現在ヨーロッパツアー中(フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー)のイスラエルのイダン・レイチェル(レイヒェル)Idan Raichel の活動が活発になっていることのまとめ。



1) Album "The Idan Raichel Project / Travelling Home"

 昨年7月にリリースしたライブアルバム。Deluxe Edition (3CD) と 2CD の2ヴァージョンある。ファーストアルバム "The Idan Raichel Project" とセカンドアルバム "Out of the Depth" の珠玉の名曲などに新曲を交えた構成で、前者には38トラックも収録。iTunes などでもDL版を購入できるが高い(¥4500)のでイスラエルに直接オーダーした。これだと約半額。(まだ未着なので、詳しい紹介は後日に)

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2) Single ''The Idan Raichel Project / Addiction (Hitmakrut)"

 昨年6月にリリースしたシングル。アルジェリアン・ライのようなアコースティック主体のトラック。公式サイト http://www.idanraichelproject.com/en/ でライブ動画が観られる。

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3) Single ''The Idan Raichel Project / Mum, Dad and Everyone Else (Ima, Aba Ve'Chol Ha'sh'ar)"

 昨年8月にリリースしたシングル。トランシーなディヴォーショナルソング風の香りもするポップチューン。(参考:「This song was written by an IDF soldier before his death. Idan is treating it with so much sensitivity.」とのこと)

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4) Single "The Idan Raichel Project / Say God (feat. Vieux Farka Toure)"

 2010年11月にリリースしたシングル。マリ北部ニアフンケ出身のギタリスト、ヴィユー・ファルカ・トゥーレ(故アリ・ファルカ・トゥーレの息子)とはドイツの空港で偶然出会い、それがきっかけで親交を深めたと伝えられる。そして2010年11月にテルアビブのオペラハウスでコンサートを開催。このシングルはヴィユーのエレキギターをフィーチャーしたパワフルなブルースロックで、ヴィユー自身のライブアルバムも連想させる。マグレブ/ライ風な壮大なアレンジも施されているあたりは、様々なサウンドを結びつけて新たな世界を構築するのに長けたイダンらしい。(参考

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5) Album "The Touré-Raichel Collective / The Tel Aviv Session"

 ヴィユー・ファルカ・トゥーレとのコラボレーションが今度はアルバム作品として結実。ヴィユーのアコースティックギター、イダン・レイチェルのピアノ、イスラエル人 Yossi Fine のベース、マリの Souleymane Kane のカラバッシュを軸にしたアコースティックな即興演奏集。ヴィユーが主でイダンはそれに寄り添うといった印象を受ける。シングル 'Say God' とは対照的な穏やかなサウンドで、これはヴィユーのファンには好まれそうだ。かなり地味な作品だが、女性ヴォーカル Cabra Casay が加わる10曲目はエチオピークとバンバラブルースのミクスチャーといった趣がある。

 イスラエルでは既に発売済み。公式ページ http://www.toureraichel.com/ でも全トラックのフル試聴が可能。これだけで十分かとも思ったが、3月27日に発売になる Cumbancha 盤(米国盤?)が安い(約1000円)のでこちらを Pre-Order した。

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6) The Touré-Raichel Collective Tour

 ヴィユー・ファルカ・トゥーレとの北米ツアーが 4月13日から始まる。全14都市公演。詳細は公式ページ http://www.toureraichel.com/ に掲載されている。個人的には "The Touré-Raichel Collective" のサウンドよりも "Say God" のアグレッシブさに惹かれたので、この方向性の演奏も聴かせてほしいと思う。

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 イダンとはかつてパリとワシントンで会って会話した。2度あることは3度ある、ということで、また会って話がしたい。だけど、さすがに日本に来ることはないだろうなぁ。






<追記>

 私も明日から Travelling Home。いつものようにネットから離脱するので、ブログもまたしばらくお休みします。どうぞよろしく。(2/16)







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by desertjazz | 2012-02-14 00:00 | 音 - Music

P. Ramlee "Terunggul"

 ペナン滞在記は、日記あるいは旅行記というよりも、自分が後で読み返してあれこれ思い出すことも意図したメモで、備忘録的に綴ったものでした。ですのであまり誰かの役に立つようなものではなかったかも知れません。それでもひとつ驚いたことがあって、それはテレサ・テンの記事へのアクセスが大変多かったこと。紹介したCDを「欲しい」といったコメントもいくつか目にしました。テレサの変わらぬ人気を再認識するとともに、このCDが思いのほか知られていなかったことに気がついた次第です。

 でも自身が興味のあるのはテレサよりもラムリー。ということで、ラムリーのCDに関する追加情報です。


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 ペナン滞在記の中では「P・ラムリーのCDを見かけない」と書いたが、調べてみると数年おきに様々なコンピレーションが発売されてきたようだ。それらの中で個人的に気になったのは "Terunggul" という 2008年に EMI Malaysia からリリースされた4枚組CD。

 日本でラムリーについて認識が高まったのは、シーラ・マジッドが "Legenda" (1990年) をリリースしたことによる影響が大きく、その翌91年に出た3枚セットのアンソロジー "Siri Kenangan Abadi Vol.I 〜 III" や、そこからさらにコンパイルしたボンバ版 "Legenda Malaysia" でラムリーのオリジナルを聴いた人が多かったのではないだろうか。

 "Terunggul" には60曲収録されていて、"Siri Kenangan Abadi" の全54曲よりも多い。従って計算では重複しない曲が6トラック以上あることになる。実際聴いてみると、まずシーラ・マジッドも "Legenda" で取り上げたポップな 'Bunyi Guitar' と美メロの 'Engkau Laksana Bulan' が "Terunggul" にだけ収録されている。また Disc 3 の楽しいマンボ2曲(Tr.1, 15)もこれまでに聴いた記憶がない。Disc 3の Tr.7 と 8、それに Disc 4 の多くの曲も個人的には初めて聴いたように思う。

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 こうしてラムリーの録音をまとめて聴くと、作品の幅が実に広いことがわかる。ノスタルジックな曲あり、エレキギターのロックナンバーあり、まるで日本のムード歌謡みたいな曲まであって、何度繰り返し聴いても飽きない。

 解説等がないのは残念だけれど、価格も安いので、マレーシア音楽ファンにはお薦めのコンピレーションだと思う(私がオーダーしたのはアメリカの某店で、販売価格は約1500円、送料を入れても1900円程度だった)。





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by desertjazz | 2012-02-13 19:00 | 音 - Music

近況など

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 1ヶ月前に書き始めたペナン滞在記は昨夜書いてアップした分で完結。都合24回(+2回) と長くなってしまったけど、やはり上手くまとまらなかったです。

 さてこれで少しは音楽のことや読んだ本について書けると思います。

 以下、近況など:

・気に入って聴いている CD は Zebda "Second Tour"
・楽しみなのは Knaan と M.I.A.の新譜(先行 PV で聴いただけで気に入った)。
・一番観たいライブは 3/5-7 Vinicius Cantuaria + Bill Frisell
・期待しているイベントは 3/10 の東本願寺(OKI, Marewrew, ほか)
・凄いことになるんじゃないかと思っているのはバダル・アリー・ハーンの来日公演
・最近読んだ中で一番面白かったのはS・ブルームフィールド『サッカーと独裁者』
・いろいろ刺激を受けたのは陣野俊史『世界史の中のフクシマ ナガサキから世界へ』
・最近買った洋書は "La France de Zabda"

 大体そんなことろかな? 詳細については随時…。


(今週末からあちこちに出かける予定なので、ブログはまたひと休みするかもしれません。)





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by desertjazz | 2012-02-12 07:00

 マレーシアのペナン島から日本に戻ってきて1ヶ月。今だに頭に浮かんでくるのは、最初に宿泊したホテル、マリホム・プライベート・エステートのことだ。ペナン島南部の山の頂きにあるこのホテルでは、3つの心地よさに浸ることができた。そうしたことがあったからこそ、マリホムの環境が自分の心をとらえて離さないのだろう。


 心地よかったことのひとつは「音の快楽」だった。

 特に夜の帳が下りてから明け方にかけてホテルを取り囲む音風景こそは、自分の愛する類のものだった。見下ろした遥か先の街からの雑音が届かない夜更けに、暗闇の中、周囲の至るところで虫たちが鳴き続ける。その音はとても細やかな泡粒がそっとはぜるような柔らかさだ。そうした音が無数に重なり合うことで、まるで羽毛の海に沈んでいるような、あるいは柔らかなシルクに覆われているような不思議な感覚が生まれてくる。
 うるさいのだけれど、とても静か。騒々しいのだけれど、穏やか。このように相反する2つの感覚が共存するのは、インドネシアのバリ島やスラウェシ島、あるいはアフリカ各地で体感した熱帯林の音環境と共通している。かつて大橋力(山城祥二)が人間の脳を刺激する超高周波が快楽を誘起していると研究発表したあの熱帯の音だ。ただし、バリや熱帯アフリカの音のような濃密さ、暴力的なまでの密度までは感じられない。
 音の海に浸っているかのような心地よさに沈む一方、それと同時に抱くのは「遠音」感である。少しばかり遠くで鳴く音が、音空間の隙間からかすかに響いてくる。周りの他の音に打ち消される一歩手前で残りながらも、空間を伝わる中で滲んで輪郭が薄れるような音。夜ごとデジタルレコーダーで録音していたものの、どれだけ高性能な機器をもってしても録音・再生は不可能だろうことが分かるレベルのものだ。そうした柔らかい響きを耳にしていると、何ともいえぬ陶酔感に誘われる。
 思えば、バリに通ううちに、ガムランは公演会場で聴くよりも、数100mあるいは数キロ先からうっすらと響いてくる音色を好むようになった。かつて武満徹が、日本人が「遠音」を好むことを語っていたことを思い出す。(田中優子『江戸の音』「遠音を楽しむ」河出文庫 P.130-132)


 ふたつ目は「夜が確としてあること」の心地よさ。

 自分はいつから夜を失ったのだろうか。子供の頃は昼とは別に夜がはっきりと存在していた。毎日夜が訪れると、身体も頭も全ての活動を終えてゼロレベルにまで落ちる。それが、やがて深夜放送を聴くようになり、明け方まで音楽を聞いたり読書したりするようになると、夜の存在が薄れ始めた。社会に出ると今度は朝まで飲み続けたり、徹夜で仕事したり原稿を書いたり。日々の生活の中で夜を感じることが減ってきた。昨日の昼が今日の昼と繋がり、今日の昼が明日の昼と繋がり、かつて確固として存在していた夜が消えていく。
 しかし、マリホムのような山間の宿に留まり、テレビにもネットにも接しないでいると、夕食後はのんびり星空を眺めることくらいしかすることがない。読書を始めてもすぐに本を閉じ、外に出て森の音に身を預けながら、これ以上の贅沢はないと心で呟く。次第に無心になっていき、体内活動が静まっていく。そして、ようやく夜を取り戻せたことを感じる。自ずと床につくのも、目覚めるのも早くなる。
 このように一日一日のリセットを繰り返すことで、また新たな一日を気持ちよく迎えられるようになる。自分の身体が、地球の動き、太陽の動きに合わせたリズムに戻り始めていることを感じる。生きものとしての本来的感覚を取り戻したような嬉しさがある。


 心地よさの3つ目は「どこにいるのか分からない」という感覚。

 生きている限りは私生活でも仕事上でも絶えず問題がつきまとう。なのでそうして生まれるストレスといかにつきあうか、どのようにして緩和・解消するかは現代人の誰もが抱える課題だろう。昨年は日本の内部に隠れていたデタラメな部分が一気に表面化した年だった。そのせいで日本にいるだけでひどく疲れを感じるようにもなった。目の前の現実から目をそらすひとときも時には欲しい。そう感じている日本人は多いに違いない。
 自分にとってのストレス解消法のひとつは、日常とは異なる場所に移動することである。とりわけ異国に行ってしまった時の効果が大きい。今風な表現をすれば、これは自分にとっての心身のリフレッシュ法と言えるだろう。もちろん一時的な現実逃避でもあるのだけれど。
 今回滞在したペナンは初めての土地だったせいか、マリホムの森の中にいる時「今自分はどこにいるのだろう」「何をしているのだろう」と気づくことが度々あった。そんな時は頭の中が空になっていることを実感する。少なくともこの瞬間だけは日常抱えていた問題が頭の中から消えている心の軽さを感じる。
 実はこのような場所の喪失感はジョージタウンのGホテルに移動してきてからもあった。いったんホテルの中に入るとマレーシアらしさがなくなるからだろうか。特に部屋の中からはマレーシアらしさが排除されている。こうした環境が外界との繋がりを消し去り、日常を忘れさせたのかもしれない。マレーシアに来ていてマレーシアらしさを感じないというのは、まるで矛盾したように聞こえることだろうが、これも今回の旅の大きな効能だった。


 このような3通りの快楽・心地よさは、なにも海外に限って得られるものではなく、日本の中でも見つけることは可能だろう。実際、周囲には、誰かの別荘を借りて休日を過ごす人、里山に住まいをもっている人、山荘を仲間数人で共同所有している人などがいる。移動のことを考えると国内旅行の方が楽に違いない。しかし、一気に国外に飛んでしまうことのメリットもいろいろある。自分にとっても海外旅行/国外滞在を優先する理由が数多くあるが、それらの中でも外国では極力日本語をシャットアウトできることが大きい。


 今年も国内のいろいろな土地を訪ね歩き、気持ち良い空間や美しい音風景に出会いたい。そして年内にもう一度くらいどこか海外でも過ごしてきたいとも思う。


(完)

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by desertjazz | 2012-02-12 00:12 | 旅 - Abroad

 ガーニーで宿泊したGホテルのスナップショット。ジョージタウンでは評判のいいプチホテルのどれかに泊まるつもりだったのだけれど、提案されたのは新しめのこのデザインホテル。ガーニードライブの屋台に一番近いので、まあ好都合かと思ってここにした。7泊したのだけれど、とても良いホテルで快適に過ごせた。


 ロビーをまず4枚。スクウェアな空間にレセプションとバーが並ぶ。ここに限らずスクウェアを基本とするデザインが徹底している。チェックイン、リクエストへの回答、コンシェルジェ、トラブル対応、チェックアウト、等々、全てが素早く完璧。

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 角部屋の906号室へ。こうしたデザインひとつとってもセンスいいよなぁ。部屋は奥まっている分静かだったし、外の眺めもこの位置がベストだと思う。3ヶ月前に予約を入れたから、ここにしてくれたのだろうか?(それとも1週間いたからか? 予約時にディスカウント交渉したけれど、「それは2週間以上から」との回答だった。)

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 室内は余計なものが何もなくすっきりしていて実に落ち着く。このスペースを1万円とちょっとで専有できる。毎日ここでストレッチをし、午前中は時々ジムで走っていた。

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 窓からの眺めはこんな感じ。

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 メインのレストランとチャイニーズレストラン。どちらも料理は十分美味しかった。先日書いた通り、特に朝食が充実している。

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(ほとんど文句のないホテルだったけれど、完璧とまではいえず欠点もいくつかあった。一番がっかりさせられたのは、レストランの接客の悪さ。朝、コーヒーのサーブの遅さが最低レベルだったのは我慢できるとしても、夜飲みにいったらメニューはなかなか持ってこないし、そのメニューも Poor Side Bar のものでドリンクリストが違っているし、挙げ句は全然オーダーを取りにこないので、呆れて帰って来てしまった。どうしてフロントとここまで差があるのだろう?)


 キーカードは一枚ずつ異なるデザイン。でもどうして3枚も持っているんだ??(最終日に Delayed Check Out したためかキーが働かず、カードを作り替え。そのカードのデザインもまた違っていた。/ ちなみに18時まで延長した追加料金は約3000円だった、かな?)

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 便利だったのはペットボトルの水を十分に補充してくれること。一日2回ルームサービスがやってきて必要なだけ置いていってくれる。

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 身体のために普段から水をたっぷり飲むので、海外でもミネラルウォーターを欠かさない。1日おきに2リットルボトルを数本買っているのだが、今回はその手間が省けた。マリホムでも同様でやはりペットボトルの水がたっぷり補給される(下界から隔離された買い物にも行けないような環境なので当然だろうが)。こうしたシステムはマレーシアのホテルでは一般的なのだろうか。どちらも自家ボトリングしているからこうしたことが可能なのだろう。ただし、もう一工夫してペットボトルが無駄にならない方法はないものだろうか。(左:Malihom、右:G Hotel)


 ちょうど正月時期ということで滞在期間の終盤では正月の飾り付けもされた。

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 ホテルのロゴもこの通り Dragon Year に合わせた正月仕様。

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 ジョージタウンの中央部やチャイナタウンなどホテルが集まっているエリアの方が便利かとも思った。実際食事の度にタクシーで街中まで出ることになった(片道 RM15くらい)。けれども隣のモールには毎日出かけることになったし、このホテルは本当に寛げて、この選択は正解だった。

 G Hotel は Tripadviser のペナンのホテル部門で第5位。確かにお薦めのホテルだ。





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by desertjazz | 2012-02-12 00:01 | 旅 - Abroad

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by desertjazz | 2012-02-12 00:00 | 旅 - Abroad

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 世界遺産の建築物も点在するジョージタウンの中心部から、ガーニー通りを北西方向に 3km ほど進むとラウンドアバウトにぶつかる。ここがガーニードライブで、周辺には有名な屋台街、巨大モール(プラザ・ガーニー Plaza Gurney)、Gホテルなどが並んでいる。この裏手のエリアには飲食店が集まっていて、日本料理店も多い。

 長く緩やかな弧を描く岸辺から北東の方角を見やると遠浅な海が伸びている。遥か先には大型船が行き交い、さらに奥にはマレー半島の本土の影がうっすらと浮かぶ。絶景と言いたいところだが、何とも殺風景な海辺で特に魅力はなし。もちろん泳ぐことなどできない。ここを埋め立てる計画があるそうで、近い将来には高速道路が走っているはずだ。
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 ガーニーに立った時まず目を奪われるのは、林立する高層建築群。無機質に白いビルが背丈を競うがごとく連なっている。ここはホノルルのワイキキか? あるいはリオのコパカバーナか? いやいや、リゾートに必須のビーチがないのが大違い。
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 もうひとつの違いはビルの数の絶対的な差。しかし、現在至るところで建築工事が進行中であり、完成すると大規模なマンション集合地となることだろう。年々この景観が変化していく様が想像される。

 マレーシアは経済が好調で、成長率は東南アジアでもトップクラス。かつて宰相マハティールのもと日本を手本とした国が、それを越えた先に向かって進み続けている。英語または中国語(あるいはその両方)を話す国民の能力がその将来性を保障していることだろう。ガーニーの広範囲な開発はマレーシアの発展状況を象徴するもののひとつなのだと思う。
 
 ペナンの人と話すと「マレーシアでは地震は起こらない、津波被害は受けない、台風にも襲われない(緯度が低いために台風が発生しない)」ことを誇る。ついでに原発もないそうだ。出会った誰もが穏やかで、ツーリズムに関わるひとりひとりはとことん客本意。国民性に余裕が感じられる。これほどまでにストレスを感じない街も稀だ。

 物価は安いし、食事は美味いし、フルーツも豊か。マレーシアが羨ましくなる。

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 ガーニー通りの一歩裏手からのスナップ。この辺でも工事現場が目立っていた。ガーニーに限らず海岸沿いのあちこちでマンションが建築中だと報じられている。恐らく購入した日本人も相当数いることだろう。いくらくらいするのかな?

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 Gホテルの東隣では Gurney Paragon という高層マンションが建築中で、1階と2階には順次テナントが入って営業を始めている。ベルギービールのバーもあって、思わず足が向かってしまった。





 ひとつ余談を…。

 ペナンの街中を歩いて誰もが不思議に思い、不自由に感じるであろうことは、歩道がきちんと整備されておらず横断歩道も少ないこと。街歩きしていて、これが不便で仕方がなかった。確かにエリアによっては日中歩いている人はほとんどいない。この暑さの中、少しでも長い距離を歩く行為は非常識ということなのか。自転車に至っては皆無だった。ガーニー周辺も同様で、新築ビルの前の歩道でさえ、歩行者のことを考えて作っているとは思えないところばかりだった。せっかく街を造り変えているのに、何とも杜撰だと感じた。地元の人たちはどう思っているのだろう。



 もうひとつ余談を…。

 モール Plaza Gurney の7階には映画館が入っている。ここで時間つぶしに新作を2本を観た。1本は香港映画 "龍門飛甲 The Flying Swords of Dragon Gate"。台詞は北京語を広東語に吹き替え、字幕がマレー語と北京語で英語はなし(スクリーン下部に2〜3列に並ぶ)。しかも3Dで字幕が最前面に飛び出す(2Dの台詞は北京語で吹き替えはなしとのこと)。分かる言語がひとつもないので、知っているマレー語の単語と漢字の断片を追って推測していったものだから(話の一割も理解できなかった)、疲れることこの上ない。複数の言語の同時進行ぶりは多言語国家らしさを感じさせる一事だった。

(桂綸鎂 グイ・ルンメイ が某社のヘッドフォン広告のイメージとはまた違って可愛かった。演技は上手くなかったけど。)





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by desertjazz | 2012-02-11 00:00 | 旅 - Abroad

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by desertjazz | 2012-02-10 00:00 | 旅 - Abroad

 ペナン滞在記「食事編」は前回で終了。ペナンで食べたものについては大体触れられたので、この滞在記もひと山越えてそろそろ終了できそう。あと数回で終わらせる?前に、今回参考にした書籍類をリストアップしておくことに。

 初めての国に行く前には毎度相当量の文献にあたるのだが、今回ペナンに関するものは思いのほか少なかった。結局目を通したのは以下の5冊。ネットでも出発前には必要とする情報がほとんど見当たらず。

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1) イワサキチエ+丹保美紀『マレー半島―美しきプラナカンの世界 (私のとっておき) 』
2) 丹保美紀+イワサキチエ『マラッカ ペナン 世界遺産の街を歩く (地球の歩き方GEM STONE) 』

 プラナカン文化とニョニャ料理に関してはこの2冊。

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3)『地球の歩き方 RESORT ペナン・ランカウイ』
4)『地球の歩き方 マレーシア ブルネイ』
5) "The Rough Guide to Malaysia Singapore & Brunei"

 ペナン(とマレーシア)の基本事項に関してはこの3冊に目を通した。自分は Rough Guide 派なのだけれど、ペナン滞在中は Lonely Planet も若干参考にした。

 現地に持っていったのは 2) と 4) の2冊のみ。他は必要ページのみスキャンして MacBook に入れたりデジカメに撮っておいたりした。

 マレーシアに関するガイドブックは他にもあったがペナンに関するページが少なかったり全くなかったり、料理書もニョニャ料理を紹介していないものはパス。

 マレーシアについて書かれた読み物も意外と少ない。金子光晴『マレー蘭印紀行』やウォーレスの『マレー諸島』の最初の方くらいは読み直しておこうかとも思ったが、確かペナンについては描いていなかったはずなので無理しないでおいた。
(初めてマレーシアに行ってこの国への興味が膨らんだので、もっといろいろ読んでみたい。)

 現地で手に取った中では "Famous Street Food of Penang : A Guide & Cook Book" (Star Publications, 2006) という本が興味深かった。





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by desertjazz | 2012-02-09 00:00 | 旅 - Abroad

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by desertjazz | 2012-02-08 00:00 | 旅 - Abroad

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