert Double CD)
・ "Greasy Love Songs"
・ "Hammersmith Odeon" (3CD)


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 久し振りに "Beat The Boots!" のボックスを開けたら、Tシャツや、バッチや、ベレー帽なんかが出て来た。ディスクだけで十分なのだけれど…。


 ということで今夜はファーストの "Freak Out!" を聴いている。FZ の良さは何万字費やしても語り尽くせないと思うので一言で。

 カッコいい !!! 気持ちいい !!!





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by desertjazz | 2011-01-19 23:00 | 音 - Music

Best Albums 2010

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 今年のベスト・アルバム10枚。

1. JOHN LEGEND & THE ROOTS / WAKE UP! (USA)
2. KANYE WEST / MY BEAUTIFUL DARK TWISTED FANTASY (USA)
3. SUFJAN STEVENS / THE AGE OF ADZ (USA)
4. SEU JORGE AND ALMAZ (BRAZIL)
5. 松田美緒 MIO MATSUDA / FLOR CRIOLLA (JAPAN)
6. MAREWREW (JAPAN)
7. GALACTIC / YA-KA-MAY (USA)
8. OKI DUB AINU BAND / SAKHALIN ROCK (JAPAN)
9. MOUSS & HAKIM / LIVE - VINGT D'HONNEUR (FRANCE / ARGERIA)
10. ERYKAH BADU / NEW AMERYKAH Part Two : RETURN OF THE ANKH (USA)


 やりたいことを徹底してやり尽くし、独自の世界観を打ち立てたアーティストの強みを感じた一年だった。特に上位4枚は強烈で、他者が太刀打ちできないようなレベル。楽曲としても、John Regend の 'Compared To What', 'Shine'、Kanye West の 'Runaway', 'Lost In The World'、Sufjan Stevens の 'Impossible Soul' などは貪るように聴き続けた。この三者、年末まで繰り返し聴き返しても甲乙付けがたく、実質同順位。

 今年一番聴いたのは、前半は K'naan の "Troubadour" (2009年作なので選外に)、そして後半は "Wake Up!" だった。世評は詳しく知らないし、同時代性を感じさせる傑作とも思わないが、内容の良さだけでなく個人的にはとても重要な作品になったこともあって、迷わずトップ。

 作品としての出来を純粋に評価すれば Kanye West がベストだったかも知れない。ダイナミックでエモーショナルなビートのストリームに興奮・感動。サウンド・クオリティーが極めて高く、後年まで語り継がれるだろう傑作。35分に及ぶ 'Runaway' のビデオ・クリップ(というより短編映画)も素晴らしく、すっかり頭に刷り込まれた映像が聴く度に蘇る。現代のメディア・フォーマットに相応しいアルバム・コンセプトが、これほど明瞭に伝わってくる作品には初めて出会った。

 Sufjan Stevesn は 'Impossible Soul' 一曲で23分半という長さにまず驚かされたが、これも一生もの。とりわけ13分くらいからの泣きメロ・ファンクが超耳タコ状態になってしまう素晴らしさ。他のトラック、そして同時期リリースされた EP 盤も含めて、期待を遥かに越えていた。

 南米に好盤/話題盤が多かった中、ずば抜けた出来だったのは Seu Jorge。このダークで怪しい世界にズブズブはまったらもう抜け出せない。どうしてこんなにカッコいいのだろう。松田美緒の "FLOR CRIOLLA" は Hugo Fattoruso とコンビネーションが最高で、とても深く美しい作品。聴く度に惚れ込んでいった。

 女性4人によるアイヌ・ポリフォニー Marewrew も今年ヘビー・ローテーションになった作品。最初これを1位にすることも考えたのだが、2009年リリースのミニ・アルバムなのでトップ候補からは外した。来年は是非、生声体験をしたい。

 トップ3の順位以外、さほど迷わず並べた10枚は、アメリカ5作、日本3作という意外?な結果。実際、これまでの活動を集大成した Mouss & Hakim のライブ作を除くと(しかもこのアルバム、まだ一度しか通して聴いていない)、アフリカやヨーロッパからはほとんど何も思い浮かばない。アメリカ勢/日本勢の充実振りに対して、他ジャンルの作品が入り込む余地はなかった。これはワールド・ミュージックが低調だったというよりも、自分が必要とする音楽にほとんど出会わなかったと言った方が正しいだろう。

 今年の入手盤は約300枚。ほとんど音楽を聴かなかった/聴けなかった2009年よりも増えているものの、それでも例年よりは少ない。買ったレコードは全て最後まで聴くようにしているのだが、途中まで聴いて止めてしまうことも多い一年だった。読書や料理、小旅行が楽しくて(基本的に読書/料理/旅行中には何も聴かない)、音楽を聴く時間がなかなか増えないでいる。しかし、やっと普通に音楽を楽しめるようになりつつあることが、自分にとっては嬉しい。




 リイシューも含めると、1位は "Alan Lomax in Haiti" になってしまうだろうか。リイシューやアフリカについては、気が向いたら別途発表するかも、ということで…。





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by desertjazz | 2010-12-31 23:58 | 音 - Music

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 プレオーダーしてから毎日心待ちにしていた Bruce Springsteen の "The Promise: The Darkness on the Edge of Town Story" (3CD + 3Blu-ray)が今夕やっと手元に届いた。以下、その取り急ぎの雑感。

 アメリカから送られて来た箱を開いてまず意外に思ったのは、パッケージの大きさ。何故か勝手にB5サイズを想像していたのだけれど、実際にはA4版の大きさ。そして、その中のブックレットを開くと…。この先はお楽しみを他人から奪っちゃいけないので書きませんが、もう映像と音に触れる前からワクワクのピーク!

 まずは、映画 "The Promise" (88min) 観てみた(英語字幕もあることに全部見終えてから気がついたので、字幕オフで)。

・ボスとメンバーと関係者全ての、当時と今の表情が実にいい。ボスを中心にしたクリエイトが楽しくてしかたないこと、素晴らしい制作に携わっていること、当時を振り返って自然と心に浮かび上がってくる傑作を作り上げたという自負、そんなものが伝わってくる。インタビューでは、2年前に亡くなった Danny Federici も、Patti Smith、Mike Appel、Chuck Plotkin らも登場!

・映像と音声の編集が素晴らしい。全く観たことのない映像がふんだんに使われていることだけでも興奮してしまうのだが、編集が実に細やか。インタビューへのインサートも休まらず、長いカットが全くと言ってよいほどない。それでいて煩く思ったり、疲れを感じたりすることは皆無。眼を離す瞬間が全くない。音編集のかっこ良さにハッとする瞬間もしばしば。

・"Born To Run" から "The Darkness on the Edge of Town" までの3年におよぶインターバルは、裁判に振り回された空白期間というイメージが強かった。しかし、証言の端々からは最高のものを作り上げようとするクリエイティブネスの結果でもあったようだ。いかに難産なスタジオワークだったかというドキュメント。

・この Blu-ray、映像と音声が気持ちよいくらいに奇麗。ファイナライズ/オーサリングまで完璧な仕事がなされているのだろう。

 大絶賛するには、Springsteen と彼の音楽が大好きで仕方ないからでもあるのだろう。しかし、コンセプト、映画作品自体の出来、そしてパッケージまで全てがここまで素晴らしい作品は滅多にないのではないだろうか。まだ、Blu-ray 1枚目を一度観ただけで、そう確信した。とにかく予想と期待を遥かに超えた素晴らしさ!

 2010年のベスト・リイシューは "Alan Lomax in Haiti" とこの "The Promise: The Darkness on the Edge of Town Story" で決まり。他はあり得ないだろう。



 ということで、今夜はモロッコ音楽の再履修も、モロッコ旅行記も、ひとまず後回しです。

 残り5枚を観て/聴いて、それから字幕付きで映画を観直して、さらに日本版も日本語字幕で観てみることにしよう。



(追記: 昨晩、飲みながら5分くらいで一気に書いた分、少し褒め上げ過ぎ、かつやや不正確だったかな?)






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by desertjazz | 2010-11-30 22:27 | 音 - Music

Plantation Début

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 今夜は先ほどまで、ロマ・イラマ Rhoma Irama のリイシュー全85トラックを連続リスニング。元々ダンドゥットにはさほど興味がなく、以前より彼の音楽を熱心に聴くことはなかった。けれども、今改めて聴くとかなりいい! 特に1枚目の冴えた感じが気に入った。聴き覚えのある曲も案外あるなぁ。



 ここ数日間ぶっ通しで本を読み続けて眼が疲れた、海外のあちこちにオーダーしたCDが届かない、、、ということで、昨日15日は西心斎橋まで往復散歩(片道2kmもないが…)。アップルストアで MacBook Air をチェック(全く買う気なかったのに、いつの間にか無意識に買いそうになっていた。あぶない、あぶない… )などした後、噂の(?)プランテーションへ。昨年場所を確認に一度来ただけだったので、なかなか辿り着けなかったものの、どうにか到着。

 ご店主の丸橋さんとは初めてお話させていただいた。自分はアジアの音楽にはさほど詳しくないので、ご挨拶がわりに、店主お薦めのアイテムを中心にまとめ買い。

 今回一番のターゲットは、インドネシアのキング・オブ・ダンドゥット、OM. SONETA & RHOMA IRAMA のリイシュー・シリーズ。伺うとCD4枚も出ているということで、折角なので全部ゲット。

・ "VOL.1: BEGADANG & VOL.2: PENASARAN"
・ "VOL.3: RUPIAH & VOL.4: DARAH MUDA"
・ "VOL.5: MUSIK & VOL.6: 135 JUTA"
・ "VOL.7: SANTAI & VOL.8: HAK AZASI"

 この後、"VOL.9: BEGADANG 2", "VOL.10: SAHABAT", "VOL.11: INDONESIA" もリイシューされる見込みだとのこと。

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 他に買ったのは、スブラクシュミ M. S. SUBBULAKSHMI のライブ盤など、インド/パキスタンものばかり。インドではスブラクシュミの Complete Box Set も出たそうで、これは欲しい! 久し振りに聴くとアジアの音楽も面白いな。これからプランテーションさんにもいろいろお世話になりそうだ。



 Jazzhole のことを綴り出しただけで、止まらなくなってしまっている。ようやく普通に音楽を楽しめるような耳に戻りつつあるので、Jazzhole の話にはひと区切りつけて、そろそろ他の話題についても書いてみようか。私的メモのようなブログとは言え、あまり人様から興味を持たれそうにないネタばかりに深入りしない方がよいだろうし…。




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by desertjazz | 2010-11-16 00:00 | 音 - Music

Live : Manu Chao(大阪)

 良かった! ここまで隙なく完璧なライブ、記憶にない。





(追記)

 まとまった文章を書いてみようと思ったものの、できそうにないので諦める。

 ただ、、、マニュ・チャオには特段思い入れがないのに肉体を激しく突き動かされたこと、マニュがとてつもないレベルで真剣勝負をしていること、自分が感じていた「ライブの限界」を突き破ったパフォーマンスであったことは、多分一生忘れないだろう。

(2010.10.18)






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by desertjazz | 2010-10-05 23:59 | 音 - Music

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 今、自分が、頭を空にして、心を無にして、これほど気持ちよく響く音楽は、他にはない。

 みんなが着ているのが羨ましくて、Tシャツも買ってしまった。

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by desertjazz | 2010-09-18 03:30 | 音 - Music

Diary 2010.8.28 (Sat) : A Filetta

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 地中海、フランス・コルシカ島の男性7人組ポリフォニー・コーラス、ア・フィレッタ A Filetta の日本最終公演へ(伊丹アイフォニックホール)。ほとんど予備知識なしに出かけたのだが、何とも不思議な歌だった。

 聴いて分かることは、教会コーラスをベースにしていることと、そこに多様な音楽要素が混ぜ込まれていること。このコンサートに出かけたそもそもの動機は、大好きなオクシタンのポリフォニー(マルセイユやトゥールーズ)との関連性に興味を抱いたから。しかし実際に聴いた彼らのコーラスは、声を張り上げることがほとんどない静謐なもの。オック勢の祝祭性とは対照的。ひたすら優しく美しく物哀しい。訳もなく涙腺を潤ませる音楽。曲によっては、ストリングス中心の極上な映画音楽、あるいはアンビエント・ミュージックに浸っているような気分にもなる。

 不思議さを醸し出している要因のひとつは、独特なハーモニーにもあるのではないだろうか。コブシ的に半音程度(4分の1か?)のシフトを微妙なタイミングで繰り返すものだから、その瞬間々々に馴染みのない不思議で美しいハーモニーが生まれる。そして、時折瞬間的にふっと現れる極めて美しいメロディーの断片。とりわけそれを感じさせたのが 'M4. 1901年' だった。

 じっくり分析的に聴いていくと、かなり複雑なことをやっていることにも気がつく。'M7. 恐るべき御稜威(みいつ)の王よ' などで披露したノンブレスかのように聞こえる通奏低音や、'M12. メディターテ' で3つの主旋律と歌詞が並行する様などは、とても効果的で試みとしても面白い。また、'M16. クントラスト' の独唱にはマグレブからの影響が顕著。

 昼に電話すると幸いにも「当日券あり」だった。しかも、まずまずの入りだったのにも関わらず1列目、2列目の良い席にも空きがある。おかげでリーダー、ジャン=クロード Jean-Claude と真向かいに座して聴くことに。基本的にPAなし(薄くリヴァーブを足しているだけ)だったので、これは特等席。こうしたコーラスはやはり生音で聴くのが理想的。とても気持ちがよかった。

 折角なので終演後、CDを買ってメンバーのサイン会に並ぶ。プランクトンの川島社長が「私の友達」と紹介して下さったせいなのか、ジャン=クロード、コルシカ語で文章を添えて下さる。「自分の胸の内に進む道を持っているのは大切なこと」といった意味らしい。



 今、買ってきたCDを聴きながら書いているが、CDよりも今日のステージの方がずっと完成度が高く、音楽的にも素晴らしかったように思う。さてさて、後でライナーも読んでみようか。的外れなことをどれだけ書いただろう。

 それと、、、昨年クリスマス・シーズンの来日公演が流れてしまった、マニュ・テロン Manu Theron 率いるマルセイユの6人組男性ポリフォニー Lo Cor de la Plana にも、やっぱり日本でコンサートを開催して欲しい。プランクトンさん、彼らも招聘して下さらないだろうか。

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by desertjazz | 2010-08-28 23:59 | 音 - Music

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