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(明日からまた出かける予定なので、更新はしばしお待ち下さい。4/19)



(MTT : Magical Mystery Tour ならぬ Madrid Museum Tour を書き始めてみた。5/5)


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by desertjazz | 2012-04-18 20:00 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (10)

[6日目] 4月17日(火)

 8時起床。今日も快晴。またまたスタバで朝食。無理して他で食べても失敗するだけのような気配しか感じられなかったので。

 10:40にホテルをチェックアウト。地下鉄で行くかタクシーにするか迷ったが、結局タクシーに。これが高かった。€35。初めての空港は勝手が分からず、今日も右往左往。とにかく分かりにくい作りだ。それでも搭乗まで2時間以上の余裕ができてしまい。これなら地下鉄(€2)にしてもよかったと後悔。まあ余裕は大切だけれど。

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 預け入れする荷物の重量は 16.5kgと異常に軽い。今回は洗濯をしない方針で、普段から捨てずに取っておいた古着のみ持参。これらは帰りに全て捨ててきたし、CDや本を買うこともなかったので(美術館のガイドブックのみ購入)、バッグの中はほとんど買った靴が占めている。

 ちなみにカンペールの靴は DeTax するとさらに10%以上免税されるらしい。しかしそのためには空港で箱入りの現物を提示する必要がある(つまりスーツケースなどには入れられない)との記載を読んだ。まさか箱をいくつも抱えて機内に乗り込むわけにも行かないしで(しかも今回はトランジットあり)、DeTax は現実的じゃないと思って今回は諦めた。

 サンドウィッチとビールのランチ。空港はどこも高いし不味いしで、できることならばこんなところでは飲食などしたくない。昨日までは安くて美味しいものばかりだったのに。

 14:20 にマドリッドを離れ、15:40 にロンドン着。ヒースローでは約3時間のトランジットでたっぷり時間があるため、免税店をぶらついたり、軽く飲み直したり。愛飲している Ardbeg の上物2本とマンダリーナダックのキャリーバッグ(新製品)を安く購入。ほとんど衝動買いだったけれど、コンパクトなキャリーバッグはこれまで持っていなかったことでもあり、まあまあ良い買い物をした。

 19:15 の成田行きに搭乗。これが悪天により離陸が20時まで遅れる。機内エコノミークラスは半分弱の搭乗率で、3シート使って横になれたのはラッキー。おかげで成田に着く間際まで約8時間たっぷり寝て来られた。最近の JAL にしてはまずまずの味の機内食だったかな(それだけ経営状態が改善してきている?)


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[7日目] 4月18日(水)

 14:50 に成田着。16:55 の伊丹便までビールを飲んで時間つぶし。その後も順調でバスと地下鉄を乗り継いで、19:30 には帰宅。

 2度訪れたメキシコでも、キューバでも、ブラジルでも、前回のスペインでも、結構大きなトラブルばかりに見舞われて、病院に行ったり(日本では行ったことなかったのに)、警察に行ったりの繰り返し。これが今回は全くのノントラブルで不思議な気分だ。スペイン語圏での悪運はようやく抜け落ちたのだろうか?





 9月に入ってから、マドリッド旅行日記の後半をざっと整理してみた。というのは、過去の旅について参照して調べる機会がこのところとても多く(例えば昔宿泊したホテルについて調べなくてはならなかったり)、自分のために最低限のアウトラインだけでもブログに書き並べておくと便利だと考えたから。

(現在、過去の全てに旅行資料の整理を行っている最中で、それと並行してブログの旅日記も書いておく気になった次第。この詳細については後日にでも…。)

 本来ならば、じっくり観てきた美術作品のひとつひとつについて綴るべきであり、他の人が読んでも参考になるような感想や印象を書いておきたい、、、とは実は思っていない。観て来た作品の数が尋常ではなく、個々について書いていたらきりがないし、そうしたガイダンスならこんな個人ブログを読むよりもよっぽど優れた出版物がいくらでもある。そして美術に接した感想を文章化するなんてことは自分にはほとんど不可能で、それらはこれからもずっと自身の中で反芻していくしかないのだろうとも思う。


 さて、E. H. ゴンブリッジ『美術の物語』を読んで、行こうと改めて決めた先は、マドリッドの他にフィレンツェ、ベニス、そしてプラハ。さて、いつになったら行けるだろうか?


(完)


(2012.09.12 記)






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by desertjazz | 2012-04-18 00:01 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (9)

[5日目] 4月16日(月)

 8時に起床。今朝もホテル直近のスターバックスへ。

 10時に王宮へ。ガイドブックには9時開場と書かれていたが、やはりここも10時からだった。その時刻の少し前に到着し入場チケットの販売開始を待つ。10時に動き出したものの、その行列がなかなか進まず、かなり前方だったのに、チケットを買うまでに20分もかかってしまった。入場料 €10。内部はまあ豪勢なこと。たっぷり眼の保養をさせてもらう。

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 ・南向かいのアムルデーナ大聖堂

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 ・アルマス広場から見た王宮正面

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 ・ランチは美術館内のビュッフェで。朝が軽かったのでガッツリいただく。€13。もちろんワインを付けるのが基本??




 今日は快晴で絶好の散歩日和だ。午後は美術館巡りに次ぐもうひとつのマドリッド旅行の目的、建築物探訪へと繰り出す。有名無名を問わず眺めつつ歩く。(各建築についての補足は後刻?)

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 ・ラマーレス広場

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 ・上部の壁の絵が有名らしいが、この写真ではわかりにくい

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 ・サン・ニコラス教会

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 ・サン・ニコラス教会

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 ・ビリャ広場を抜ける

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 ・サン・ペドロ教会

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 ・サン・ペドロ教会(モスク跡の名残りを感じさせる塔)

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 ・プリンシペ・アンゴラーナ庭園

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 ・プエルタ・デ・モロス広場

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 ・サン・フランシスコ・エル・グランデ教会を遠望(内部は昨日見てきた)

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 ・プエルタ・セラーダ広場の壁画が面白い一角

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 ・反対側も

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 確かに、各時代の、あるいはイスラム様式や教会建築の混じり具合に面白さがある。アラブ建築をもっと見られるのかと思ったが、そうではないようだ。1日だけセゴビアかコルドバあたりに行くことも検討したけれど、無理はせずマドリッドだけを堪能することにした。これで正解だったと思う。スペインは1ヶ月くらいかけてゆっくり巡るに相応しい土地なのではないだろうか。




 15時、ゲルニカをもう一度観たくて、ソフィアを再訪問。

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 別棟の最上階から外に出られる。ここで不思議な情景が眺められた。

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 エレベータから町並みを望む。ソフィアには2日続けて来たけれど、一番の目当てだったプラドには結局最初に行った切り。その時の印象が強烈に残っているので、もうそれで十分だろうか。

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 今日はさすがに歩き疲れた。たった3駅の区間を、地下鉄に乗ってホテルに戻ることにする。

 マドリッド最後の夜なので、やっぱり最高のパエージャを食べたい。そう思ったのだけれど、目当ての店では「2人以上で」と断られる(ひとり客を断るのは、どこの有名店でも一緒みたい)。次善の策で伝統料理のコシード Cocido を試してみることに。コシードの有名店ラ・ボラ La Bola へ。うま味エキスがすっかりスープに移っていて、まるで肉版のブイヤベースといった感じだった。

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 ・店内の雰囲気

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 ・まず壺から注ぎ出したスープをいただく。

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 ・壺に残った肉、豆、野菜

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 ・正直出涸らしといった感じで、食べ切らなかった。

 ラ・ボラの店から外に出ると群青の空。マラケシュの夕方の空も毎日こんな感じだったことを思い出す。

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 もっと食べたくて、今夜もサンミゲル市場に繰り出し、ワインやチーズをいただく。この大賑わいの中、やっぱり一人では淋しいものがあるな。


 深夜の散歩。ライトアップされて白く輝く王宮が美しい。

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 25時に就寝。マドリッドでの予定を全て無事に終えて、ホッとしながらベッドに潜り込む。


(続く)


(2012.09.12 記)





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by desertjazz | 2012-04-16 00:01 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (8)

[4日目] 4月15日(日)

 7:00に起床。今日の目当てはマドリッド3大美術館のうちの3つ目、国立王妃ソフィア芸術センター MUSEO NACIONAL CENTRO DE ARTE REINA SOFIA。8:40にホテルを出て、ブラブラ歩きつつ、美術館の手前に明るいカフェを見つけてここで朝食。

 10:00に開館。今日は日曜日なので、入場料無料の日。これじゃあ3館共通券を買った意味がない? 左右2つのガラス張りのエレベーターホールが目立つ。

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 昔からピカソの『ゲルニカ』を直に観たいと願い続けていたけれど、マドリッドに行く理由が全く浮かばなかったので、これは一生あり得ないと思っていた。それが1冊の本を読んだことで気まぐれを起こし、長年の夢があっさり実現。

 ゲルニカ、ただただ凄かった。素人が何かを語る必要もなし。周辺に展示されている作品群が、ゲルニカに至る過程を無言で解説するレイアウトになっていることにも感心。人の群がはける間隙を待って何度も何度も観に行った(現在、ゲルニカの詳細なデジタルスキャンの作業が進められている。徹底研究するためらしいが、果たしてどのような成果が得られるのだろうか)。

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 ソフィアは他にも見物がたくさんあった。でも、とにかくゲルニカ! 図録 €19.50 を購入し外に出たのは13時。ゲルニカ1点勝負だったので、3時間で見て回ったことになる。

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 地下鉄に乗って国立考古学博物館へ移動。ところが全面改装中で閉館していた。がっかり。向かいにカンペールがあったので、また3足購入。1月にマレーシアで買ったビルケンほどではないけれど、ホントに安いのでまとめ買い。

 ホテルまではかなり距離があるが、のんびり歩きながらウインドウショッピング。15時、途中、オーガニックの有名店 Lepain Quotiden でランチ。サラダとヨーグルトとワインで €18.38。こんなランチなら毎日でもいい。とても幸せな味だった。

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(後日調べたら日本にも支店があった。→ http://www.lepainquotidien.jp/


 fnac で CD を探索したが、特に収穫なし。もう CD の時代じゃあないんだな。書籍コーナーの方を見ると村上春樹『1Q84』のスペイン語版があった。Bruce Springsteen のスペイン公演の記録集なんて本も見つける。一体ボスは何度スペインのステージに立っているんだ? 全くもってスペイン子が羨ましいなぁ。

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 夕方、教会を4つばかり観てきた。日本のガイドブックには礼拝中の拝観は不可と書かれているが、入ってもいいですか?と仕草で示すと、どこでも問題なく入れてもらえた(それより、フラッシュ炊いて写真を撮りまくっている白人たちが気になってしかたない。例えばメキシコの教会ではこんなこと絶対許されない雰囲気があったのだけれどなぁ)。


 夜はガイドブックに掲載されている店をあちこち散策。ワイン飲みながらオイスターやパエリアをつまみ食い。

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 ・サン・ミゲル市場の外観

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 ・市場の中にはタパス店やワイン店がずらり

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 ・市場近くの店で名物のマッシュルームを

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 ・市場にはオイスターの店がふたつ


 フラメンコには全然といっていいくらいに興味がないのだけれど、なにごと体験だと思って観てみることに。少し調べてマドリッド内でベストのひとつらしい CORRAL DE LA MORERIA へ。2部入れ替え制で、早い時間帯は満席だったので、23時半スタートの遅い方をブッキング。€42。

 店に着いてみると、ホテルから予約を入れておいたのに、なぜかそれが通っていない。それでも問題なし。しかもひとり客なのにも関わらず、観やすい席に案内してもらえた。カンターレ3人、ギター3人、それに男女合わせて5人のダンサーが入れ替わって踊る。若手の女性ダンサー2人、踊りは未熟だけれど、容姿の美しさについつい見とれてしまう。全体的には計算された観光客向けのプログラムだった(客の方も予定調和的。あれは桜か?)まあ、当然だろうか。

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 25時に終了。外に出るとタクシーが長蛇の列。寒くて風も強いが、支出は抑えたいので、夜景を楽しみながらホテルまで歩いて戻る。

 26:30 やっと就寝。


(続く)


(2012.09.02 / 09.12 記)





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by desertjazz | 2012-04-15 00:01 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (7)

[3日目] 4月14日(土)

 6時半頃に目覚めるも、まだ早いと思って二度寝。起き抜けたのは 8:17だった。いつも旅している間には朝型になる傾向があるのだけれど、昨日夜更かしした分寝坊してしまった。

 9:10、外に出ると路面が濡れている。夜のうちにほどほど雨が降ったのだろう。窓のない部屋だとこういったことも分からない。どこで食べるか考えるのが面倒なので、ホテルそばのスタバで朝食。


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 今日はティッセン=ボルエンミッサ美術館 MUSEO THYSSEN-BORNEMISZA へ。定刻の10時直前に到着。すでに列が出来ていたが、昨日チケット(共通券)を買ってあったので、並ばず一番で入れた。昨日のプラド美術館もこの方法ができたら楽だっただろう。美術館2つ目、今日もまる1日かけて鑑賞するつもりでいたが、3時間で観て回ってしまった。それというのも、特に好きな作品や特別面白いと思う作品が案外少なかったから。それでもレンブラント、ピカソ、ドガは抜きん出ていて遠くからでも眼を惹き付ける(逆に言うと、それだけ全体的には物足りない?)。併設されている CARMEN THYSSEN-BORNEMISZA COLLECTION も時間と割いて観るほどには思えず、さらっと回って済ます。

 そのような訳で図録は買わず仕舞。ずっしり重たい大判かコンパクトすぎるものしかなくて、なおさら買う必要を感じなかった。適当なサイズのものを作ってほしい。インド展、シャガール展も同時開催されていたが、これらをマドリッドで観る理由はないだろう。ロビーの大混雑振りを見て疲れてもきたのでパス。


 13:30、地下鉄に乗って REAL MADRID の本拠スタジアムへ。夜の試合のチケットをゲット。日本を出る前に公式サイトでチケットを買おうとしたのだけれど、どうしてもうまく行かなかった。ネットのページに自分のミドルネームを入れないとエラーが出るのだ。ミドルメームを持っていない日本人には購入不可能ということなのか? スタジアム前で写真を撮っていると、早速募金詐欺のオンナたちが寄ってくる。叱りつけて追い払ったが気分が悪い。

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 夜の試合まで特にすることもないので、ホテルに戻る途中、スペイン広場に立ち寄って観光客たちを眺める。陽気のために身体が温まったようだ。ホテルの自室で冷蔵庫のノンアルコールビール(無料)を開けて一息。

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 16:20、遅めの昼食へ。しばらく歩いて一番混み合っているタパス店に入ってみる。セットメニュー+ワイン2杯で €20。

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 18:50、再びメトロに乗ってスタジアムへ。3ユーロのビール飲みながら(寒いので一杯だけでガマン)、REAL - SPORTING 戦を観戦。昨シーズンも負けた SPORTING に先制されたときはどうなるかと思ったけれど、その後は安心して観ていられる試合運びだった。3-1で完勝。クリスチアーノ・ロナウドのゴールも見られたし。カカの欠場もあってか、今このチームはロナウドを軸としていることがありありと伝わってくる。それにしてもロナウドの動きは素早い。前回スペインに来たときバルセロナでロナウジーニョを見られたのに続き、彼を生で見られて楽しかった(あと1週早ければ、マドリッド・ダービーが見られたのだけれど。それより、メッシを生で見たい!)

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 地下鉄駅がスタジアムに隣接しているので、さて帰りはどうなるのかと思っていたら、案の定危惧したとおりの事態に。信じられない混み様で乗車するまで30分くらいかかった。タクシー拾った方が賢明だったかもしれない(例えば埼玉は駅からスタジアムまで1kmくらい歩かされるのだけれど、その間に客を分散させてこうした混雑を回避する設計になっていると聞いた。そういえば横浜スタジアムまでも結構歩くな)。

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 23時にホテルに帰ってくる。外呑みしたい気分だけれど、これからまた出かけると寝るのがいよいよ遅くなってしまう。ここは堪えて、買っておいたバナナをつまみ、安いワインで部屋呑み。

 25:30に就寝。


(続く)


(2012.09.02 / 09.12 記)





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by desertjazz | 2012-04-14 00:01 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (6)

[2日目] 4月13日(金)

 5:50起床。初めてやって来たマドリッドで今日から4日間たっぷり美術館巡りをする計画。

 7:20にホテルを出て周囲を散歩。気温8度で少し寒く、セーターの上にコートを着て丁度よいくらい。近場には美味しそうなレストランが見当たらないので、海外でよくするように迷わずスターバックスに入る。ホテルのすぐそばにスターバックスがあるのは便利だ(値段は他のファストフード店の倍くらいするが、客の入りはいい)。


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 今日の目的地はプラド美術館 MUSEO NACIONAL DEL PRADO。ガイドブックに9時開館と書いてあったので、ぶらぶら歩いて少し早めに到着。そろそろ時間なのに、あまり人がいないなと思いつつ待つ。しかし開館時刻を過ぎても開く気配はない。わざわざ海外の美術館まで行って「休館」だったことが過去何度かあった。そんな悪夢も脳裏をよぎったのだが、案内板を見ると「10時開館」と書かれていたのでひと安心(どうやらガイドブックの記述の方が不正確だったようだ)。


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 一旦ホテルまで戻るのも面倒なので、近くのレストラン街を散策。その途中、宿泊先の候補のひとつに挙げていた HOTEL URBAN の前を通りがかったので、レセプションに断って少し中を拝見させていただく。オーナーがコレクションしているアフリカやアジアのアンティークアートをふんだんに飾っているのが売りらしいのだけれど、見た限りはそれほど大したものはなさそう。今後の参考まで、系列ホテルのパンフレットを頂戴する。


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 9:45にプラド美術館に戻るとチケット売り場の前はすでに長蛇の列。300〜400人くらい並んでいた。3館共通入場券 €21.60(MUSEO THYSSEN-BORNEMISZA と MUSEO NACIONAL CENTRO DE ARTE REINA SOFIA の入場券込み)とガイドブック込み €19.50 のどちらにするか迷った。結局前者にしたのだけれど、ガイドブック込みの方が徳だったことに後で気がつく(2日後に行ったソフィア SOFIA は無料で入れた一方、ガイドブック自体 €19.50 した)。

 午前中は2時間弱かけて1階フロアをまわる。美術館内のカフェ/レストランで昼食を済ませてから2階へ。15時過ぎまで鑑賞し、売店でガイドブックを買って館を出たのは15:45。かなり疲れたので、後日もう一度来ることにする。


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 ディエゴ・ベラスケスの『ラス・メニーナス(女官たち)』など、観たいと願った作品がたくさん観られて大満足。今回の旅の目的をほとんど果たしてしまった気分にさえなる。とりわけ圧巻だったのはゴヤの諸作。これまで彼にはほとんど興味がなかったのだけれど、いやはや凄い画家だ。

 ゴンブリッジの『美術の物語』でくどいほど説かれた通り、本物を直に観ることで得られる凄みを体感した。とりわけひしひしと伝わってきたののは、光を感じさせる画風とそこから沸き立つ情念のようなもの。

 今日一番の驚き&発見はヒエロニムス・ボスの『快楽の園』。子供たちがたむろっているので何かと覗いてみた先にこの大作が展示されていた。何て楽しい絵なんだろう。人間たちとともに空想上の生きものたちがカラフルにそして遊び心たっぷりに描かれてる。それも数えきれないほど。ディテールのひとつひとつがとても細かく面白いものだから、1日ずっと眺めていることだって可能だろう。画風から近代か(いや現代と言っても通じる)と思ったら、描かれたのは何と500年以上昔。全く信じられない。この絵画は実物大で鑑賞する以外観る方法はないだろう(ネットで検索してみても、全てダメだった)。今日はこれを観られたことは大収穫だった。最後にこの絵のところに戻ってから、美術館を後にした。


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 またブラブラ歩いてホテルに戻ることに。その手前の fnac でコンサートをチェックし、CDと書籍を物色。カンペールでは頼まれていたものも含めて3足購入。日本で買うのの約半額。ホテルの周囲には何でも揃っていて実に便利だ。

 夕食はどこにしようかとうろつくも、知られた店はどこも激混みでひとりでは入りにくい。結局ハモンセラーノの有名店にしたのだけれど、態度もサービスも悪かったな。パン持ってこなかったのにチェックに入れるし(もちろん訂正させた)、反対にハモンセラーノはメニューに書かれた料金よりも安かったしで、よく分からん。味も感動的というレベルではなく、全然楽しめなかった。まあこちらがスペイン語できない分なめられているのだろうけれど。


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 夜の雰囲気を味わいながらマヨール広場などを散歩。昨日はマヨール通りなどの路上でモノを売っているアフリカの人たちの多さに、スペインがアフリカ大陸からの窓口であることを感じたのだったが、今夜はそれほどでもなく。さっそく印象が変化してきたようだ。


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 25:30就寝。さすがに激ネム。


(続く)


(2012.09.02 / 09.12 記)




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by desertjazz | 2012-04-13 00:02 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (5)

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 今回マドリッドで宿泊したのは HOTEL PRECIADOS MADRID。予約時点で Tripadvisor のマドリッドのホテル第2位と高評価だった、美術館エリアにもレストラン・エリアにもショッピング・エリアにも歩いて行ける立地だった、一番気に入ったホテルをある理由で諦めた、そして何と行っても安かったことで選んだ(何故か『歩き方』には載っていなくて、公式サイトのデザインもよくないことは引っかかり続けた)。1位のホテルにも空室があったのだけれど、内装が好みじゃないし、ほんのちょっと北にはずれた場所だったのでこちらはパス。


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 スペインの「ベストホテル25」にも選ばれていて、マドリッドでは最上位だった。そんなホテルなのにネットで調べると数室だけ格安の部屋がある。価格に惹かれてその一番安い部屋に決めてしまったのだが、実際に見て「なるほど、そうだよな」と思った次第。予想していた通りかなり狭い。


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 ダブルベッドが2つ!と思ったら目の錯覚で、奥が鏡張りになっているだけのこと。それでもこうした工夫で狭さを緩和させる工夫は嬉しい。すっきりした内装も好み。


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 不安だったのは最低ランクの部屋にもバスタブがあるかどうか。ネットで調べてもはっきりしなかった。まだ寒い季節なのでたっぷりの湯に漬かった方が疲れは取れる。昔は極寒期でも水シャワーだけで平気だったのになぁ。取りあえず持ってきた入浴剤、無駄にならなかった。


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 宿泊料金が安い最大の理由は外に面した窓がないことだと思う。内庭向きの窓があるのみで、対面は非常階段。一晩中光が差し込んでくるし、階段を昇り降りする客の声が耳障りだろうし、彼らから丸見えかも知れないので、ここを選択したのは失敗だったか。そう思って初日はアイマスクをして寝たものの(耳栓は迷って止めた)、翌日電動ブラインドがあることに気がついて、夜間は外光をシャットアウト。滞在中、騒がしいこともなかった。


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 ひとつ不便だったのは天候が分からないこと。上の天窓を見上げてもよく分からない。晴れているだろうと思って外に出ると雨だった、なんてこともあった。


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 チェックインのとき「Wifi は Free、冷蔵庫の中のドリンクも Free」と言われた。まあミネラルウォーターくらいしか入っていないだろうと思ったら、ビール2本、水2本、ソフトドリンク多数が並んでいて、これら毎日補充される。本当にタダ?(正確には宿泊料金に含まれている?)と訝しみつつビールと水は毎日飲み干していた。チェックアウト時に請求されないか、大丈夫か??

(そういえば、前回のバルセロナでも今年のペナンでもドリンクは飲み放題だったけれど。)



 宿泊してから分かったことだが、ここはショッピングエリアのまっただ中という便利な場所にある。大型デパートも fnac も隣接したブロックにあるため、ホテルから数分で行けた。

 レセプションの対応も文句なしに素晴らしかった。ここほ本当に心地よく滞在できるホテルだと思う。Tripadvisor にネガティブなコメントがほぼ皆無だったことに納得。

 このクラスのホテルに泊まれるというのは、このところの円高の恩恵。かつてパリでは毎度7000円以下のホテルを探して泊まっていたが、エレベーターの通じていない不便な屋根裏部屋ばかりで、快適さからはほど遠かった。それと比較すると天と地の違いがある。もし円安に転じたら、スペインにもう来られないだろう。だからこそ今来た。

 ただやっぱり窓がないのは味気なかったな。街の中心部なので外の景色を眺めて楽しいということはなさそうだし、道路に面していない分、周りの音が全く入ってこなくて本当に静かだった。けれども、窓がない部屋だと何だか刑務所に閉じ込められているみたい。ちょっとばかり囚人気分のホテル生活だった。


(続く)


(2012.05.09 記)





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by desertjazz | 2012-04-13 00:01 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (4)

[1日目] 4月12日(木)

(続き)

 さてこのあたりからが本題。だけど美術館の中でも街中でもひたすら歩き回っていただけのような気がする。写真もさほど撮らなかったし…。


 21:30、レセプションとポーターに気持ちよく迎えられてチェックイン。この瞬間、これから泊まるホテルの快適さを確信する。ここまでの道行きは順調だったことを重ね合わせて気持ちが落ち着く。思い返してみると前回バルセロナに来るときは、成田EXPが事故で遅延、フランクフルト行きが大幅遅延、そのため予約していたバルセロナ行きに乗れず最終便に変更させられたのだったのとは大違い(またラテン圏でのトラブル話になってしまった)。

 部屋に入って、まず室内をひと通り確認。ネットもすんなり繋がった。さあ出かけよう(…としたのだけれど、セーフティーボックスが開かない。前泊者が番号をリセットしていなかったようで、その対応で外出するのが遅れてしまった)。

 ホテルが面するプレシアドス通り Calle de Preciados を南に下って、散策開始。ソル Sol 駅周辺のレストラン群から見てまわる。22時を過ぎているというのにマヨール通り Calle Mayor は大変な人だっkり。さすがはラテン国の観光地だ。路上で雑多なブツを売っている黒人の多さに、この国がアフリカ大陸からの入口となっていることを実感する。


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 バルやレストランはいくらでも立ち並んでいる様子を眺めつつ、マヨール広場 Plaza Mayor へ。方形に陣した建造物に囲まれた石畳の広場のこの雰囲気は、トゥールーズの広場を思い起こさせる。広場に面した店はどれも閉まった後なので、ここは閑散としている。


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 マヨール広場周辺のレストランなども物色した後、すぐ隣のサン・ミゲル市場 Mercado de San Miguel へ。2009年にリニューアルした内部に30ほどのテナントが入っているとのこと。ひとり旅だとこうしたところの方が楽で、結局ここに落ち着く。意外と狭く人々が犇めいているので、とにかく動きにくい。バルセロナの市場を連想させる賑わいなのだけれど、折角ならもっと広いスペースを確保できなかったのだろうか。(写真は後日撮影したもの)


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 英語と指差しで、オイスター一盛り+白ワイン、それから二品+赤ワイン(写真)にありつく。これだけで25ユーロ。何を食べても美味しいのだけれど、やっぱりタパスのつまみ食いはそこそこ高くつく。23時を過ぎてもまだ料理を新たに作り続けている店があるくらいなので、まだまだ客は帰らないのだろう。

 時差ボケしない体質になっているので、まだまだ飲みたい気分。けれども万全の体調で美術館巡りをしたいから、朝型生活を続けるために、ほどほどで退散。24時過ぎにホテルに戻ってきた。


(続く)


(2012.05.08 記)





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by desertjazz | 2012-04-12 00:04 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (3)

[1日目] 4月12日(木)

・今回の旅で購入したのは JAL + Air France のチケット。マドリッド往復 ¥57000(1日違えば ¥47000だったが、これは日程的に無理だった)。これに燃油特別付加運賃と航空保険特別料金が加わった合計額は ¥118870(支払った数時間後には 4000円以上下がっていたのには絶句)。ヨーロッパ往復できるだけのマイルは溜まっているものの、これだけ安い期間にマイレッジを使うのは損だろう。

(昔から基本的に激安航空券は買わないことにしている。そうしたチケットは乗り継ぎが多くなったり、フライトの時刻が不便だったりしがちなこともあるが、マイルを溜められないこともデメリット。例えば JAL や ANA の早割チケットを数回買って乗るだけで、次の航空券をタダにしうるので、結果的にこちらの方が安くなる。なるべく出費を抑えた上で良い旅をしたいものだ。)

( >> 例えば、今回の獲得マイル数は 13733(CLUB-A と年会費2000円のショッピングマイル プレミアムの加算あり)。チケット代金をJALカード払いした分が 1200マイルほど。合わせて約15000マイルになり、これだけでもう国内便一往復できるくらいのマイル数。往復数万円のチケット代がタダになるわけで、あるいは言い換えて、チケット代は実質8〜9万円だったと見なすことも可能。)

・4時半に起床し、ゆっくり朝食を取ってから大阪空港(伊丹空港)へ。今回はひたすら絵画や建築を見ることが目的だったので、一眼レフもパソコンも持たなかった(かわりにコンパクトカメラと iPad はバッグに入れたが)。まだようやく冬を抜け出したばかりの季節なので、着衣もほとんど着たきりで問題ないのは助かる。滞在日数が少ないので洗濯はしないと決め、普段からストックしておいた捨てる間際の衣類をバッグに詰め込む。

 いや詰めるなんてもんじゃない。あまりに荷物が少なくて 80リットルのキャリーバッグはスカスカ、現地で着る用のコート(考えるところあって2枚)を含めても 11.6kg。本3冊入れたショルダーを合わせても合計で17kgしかない。帰りは衣類が一気に減るのでどうなるのだろう。最近規定が変わってエコノミークラスでも 23kg x 2個までOKになったので、何だか損をした気分にもなるのだが、何よりこの身軽さは嬉しい。一眼レフとパソコンを持っていくかいかないかで大違いだ。

・8:20 発のフライトでまず成田へ。これは昨年の大晦日に搭乗したのと同じフライト。成田接続便ということで国際線に準じた仕様となっており、Yクラスもシートピッチがゆったり目、FクラスとCクラスに至ってはシートがフルフラットになる。それを思い出して、チェックイン後にクラスJ(Cクラス対象)にアップグレード。昨夜はほとんで眠れなかった分、横になって休んでいくことにした。

(通常クラスJは追加料金 ¥1000なのだが、このフライトに関しては追加 ¥954。これは国際線扱いなので非課税だからという説明。さすがにこのことは知らなかった。)

・11:10 発のフライトでパリCDGへ。JALの機内食は相変わらずだけれど、一時期よりはわずかに待ち直しただろうか? それにしてもワインが酷い。あまりに不味くて赤も白も飲み残してしまった。正月に乗った KL 便のワインを公式ページで調べてみて驚いたのだが、Cクラスでさえ市場価格1000円台のものだった。そんなこんなで、映画 "Artist" を観たりしているうちに、16:45 CDG着。

 まあ国際線と言えども飛行機なんて所詮は空の路線バスさ。そう思っていたら、パリーマドリッド便(18:15 発)はまさしく路線バス感覚。機内食どころか、まともに口に入れるものも出されない。分かっていたのだが、CDG でのトランジットは食事をする時間がなくて、そろそろ腹が減ってきた。

(数年振りの CDG で一番印象的だったのはトイレがリニューアルされていたこと。北欧デザイン的な美しさで、1枚でも写真を撮ってこればよかった。)

 AF 便なために席を事前予約できず、あてがわれたのは窓側だった。通路側に変更してもらおうとしたものの「満席です」とのお応え。短時間なのでそれも苦じゃないか。離陸してからしばらくはバリ市街を眺められ、これは気分がよかった。上空から見ても凱旋門とエッフェル塔がひときわ目立っている。今度パリを街歩きできるのはいつになるのかな? バルベス/シャトールージュにもしばらく行っていない。

・20:20 にマドリッド Barajas 空港に到着。すでにサマータイムになっており、この時間でも外はまだ明るい。まずは両替をしようとしたのだが、レートが悪く、コミッション6%と書かれている。バカらしいので、しばらくは手持ちのユーロで間に合わせることにした。

 迷ったのはホテルまでの移動手段。地下鉄がホテル直近まで繋がっており(乗り換え2回)料金は2ユーロ。対してタクシーだと30ユーロくらいかかりそう。辺りはそろそろ暗くなってきたし、頭によぎったのはメキシコシティーに着いた夕方に襲われたこと。ここでケチると痛い目に遭うのかもしれないと思って、タクシー移動を選択した。何より少しでも早くワインと晩飯にありつきたいしね。

(地下鉄代2ユーロという1年前に出たガイドブックの情報はすでに古く、後日調べたら2.5ユーロに値上がっていた。後で知るように美術館の入館料やレストランの料金も軒並み上がっており、経済悪化と高い失業率に悩んでいる国の様子がうかがわれたのだった。/ そういえば、6年前バルセロナで空港からホテルに向うタクシーの中、ドライバーと雑談していたら「オリンピック以降、なんでもかんでも高くなってしまった」と彼が語っていたことを思い出した。)

・空港からホテルまで約25分。チップ合わせてぴったり30ユーロだった(やっぱり高いな。地下鉄にすべきだったかと、まだ少し後悔している)。

 21:20頃に HOTEL PRECIADOS MADRID にチェックイン。自宅を出てから Door to Door で22時間半の長旅だった。

 よし、飲みに行こう !!


(続く)


(2012.05.07 記)





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by desertjazz | 2012-04-12 00:03 | 旅 - Abroad

Madrid Museum Tour (2)

・先々週、マドリッドにいつか行こうと考えた。
 先週、マドリッドに行こうと決めた。
 そして今日、マドリッドに来ている。

 こんなスピード感が好きだ。直前休みが取れたら、さっと決めてさっと来てしまう。昔はこうした気軽さで旅に出たことも度々あったのだけれど、段々それができなくなっている。

・いつもならガイドブックとして "Rough Guide" か "Lonely Planet" を選ぶ。しかし今回は出発までの日数が少なくて、どちらも入手することができなかった。結局『地球の歩き方』を買ってざっと眼を通したのみ。空港からの移動手段など最低限必要な情報も到着が近づいてから関連ページを読んでいるようなありさまだった。

・何とも身軽な旅立ちだったのだけれど、実はかなり緊張している。それというのも自分はラテンの国々との相性が悪いから。

 昔から変なジンクスを持っていて、飛行機に乗ったり、海外に出かけたりする度に、しばしば世界的大事件が起こる。なので「Dさん、もうどこにも行かないで下さい」と周囲から言われることしばしば。

 だが自分自身にとってより問題なのは、ラテンの世界に行く度に決まってトラブルに巻き込まれることの方。メキシコ、キューバ、ブラジルで、強盗、病気、自動車事故、等々。間違いなくトラブルがいくつも重なる。

・キューバで風邪をこじらしてしまいながらも仕事を続けていた時のこと、そろそろ限界と思って体温を測ったら40度を越えていた。日本では絶対病院に行かないのに、この時は大事をとって診察を受けた(支払いを CITIBANK のクレジットカードで済まそうとしたら、端末が受け付けないという。考えてみたらアメリカと対立している国なので、アメリカ系カードが使えないのは当たり前。AMEX も当然ダメだという。それでいて紙幣はドルが流通しているので、何とも不思議な国だ)。

 キューバから帰国したら、今度は左胸、心臓の上あたりが熱をもって膨らみ始めた。そしてそれが毎日すこしずつ移動していく。たまたま慶応大病院の熱帯病の専門医に診てもらう機会があって、その結果はニワトリから犬に寄生する幼虫だという。その先生「人間では初めて見た症例です。不思議だ」と嬉しそうに笑っていたな。ネットで調べてみると確かにその(犬の)病気があった。幼虫が心臓や脳に移動するとアウトとの情報も。慶応の先生は「さなぎになりたくてもなれないので、そのうち死にます。心配することはない」とのこと。しばらくするとその虫くん、数ヶ月かけて背中まで引っ越していき、と思ったら今度はまた胸の方まで戻ってきた。そして半年後、自然と消えてくれたのだった。

 同じキューバでは、チャーターした自動車に夜間ドロボウが忍び込もうとしたり、走っている最中に突然フロントガラスが砕けたり(全く原因不明)、キューバのスタッフの知人たち4人の乗った自動車が列車と衝突して全員死亡したり…。(他にもあるのだけれど、それは書けない。サンテリアを撮影した祟りじゃないの、という指摘もあったけれど、まさか。)

・最悪だったのは1994年に初めてメキシコに行ったときのこと。2人組の強盗に殴りかかられ、顔面に穴を掘られた。2週間塞がらなかったそのときの傷跡は今も自分の顔に残っている(ショルダーを襷がけしていたのと、こっちが気絶しないものだから?相手が逃げたおかげで何も取られなかったのは、振り返って考えても全く幸運だった)。

 こんな調子で、ブラジルでも前回のスペイン旅行でも痛い目にあっている(具体例はもういいか。2001年9月11日に NYC 経由でサンパウロに飛ぶ予定だったが、9.11 テロが起こって NY に入れなかった、という話も、これまでに何度も書いている)。

・ジンクスなんて偶然が重なっただけのこと。十分注意していれば何事も起こらないだろう。そう言い聞かせながらも嫌な予感は拭い去れない。マドリッドは世界で一番スリの多い街としても有名だし。

 さてさて、何が待っている? 数年振りのヨーロッパに心躍らせながらも、緊張感だけは失わないまま、マドリッドまでやってきたのだった。


(続く)


(2012.05.06 記)





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by desertjazz | 2012-04-12 00:02 | 旅 - Abroad

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