カテゴリ:音 - Music( 244 )

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 レコード店に行く時間が全く取れないので、ここ最近はネットで新譜をいくつか試聴する程度。

 今月末にリリース予定のスティファン・スティーブンスの新作 "Carrie & Lowell" がフル試聴可能になったので繰り返し聴いている。これがとてもいい。暖かくてノスタルジックで。スフィアンの過剰なポップさも好きだけれど、本当に好きな彼らしいサウンドがやっと戻ってきた感じ。

 ・ The Guardian | Sufjan Stevens – Carrie & Lowell: album stream




 今年はまだ3月なのに、年間ベスト級のアルバムが相次いでいる。

 ・ Dupain "Sòrga"
 ・ Sufjan Stevens "Carrie & Lowell"
 ・ Seu Jorge "Musicas Para Churrasco 2"
 ・ Faada Freddy "Gospel Journey"
 ・ Akoya Afrobeat "Under The Tree"
 ・ M.anifest "Apae: The Price of Free EP"
 ・ Tigran Hamasyan "Mockroot"
 ・ D'Angelo and The Vanguard "Black Messiah"
 ・ Keith Jarrett + Charlie Haden + Paul Motian "Hamburg '72"
 ・ E. T. Mensah & The Tempos "King of Highlife Anthology"

 …と、まだリリース前の3作含めてすでに10枚。「世界一気の早い年間ベスト・アルバム」が確定か??






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by desertjazz | 2015-03-24 23:00 | 音 - Music

New Disc : Siska EP

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 マルセイユの Siska の新譜が 4/5 に出るようだ。これはヴァイナルで欲しいなぁ!

 ・ Facebook | Siska






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by desertjazz | 2015-03-23 00:15 | 音 - Music

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 21世紀になってから作られたありとあらゆるアルバムの中で、個人的に一番好きなのはデュパン Dupain の大傑作 "Les Vivants" (2005) だろうかと思う。それからちょうど10年。今年 3/16 にフランスでリリースされる彼らの4作目 "Sòrga" はその "Les Vivants" を超える作品になったかも知れない。

 ・ Dupain "Sòrga"


 新生デュパンの大きなポイントはメンバーが入れ替わり5人に増えたこと。もちろんサム・カルペイニア Sam Karpienia とピエロー ローレン・ベルトリーノ Pierre-Laurent Bertolino の主軸2人は不動だが、ドラムとベースが交代し(ベースはウッドのコントラバスに)、新たにフルート奏者が加わった。ファースト "L'Usina" (2001) ではトリオ編成だったものが、セカンド "Camina" (2002) とサード "Les Vivants" では4人になり(そしてサムはデュパンではセカンド・アルバムからマンドールを弾き始めた)、今回さらに5人へと増えた変遷は、同じくメンバーを増やしていった Moussu T e Lei Jovents とちょっと似たものがある。バンド編成の違いはサウンドの変化にも顕著に現れているので、前作と新作とは単純に比較可能とは言い切れない。

 この作品はマクサンス・ベルナイム・ド・ヴィリエ(Maxence Bernheim de Villiers)なる不詳の詩人が1958年にオック語/仏語で出版した詩集 "Sòrga" にサムがインスパイアされて生まれたとのこと。歌詞は全てこの詩集から引用されているようだ。マルセイユのミュージシャンたちが文学から刺激や影響を受け続けていることは、クロード・マッケイ Claude McKay の小説 "Banjo" がひとつのきっかけとなって Moussu T e Lei Jovents が誕生したり(→ 参考)、Dupain、D'aqui Dub、Jan-Mari Carlotti、Massilia Sound System、Lo Cor de la Plana、Lei Coralas dau Lamparo、Chin Na Na Poun といった面々が19世紀のマルセイユの詩人(でいい?)ヴィクトル・ゲル Victor Gelu のCDブック(CD付きのブックレットと表現した方が正確か?)"Poete du Peuple Marseillais Chansons Provencales Victor Gelu" を制作したことなども連想させる。

 CD "Sòrga" のブックレットにはオック語/仏語の歌詞が併記されているだけでなく、英語訳詩も並べられている。これは「美しくミステリアスだが意味のはっきりしない詩の雰囲気」を伝えるための試みとのことで、サムがそれだけ詩を重視している証拠だろう。英語詩だけひととおり目を通してみた。意味は分からないものの、サウンドを聴きながらイメージを浮かべるのには一役買うのではないだろうか。

 さてその新生デュパンのサウンド、最初に聴いた時にはピエローのヴィエル・ア・ルー(ハーディー・ガーディー)の印象が薄く、"Les Vivants" 冒頭の "Tout le Mondo" のようにビートを立てる展開も少ない。ポップさが消え、とても地味で渋いものに聴こえた。しかし繰り返し聴いて瞬く間にそのサウンドの虜になってしまった。

 まずアルバムのイントロダクション的な "Mille Papillons" に続く3曲 "Au Cor de Mon Silenci"、"Sòrga"、"Beveire D'Auceus" が強烈。重厚・濃密なサウンドで、ダイナミックな展開と曲の終盤に向けての爆発には、コンサートのフィナーレに立ち会っている気分にさえさせられる。とりわけタイトル曲を挟む2曲のテンションが凄まじく、King Crimson の "Red" すら連想したほどだ。

 ラス前の "Non o Falia Pas Mai" は一層ハイテンションで、イタリアのマスカリミリ Mascarimiri の "Triciu" に似たプログレ的サウンドの快感もある。冒頭炸裂するヴィエル・ア・ルーの音に、やっぱりデュパンにはこれがないと!とも思ってしまう。

 ただ、やはりアルバムを通してヴィエル・ア・ルーはこれまでほどには目立たない。と言うより、サムたちは "Les Vivants" のようなレコーディング技術を駆使した作り込んだサウンドではなく、「バンド・サウンド」を目指したのだろう。フルートが加わったことは効果的で、時にユニゾンで時に対位的に響き合う両者の音はサウンド全体に厚みを与え、またドラムとコントラバスはヴィエル・ア・ルーやマンドーラを包み込んでバンド・サウンドの一体感を強めている。今回は "Les Vivants" のような作り込んだサウンドではなく、セッションを重ねてスタジオ・ライブ的に完成させたような雰囲気が伝わってくる。

 そんな中、やはりサムの声は圧倒的存在感を持っている。荒涼とした風景が現前するようなヒリヒリとしたサウンドの中で彼の声は聴き手の心に鋭く切り込んでくる。"Copar Totjorn Copar" からそのままメドレーで続く唯一のインスト・ナンバー "Tot Veire, Tot Oblidar"(トラック10)での咆哮の凄まじさ !! 何度も書いていることだが、Massilia Sound System の Papet J の声も Tatou の声も、Toko Blaze の声も大好きだけれど、歌い手として最も好きなのはやっぱり Manu Théron と Sam Karpienia だな(でも一番味があるのは Tatou かな)。

 メンバーは入れ替わってもデュパンこそ今世界で一番好きなバンドであることを "Sòrga" を聴いてはっきり再確認できた。さあ、次はライブだ!


(参考)

 ・カストール爺の生活と意見 - ソルガ男の生きる道


 このような詳しいレビューがあるので、拙ブログの感想文は不要かも知れませんが、まあいつもの個人メモということで…(そんなことを思いつつ、過去のアルバムなどのレビューも書いているところです)。




 今月はガーナとナイジェリアのハイライフをじっくり聴くつもりだったのが、"Sòrga" のせいでそんなハイライフ気分は吹き飛んでしまった。このところは旧作含めてデュパンばかり聴いている。"Sòrga" を大音量で聴いていると(自宅は最上階で、下は空室、日頃から親しくさせていただいているお隣さんも夜遅くにならないと仕事から戻られないので、今は結構な音量で聴ける)もう他の音楽はいらなくなる。






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by desertjazz | 2015-03-14 14:00 | 音 - Music

New Dupain in Paris 2015/04/14

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 10年振りの新作をリリースした新生デュパン Dupain のライブ情報がオープンになっている。現時点で予定されているのは 4/14 のパリ Studio de L'Ermitage だけのよう。あの強烈なサウンドが 13ユーロで観られるのか。パリに行きたいよー!


Studio de L'Ermitage | Dupain



(この春から秋にかけてのライブ&フェス情報が、ここ最近、次々舞い込んでいるところです。今年は観たい公演が多い! 25周年のスキヤキを最優先にしたい気持ちもあるので、まずは夏まで我慢かなぁ〜。)






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by desertjazz | 2015-03-04 01:00 | 音 - Music

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 E. T. Mensah & The Tempos を聴き続ける合間にこれも聴いている。21世紀の傑作 "St. Vincent" に5曲追加収録した、最近リリースされたばかりの Deluxe Edition。新曲 "Bad Believer" から、彼女のメロディー・センスとエキセントリックなサウンドが炸裂!

 David Byrne との共作 "Love This Giant" が素晴らしかったので、その後リリースされたセルフ・タイトル盤 "St. Vincent" を即買いし完全にノックアウト。

 先日、渋谷クアトロでの彼女のライブを聴いてからは、このアルバムの真価がますます伝わってきた。聴く度にそのサウンドの凄みが全身に降り掛かってくる。独特なエフェクトのかかった立体感あるギター・サウンドは昇天もの!

 このアルバムは国内外で絶賛されているようで、各所で昨年のベスト・アルバムに選ばれたらしい。この CD にも、The Gurdian、The Sunday Times、NME で Album of the Year を獲得したことと、グラミーを受賞したことが記載されている。ふ〜ん、そうなの…。






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by desertjazz | 2015-03-02 00:00 | 音 - Music

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 デュパン Dupian 10年振りの新作 "Sorga" が凄い!!!

 大傑作 "Les Vivants" (2005) 以来の3作目("L'usina" のリミックス盤も含めると4枚目)。

 フランスでは 3/16 リリース予定が、2/21 に渋谷 El Sur Records に奇跡?の先行入荷。そして即(即日?)完売!

 Dupain の大ファンを自認する自分も運良く手に入れて、今繰り返し聴いている。

 Sam Karpeinia の激情ヴォイスとマンドーラは相変らず強力。前作で通奏音のように響いていたヴィエル・ア・ル vielle à roue(ハーディーガーディー)は控え目。なので、"Sam Karpienia" トリオのサウンドをベースにした新生 Dupain といった印象も。ドラムが(もうひとりの)Sam から Francois Rossi に変わった影響も感じる。

 トラックが進むに従ってサウンドは過激に。11曲目などは、イタリアの Mascarimini 風なプログレ感もあり。これはライブで聴いたら気絶しそう!

 うーん、早くライブが観たい! Dupain のステージはもう12年も観ていない。まだ発表になっていないが、新作発表ライブは 4/14 にパリで行う予定と聞いた。4月にパリに飛んでいくか、また迷い始めてしまう。

 2009年10月に台北で Sam に会った時「Dupain は再結成しないの?」と質問したら「みんなに訊かれるんだけれどね(でもやる気はない…)」とはぐらかされた。

 でも10年待ってて良かったよ。このサウンドをずっと待っていたんだ!







 以上、速報ということで。後日、冷静に書き直します(この記事も消す予定)。

 今夜は、トマス・ピンチョンの「読書メモ」も書いているところ。間もなく(24時頃に)アップできると思います。






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by desertjazz | 2015-02-23 21:30 | 音 - Music

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 プリンスのビデオ "Sing o' the Times" が Blu-ray で再リリースされないだろうかとずっと考え続けていた。ところが、そのリマスター版がとっくに(昨年)発売されていたことを最近になって知った。雑誌を読んだり、ネットで新作チェックしたり全然しないので、全く気がつかないでいた次第。

 と言うことで、遅ればせながら早速購入して繰り返し鑑賞。まずはオープニングでリズムボックスのビートが鳴り始める瞬間、「カッコいい〜」と思わず小声で叫ぶ。もう何十回も観ているのに。その後もプリンスがキメル瞬間の度に「カッコいいなぁ〜」と何度も口をついてしまう。正に傑作!

 個人的には、プリンスの作品は "Sign o' the Times" (CD とビデオ)と "Lovesexy" だけあれば十分です(実際この2作しか聴かない)。




 でもよく見るとどこか不自然。プリンスの歌とリップとがシンクしていなし、ギターやドラムも度々ずれているし、カットごとのトーンも違いすぎる。一番ビックリしたのは、シーラEがドラムキットから降りてきたときピンヒールを履いていたこと! あり得ないでしょ!

 この作品はコンサートを収録した映像と音声に最低限度必要な素材をインサートしたものだとずっと思っていた。しかし、ほぼ全面的に疑似ライブ形式で素材収録したもののよう。昔 VHS で観ていたときには、ボケたトーンのせいもあって不完全な部分は大して気にならなかったが、高精度な Blu-ray だと粗な部分や細かい点に意識が行くようになってしまうのだろうか。

 それでも、何度観てもまるでプリンスのライブを実体験している気分にさせられるのだから、やっぱりこの作品は傑作だ!

(余談だけど、一度だけ直に観たプリンスのライブは、メンバーたちの踊りの振り付けがきっちり揃っていて、まるで学芸会を観ている気分になってしまった。)


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(残念なのは、不要な/価値ゼロなおまけがたくさんついてくること。ディスクだけで十分!)





 思いつきで、自分の好きな音楽ビデオを10本選んでみた。どれも内容は申し分ないが、それよりとにかく観た回数の多いものを並べてみた。

・ Talking Heads "Stop Making Sense"
・ Prince "Sign o' the Times"
・ U2 "Zoo TV, Live From Sydney"
・ Pete Townshend "White City Live"
・ Bruce Springsteen with the Sessions Band "Live In Dublin"
・ Caetano Veloso "Un Caballero de Fina Estampa"
・ Zebda "Live"
・ Rokia Traore "Live"
・ Frank Zappa "Does Humor Belong in Music?"
・ Rolling Stones "Let's Spend The Night Together"


 やっぱりロックのライブ・ビデオが多いな。ジャック・ブレルのパリ、オリンピアでのライブなども飽きるほど(いや決して飽きていない)観た。FZ かストーンズと入れ替えてもいいくらい。

("Stop Making Sense" も冒頭のナンバーのリップシンクが思いっきりズレている。Blu-ray では補正されているかと思って買ったのだけれど、なぜか再生してくれない。リージョンは合っているはずなんだけれど…。)






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by desertjazz | 2015-02-21 16:00 | 音 - Music

St. Vincent in Tokyo

 今夜のセイント・ヴィンセント St. Vincent(渋谷クアトロ)最高だった!

 前売りチケット完売で超満員の中、彼女の正面かぶりつきになってフロアで踊りながら聴いていたら、このところのモヤモヤが全部吹き飛んだ!

 チョー可愛いお姫様人形ロボットが動き出して爆裂ギターかき鳴らすって感じ。歌も良かったけれど、何よりギター中心の爆音に大興奮! 

 5曲目くらいまでは歌いながらのギターは硬かった。けれど、完全ソロになるともう完璧快感。やっぱりいいギタリストです。何てったってギターのトーンがいいんだよな。アンコールでは客席にダイブ状態で弾きまくって大盛り上がり。楽しかった!

(クアトロにはコンソール持ち込みでライトマンもツアー帯同だったそう。サウンドも照明もその効果がたっぷり出ていた。)


 先日のフアナ・モリーナ(2/5 恵比寿リキッドルーム)も思いっきり楽しかったけれど、今夜はホント最高すぎ! 余計なこと書かずにただ余韻に浸ることにします。




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 またしばらくヘビロテになりそう…。






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by desertjazz | 2015-02-20 22:22 | 音 - Music

Dupain "Sorga"

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 デュパン Dupain の新作 "Sorga" のジャケットを、パリ在住の師匠 カストール爺 がいち早く披露下さった。

 詳しくは → ここ


 あーーー、3月が待ち遠しい!






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by desertjazz | 2015-01-27 22:00 | 音 - Music

New Sounds from Marseille

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 マルセイユから楽しみな新譜情報がいくつか届いている。


1)ロ・コール・デ・ラ・プラーニャ Lo Cor de la Plana を率いるオクシタン・ポリフォニーの首領のひとり、マニュ・テロン Manu Théron が新たなユニットを組んで 1月13日にアルバム "Sirventés" をリリースした。

 ・Accords Croisés presents Sirventès - Chants enragés en pays d'Oc/Furious Occitan Songs


2)サム・カルピエニア Sam Karpienia がデュパン Dupain が再始動させて以降、その動向が気になっていたが、ついに待望のニュースが到来! 新作 "Sorga" が完成し、3/16 にリリース予定とのこと。21世紀ワールド・ミュージックの大傑作 "Les Vivants" から実に10年振り。これは待ち遠しくてしかたない。きっと新作発表に合わせたライブもあることだろう。

 その新作の Teaser があった。刺すような刺々しさは幾分薄れたかな?

 ・Vimeo | Teaser Dupain
 ・Vimeo | Dupain Live


3)トコ・ブレイズ(トコ・ブラーズ)Toko Blaze が、昨年リリースしたシングル "J'aime" に続いて、今度はアルバム制作を考えているようだ。その新作 "Easy Steady" は夏に完成させることを目指しているようで、資金調達を目的にクラウド・ファウンディングを利用した募金を呼びかけている。

 ・TOKO BLAZE Easy Steady




 オマケ:マルセイユじゃないけれど…

4)モロッコのヒップホップ・ユニット、フナイール Fnaire が新曲を発表。そろそろニュー・アルバムにも期待したい。

 ・Fnaire "3echaqa Mellala"






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by desertjazz | 2015-01-24 00:00 | 音 - Music

DJ
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