<   2011年 04月 ( 39 )   > この月の画像一覧

 今月読了したのは15冊。

38) 村上春樹『スプートニクの恋人』
39) ロバート・ホワイティング『東京アンダーワールド』
40) 木村榮一『ラテンアメリカ十大小説』
41) 白戸圭一『日本人のためのアフリカ入門』
42) 村上春樹『海辺のカフカ』上巻(再読)
43) 渡辺 裕『歌う国民―唱歌、校歌、うたごえ』
44) 村上春樹『海辺のカフカ』下巻(再読)
45) 大石 始+吉本秀純『GLOCAL BEATS』
46) 村上春樹『アフターダーク』(再読)
47) 藤岡靖洋『コルトレーン ジャズの殉教者』
48) 中野智明、他『アフリカ四半世紀の物語を撮る』
49) 伊坂幸太郎『砂漠』
50) 那須省一『ブラックアフリカをさるく 〜声をあげ始めた人々』
51) 山本昭彦『おうち飲みワイン100本勝負』
52) J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳で再読)

 少しずつ読み進めている石牟礼道子の『苦海浄土』3部作と並行して(4月末時点で 457ページ)、それ以外は重い作品を避けたひと月。アフリカ関連書と音楽書がやや多かった。特に印象に残ったのは新書5冊(40,41,43,47,51)。プラスαが備わっていて、実用書/リファレンス/ガイド書として今後も出番が多そうだ。村上春樹の全長編再読もひとまず終了。

 読み終えなかった本などについても記録しておきたいところだが、いい案がないので、取りあえずは読了したもののみメモしておく。


(5/8 記)





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by desertjazz | 2011-04-30 23:59 | 本 - Readings

Watcha Clan

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 最近時々聴いているのは Watcha Clan のセカンド "Nomad A.K.A." と今年出た新作 "Radio Babel"。ライブ盤とリミックス盤も含めると今作が7作目になる(ディスコグラフィー)。レゲエ、フレンチ、ジプシーからドラムンベースまで多彩な音を取り込んだミクスチャーで、サウンドのコアな部分は変わっていないように聴こえる。一方で、リリースを重ねるごとにどんどん良くなってきた印象もある。

 特に出たばかりの最新作では、いきなりゲンブリが鳴り響くなどグナワ色が濃いクラブ・ミュージックに仕上がっている。このカッコ良さはいかいもマルセイユらしいサウンドだ。昨年秋の日仏学院でのライブもこんな感じだったのかな? だったらやはり観てみたかった。もうマルセイユに行くしかない。

 同じ日仏学院のステージにはマルセイユのラップ・ユニット IAM も登場する予定だったが、メンバーの家族の事情で来日は今年5月に延期された。その仕切り直し公演も中止されることが今週月曜日に発表になった。これを楽しみにしていた人は多かったみたいなので、重ね重ね残念だ。もうマルセイユに行くしかない。




 ということで…

 明日からしばらく消えます。滞在先にはネットがない(?)ようなので、ネットからは離脱。Blog も Twitter もお休みです。

(話の流れ的にはマルセイユに行くみたいだけれど、残念ながら違うんだな。)

 それでは、また!





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by desertjazz | 2011-04-27 06:00

日記/読書メモ

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 今日は 5:40 に起きて高槻へ。若葉萌える中で一日過ごしてきた。緑に包まれるというのはやはり気持ちがいい。

 名著と言われながらその良さが分からない本、理由は様々ながら自分との相性の悪い著作がいくつかある。ジャック・ケルアック『路上』、J.D.サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』、レイチェル・カーソン『沈黙の春』、ヘンリー D. ソロー『ウォールデン 森の生活』など。中でも『森の生活』は最後まで読み終えられなかった(第5章で断念)。

 森の中で過ごしたい。なるべくモノを減らしてシンプルに生きてみたい。そんな願望がまた強まっている今こそ『森の生活』の読み時かと思い、13年前に買った文庫を引っ張り出して最近読み返し始めた(ちなみに『ライ麦…』も村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』に変えて再読中)。

 けれども、やっぱりダメ。数ページ読んだ時点で投げ出したくなった。この文章はとにかく疲れる。後半まで我慢したら読みやすくなるのだろうか? 岩波版だといくらかマシなのだろうか? どんな本でも楽しんで読みたいので、まあ無理する必要までないのかな?



 今日は空き時間に『おうち飲みワイン100本勝負』(山本昭彦、朝日新書)を読んでいた。簡単に手に入るなら試してみたいワインがあれこれ。Dog Ear したものはネットで探してみよう。シャブリでもミュスカデでも選べば冬の味覚にもっとぴったり合うものがありそう(そろそろ今年あたりは、パリのオイスターバーに行きたい!)。ワインは温度管理が命なので、停電の影響を受けたところもあったのだろうとも、ふと思う。

 こんな見出しがあった。「東電株は第2のチッソに? 」やはり水俣を連想する人が多いのだろうな。やはり今読むべきなのは『苦海浄土』か。





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by desertjazz | 2011-04-26 22:00 | 本 - Readings

日記/読書メモ

 5:20 起床。目覚ましかけて起きるのを止めた。朝の光を感じながら、コーヒーを淹れ、読書するひとときが心地よい。



 今日読了したのは次の2作。

・石牟礼道子『苦海浄土』(河出書房新社)の第2部「神々の村」

 以前書いた通り2段組750ページ以上あって方言もふんだんに盛り込まれているので、思っていたようなペースで進まない。今月中に読み終えるつもりだったのだが。今日は奮起して?第2部の残り100ページを一気に読破。それでもやっと450ページ、何とか第3部に入れた。

 水俣病を題材にしたこの作品、福島第一原発事故の後に想定されることのモデルケースを得たい、また自分が生まれる前の日本の姿を読んでみたいと思って手にしたのだった。それらの目的はほぼ叶っているが、それ以上に水俣病の悲惨さや当時の状況について十分には分かっていなかったことを反省させられた。患者たちが水俣市民たちから痛烈に批判されていた下りなど、読むに耐えない事実が連ねられている。

 第2部は第1部に較べると文章表現が凝り過ぎてきらいを感じて、それもペースダウンの一因か? 作品全体に対する感想は第3部まで終えた後で…。


・那須省一『ブラックアフリカをさるく 〜声をあげ始めた人々』(書肆侃侃房

 読売新聞を退職した記者が20年振りに再訪問したアフリカのブログ旅行記(5ヶ月余りの旅だったとか)をベースにした本。写真がふんだんに盛り込まれており、それぞれの文書がコンパクトにまとめられているなど、確かにブログ的。その分、深い取材や考察がなく、滞在地も大都市ばかり(個人旅行の限界か?)、すでに知ったような話がほとんど。言い換えれば、アフリカの全体状況を知るとっかりとして初心者には読みやすい一冊か。

 とは言え、自分も訪れたヨハネスブルグ、レゴス、ナイロビ、ダカール&ゴレ島の情景が懐かしい。いまだ訪ねていないダーバンとケープタウンも現地の雰囲気がよく伝わってくる。また数多いインタビューも現状確認的な話が多いものの、生の声を伝える意味が大きい(もっと長いものが読みたい)。

 個人的に最も興味をおぼえたのは、ナイロビのソマリア人コミュニティーと、今年7月に独立する南スーダンの首都ジュベに関するパート。スーダンのダルフールへの出張を断った「前科」もあるからではないが、ハルツームとジュベにはいつか行ってみたい(まあ、無理だろうなぁ)。

 今日は福知山線事故の7回忌。この時はナイジェリア各地を取材中で、この事故のことは知らなかった。これと重なったために、ダルフール行きは断念したのだったよな。あれからもう6年か。


 今日はもう3冊読み始めた(その話は明日以降にするか?)。1日で400ページ。遅読の自分としては頑張った。




 そんなことより、今日一番感銘を受けたのは田中好子さん(キャンディーズのスーちゃん)の告別式で流れた肉声メッセージだった。まず発したのは、東日本大震災で亡くなった方々の冥福を祈る言葉。自身の死期を目前にして、どうしてこうしたことができるのだろう。その後に続く一言ひとこと全てが美しく素晴らしかった。もっと女優を演じたかった、天国で役に立ちたい、ご主人への別れのメッセージ、これらの言葉が心に痛かった。(追記:全文あった。)

 これまでどうもありがとう。ご冥府をお祈りいたします。





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by desertjazz | 2011-04-25 20:30 | 本 - Readings

日記/雑記

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 今朝は5時半に起床。それにしても一日が長い。だけど、夜が夜らしくきちんと存在するというのはいいものだ。

 以前までは、深夜2時3時まで仕事したり夜更かししたり、休日前には明け方まで呑んで起き抜けるのは夕方。そんな日常が20年くらい続いていた。夜と朝が繋がってしまって「真っ暗な夜中」がないことが、どうにも気持ち悪かった。しかし今は就寝時刻を早めたせいで、夜がしっかりブラックアウトして無意識の時間帯が蘇った。そして、毎朝太陽の光で自然と目が覚める。これが気持ちいい。しばらく前までは、起きてもアルコールが抜けず、最初にすることが迎え酒だったのがまるでウソのようだ。長年の習慣はなかなか抜けないと思うので、果たしてあと何日続くか怪しいものの、もうしばらく試みてみることにしよう。

 従来からサマータイム導入には大反対だった。しかし、夕方以降の勤務や営業が制限・自粛されている現状ならもしかすると可能なのかとふと思ったり。


 この土日は珍しく普通の休日だった。なので、掃除して、洗濯して、食事作って、散歩して、ワインの買い出しに行って、書店を探索して、レコードを聴いて、春服を買い込んで、とたっぷりの作業ができた。今日は Y's Road にも行って新車を見てきたのだが、日曜日とあって店内は激混み。今年のロードバイクにはカラーリングの良いものが多くて(一昨年、昨年よるもずっといい)眼の保養になった。

 書店では今度の連休に読む本を中心に選択。那須省一(元読売新聞)の『ブラックアフリカをさるく 〜声をあげ始めた人々』など7冊購入( ↑ 写真)。まだ集中して読書する気分でもないからか、ほとんど読みやすそうな本ばかりになってしまった(少しずつ読んでいる『苦海浄土』が予想通り大仕事になっているせいでもある)。





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by desertjazz | 2011-04-24 18:00 | 本 - Readings

どんどん酷くなる。

・基準内に収まらなくなったからその基準を緩めるというのは、絶対におかしい。一番心配なのはこの件。子供たちが殺される。

・予想した通り、税金と電気料金値上げで、東電を救済する方向で話が進み始めた。河野太郎のブログの発言こそまっとうだと思う。

東電と保安院の記者会見の統合は独立系ジャーナリストの「口封じ」による情報隠蔽。IWJ による一時情報の存在意義は大きかったはず。この怒りは理解できる。卑劣!





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by desertjazz | 2011-04-24 17:55

SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2011

d0010432_1961893.jpg SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2011国内組アーティストが先ほど正式発表になった。

 マイア・バルー、マレウレウ、キヨシ小林、ブロコ・バハヴェントというラインナップ。ほぼ事前に聞いていた通りで、ひと安心だし、ますます楽しみだ。

「全国的にイベント、フェスティバルの中止決定が相次ぐ中、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2011はぜひ開催したいと思っています。/音楽には計り知れない力が宿っています。皆さんと共に盛り上げて日本を元気にしていきましょう!」という橋本実行委員長の言葉も嬉しい。



 海外にオーダーしていたCDがぼちぼち届き始めた。少しずつでもコメントしていきたい。しかし、「ひとりサマータイム」と称して早め早起き生活を始めた途端、夕方18時頃になると眠くして仕方ない。今日送られてきた分も聴くのは明日かな?





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by desertjazz | 2011-04-23 19:00 | 音 - Festivals

 3.11。6ヶ月足せば 9.11。

「9.11」10周年のちょうど半年前に大地震が起こり、チェルノブイリ事故25周年に合わせたかのように日本が原発事故に見舞われる。一体なんの因果なのだろう。

 大地震発生からそろそろ1ヶ月半。どんどん月日は過ぎていって、半年という時間も瞬く間なのかも知れない。それと同時に、いよいよ長期戦になってきたとも思う。



「レベル7」宣言の頃から震災/原発関連のことをブログやツイッターにあまり書かなくなった。それにはいくつか理由がある。ひとつは今回の災害の規模があまりに大きすぎて、ブログで自分の考えをまとめておくことが追いつかないことがある。被災地から離れて意見を連ねるだけのことには、あまり意味がないとも感じた。毎日次々情報が入ってくるので、それらを無理に整理しようとせず、まずは自身の中に蓄積させ判断しじっくり考えていけばいいだろう。

 また原発事故とその後の対応の「わかりやすさ」も理由のひとつである。福島第一原発自体は相変わらずブラックボックスのままで、ある程度の推測は行われているものの、正確な状況まで把握できているとは思われない(分かっているのに情報を小出しにしているだけかも知れないが)。しかし、全体状況として原発がどうなっているか、事故後に政府や関係者がどういった対応をするかは、事故直後に想像した通り概ね進んでいると思う。つまり、原発が対処不能なまでに破壊されていること、避難措置が遅れて(措置をとらずに)被爆者が激増すること、保身のための詭弁ばかり聞かされることなどは、多くの人々の頭に咄嗟に浮かんだ「想定内」のことだったはずだ。

 自分でも分かることをわざわざ長々綴ることには大した意味はないだろう。自分よりも遥かに深い論考、あるいは詳細なデータ分析などは、いくらでも読むことができる。ならば、書くよりもまず読んで判断することを優先すべきなのだろう。



 原発事故レベル等を「想定内」と書いたが、自分が想定できなかったことは、放射線物質が大気・海洋・土壌の3方向に拡散すること、チェルノブイリのような一瞬の爆発でないことは理解できるとしてもこれほどジワジワと長時間をかけた拡散になるということの2点。

 発表を聞いていても、「可能性はゼロではない」は「ほとんど間違いなくそうなっている」と聞こえるし、「事故対応は極めて困難」は「もう手遅れ」と同義にしか聞こえない。本当に深刻なのだと思う。

 日本は原発をコントロールできず、地球環境を破壊し、世界中に迷惑を与えている。それだけでもこの国は原発を持つ資格を失っていると思う。「原発を捨てろ」と外圧がかかったとしても当然の事態だ。

 それでも、原発を必要とする声は止まない。その多くが間もなく地上から消える世代からのものであることは悲劇だ。今現在の事故対応や避難措置を継続すれば、あるいはこれまでのエネルギー政策を大転換しなければ、20年後、30年後の日本は恐ろしいことになっているのではないだろうか? 少なくとも、これから生まれてくる人々の人生さえ壊し始めており、自分たちは彼らから恨まれ続けるに違いないだろう(何を言いたいのか分かりますね。原発問題は「水俣病」化していると思うのです)。

 このままでは、日本は自爆し自滅する。



 そうならないためには、まずはひとりひとりが正確な情報をもつことだと思う。その上で多くの人々と共有できる意見を形成していくことだ。

 悲観的な情報があまりに多い中、自分にはまっとうとしか思えない「脱原発」に向けた意見がとても多いことに勇気づけられるし、そのことに一番希望を感じてもいる。

 そうした諸々の思いもあって、先月来変わらず連日夕方から明け方近くまで、ずっと情報を追い続けていた。けれど、座ってネットやテレビを見ているだけなので、どうしても運動不足になるし、アルコール漬けにもなってしまう。さすがに疲れてもきた。長期戦になることも確実だ。

 今回の大災害は極めて複雑かつ込み入っている。そんな中に「わかりやすさ」も認められる。ならば、焦らず一度立ち止まって、最初に考えたことに戻ってみようと思い直した。頭に中に情報ばかり詰め込むこともよくない。

 事故直後に思ったこと、書いたことは、ほとんど覚えている。それらのうちのひとつは自分のライフスタイルの見直しである。これから日本は大きく変わらざるを得ない。浪費は難しくなるし、不便さが増すことは避けられない。収入は減るだろうし、もしかしたら住む場所も変わるかもしれない。激変する国の状況に合わせて、自分自身も我慢を強いられる場面が増えるだろう(勿論、無意味な自粛などする気は全くないが)。

 だが、これもひとつの契機と捉えた方が前向きだ。今回の難事は国にとって大きなチャンスであると同時に、自分にとってもチャンスだ。例えば、もっとシンプルに生きるために、何かできないか。ふと思いついたのは、早寝早起き。全く安易だし、無駄なエネルギーを使わないためといった大それたことまで真剣に考えてもいないが。ここしばらくは、晩飯食べて風呂に入り21時か22時頃にはさっさと寝てしまう生活を送っている。その分、震災関連の情報をチェックする量は減っているし、3時頃に目覚めることも多くてさっぱりエコに繋がっていないのかも知れないのだけれど。

 だが、5時頃すっきり目覚めるので時間は遥かに有効に使えるようになったし、アルコール浸りでいるよりもずっと冴えた頭で考え事ができる。酒量もかなり減ったかな? これなら朝に走ったり散歩したりしてもいいかも知れない。何だかひとり先行してサマータイムを過ごしている気分だ。まあいつまで続けられるか怪しいのだけれど、しばらく続けてみたいとは思っている。





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by desertjazz | 2011-04-23 10:00

読書メモ

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 少し寝坊して6時半に起床。今日は2冊読了。

・『アフリカ四半世紀の物語を撮る』(中野智明=写真、沢井俊光、金子大=編著、つげ書房新社)

 アフリカをテーマにした共同通信の企画記事を集めたもので、過去20年ほどの大陸の負の側面を振り返るには手頃な本。その分「現在」に対する即応力のようなものは幾分失われているが、中野氏の写真を見つめるだけでも感じるものは多い。

 中野さんは現場を観たい/伝えたいという好奇心と情熱のかたまりのような人、というのが個人的な印象。そうしたものを持っているからこそ、これだけ広いフィールドを歩いてこられたのだろう。アフリカの危険地取材に関しては日本人で彼を越える存在はいないはずだ。

 知人の仕事がこうして伝わってきたことは嬉しい。またいつか中野さんと一緒にアフリカで酒を飲みたいものだ。

・『コルトレーン ジャズの殉教者』(藤岡靖洋、岩波新書)

 コルトレーン研究の世界的権威が書いた新書。この巨人のポジティブな面を中心に、経歴や代表作について鮮やかにナビゲートしていき、長年のファンでも興味が膨らむ。同郷意識や女性遍歴がコルトレーンに与えたものの指摘も面白い。知らない話も多い(例えば、隠し子?がいたことなど)と思って読んだのだが、近年の調査結果がかなり取り込まれているようで、単なる新書以上の読み応えがあった。

 コルトレーンとアフリカの繋がりが深いことを思い起こさせてくれるのも、この本の特徴。これまで自分はそうした面をあまり意識して聴いてこなかった。黒人意識が強く込められた "The Africa Brass Sessions, Vol.2" 収録の 'Song of the Underground Railroad' なども、この本に書かれているような意味があったなんて知らなかった。

 考えてみると、コンプリート・コレクションを目指した最初のアーティストがコルトレーンだったと思う。幸いなことに、アナログ盤時代に全てのリーダー作(ブートや私家版も含めて)とほとんどのゲスト参加作を手に入れることができた。けれども、愛聴したのはアグレッシブな Impulse 盤ばかり。読んでいてそれ以前の Prestige, Blue Note, Atlantic 時代の作品群の素晴らしさも思い出した。

 まずは "The Africa Brass Sessions, Vol.2" を聴きながらブログを書いている。この後は57〜60年頃の録音作品を聴き直してみようか。





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by desertjazz | 2011-04-22 18:30 | 本 - Readings

雑記: Back Up

 今回の大震災を通じて様々なことを考え学ばせてもらっている。そうした中から、本筋から少し外れた話を少々。

 被災地からの報道で印象的だったことのひとつは、写真アルバムを収集する人々と、それを見つけて歓喜する人々の姿。「思い出」は誰にとってもそれだけ大切なものに違いない。ただしこうした光景はフィルム時代の名残でもあるだろう。デジカメ/ケータイ時代に移行し、デジタルデータのやり取りが全盛の今後は、様相が違ってくることだろう。

 報道に接して考えたのは、デジタルデータのメリットをより活かしたバックアップのしかただ。年末年始に、写真や重要なデータのバックアップを取ることが毎年恒例になっている。行っていることはふたつ。ハードディスク・コピーに作ることと、DVDコピーを作って自宅以外の場所に保管すること。しかしこれからは外部サーバーの類をより積極的に使うことを考えたくなった。

 海外旅行に出かける際には必要なデータをサーバーにアップしておき、どこからでもアクセス可能なようにすることを心がけている(最も簡便な方法は添付メールを保存するなど)。パスポートのコピーやクレジットカード番号まで、諸々「e-Thichet 化」する訳だ(実際は無精が災いして、そこまでは行っていない)。また、レコードについても、所有盤や探しているもののリストを自身のウェブサイトやサーバーにアップしておき(勿論多くは非公開)、持っているかどうか迷ったときにお店のパソコンをお借りしてチェックしたこともある。

 そうした作業を思い起こすと、無くしたくない写真なども同様に外部サーバーにバックアップを残した方が便利なのかも知れない。折角撮った写真も HDD が飛んだら一巻の終わりだ。サーバーを活用されている人は多いので、もっと優れた方法がいろいろあることだろう。

 気がつけばこのブログ、3.11のすぐ後から何となく毎日更新し、今日でもう40日間連続で書き続けている。多くは誰のためでもない日記やメモや写真ばかり。ウェブサイトのページも含めて、日記や個人的な写真の類は非公開にしているものも多い。こうした行為には、たとえ手元のものが全て失われてしまっても、記憶や記録が多少なりともネット上に残されるだろうという意図が、実はある。

 将来的にはレコードの音源なども外部サーバーで保存する。写真も圧縮せずにどこかにアップしておく。そうしたことが「(手元に)モノを持たない生活」を実現する手助けになるのかも知れないとも思う。





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by desertjazz | 2011-04-21 20:00

DJ