Readings:8月の読書

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 今月の読書、読み終えたのは9冊。

・白戸圭一『ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄』(再読)
・ル・クレジオ『悪魔祓い』
・三田格・監修『アンビエント・ミュージック 1969-2009』
・加藤周一『読書術』(再読)
・三田格・監修『裏アンビエント・ミュージック 1960-2010』
・小黒一正『2020年、日本が破綻する日』
・松本仁一『アフリカで寝る』(再々読?)
・T・ピンチョン『メイスン&ディクスン』上巻
・旅音『インドホリック インド一周一四二日間』

 読了した上記9冊など今月は15冊ほど読んだが、あまりまともな読書ができなかったという印象が強い。難解な『メイスン&ディクスン』に相当エネルギーを持っていかれたのと、年内のスケジュールが予想外に密になってきた分その準備に時間を取られているのとで、今月は箸休め的な本の選択になっている。

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by desertjazz | 2010-08-31 23:59 | 本 - Readings

d0010432_1717564.jpg8/20 - 8/24

SUKIYAKI の会場は福野ながら、高岡に宿泊。折角なので、フェスが終わった翌日23日には宇奈月温泉まで足を伸ばし、1泊のんびりしてきた。


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by desertjazz | 2010-08-29 17:00 | 旅 - Japan

d0010432_15551151.jpg 今年13回目の週末旅行は4泊5日で富山へ(8/20 - 8/24)。一番の目的は、南砺市福野で開催された "SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2010"。

 今年で20回目となるこのフェスティバル、やっと初めてやってくることが出来た。感想は、とにかく楽しかったことと、当地からのツイートした通り「プロフェッショナリズムと手作り感が理想的に融合したすばらしい「祭り」だった」ことに尽きる。


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by desertjazz | 2010-08-29 12:00 | 音 - Festivals

Diary 2010.8.28 (Sat) : A Filetta

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 地中海、フランス・コルシカ島の男性7人組ポリフォニー・コーラス、ア・フィレッタ A Filetta の日本最終公演へ(伊丹アイフォニックホール)。ほとんど予備知識なしに出かけたのだが、何とも不思議な歌だった。

 聴いて分かることは、教会コーラスをベースにしていることと、そこに多様な音楽要素が混ぜ込まれていること。このコンサートに出かけたそもそもの動機は、大好きなオクシタンのポリフォニー(マルセイユやトゥールーズ)との関連性に興味を抱いたから。しかし実際に聴いた彼らのコーラスは、声を張り上げることがほとんどない静謐なもの。オック勢の祝祭性とは対照的。ひたすら優しく美しく物哀しい。訳もなく涙腺を潤ませる音楽。曲によっては、ストリングス中心の極上な映画音楽、あるいはアンビエント・ミュージックに浸っているような気分にもなる。

 不思議さを醸し出している要因のひとつは、独特なハーモニーにもあるのではないだろうか。コブシ的に半音程度(4分の1か?)のシフトを微妙なタイミングで繰り返すものだから、その瞬間々々に馴染みのない不思議で美しいハーモニーが生まれる。そして、時折瞬間的にふっと現れる極めて美しいメロディーの断片。とりわけそれを感じさせたのが 'M4. 1901年' だった。

 じっくり分析的に聴いていくと、かなり複雑なことをやっていることにも気がつく。'M7. 恐るべき御稜威(みいつ)の王よ' などで披露したノンブレスかのように聞こえる通奏低音や、'M12. メディターテ' で3つの主旋律と歌詞が並行する様などは、とても効果的で試みとしても面白い。また、'M16. クントラスト' の独唱にはマグレブからの影響が顕著。

 昼に電話すると幸いにも「当日券あり」だった。しかも、まずまずの入りだったのにも関わらず1列目、2列目の良い席にも空きがある。おかげでリーダー、ジャン=クロード Jean-Claude と真向かいに座して聴くことに。基本的にPAなし(薄くリヴァーブを足しているだけ)だったので、これは特等席。こうしたコーラスはやはり生音で聴くのが理想的。とても気持ちがよかった。

 折角なので終演後、CDを買ってメンバーのサイン会に並ぶ。プランクトンの川島社長が「私の友達」と紹介して下さったせいなのか、ジャン=クロード、コルシカ語で文章を添えて下さる。「自分の胸の内に進む道を持っているのは大切なこと」といった意味らしい。



 今、買ってきたCDを聴きながら書いているが、CDよりも今日のステージの方がずっと完成度が高く、音楽的にも素晴らしかったように思う。さてさて、後でライナーも読んでみようか。的外れなことをどれだけ書いただろう。

 それと、、、昨年クリスマス・シーズンの来日公演が流れてしまった、マニュ・テロン Manu Theron 率いるマルセイユの6人組男性ポリフォニー Lo Cor de la Plana にも、やっぱり日本でコンサートを開催して欲しい。プランクトンさん、彼らも招聘して下さらないだろうか。

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by desertjazz | 2010-08-28 23:59 | 音 - Music

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 最近好きな小説家と問われて思い浮かぶのは、カズオ・イシグロ(イギリス)、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ Chimamanda Ngozi Adichie(ナイジェリア)、オルハン・パムク Orhan Pamuk(トルコ)の3人。そのうち2人の新しい翻訳書が今週出版された。もちろん即購入!

 C・N・アディーチェの『半分のぼった黄色い太陽』は "Half of a Yellow Sun" (2007年) の待望の和訳。ビアフラ戦争(1967〜70年)に翻弄される人々の悲劇を描いた作品で、若干30歳の女性が書いたとは思えないようなリアリティーと切迫感に圧倒される。現時点で彼女の最高作であり、また近年これほど読んでいて引き込まれた作品もない。原書で読んだ時には読解しきれなかった部分も多かったので、この翻訳書は首を長くして待っていた。冒頭部分で挫折してしまった長編初作 "Purple Hibiscus" の日本語版も熱望。
 アディーチェは来月来日予定で、「日本ペン東京大会」の朗読&スピーチ(9/24 早稲田大学大隈講堂)にも出かける予定(参加が申し込み先着順なので、登録済)。

 O・パムクは2006年度ノーベル文学賞受賞者。『新しい人生』(1994年) は彼の5作目の小説とのこと。『白い城』(1985年) 、『わたしの名は紅(あか)』(1998年) 、『雪』(2002年) 、『イスタンブール 〜思い出とこの町〜』(2003年) と、どれも楽しませてもらった。中でも圧巻だったのは『イスタンブール』と『雪』で、ノスタルジックな憂愁(ヒュズン)感とモノグラフィックな色彩感が素晴らしかった。



 今月は2〜3日に1冊ペースで読書が進んでいる(流し読みの本も含めてだが)のに加えて、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』、ミシェル・レリス『幻のアフリカ』など長編数作も併読中(それら以外の幾つかの作品が何かはまだ書かない)。今日読み終えた『メイスン&ディクスン』の上巻は結局2ヶ月近くかかったように、どれも長期戦必至の状況なので、さきほど入手した2冊に至っては、いつ読めるのだろうかと嬉しい悲鳴が上がりそうだ。他にも今読みたい本が山積していて、ディスク紹介やスキヤキのリポートを書く余裕が全然ない。最近楽しいことが多すぎる!




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by desertjazz | 2010-08-26 22:00 | 本 - Readings

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 今年13回目の週末旅行は4泊5日で富山へ。一番の目的は南砺市福野で開催された "20th SUKIYAKI MEETS THE WORLD"。近日整理して報告予定(写真は最終日フィナーレの情景です)。
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 Rajery に乱舞!





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 初日の Sukiyaki Allstars。(ブログを書く時間がないので、時々写真を入れ替えています。)




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by desertjazz | 2010-08-24 23:59 | 音 - Festivals

Franco and OK Jazz

d0010432_0494447.jpg クラムド Crammed からの新譜 "Roots of OK Jazz : Congo Classics 1955-1956" (CRAW 67, 2010) を買ってみたのだが、何のことはない、1993年版の再発だった。しかし、1曲追加し、ライナーも改めて書き直されている。ブックレットは英文/仏文の2冊が収められていて、使われている写真が実にいい(同じ写真でも、遥かに鮮明になっている)。Amazon.uk で6.80ポンド(およそ900円)だったので、…いや何より音楽そのものがとても魅力的なので、損した気は全然しない(リマスターされているという情報もあるが、その点はまだ未検証)。

 ライナーを結ぶ文章を読んで、あれこれ思う(以下、引用)。

'The greatest care has been taken in the digital restoration of these Congo Classics. However, the quality limitation of the CD might not do justice to the glorious analog sound of the original 78 rpm records.
Note: song #20 has been salvaged from a mp3 of unknown origin.'

1)

 確かにこのSP復刻の音はとても気持ちが良い。それでもここまで書くからには、オリジナルSPの音はどれだけのものなのだろう。

2)

 フランコ Franco の録音は一体どれだけあるのか。手に入る限りの資料を参照してフランコのディスコグラフィーを作成した。しかし、その後も新たな音源を見つけ(主にSP)、それが少なくはないものだから、更新は中断中。

 例えば何年か前に入手したこのSP(写真)、掲載している資料はなければ、リイシュー(7インチ化、LP化、CD化)もされていない。自分が作ったディスコグラフィーにもまだ載せていない。なので、ひとりで聴きいるのには後ろめたさも…。

Loningisa pu.248
A) Franco avec sa guitare et l'O.K. Jazz 'Mbongo Na Ngai Judas' (Boléro - lingala)
B) Le guitariste Franco et l'O.K. Jazz 'Ndokoyo' (Calypso)

3)

 追加収録された 'Bayini Ngai Mpo Na Yo' は、ここを見て分かる通り、HMV (LONINGISA LON series) の1023番。




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by desertjazz | 2010-08-18 23:59

Diary 2010.8.17 (Tue)

d0010432_2315728.jpg 先週の購入盤。El Sur、Tower Records、Amazon.uk で買った CD, DVD, Blu-ray。音楽を楽しめる耳にかなり戻ってきているので、あれこれ買って聴いている。しかし今月は読書と飲み会が中心の生活となっているので、じっくり視/聴する時間がさほどない。

 聴いた中で抜群に良かったのが、初音家賢次の『旅立て俊徳丸』。発掘オリジナル録音もダブミックスもクセになる気持ち良さで、ついつい繰り返し聴いてしまう。


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by desertjazz | 2010-08-17 23:59

Diary 2010.8.15 (Sun)

d0010432_23225271.jpg 先月末来の「飲み会強化月間」継続中。昨日日曜日(8/15)の夜は、毎日新聞外信部の白戸圭一氏を迎えて4人で鶴橋の焼肉店へ。新鮮で柔らかい肉に舌鼓。ビールで乾杯した後、まっこり4壺空けた(さらに2次会、深夜3時散会)のに翌朝起きたら全然残っていなかった。肉も酒も上質だったのだろう。深夜の鶴橋散歩は趣があって、今度のんびり散策してみようとも思う。

 それよりも白戸氏のこと。白戸さんは、昨年『ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄』を上梓され、10年度の日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞を受賞されるなどして、最近脚光を浴びているジャーナリスト。確かにこの本は読んだ誰もが絶賛する通りの素晴らしさだ。私も「2009年の10冊」に入れた(実質1位。ベスト1だと思ったので、コメントは一番上にした)。この本の内容や感想について書き出すと恐らく止まらなくなるだろうし、自分が抱いたのと同様の感想はすでに数え切れないくらい世に流れているので、あえて綴る必要も感じない。ともかく、取材対象の選択とその広さ、困難を突破するスキルと勘、取材スタンスの的確さと誠実さ、難解なテーマを理解させてしまう筆力、そして何より問題の核心に迫る気迫、そんなことはちょっと読めば誰にだって瞬時に分かる。現代に問題を感じている者にとっての必読書だとさえ思う。実は「最近自分が一番凄いと思っている人との飲み会を頼みもしないのに勝手に設定されてしまった。」と先月ツイートしたのは白戸さんのこと。それくらい彼の本を読んで感銘を受けた。

 さて飲み会。その本に収められなかったことや、裏話の数々をたっぷり伺うことができた(が、もちろん一切ここに書くことは出来ない)。ご本の中で頻繁に登場するフォトジャーナリストの中野智明さんなど、共通の知人についての懐かしい話もたっぷり。笑いの絶えない、実に楽しいアフリカ談義になった。

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by desertjazz | 2010-08-16 23:59

d0010432_16334241.jpg 70年頃以降のイギリスのジャズ・ロック的なサウンドにはとても興味を持っているので、クリス・マグレガー Chris McGregor、ドゥドゥ・プクワナ Dudu Pukwana ら、南アから亡命したジャズ・ミュージシャンたちのレコードも集めている。そんな亡命組の作品の中で一番好きなのが(というより南ア ジャズ全体の中でも最高に好きなのが)このアルバム(1963年録音、ジャケ写は再発盤?)。マグレガー、プクワナ、キッピー・モエケッツィ Kippie Moeketsi、等々、参加メンバーが最高のスーパー・ビッグバンド。そして、南ア的なテイスト…というよりも、メリハリの利いたビッグ・バンドのアンサンブルや、秀逸なソロ・インプロビゼーションなどが弾け、ジャズ本来の醍醐味が全編に溢れている。中でも白眉、極め付きなのが、冒頭の 'Switch'。もう何年も聴き続けているのに、今でも聴く度にゾクゾクする素晴らしい演奏だ。

 この 'Switch'、最近出た "Next Stop... Soweto Vol.3: Giants, Ministers and Makers: Jazz in South Africa 1963-1978" でリイシューされた。このCDは他にも素晴らしいトラックが詰まっている一方で、問題点もいくつかある。しかし、'Switch' を収録しているだけで、今年のベスト・リイシューに選ぼうかとさえ思っている。



(追記)

 問題点というのは、物足りない曲がいくつかあること(1-1, 1-3 など)。それと、トラックリストが間違っていること(調べてみたら、ジャケ裏、英文解説、日本版解説翻訳、公式サイト、Amazon等の曲リスト、等々それぞれ不一致、かつ正しいものがひとつとしてない)。最大の誤りは (1-9) を TETE MBAMBISA の 'STAY COOL' としていること。ブックレットを見るとピアノレス編成なのだが、実際に曲を聴くとピアノが入っている。…というより、このピアノは明らかにダラー・ブランド Dollar Bland の演奏だ。このトラックはダラー・ブランドの未発表録音 'Next Stop... Soweto' と考えて間違いないだろう。
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by desertjazz | 2010-08-13 23:59

DJ