Bi Kidude R.I.P.

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 ザンジバルの伝説的歌手ビ・キドゥデさんが、今日自宅で亡くなったそう。かなりの高齢だったとは言え、残念です。

 ・ http://www.facebook.com/michael.baird.758
 ・ Bi Kidude Dead
 ・ BBC | Zanzibari singer Bi Kidude dies


(生年不詳なだけあって、一体いくつで亡くなったのかは分からず仕舞なのだろう。2度目の来日時には95歳と紹介され、ネットを検索すると108歳と書かれているものもあった。)


 今は東アフリカの国タンザニアの一部となっているインド洋の島ザンジバル。そのイスラムの島(クイーンのヴォーカリストの生誕地と言った方が話は早いか?)を代表する音楽「ターラブ」と聞くと、潮風に乗って流れるようなストリングスを中心としたたおやかな調べを連想する。でも、ビ・キドゥデ姐さんの歌はもっと渋味が強いもの。彼女の歌を初めて聴いたとき既に、強烈な印象を受けたのだった。

 2007年に(1991年に次いで)再来日したとき、渋谷のCCレモンホールで彼女のパフォーマンスをやっと観ることができた(歌以外にドラム演奏も)。もう歌を鑑賞するといった次元ではなくて(正直なところ音楽としては評価しにくいものだった)、ただただ圧倒されてしまった。

 同時期、BBC がドキュメンタリーを制作し(DVD も発売され話題になった)、日本でも BS でサカキマンゴーさんがタンザニアを訪れ彼女との親交を深める様子も紹介された(マンゴーさんはビ・キドゥデのダンナさんになってしまった!?)。それらから感じられたのは、ユーモラスな側面も持った彼女の人柄。

 彼女ほどの個性を持った音楽家はもう出て来ないかもしれない。いろいろ楽しませていただきました。でも、彼女が元気でいるうちに、一度ザンジバルに行ってみたかったなぁ。

 どうぞ安らかに…。


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 アルバムとしては 1998年にRetroAfric から出た最初のソロが一番好き。今夜はこれを聴きつつ、彼女を偲んでいます。




(追記)

 ネットを検索すると、マイケル・ベアード以外にも一緒に撮った写真がたくさんアップされていて、彼女は誰からも愛されていたことが伝わってきます。

 プランクトンのサイトにあるこの記事も貴重なインタビュー。

 ・ ターラブの女王「ビ・キドゥデ」インタビュー






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by desertjazz | 2013-04-17 22:33 | 音 - Africa

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 最近では珍しくドカッと CD をまとめ買い中。イギリスに Pre-Order していた新譜が一気にまとめて到着し、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドで来日するアーティスの作品もお取り寄せ。数えてみたら最近1週間で42枚も届いた。

 入手したのは、一昨年スキヤキで来日した Bombino の新作 "Nomad"、Rachid Taha の新作 "Zoom"、ヴィンテージ・カリプソ&ハイライフ集 "London Is The Place For Me" の 5&6集、Fela Kuti 研究家 Michael Veal の最新作 "Michael Veal's Armillary Sphere / Anyscape"(昨年出ていた)、最新型サルソウル? Los Amigos Invisibles の新作、スキヤキで初来日する Antonio Loureiro の2枚、などなど。


 それらの中で断然楽しみにしていたのは Rokia Traoré の新作 "Beautiful Africa" だ。待ちに待ったこのアルバム、早速繰り返し聴いているのだけれど、やっぱり最高。ギター(3本?)、ンゴニ、ベース、ドラムといった準ロックフォームに、コーラスなどが加わる程度のシンプルなバンド構成。ハードなロック調の曲(ヴォーカルが強烈!)からマンディング風バラードまで取り混ぜた内容で、すべてが気に入っている。きっとライブも相当にいいんだろうな。

 ジャケットも最高で今年の「アルバムカバー大賞」はこれで決まりでしょう。12インチ盤も(もし出るなら)手に入れて部屋に飾りたいくらいに Beautiful!

(ブックレットには歌詞が現地語/英語/仏語を併記。こうしたところは Nonesuch らしい丁寧な仕事。じっくり聴いた後で改めてレビュー書いてみたい。)



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 近日中にまだ数枚届く見込みだし、初夏にリリース予定のアルバムのデジタルファイルなども送られてきた(これもかなりいい!)。聴き込むペースが全然追いつかないのだが、なんとか少しずつでも紹介していこう。


(今回も安く買えた。例えば Rokia も Taha も Bombino も約8ポンド。大半を円安になる前にオーダーしてあったので、トータルでも驚くほど安い。でも、これ以上円安が進むとキツいな。)

(Rokia の "Beautiful Africa" が日本に入ってくるのは、もう少し先みたい。多分あと1週間前後かな? なのでイギリスに Pre-Order するのが一番早かったようだ。)






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by desertjazz | 2013-04-13 16:00 | 音 - Music

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 本日発売になった村上春樹の新作/長編小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読了。

 初版50万部というだけあって、どこの書店も山積み販売。1冊レジの持っていくと、あらかじめブックカバーをかけた本と即座に交換。なんとも準備の良いこと。

 いつも通り読書メモを綴っておきたいところ(実際感想はいくらでも浮かんでくる)。けれども、これから読む人がほとんどだと思うので、じっと我慢し、しばらくの間は一切コメントしません。読書メモ本文は後日アップすることにします。

(・・・ということで、非公開メモ中。)





 と言いながら、ひとことだけ。

 あまりに村上春樹っぽすぎ。これホントに本人が書いたの?








(読書メモ)若干ネタばれ。
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by desertjazz | 2013-04-12 20:40 | 本 - Readings

Nigerian R&B : P-Square

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 分藤大翼さんのピグミー話を伺って、田中真知さんのコンゴ河下り体験に触れて、SWP から "Zambia Roadside 2" がリリースされて、ナイジェリアの Tony Allen の来日が迫って、フレンチ&エチオピークの Ukandanz とジンバブウェの Oliver Mtukudzi のスキヤキ来日が発表になってと、このところ久々にアフリカがマイブーム。


 そして「最も稼いでいるアフリカのミュージシャン」を読んで、その2位に入ったナイジェリアの P-Square をここ数日聴いている。今ナイジェリアで一番人気を博しているのは、こういったアメリカの黒人音楽から強く影響を受け、そして共振しあっている音楽なのだろう。そのあたりは調べ直してみたいテーマのひとつ。

 この Peter Okoye と Paul Okoye の一卵性双生児からなるユニットは最近までノーチェックだった(もう5年くらいアフリカ音楽を熱心には聴いていないので、見逃しているものが多い)。検索してみると、P-Square はデビュー10年ちょっとで、まだアルバムは5枚しかリリースしていないらしい。それでいて Youssou N'Dour に次ぐ2位というのは凄まじい人気だ。

 ・ P-Square (Official Site)
 ・ Wikipedia - P-Square


 持っている CD は2枚(セット)だけ。"Danger" (2009) は大ヒット曲 'Possibilities' を含む4作目。ディスコグラフィーに載っていない "P-Square" は 2CD + 2DVD の4枚組で、「ベスト」「未発表ベスト」「ベスト・クリップ」「コンサート・ライブ」といった内容。(ライブはパリ公演を収録したもので、何故かハイチの Carimi のステージも一緒に収録されているのは困りもの。)


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 稼ぎランク7位の同じくナイジェリアの 2 Face Idibia は 2004年のメガヒット 'African Queen' の印象がいまだに強い。2005年にナイジェリアを初めて訪問した時には Eedris Abdulkareeem の 'Jaga Jaga' が大ヒット中だったが、 'African Queen' の余韻もまだ残っていた。

 P-Square の 'Possibilities' は 'African Queen' をベースにしたような曲で、実際その一節を組み込んでいるし、ライブでは2曲メドレーで歌っている。

 ということで、アフリカ2位+7位の強力ユニット、P-Square feat. 2 Face による 'Possibilities' は本当にいいな。アメリカの音楽のイミテーションとも言えるのかも知れないけれど(実際、彼らの PV はどれもアフリカン・アメリカンのそれそっくりな「セクシー美女&成金趣味?」)、スウィート&スムーズな珠玉のトラックだと思う。


 ・ P.Square - Possibility Ft. 2Face [Official Video]


 日頃フジやアパラやアフロビートに心酔している方々にも一聴の価値あり、とまでは言わないけれど…(このあたりも El Sur に入れて欲しいけれど、多分売れないだろうなぁ)。





 こうしたテーマについてもじっくり書いてみたいのだけれど(実はなぜここまで大ブレイクしているかも、よく分かっておらず)、今月は時間のやりくりがほとんどつかない(先月は「逃避」して連日書き続けていたが、今はその次元じゃない)。ネタは溜まったままながら、またしばらくはアップするにしても軽めな内容になりそうです。






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by desertjazz | 2013-04-08 22:44 | 音 - Africa

Sukiyaki Meets The World 2013

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 本日12時ちょうどに今年のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドの出演者第一弾が発表になった。


 ◇ OLIVER MTUKUDZI & THE BLACK SPIRITS (Zimbabwe)
 ◇ UKANDANZ (Ethiopia / France)
 ◇ MARIANA BARAJ MEETS DOS ORIENTALES (Argentina / Uruguay /Japan)
 ◇ ANTONIO LOUREIRO (Brazil)
 ◇ PUNTIGAM , MATCHUME ZANGO & SAKAKI MANGO (Austria / Mozambique / Japan)


 → SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2013 | ARTISTS INFORMATION


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 今年はアフリカ系と南米系が中心のラインナップになっている。ユーカンダンツは先日、「今年呼ぶなら彼らだろう」と勘で彼らの公式サイト内のコンサートインフォを見てスキヤキでの来日を見つけてしまったが、他は今初めて知った。以前にも書いた通り、ユーカンダンツは今一番観たいバンドのひとつ。オリヴァー・ムトゥクジは確かにジンバブウェの大スター(18年前にジンバブウェを旅行したとき、彼のレコードも買い集めたのだった)。彼のライブは未体験なので、折角の初来日の機会を逃すのは惜しい。

 他も楽しみなアーティストばかりで、全ステージを観たい。富山県南砺市の会場直近のホテルは今度も昨年夏の時点で予約を入れてある。さて今年も何とか都合つけて行こうか、それとも幾つかあるだろう東京公演だけで我慢するかと、早速思案し始めた。






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by desertjazz | 2013-04-06 13:30 | 音 - Festivals

African Musician Top 10

 Twitter に紹介されていたので、ちょこっとメモ。

 1. Youssou N'dour
 2. P-Square
 3. D'banj
 4. Koffi Olomide
 5. Salif Keita
 6. Fally Ipupa
 7. 2 Face Idibia
 8. Hugh Masekela
 9. Banky W
 10. Jose Chameleone


 一体何の Top 10 でしょう?




 答えはこちら。ナイジェリアの P-Square や 2 Face も Youssou や Salif と肩を並べるくらいのスーパースターなんだな。南アの Hugh Masekela が入っているのは意外。


 - News:- Top 10 Highest Earning African Musicians 2013 List






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by desertjazz | 2013-04-02 21:00 | 音 - Music

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 昨日31日は神楽坂へ。田中真知さんのトーク「コンゴ・アゲイン!ーー20年ぶりのコンゴ河丸木舟旅」を聴いてきた。

 いやー、真知さんのお話は最高! 300枚以上の写真と動画を見せながら繰り出す話は可笑しくて無駄がなくて、飽きる瞬間すらなし。それでいて、アフリカについての冷静な視線と、人々に対する温かみが感じられるものだった。

 最初のハピドラムの演奏ではサワリを工夫して親指ピアノっぽいバズの音を出してみたり、エンディングのビデオでは某番組をパロってみたりも。真知さんは面白いことを見つけるのが得意な方だと改めて思う。

 それにしてもコンゴ河が懐かしい(Primus Beer も懐かしい)。空から眺めた時、川縁で佇んだ時の感動(そして軍隊に連行されかけたこと)は忘れられない。コンゴにはもう一度行ってみたいけれど、真知さんのようなハードな船旅は絶対に嫌だな。

 真知さんがイモムシを食べたことがなかったのは意外。でもその気持ちはよく分かる。私もコンゴの田舎(カサイ州キクウィト)で「一番の高級食材だ」と言って出されたけれど、少ししか食べず。食べられないモノは全く何もないと公言しているものの、さすがにあれを噛んだときの感覚は気持ちよくなかった。

 残念だったのは、定員越えるほどに人が集まりすぎて、じっくりお話できなかったこと。懇親会も30人くらいになったので遠慮。

 それでも伺った話には大満足(事前にメールでやりとりした時には「またアフリカに行きたくなる話を期待しています」と勝手な希望をお伝えしたのだったが、正にその通りの気分にさせていただいた)。今回のトークの内容はブログなどとはまた別にまとめて出版する計画もあるそうで、そちらも今から楽しみだ。


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 会場入口ではアヒルさんとカッパくんがお出迎え。2人も長旅、お疲れさま。また会おうね!



(当日 FB に書いたものを若干修正してアップ。)






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by desertjazz | 2013-04-01 00:00 | 旅 - Abroad

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