Readings:7月の読書

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 7月に読了したのは、軽めの本ばかり、わずかに4冊。

・辺見庸『もの食う人びと』(角川文庫)
・J.M. クッツェー『マイケル・K』(ちくま文庫)
・レイモンド・カーヴァー『ビギナーズ』(中央公論新社)
・松本仁一『アフリカを食べる』(朝日文庫)

 それも『マイケル・K』を除く3冊は再読と言ってもいいもの。『ビギナーズ』は『愛について語るときに我々の語ること』のエディション違い(完全版)だし、辺見も松本も昔読んだ文章。『マイケル・K』はカフカ+ル・クレジオを読んでいる気分になり、『ビギナーズ』は『愛について…』よりも人間臭みの深さが印象に残った。

 先月までは徐々に読書ペースが上がってきていたが(読了できなかったものも含めると月に15冊くらい読んでいた)、突然ペースダウンした理由のひとつは、時間のかかる本に手を出してしまったこと。今少しずつ読んでいるは、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』、ル・クレジオ『地上の見知らぬ少年』『物質的恍惚』『悪魔祓い』など。トマス・ピンチョンは6/30に始まった「全小説」の装丁の美しさに惹かれて、最初の『M&D』上下巻を買ったものの、全編当て字という癖の強い訳文もあって1日に10ページも進まない。それなのに、全改訳して文庫化されたミシェル・レリス『幻のアフリカ』も再読することにした(文庫なのに1000ページ超!)。これら6冊だけで総ページ数は約3000。どれも年内に読み終えられる気がしないが、まあゆっくり楽しもう。

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by desertjazz | 2010-07-31 23:59 | 本 - Readings

Diary 2010.7.31 (Sat)

d0010432_20223665.jpg またまた、魚菜処 光悦へ。ここのお弁当は本当に素晴らしい。お連れした誰もが感動するのだから。もはや関西生活最大の楽しみとさえ言える。
 二段のお重を開けると20〜30くらいの品がぎっしり詰められており、物によってはそれぞれ小鉢に盛られていて、その美しく並べられた姿にまず感動。出汁の加減も料理によって違っていたり、温野菜は目の前で蒸して供するなど、手の加え方が実に細やかで、また感動。これで1890円だなんて嘘みたい。(ここもお食事の写真はなし。撮る雰囲気の店ではないということもあるけれど、出来ればお重のふたを開いた瞬間の感動を直に味わってほしいから。)

 夜は久し振りに自宅で「酒乱院」開店。冷やしたシャブリ飲みながら、タジンをメインにアドリブ料理。
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by desertjazz | 2010-07-31 21:00

Diary 2010.7.30 (Fri)

d0010432_21552590.jpg 夕方近所を散歩。先日知人から「美味しい」と教えられた店に入ってみたら、これが大正解。関西の魚や野菜に丁寧に手を加えた料理を日本酒とともに味わわせる。日本酒は個性のある美味なものを数多く揃える一方、他は瓶ビールのみ。日本酒は100mlずつ出すので色々な銘柄が楽しめ、日本酒とそれに合った料理を徹底的に味合わせるというのがコンセプトなのだろう。幻という琵琶マスのお造り、9品蒸した塩豆、鰻のトマト煮、辛味大根の冷うどんなどを注文したが、どれも全く申し分なく、また接客も内装も器も全てがとても好ましい。それでいて安い。20人弱の客に対してメインの料理はほとんど大将ひとりでこなしていることが、開店2年半というここの唯一の難点か。自宅から歩いて数分なので、早い時間帯に通ってしまいそう。内久宝寺町の「味酒 かむなび」。(実は料理の写真を撮るのは好きじゃないので、お店の外観だけこっそり撮らせていただく。)
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by desertjazz | 2010-07-30 23:59

Diary 2010.7.29 (Thu)

d0010432_0202141.jpg 誘われて映画 "Talk To Her"(監督 Pedro Almodóvar、2002)へ。いろいろな余韻が残り、考えさせられるところのある作品だった。監督の趣味性も強く、中盤で Caetano Veloso が Jaques Morelenbaum らとのクアルテットで演奏するシーンに驚く。

 その前後、TOWER で新譜をまとめ買い。Seu Jorge、Vinicius Cantuaria、Prince、Robert Randolph、Mariana Baraj、Nas & Damian Mareley の6枚。井上薫の新作も早く聴きたい。

 近所の店で、奈良の地酒・ひとり静かを呑んでから帰宅。これまで体験したことのない味であった。
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by desertjazz | 2010-07-29 23:59

Diary 2010.7.28 (Wed)

d0010432_042414.jpg ピザを食べようということになり、以前から目に止めていた POMODORO ROSSO へ。チーズの味も焼き加減も絶妙なピザが文句なしに美味しかったけれど、ハマチと夏野菜を使ったサラダ風の前菜(写真)も眼と舌をともに楽しませる一品だった。

 小雨降る帰り道、途中で見つけた美術書専門の古本屋で『季刊銀花』のバックナンバーを発見。布の特集号だけまとめ買い(1冊300〜350円というのは格安)。
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by desertjazz | 2010-07-28 23:59

Diary 2010.7.27 (Tue)

d0010432_0381533.jpg 遠方より客人来たる。近所の行きつけのイタリアン・バー Bar Vino Due で会食。モンサンミシェルのムール貝と旬の野菜による前菜、鱚をメインにした品(写真)、明石のタコを独特の味にアレンジしたショートパスタ、それにメインディッシュとして鴨肉のステーキ(贅沢してこの店で一番高い料理を選択したが、レアの赤身が極上だった)をいただく。シェフが入れ替わったせいか、前回は満足の一歩手前だったが、今夜は会話も含めて楽しめた。干しぶどうを1週間水に浸して取ったという酵母を使ったフィグ入りのパンも美味しかった。
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by desertjazz | 2010-07-27 23:59

Diary 2010.7.26 (Mon)

d0010432_0515670.jpg 部屋が少し殺風景なので、数日前に安い花瓶を購入し、今日はそれに生ける花を買い、ついでに観葉植物の買い増しもしてきた。部屋に少しでも緑や花があると気分が良い。

 今日は他に、新製品のフロア・スタンドを衝動買い(不備も感じたが、安かったので取りあえずベッドルームでの読書用に使ってみることにした)したり、クスクスなどを食べるのに必要な食器を妥協して買ってしまったり、日頃飲んでいるスパークリングワインをまとめ買いしたり。本は『アンビエント・ミュージック 1969-2009』などを購入。
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by desertjazz | 2010-07-26 23:59

Diary 2010.7.25 (Sun)

d0010432_04641100.jpg 今里の中国料理店・創華飯店に呼ばれて会食。35年続く有名店らしく、女店主が一人で料理している小さな店なので、客は常連ばかりの様子。健康志向?のこれだけあっさりした中華料理は珍しいだろう。どれも美味しく工夫も感じられたが、こう毎日暑いと、もっとガツンとした中華も食べたいかな。写真は今が旬の鱧料理。

 会話のテーマは、音楽、演劇、美術、染色、映画、文学、ジャーナリズム、旅、少数民族、等々。具体的には、アイヌ音楽、みんぱく、サマソニなんかについても語り合って、とても楽しかった。こんな話を続けられる彼らと出会ったのは幸運だと思う。
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by desertjazz | 2010-07-25 23:59

納涼音楽 2010

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 蝉が喧しい! 猛烈に暑い! これじゃあ週末旅行に出かけても、イライラするだけだったろう。

 連日35度を超える猛暑にも関わらず、実は7月に入ってからも全くエアコンを使っていない。今の我が家はベランダの窓とその反対側の玄関を開け放すと、西風が勢いよく吹き抜けて行くものだから、それが結構気持ちよい。また、砂漠好き&熱帯好きなこともあって、カラッと乾いた暑さは嫌いではない。この暑さを楽しんじゃおうと思ったからではないのだが、夜に5kmか10kmくらい走ったり、朝から半身浴したりして、たっぷり汗を流すことも心地よくなっている。

 まあこうしているのも、なかなか遠出できないから。半ば諦め気分になって自室でマリ音楽をあれこれ聴く日々が続いたのだけれど、これも涼しく過ごすことに一役買っていることに気がついた。クールな Toumani Diabate や、ホットな Abdoulaye Diabate を聴いていると、暑さなんて吹き飛んでしまう(彼らについても調べ直したものの、アップするまでには至らず。まあ今度の機会に)。



 けれども、2010年夏の納涼CDは、断然この3枚だ。

Abdul Tee-Jay "Palm Wine A Go-Go" (Respect RES-76, 2003)

 納涼音楽は、人によってはハワイアンだったりレゲエだったりするのだろうが、自分の場合は断然シエラレオーネのパームワイン・ミュージック。それも、Abdul Tee-Jay のこれしか聴かない。ほんわかした彼の歌とギターを聴いているだけで、とても涼しくなってくる。軽めのアルコールで喉を潤しながら聴きたい音楽だ。恐らく毎年夏に取り上げているので、「またか」とも言われそうだけれど、久し振りにエイモス・チュツオーラの『やし酒のみ』を再読しながら聴いてみようかな。

OKI DUB AINU BAND "Sakhalin Rock" (Chikar Studio CKR-0116, 2010)

 完全に裏切られた新作。昨年末に OKI さんに会って話をした際「1月に単身サハリンに行く」と語っていたので、傑作『Tonkori』を別の方向に深化させたような、ある種深い精神性を感じさせる楽曲を予想していた。しかし、全編熱っいダブ・ロック。OKI のライブの長いアンコール(エレキ1本、トンコリなし)を観る度に、彼のやりたい音楽はロックなんだと実感したが、今作は彼にしか作りようのないロックになっている。タイトル曲や 'Bekabeka' に身体揺すられる度に、「暑さに打ち勝つのは熱さのみ」なんて妄想も頭の中を巡る。2010年のベスト10、当確でました。

 同時発売になった、OKI プロデュースの女性4人組マレウレウ『Marewrew』も毎日繰り返し聴いている。安東ウメ子のファンには断然おすすめ。

D.O.Misiani and Shirati Jazz "The King of History" (Sterns STCD3051, 2010)

 ケニアのルオ人のベンガも昔から結構好き。英スターンズから出たこのコンピレーションを聴いて、ベンガについて整理してみようかとも思ったのだけれど、しばらくはその時間がなさそうだ。そんなことするより、この小気味よいビートを素直に受けとめた方がずっと楽しいし、とにかく元気にしてくれる。

 勢いついて、昔セネガルで買い漁ったベンガのシングルなども聴き始めてしまった。Shirati Jazz、Victoria Jazz Band、Mori River Jazz Band、Western Jazz Band、Shirati Luo Voice Jazz Band、などなど。さすがに Desert Jazz Band はないなぁ。
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 しばらく振りに音楽を集中的に聴いて、いろいろ面白くなってきたのだけれど、明日から8月末まで、予想外にスケジュールが詰まってきた。そろそろ生活のリズムを変えたいと考えていた方向に一応沿ったものではある。だけれど、読書したり、レコードを聴いたり、ネット(ブログやツイッター)したりといった時間はあまり取れそうにない。単なる「飲み会強化月間」にしてしまっては勿体ないので、たくさんの人と会って、何か面白いことが見つかれば、少しでも披露したい。




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by desertjazz | 2010-07-24 20:00

08001

08001 "Raval Ta Joie" (Work In Progress WIPCD01, 2004)
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08001 "Voragine" (Work In Progress WIPCD002, 2007)
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 これだけ暑くて激しい雨も多くては、さすがに今月は週末旅行を諦めている。たまにはのんびり森の音でも聴きに出かけたいものだとは思うのだが(と言いつつ、先週は奈良・長谷寺を訪問。国宝に相応しく確かに立派なお寺だった)。しばらく前から音楽もある程度受け付ける耳になってきたので、W杯観戦しているうちに、久しぶりにアフリカ音楽を集中的に聴いてみようという気になった。最近 Les Ambassadeurs のリイシュー盤を目にしたのをきっかけに、何となくマリ音楽から聴き始め、ブログでもその一部を綴り出してみた。マリ音楽をひととおり聴き返し、それからアフリカ全域を、と思ったところが、そのマリだけでも全然終わらない。このペースで聴いていったら何ヶ月もかかりそうで、さすがに飽きてきた。



 ということで、ここ数日はバルセロナの 08001 を繰り返し聴いていた。スペインの優勝を祝うってことでもないが…。

 08001 は欧州各国の他にマグレブ、アフリカ、南米、インドなどからの、文字通り世界中のアーティストが集った混成集団。彼らの MySpace を見ると何と40数名がメンバーとして名を連ねている。バルセロナのラヴァル地区にある Julian Urigoitia のスタジオで、その Julian を中心にしたセッションの成果をライブで披露したりアルバムにしたりしているようだ。そのためサウンドも Ojos de Brujo を思わせるもの、ライ風のものなど様々。Manu Chao 登場以降注目されるバルセロナ発のミクスチャー・ミュージックはそれほど聴いている訳ではないが、それらの中では個人的に最も気に入っているグループのひとつ。

 ちなみに 08001 というグループ名は、勿論電話のエリアコードに由来する。

 彼らのCDは3枚持っていたと思い探したのだけれど2枚しか見当たらず。どうやら勘違いだったようだ。



 時間の取れそうな日が他にほとんどないことに気がつき、昨夜ようやく映画 "Soul Power" を観て来た。Franco も Tabu Lay も Celia Cruz も BB King も凄くて、他にも見どころ満載だった。しかし、何と言っても JB !!! 凄すぎ !!! 音楽を聴いてこれだけワクワク、ゾクゾクしたのは本当に久しぶり。おかげで暑さも吹き飛んだ !?




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by desertjazz | 2010-07-19 18:00

DJ