92) 桜井進 X 坂口博樹『音楽と数学の交差』
93) 橘玲『大震災の後で人生について語るということ』
94) マヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』
95) 谷崎潤一郎『刺青・秘密』
96) 猪俣良樹『植民地を謳う: シャンソンが煽った「魔性の楽園」幻想』
97) 今福龍太『レヴィ=ストロース 夜と音楽』
98) サカキマンゴー『親指ピアノ道場!』(再読)
99) 亀井勝一郎『大和古寺風物誌』(再読)
100) ジョージ・G・スピーロ 『ポアンカレ予想 世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者』
101) エクスナリッジ 編『ふしぎの国のガウディ』
102) 入江正之『ふしぎの国のガウディ 建築図鑑』
103) 浜松市楽器博物館 編『企画展 親指ピアノ 図録』(再読)
104) 麻倉怜士『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』
105) トマス・ピンチョン『V.』(上巻)
106) 村上春樹『雑文集』


 今月は15冊読了(図録的な本も含めて)。ここ半年間小説はほとんど日本のものしか読む気にならなかったのだが、最近になってようやく海外の有名作をいくつか読み終えられた。相も変わらず怠惰に過ごしてしまった時間が多くて、もっと読書できたはず、という反省もあり。

 CDやレコードはさほど聴いていないものの、音楽書もボチボチ読んでいる。親指ピアノの本を読み直したのは、サカキマンゴーの新作 "oi!limba" に刺激を受けてのこと。新著もあれこれ買っているが、拾い読み程度で済ますものが多い(こう書くと、後で「さて、何があったか」と思い返すことになる。読了した本だけリスト化することの限界)。

 それぞれについて簡潔に感想を添えておきたいとも思うのだが、ひとことツイートしたものから再構築するのも億劫で、書く時間が惜しくて次を読み進めてしまう。

 特に面白かったのは 105) と 106) で、どちらもほぼ一気に読んでしまった。あとは、95)、96)、98)、99)、100) あたり。逆に読み始める前の期待に届かないものもあった。






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by desertjazz | 2011-09-30 23:59 | 本 - Readings

「羨ましい。」 今年のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドが終わってから1ヶ月経って振り返る時、心に浮かんでくることばである。


 富山県南砺市福野で毎年開催されるこのフェスティバルの素晴らしさについては、再三語ってきた通りであり、最早それを繰り返す必要はないだろう。私の耳の及ぶ範囲では批判や不満の声はただのひとつも聞こえてこなかった。これは奇跡的なことで、スキヤキが成功していることを端的に物語っているだろう。

 それにしても、南砺市福野の住民の皆さん、そしてその近隣に住まわれる方々が、とても羨ましい。こんな素敵な「夏祭り」を毎年楽しめるなんて。世界中の素晴らしい音楽に親しみ、今の世界の状況についてダイレクトに知ることができるのだから。

 スキヤキという祭りは「交流」を重視した参加型。ならば、福野の皆さんは積極的に参加することで、より楽しめるし、フェス全体の盛り上げ役にもなれる。ワークショップに参加してもいいし、ボランティアとして活動してもいい。経験がなくても練習して世界のトップ・プロたちと一緒のステージに立つことだってできる。フェス本番の3日間だけ観に行くだけでは勿体ない。

 自分自身もそう思って、何か出来ることはないかと探り続けてみたものの、やっぱり非力だった。今年も福野にお邪魔して、たっぷり音楽を聴いて、たっぷり語り合えたことは楽しかったものの、何だかよそ者が文字通り「お邪魔」して、美味しいところだけ楽しんで帰ってしまっただけなのではないかという後ろめたさも感じている。

 そう思うと、近くに住んで準備段階から参画された方々がますます羨ましくなってしまう(それを超えるリスペクトとともに)。

 今年は100%音楽を楽しむことに専念しようかとも考えた。けれども、カウシキが来ると知ってちょっと色気がでて、インタビューをお願いしてしまった。また思うところあって写真撮影も許可していただいた。そうなると、何か責任を果たさなくてはいけない。そのようなことが頭に浮かびながら、何となく綴り始めたのが「スキヤキ・ツアー日記」だった。拙い文章ながらスキヤキの魅力を綴ることで、楽しませていただいた感謝(というか、よそ者がお邪魔したお詫び)を示せるのではないかと思ったのだった。

 ただ、文章力がない分だけ無駄に長くなったばかりか、詳しく書き過ぎてしまったかという反省もあります。




 今の私は日常的にたくさんの音楽を聴き続ける生活からは離れている。そうした状態がそろそろ5年以上になるかも知れない。そんな自分にとって、時々お邪魔する音楽フェスで好きな音楽ばかり浴びることが大きな楽しみであり、生きて行く上でのメリハリともなっている。そうした観点から考えても、今年のスキヤキは大好きなカウシキを真剣勝負するように聴き、他の時間はビール飲みながらまったりするといったように、実に理想的なフェスだった。

 思い返すと、私にそんな楽しみ方を教えてくれたのが、スキヤキ(と今はなきカンバセーション)だった。フランス西部の都市アングレームで開催される Festival Musique Metisse にスキヤキのリバレ・ニコラさんと一緒に行ったのは8年前の 2003年。ここで本格的な音楽フェスティバルの醍醐味を初めて知った。そこで味わった刺激が強くて、その後もマルセイユの Fiesta des Suds と Duck des Suds などにも通うことにもなった。

 ご存知の方が多いように、スキヤキはフェスティバル・メティスと長年提携関係にあり、スキヤキは老舗のメティスから良いところを学び取ってきたように聞いている。実際両者のフレンドリーさには通じ合うものがあると感じている。

 残念ながら、諸事情があって、ここ何年かはメティスにもマルセイユにも行けなくなっている。けれども昨年と今年、2年続けてスキヤキまで出かけていって、日本人にはスキヤキがある、わざわざ海外まで出かけなくてもいいじゃないかという思いが強くなった。

 スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドはこれからもずっと続いていって欲しい。私も来年もでかけていきたいと思う。できれば、より「参加」する形で。一方で、さすがに3年連続というのは難しいかな。もしかしたらもう行く機会を作れないかも知れないなどとも思ってしまう。


 けれど、もしあんまり「お邪魔」じゃないなら、またぶらっと遊び行こうと思います。


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 追記:

 ひとつだけクレームありました。「ワインが売ってない!」って。

 スキヤキ特製生ビール3種、今年も最高でした。来年以降もヨロシク!

 ところで橋本実行委員長、そろそろアルコール解禁になったのだろうか?

 最後まで酒ネタかい…!?





(本編・完/けど、続く ???)





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by desertjazz | 2011-09-26 23:00 | 音 - Festivals

週末旅行10(9/24:奈良)

9/24(土)

・薬師寺 > 唐招提寺 > 垂仁天皇陵



 休日を利用して奈良へ小旅行(往復たったの4時間だったので、旅行とまで称するともおかしいのだが…)。

 薬師寺の東塔が今月から解体修理工事が始まる(8年後の2019年に終了予定)ので、あわてて出かけて行った。3連休中日、快晴と絶好の観光日和(けど、今朝4時まで呑んでしまったので、気分は優れず)。

 やはり囲い込み工事が始まったところで、美しい東塔を拝むにはギリギリのタイミングだったかも知れない。東塔は眺めていて心地よい建築だと思う。人出は多いものの敷地が広いので、どこもさほどストレスなく眺めたり拝んだりすることができる。

 しかし、自分が仏像への興味が薄いことや、奈良でも観光システムが強いことを改めて実感。

 目的は東塔だったので、他は軽く回ってみる程度にし、後は黄金色になってきた田んぼの色を楽しみながら、のんびり散歩してきた。

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薬師寺

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唐招提寺

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垂仁天皇陵





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by desertjazz | 2011-09-24 23:00 | 旅 - Japan

 今年の個人的なテーマのひとつは京都と奈良。京都は最近だけでも4〜5回ほど訪れた。たまたまなのだが洛北〜上京区が多くなっていて、相国寺、北野天満宮、大徳寺などを散策。毎度35度近いの猛暑だったのだが、それでも境内に足を運んだ途端に幾分かだけ涼しく感じるのが不思議だった。敷地を囲む樹木のせいなのか、土がアスファルトで塞がれていないからなのか。そして建物の中に入ると暑さを感じなくなる。恐らくこれが日本の建築の秀でている点なのだろうか。院を尋ね枯山水庭園を前にして、床に腰を下し膝を崩す。石庭を眺めているだけで、頭の中がどんどん空白になっていく。そのことがただ心地よい。

 一方奈良の寺社に行く機会は今年は少ない。いや余りの暑さに萎えて無精しているだけとも言えるのだが。3年以内に奈良の主立ったところは訪ね尽くそうと思っているので、その中休み的に、亀井勝一郎『大和古寺風物誌』を読み返してみた。彼の文章はその若々しい感性が好きだったのだが、久し振りに接して、やはりいいなと思った。亀井は一日で一カ所しか訪れないようなことを書いていたが、これは自分のかつての京都訪問の方法と共通している。北海道から年に一度訪れていた頃も、朝早くに出かけていって人が増す午前中のうちに滞在を切り上げたものだった。

 チェコのプラハが歴史的建造物の宝庫であることを最近読んで知った。都市建設のための資金が潤沢ではなかったことが幸いして、過去千年間の様々な建築様式が保存されているという。そのことについてもっと知りたいと思い、書籍を探してみたのだが、どうも見つからない。そう言えば、ヨーロッパ経験の長い人に冬のプラハの素晴らしさを語る人が多い。「ヨーロッパの中でベスト」と断言する知人さえいた。十数年前にプラハに向けて旅立ったことがあるが、経由地パリに到着早々予定変更、結局それ以来チェコとは縁遠くなってしまっている。一生行く機会はないのかも知れない。

 プラハの建築に関する本がないので、何となくガウディに関する本を今何冊か読んでいる。その間偶然にもサグラダ・ファミリアの写真や映像を眼にする機会が多い。それらを見て思ったのは、5年ほど前に訪れた時よりもすいぶん片付いているということだ。バルセロナに屹立するこの巨大建築で記憶に残っているのは、内部も乱雑なままのまるで建築現場のようだったということ。そんな折、「サグラダ・ファミリアが、あと15〜17年で建設工事が完了」と報じられた()。完成・お披露目が20年先だとして、もしその頃まだ自分が元気だったら、その姿を拝んでみたいものだと思う。





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by desertjazz | 2011-09-21 20:00 | 建 - Architect.

 4泊5日で北海道帰省。

 実家からもさほど遠くない白老で、この週末に開催されるトビウ・キャンプ TOBIU CAMP に行くことを検討したのだけれど、準備が間に合いそうもなく、日程がタイトになってしまうので断念(開催日は小雨も降り気温も低めだったので、実際行こうとしても装備が不足していたことだろう)。

 札幌で気になるイベント等も見当たらなかったので、結局毎日ダラダラ飲んで喰って寝て過ごす。1日12時間くらい眠っていたのではないだろうか。なので、読書三昧という目論みも外れ。

 約4日半ネットから離脱していたのだが、これでも自分は特に困らないし、この方がストレスがないなと、毎度のごとく思う。早くリタイアしてネットレス生活に移りたいなんて夢を見るのもいつもと一緒。

 北海道らしく、今回も魚三昧。普段と違っていたのは、もっぱら北海道の日本酒を呑んでいたこと。

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 まずプレゼントの1本が待っていた。

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 一夜雫は少し値下がりしたものの、まだまだ手が出しにくい。けど、ハーフサイズも発売になっていたので久し振りに味わう。(¥2300くらいだった?)

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 同じ酒蔵の法螺吹も試しに買ってみた。




(追記)

 ちょうど大型台風が来ていて、名古屋や東京は大変なことになったのだけれど、帰りのフライトもほとんど揺れず、雨にも当たらなかったのは幸運だった。





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by desertjazz | 2011-09-20 23:00 | 旅 - Japan

9/10(土)

・高麗美術館(刺繍ポジャギとチョガッポ展) > 久我神社 > 今宮神宮 > 一文字屋和舗 > 大徳寺(大仙院、瑞峯院、龍源院) > 民族楽器コイズミ > Jet Set Records > 田中漬物舗



 今年春、東本願寺(親鸞上人生誕750年式典)で OKI や Marewrew のステージを観るために京都を訪れたのは3月11日、その日から明日でちょうど半年。考えた末、京都を改めて訪れて少しでも哀悼する気持ちを捧げてくるのが自分に相応しいだろうという結論に。今日と明日の2日間、京都各所を巡り参拝もしながら、この半年を振り返り、そしてこれからのことを少しでも考えてみようと思った。


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 高麗美術館。チョガッポは田畑を鳥瞰するようで、クレーの絵画を観るようで、布の面白さを堪能。


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 下賀茂界隈から当てもなく南方へ歩くと、ガイドブックに載っていない神社があちこちに。


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 今宮神宮に辿り着いた頃には汗だく。9月とは思えない暑さだ。


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 今宮神宮の入口であぶり餅(一人前15本で500円)。これだけ食べて昼食はパス。


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 大徳寺の大仙院。枯山水庭園が見事だったが、撮影禁止。


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 大徳寺、瑞峯院。


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 大徳寺、龍源院。いずれの院でも、美しい石庭を眺めてのんびり過ごす。


 コイズミは初訪問。ムックリなどを衝動買い。探した漬物屋が見つからず、今回も田中漬物舗で買い物。

 暑い中歩き回った上に、腹もペコペコになったものだから、最初に行くか帰りに立ち寄るか迷った東本願寺には結局行けず仕舞。その目的は明日に。


(・・・しかし、疲れが取れず、翌11日も外出できずに自宅で静かに黙することに)。





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by desertjazz | 2011-09-10 23:00 | 旅 - Japan

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