<   2011年 01月 ( 28 )   > この月の画像一覧

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 今月読了したのは17冊。

1) オルガ・トカルチュク『昼の家、夜の家』
2) 須賀敦子『須賀敦子 全集 第1巻』
3) ムハンマド・ウマル『アミーナ』
4) 村上春樹『風の歌を聴け』(再読)
5) J.M.クッツェー『夷狄を待ちながら』
6) 中村明一『倍音 音・ことば・身体の文化誌』
7) 村上春樹『1973年のピンボール』(再読)
8) オルハン・パムク『無垢の博物館』上巻
9) 島田裕巳『人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために』
10) オルハン・パムク『無垢の博物館』下巻
11) 川端康成『雪国』(再読?)
12) 村上春樹『羊をめぐる冒険』上巻(再読)
13) レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』(村上春樹 新訳)
14) 村上春樹『羊をめぐる冒険』下巻(再読)
15) 関口義人『ジプシーを訪ねて』
16) 和久井光司『フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド』
17) 水野信男『中東・北アフリカの音を聴く 民族音楽学者のフィールドノート』


 今年は良書をもっとじっくり読もうと考えていたのに反して、ついつい読みやすいものを優先して読んでしまった。『20世紀を語る音楽』や『ニュー・ジャズ・スタディーズ』などはさっぱり進まず。

 以下、追記と雑感。

・月の前半は日本と海外(翻訳)とをほぼ交互に読んでいた。しかし、川端や谷崎などの表現の深い一文一文に触れてしまうと、やはり小説は日本の作品を読むべきと改めて実感してしまう。これは海外の文学に偏重した昨年への反省をも込めてのこと。そう思いながら、海外の小説や外人が書いた日本論などを新たに読み始めている。

・『無垢の博物館』は舞台が映画界ということを抜きにしても、とても映画的。映画化される可能性が結構あるのでは? しかし、この作品の執筆に8年も費やしたのは勿体なかったような気がする。

・村上春樹の小説をデビュー作から順に読み直し始めたことから、彼について考えることが多かった。その流れで『ロング・グッドバイ』も読んだのだが(『グレート・ギャツビー』と『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も村上訳で買い直した)、村上春樹がチャンドラーからいかに大きな影響を受けているかがよく分かった。初期3作品を読んで、『羊をめぐる冒険』の後半で豹変したこと、『1Q84』にまで通ずるモチーフ/パターンがすでに見られることなども感じた(が、人気作家なので、素人が不用意なことは書かないでおく)。

・チャンドラー、パムク、村上春樹、カズオ・イシグロの作品に通じ合う何かについて考えている。「人生なんて暇つぶし」「失敗した人生」的なフレーズに共感。自分も度々使ってしまう言い回し。たいていの人生はうまくいかない方が当たり前で、ときには不可抗力的に罠や悲劇にはまって抜け出せなくなることさえある。パムクの『無垢の博物館』など、村上の初期作、カズオ・イシグロの諸作の「追憶的構成」が、そうした運命を受けとめることで、前向きに生きよう、優しい心持ちで過ごそうという気持ちを読み手に引き起こしているように思う。それは決してセンチメンタルなだけの感情ではないからこそ、小説の持つそうした力が多くの人々の共感を生むのだろうか。

・村上春樹が数多くの翻訳を実現できているのは、彼が翻訳上の文体を確立しているからなのだろうか?

・『ジプシーを訪ねて』と『中東・北アフリカの音を聴く』はどちらも熱情こもった調査旅行の記録。旅心をくすぐられ、旅するヒントも随所で拾える。

・『フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド』を読み終えて、FZ の音楽を初期作品から聴き直している。個人的には70年代末以降の作品群を愛聴してきたが、60年代の作品も改めて聴くと「こんなに良かったか!?」と驚くほどに面白いし聴きごたえがある。FZ の音楽にはほとんどあらゆる要素が詰め込まれているので、他の音楽を聴く必要はない、とまで常々思っているのだが、そうした考えがさらに強まった。

・どうやら新しい本を読んだり新譜を買って聴いたりするよりも、カズオ・イシグロをじっくり読み直したり、FZ のアルバムを丹念に聴き返したりした方が、楽しく過ごせそうだ。自分は大量に本を読んだり、たくさんのレコードを聴いたりするような能力がないので、やはり本当に好きなものを優先していくべきなのだと思う。これが「必要以上の情報をシャットアウトする」ことの意味。





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by desertjazz | 2011-01-31 23:59 | 本 - Readings

memorandum

・2011年1月も本日で終了。今日も一日バタバタしっぱなしだった。疲れた。。。

・今月は昨年買ったアフリカ盤をじっくり聴いてみたかったのだが、結局 R. Kelly, K. West, FZ, それに緑盤と紫盤ばかり聴いているうちにひと月過ぎてしまった。

・ここ数日、旅行計画の再検討が続いていて、読書も何もさっぱり前に進まない。候補の行き先がどこも悪天予報なのでお手上げ状態。困ったものだ。

・気分転換に書いた昨日のブログ、やっぱり言葉足りず。私は特段能力を持っていない人間なので、何か人とは違ったことを試していかないと、毎日が面白くなりにくいということを書きたかったのだった。




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・Hugh Tracey Recording をリイシューしてきた友人の Michael Baird の新作 "Ends and Odds" が案外いい。彼のフィールド録音作の方はかなり面白いのだけれど、自身のジャズ・マターのアルバム群は、個人的には退屈で、正直なところ自分のブログでも紹介する気が起こらなかった(なのに、HMV 渋谷店で猛プッシュされていたのには驚いた)。しかしこの新作は、過去の作品と較べると断然いい。ピグミーとンビーラをミックスしたアンビエンス・ミュージック/ジャズ・ロックとでも形容すればいいのだろうか(マリンバの音やエフェクトなどは、FZ からかなり影響されている、と酔った耳で断言)。これまでよりも売れる可能性大だと思う。

(追記)軽い下書きのつもりだったのだけれど、面倒になったので取りあえずこのままに。ちなみにマイケル本人曰く 'voodoo-jazz music" だとか。



・ということで?、それなりにネタは溜まっており、落ち着いたら思いついた順にアップできればと思います。



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by desertjazz | 2011-01-31 23:58

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 モロッコの謎の音楽家の話の続編。

 先に紹介した<緑盤>に続いて「もう一枚入手」したと書いたのは、この<紫盤>。同じく Ouhmane Cassette からのリリースで、ジャケットの表記も一緒(フォントが異なるだけ)。ウード、カーヌーン?、笛、そして曲によってはラバーブ?やラッパ類、指シンバルらしき音も聞こえる大編成のアンサンブル。途中、ウーレーション(ユーユー)も入る(Tr.3, 7, 9)。無骨でだみ声たっぷりな歌い振りから受ける印象も含めて、「アラブアンダルース音楽を大衆化したもの」というよりは、シャービの一種と捉えた方がよいのかも知れない。

 <緑盤>ほどの凄まじいインタープレイはないものの、こちらの方がバラエティに富んだ選曲となっている。中でも断然興味をそそるのは語り芸の面白さだ。全11トラック中、最初のトラックの冒頭と最後のトラックは完全無伴奏の語りである。とりわけ白眉なのがラスト。猛烈な早口で、龍が激しく昇降しのたうち回るような様。一体これは何なのだろう?

 録音は決して良くないが、演奏と歌の厚みのある音質が、この音楽の力強さをしっかり伝えていることも大きな魅了である。



 他のアーティストで聴いた記憶があるような気のする曲もいつくかあるのだけれど、はっきり思い出せない。試しに iTunes で読ませてみても、2枚ともデータなしなので、相変わらずアラビア語のタイトル表記も曲名も読めないでいる。





 ところで昨年の「ベスト」はどんな結果だったのだろうか? 結局、雑誌やネットで発表されたその類のものは、個人ブログなども含めて一切見なかったので分からない。例外は、マガジンのベスト10(ベスト5?)にアマジーグが入ったことをメールで教えていただいたのと、Twitter の TL で Kanye West や Sufjan Stevens や Marewrew の評判の良いのを目にしたくらいだろうか。

 他の方々のリストを眺める暇がなかったということもあるが、今回は敢えて情報をシャットアウトしてみた。例年だとあちこちチェックした上で、複数のリストに挙げられている盤や買い漏らし盤を聴いたり買ったりしていた。けれども、案外自分の好みがなく時間を無駄にしてしまっていた。これだけ聴く音楽の選択肢が増えてしまうと、「ベスト」の類は益々各人の好みを色濃く反映したものにならざるを得ず、共感しにくいものが多くなっていても仕方ないだろう。

 とにかく今は情報が多すぎる。昨年は Twitter を始めてみたものの、Follows は最小限にしている。やるべきこと、やろうとしていることですら、全然消化できていないのだから、自分にとっての「雑音」は極力排除していきたいと考え続けている(「雑音」と喩えたが、断るまでもなくあくまで自分にとってのもの。反対に、このブログも多くの人々にとって「雑音」であると見なすことは当然正しい)。

 勿論あらゆる情報に当たって気になる音楽を片っ端から聴いてみたいとは思う。しかし、何かを選択して何かを諦めることは不可欠。自分の場合、ほぼ全く YouTube を見ないのも同じ理由からだ。

 世間からの評価・評価をさほど気にしなくなったのは、たいがいのジャンルの音楽とも(今もってジャンル分けが絶えず有効とは思わないが)聴くべきものは聴き終えているという安心感を持っていることと、やはり自ら探す行為が好きだということが大きいように思う。自分の求める音楽は放っておいてもいつか自分の耳に届くと思うので、それよりマイペースでのんびり音楽探しをしていたい。

 今回この謎のCDに出会ったことも、例えば以前イスラエルで Idan Raicheal を、フランスで El Hadj Med El Anka のリイシューを、ニューヨークでナイジェリアの Jazzhole 盤を、ナイジェリアでカラバリのローカル・ミュージックを見つけた時の状況が再現された感覚でいる。情報もなく何だかよく分からないのだけれど、とにかく惹かれてしまう、気になって繰り返し聴いてしまう。こうした時が一番楽しい。





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by desertjazz | 2011-01-31 00:00 | 旅 - Abroad

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 モロッコの音楽を聴いているうちに、またタジンが食べたくなったので、今夜も手抜きタジン。今回は頂き物の塩漬けレモンも使ってみることにした。他に用意したのは、モロッコで買ったミックススパイス、バリ塩、オリーブオイル、冷蔵庫の中の残りもの野菜。そしてメインは、ちょっと贅沢してスペアリブを買ってきた。


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 出来上がりはこんな感じ。肉汁とレモンがからみ合って、マラケシュで堪能したものにかなり近い味にまとまった。レモンは半個を絞ってから刻んで加えたのだけれど、一人前だとこれでも多かったかな。週末のおかずの作り置き作業(今は芽キャベツが美味い!)の合間に、こんなに楽して美味いものが出来上がってしまうのだから、タジン鍋とスパイスミックスは素晴らしい!


(普段、小ネタは Twitter にメモしていたが、今回は気が向いたので Blog にメモしてみた。)





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by desertjazz | 2011-01-30 20:47 | 旅 - Abroad

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 海外で音楽を探し歩いていると、ときどき強烈なローカル性や、独特なヴィンテージ臭の匂い立ってくるレコード(CDなども含めて)に出会う。そんな場合には、一瞬迷った末に買ってみて、そして繰り返し聴いているうちにすっかりハマってしまうものが多い。どうやら昨年11月に訪れたマラケシュでも、そんな音楽に巡り会ってしまったようだ。

 ナイジェリアのポートハーコートで古いハイライフのカセットを買い集めたり、フランスのファッシフォンでエル・アンカ El Hadj Med El Anka のリイシューCDを見つけた時と同様、マラケシュでも古い音源のリイシューはないだろうかと思って少しだけ探してみた。ジャケットの雰囲気で一番興味をそそられたのがこのアルバム(写真)。

 聴いてみると男性歌手(多分ジャケ写の人物だろう)を中心としており、ウード、カーヌーン?、笛(ひとつ、あるいは多数)、ダラブッカなどのパーカッション、それに男女のコーラスも加わって、結構大きな編成になっている。曲ごとに編成は異なるが(全9トラック)、早いテンポの演奏ばかりで、アラブアンダルース音楽を大衆化したものといった趣である。俗っぽい歌声が特徴的だが、ウードや笛などの迫力あるインタープレイに聴き惚れ、それらが激しくなってドキドキする瞬間があるほどだ。

 このCD、11月末に帰国して以降、ほとんど毎日のように聴いているので、「2010年のベスト10」に入れようかとも迷った。だが、入手困難なCDを入れたリストを公開するのは好ましくないと思って、それは止めにした。

 ベストに入れなかったもうひとつの理由は…、実はアーティスト名もアルバムタイトルも読めないから。分かったのは、アラビア語の発音から判断してモロッコ音楽だろうということ、カサブランカから南にある Settat のレーベル Ouhmane Cassette からのリリースであること、そしてこの Ouhmane Cassette は Nass El Ghiwane の初期の作品もリリースしていることくらい。モロッコ音楽の関連資料をあれこれ調べているのだが、さっぱり分からないまま。マラケシュの店頭で試聴していたら隣にいた若者も買っていったので、地元ではかなり有名な音楽家なのだろう。

 もしかしたらモロッコ音楽に詳しい方やアラビア語を読める方にとっては、さほど珍しくもない存在なのかも知れない。そうした方々からのお知恵も拝借したいと考えて、やっぱり軽くでもここで紹介してみる気になった。すっかり気に入ってしまったので、彼の作品は他にも聴いてみたいし、似たような音楽についても色々知りたいと思っている。


 実は彼のCDはもう一枚入手できた。そのことなどについての話は、また今度。


(続く)






 
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by desertjazz | 2011-01-30 16:00 | 旅 - Abroad

◆ 旅行計画メモ

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 26日に帰宅して以降なかなかブログを書く時間がなかった。読書の合間に旅行計画を練っていたから、と言うより、これから先のいくつもの旅行のために情報収集し思案していたことが、ブログもツイッターも休んだ理由のひとつ。なのに、フライトやホテル探しのためにネット漬けになってしまった。その分読書も進まず、これではいけないと反省。


 以下、当面の旅程について軽く整理 & イベント紹介。


1) 翌々週末は上京して「マレウレウ祭り」(2/13 日曜)に参加するかもしれない。

2) あるいは暖かい場所に行きたいと思い、石垣島など八重山諸島行きのプランを練ってみたのだが、2月はずっと強風+雨天らしく、この計画はいったん棚上げ。3連休の人ごみを避けてホームパーティーを開く案も頭に浮かんでいるけれど、準備が間に合わないかな?

3) 2月後半の東京行きは決定。これは上京して美味いものを食べたいからというのが第一理由。何かライブを観たいとも思うのが、すでに予定は溢れ気味?

4) 3月中旬は京都滞在を確定。「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌 - いのちとことばの響(KYOU)舞台」(3/13 土曜)という無料ライブをたくさんの仲間たちと楽しむ計画。OKI DUB AINU BAND や Marewrew が楽しみ。なるべく長い時間やってほしい。加えて、雪景色の京都を歩いて/食べて楽しめれば最高だな。

5) 3月後半のフランス行きは今年も断念。マルセイユに行くかどうかは Babel med Music(3/24-26)のショーケース次第だと考えていたのだが、ようやく 1/27 にその出演アーティストが公式サイトにアップされた。旬のアーティストのステージをそれぞれ45〜60分ほどたっぷり楽しめるお勧めのフェスながら、今年のラインナップならば無理する気にはならなかった。本当に気持ちの良い素晴らしいイベントなので、行きたいというのが本音なのだけれど。まあその分、3月は京都に専念できる。


 4月以降もプランだけは目白押し? 過日放送された『美の巨人』の北アフリカ特集を観て、急にアルジェリア旅行のアイディアが復活し、6月頃を目処に考え始めたところだった。しかし、ここ最近の北アフリカ諸国の情勢を考えても難しそうだ。他にもいろいろあるのだが、ひとつだけ取り急ぎ紹介しておこう。

6) 8月には富山県南砺市に行く計画。目的はもちろん "Sukiyaki Meets The World"。今年の出演アーティスト、メインのラインナップはほぼ決定したようなのだが、個人的な興味で言えば昨年より数倍凄い! 世界で一番好きな歌い手のひとりが、遂に日本にやってくるのだから(Youssou じゃないよ)。主催者からの正式発表(2月か3月?)が行われた後に、ここでもいろいろ紹介できればと思う。


 … ということで、皆さん、どこかでお会いしましょう。






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by desertjazz | 2011-01-29 23:00

◆ 週末旅行 2011 - 1

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 今年最初の週末旅行は北海道へ。4泊5日(1/22〜1/26)し、計画した通り、呑んで喰って寝て読んでの毎日。最初少し曇ったりもしたが、ほぼ晴れが続き、雪は全く振らなかった。ここ何年も大雪に当たったことがない。


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 それだけでは肥えてしまうので、毎日2時間散歩。周囲の音を楽しみ、こうした何げない景色を眺め、いろいろ思索しながら歩き回るのが好き。だから、iPod もケータイもいらないのだ。


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 散歩の途中で市営スケート場を見つけた。ほとんど誰もがスピードスケートを履いているので、自分も久し振りにすべりたくなる(昔、一応選手?だった。東京などではフィギュアのみで、スピードを禁止しているところが大半)。けれども、北ではスケートシューズは自分のものを持っているのが当たり前で、貸しスケートなど存在しない。残念。


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 食事の方は5日間、正に魚づくし/貝づくし。毛ガニ、ぼたん海老、赤魚、アワビ、ツブ貝、シシャモ(もちろん鵡川産!)、カズベ(超大好物!)、等々。そしてトドメは八角!(写真) 冬の魚で一番好きなのがこれで、胴体が八角形をしているからこの名前がついている。中振りの大きさながら3匹で約500円なのは安い。半分を刺身に裁き、残りを焼いていただいた。


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 酒はビールとニッカを中心に、正月気分でこの日本酒を選んでみた。高砂酒造の酒は、マレウレウのまゆんさんが Twitter でご教示下さった法螺吹がすぐには見つからず、かと言って一夜雫は普段呑みするには高すぎる(抜群に美味いけれど。ネットで見直したら5250円からぐっと値下がりしている)。「清酒 まったく火入れをしていない 生酒の中の本当の生酒 吟醸生酒 国士無双」というこの長い名前の酒も、生酒らしい少しの甘さも全然気にならない美味い酒だった。


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 今回、土産は全て乾物にした。いつもの店ではなく、近所の「うおはん」で買ってみたら、こまい、するめいか、干かれい、燻油漬ほたて貝柱など、これだけ買って約8000円。安い! 鮭トバは佐藤水産のものの方が断然美味しいが、値段を考えれば悪い買い物ではないだろう。酒をチビチビやりながら味わうことにしよう。




 昨年は隔週(月2回)程度が週末旅行の目標だったが、年の後半は寒さと忙しさが重なって、そこまでの回数を重ねられなかった。海外旅行を含めても20回に届いていないはず。今年は欲張らず、海外旅行も含めて月に1回遠出できれば楽しいだろうと考えている。





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by desertjazz | 2011-01-26 23:00 | 旅 - Japan

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 マラケシュではファッシフォン Fasshiphone の CD/DVD がどの店でも大量に売られていたので、King of Reggada こと、ジャラル Jalal el Hamdaoui のアイテムもチェックしてみた。しかし見かけるのは既に持っているアイテムばかり。恐らく昨年春頃にリリースした3年振りのレッガーダ・アルバム "Reggadiates 5 : Ya Salha" が彼の最新作なのだろう。

 しばらく振りに取り出して聴いてみたのだけれど、いやはや、やっぱり凄い!上げまくるダルブッカのビート、昇天もののウーレーション、このトランシーなスピード感が好きなんだな。もはや加えるものなど一切ない密度100%のモロカン・パーティー・ミュージック。レッガーダの世界ではフォロワーを許さない One and Only な存在だ。「オマエ、金太郎飴サウンドとけなしてばかりいやがって。いいから黙って聞け!」って叱られた気分。いやジャラルちゃん♡なので「いやん、そんな冷たいこと言ってイジメたりしないで、聞いてみて〜」かな? …違うか?



 以前、ジャラルのディスコグラフィーを作成したが、無事入手した "Ana hobbak" (FES 037) のジャケットも、カセットのデータも、一応買ったDVDも、近作2タイトルもアップしないまま。それが出来ないでいる理由は、後半を読めばご理解いただけるはず。

 参考までに記しておくと、ディスコグラフィー作成後にリリースされたアルバムは次の2タイトルのみだと思う(写真はこれらのジャケット)。

・ Jalal El Hamdaoui "Sidi Baba" (Fassiphone FES 524)
・ Jalal El Hamdaoui "Reggadiates 5 : Ya Salha" (Fassiphone FES 623, 2010)



 この "Reggadiates 5 : Ya Salha" のことを思い出したのは、最近ファッシフォン盤が日本に入っていないと耳にしたからでもある。フランス帰りの友人から土産にいただいていたこのジャラルの最新作も、とっくに日本で大量に売られているものだと思っていた。しかし、どうもそうではないらしい。ならば、マラケシュでどっさり買い付けてこれば良かったな。

 …とは、実は思っていない。そうしたい気持ちがなかったわけではないけれど、昨年11月の旅行は、面倒なこと、疲れることは一切しないと決めていた。普段の旅行のようにあちこち駆け巡ること、音楽を求めての夜遊び、店での値段交渉、自称ガイドの類との関わりなどは極力避けた。いつもなら積極的にする中古盤探しやCD探しもほとんどせず。買ったCDを部屋でも全く聴かなかったほど。なので、たとえどんなものが見つかっても、自分用以外には買わないと決めていた。軽量化のためにCDを解体するにしても、大量のディスクをそのまま持ち帰るにしても、かなり億劫で疲れる作業である。(続いてモロッコ入りされるサラーム海上さんに、買い付けはお任せしようと考えたこともあったのだが。もし足りなければ、次回フランスに行った際に買い集めることにしよう。)今回はできるだけのんびりして、自分を休ませる必要があった。



 モロッコ買い付けを期待して下さった方々には申し訳ないのだけれど、相変わらず変な疲れが取れなくて、時間を自分のために使うことしかできないでいる。好きな音楽だけ聴いて、好きな本だけ読んで、自分のための日記をブログに書いて(ネタが溜まっているのだけれど、無理せずマイペースで更新中)、シンプルに楽しめる旅をする。雑誌原稿を書く余裕もなければ、パーティーを開くゆとりもない。結局、忘年会と新年会はすべて流してしまった。もうしばらくの間、自分のための時間を大切にしてみようと思う。昨年、仲間が相次いで倒れてしまったことが、そんな考えを後押ししているのかも知れないのだけれど。あと半年くらいのんびりしてみようと思っている。





 そのようなわけで、今週末からまたしばらく消えます。これまでと同じくネットレスな場所なので、ブログもツイッターもしばらくお休み。ケータイもないので、連絡つきません。美味いもの喰って呑んで、読書三昧の予定。さてどの本を持っていこうかな?





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by desertjazz | 2011-01-21 02:00 | 旅 - Abroad

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 パキスタン盤(村山先生買い付け盤)がエル・スールから送られて来たので早速聴く。ファースト "Sampooran" が良かった Mekaal Hasan Band の2009年作セカンド "Saptak"、今回も独特なスーフィーのフレーズに乗ったカウワーリー・ロック/パワー・ポップ振りがいい。前作よりもややポップになった印象だけれど、ライブでより映えるサウンドだと思う。

 10枚限定入荷という非売品ディスク "Coke Studio 2010" も無事入手。10組のスタジオ・ライブをコンパイルしたもので、パキスタン・ポップのショーケースとなっている。お目当てはもちろん Abida Parveen。ドラムの入ったバンドを従えても、熱唱は相変わらず素晴らしい。コルカタで見つけた彼女の SAREGAMA盤13枚組ボックス、やっぱり買えばよかったと再び後悔(Plantation の店長氏に尋ねても「見かけないので、もう手に入らない」というお話だった)。





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 ジュンク堂まで散歩して、東浩紀が創刊した『思想地図ベータ』Vol.1 などを購入し拾い読み。まあ最初の一冊くらいは試しに目を通してみようかと思った次第、というか、福嶋亮大が書いている「死生観」を読んでみたかった。菊地成孔 x 佐々木敦 x 渋谷慶一郎の鼎談などもあり。

 川端康成『雪国』読了。この文庫本、昨年夏頃に買ったはずだが、雪の季節に読みたいと思い半年ほど寝かしておいた。それにしても、なんと美しい日本語なのだろう。軽やかな女性の声や山の音が実際に響いてくるような感触に気持ちよくなる。そして、もう遥か昔になってしまった日本の情景が浮かんでくる。宮本常一の記録と通じ合う世界。どうしても一文ずつゆっくり噛み締めていってしまうので、短い小説ながら何日もかかってしまった。

 川端の他にも谷崎、漱石、三島など昔耽読した本/読んでいない日本の名作も買い直して読みたいが(名作の文庫本はいつでも買い直せるので昔全部処分した)、そんなことしてたらいよいよ他に何もできなくなるな。





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by desertjazz | 2011-01-20 19:00 | 音 - Music

◆ 70年目の FZ

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 70歳になったフランク・ザッパを祝して刊行された『レコード・コレクターズ』の増刊、和久井光司『フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド』を買って読む。FZ の全アルバムを聴き直したいと考え続けていたところなので、正にグッドタイミングだ! 村上春樹の全小説、カズオ・イシグロの全小説に取りかかったのに続けて、今度はこの本にナビゲートされながら FZ のアルバムも順に聴いていこうか。

 その前に本当に全部持っているか確認しようと思ってページをパラパラめくった感じでは、多分オリジナル・アルバムは全部手元にありそう。けれども、死後にリリースされたアルバムのうちここ数年に出たものは結構さぼって買っていなかった。良い機会なので、以前より買おうと思い続けていた以下のアイテムを公式サイト( www.zappa.com / Barfko-Swill )にまとめてオーダーした。いずれも届くのが待ち遠しいが、断然期待大なのは "Hammersmith Odeon"。大傑作 "Sheik Yerbouti" と同じ 78年のライブ音源なのだから!

・ "The MOFO Project/Object" (Deluxe 4-Disc Version)
・ "LUMPY MONEY" (3CD)
・ "Philly '76" (Concert Double CD)
・ "Greasy Love Songs"
・ "Hammersmith Odeon" (3CD)


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 久し振りに "Beat The Boots!" のボックスを開けたら、Tシャツや、バッチや、ベレー帽なんかが出て来た。ディスクだけで十分なのだけれど…。


 ということで今夜はファーストの "Freak Out!" を聴いている。FZ の良さは何万字費やしても語り尽くせないと思うので一言で。

 カッコいい !!! 気持ちいい !!!





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by desertjazz | 2011-01-19 23:00 | 音 - Music

DJ