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 最近読み終えた本、今読んでいる本(の一部)を並べてみて気がついた。フランス人作家の本ばかりじゃないか! これって偶然だろうか? それともフランス音楽ばかり聴いているのと同様、フランスへの関心の表れなのだろうか?

(例外は南ア人であるデヴィッド・ルイス=ウィリアムズの『洞窟のなかの心』。しかしこれもブッシュマンの古代壁画などとともに、フランス南部の洞窟壁画を詳しく研究したもの。)

 モーリシャス3部作を読み終えたル・クレジオなど面白かったものばかりなので、感想を綴っておきたいのだが、相変らずそうした時間がない(取りあえず Twitter や FB にメモしたものを、後日 Blog に整理して書こうとは思っているのだけれど、これが面倒になってしまっている。)。

 共通している点は、旅心をくすぐるということ。『隔離の島』でモーリシャスに、『HHhH』でプラハに、『洞窟のなかの心』でボツワナ〜ナミビアの国境地域に行きたくなり、ランボーの詩を読んでマルセイユやエチオピアが懐かしくなった。

 もっとたっぷり読書したいとも思うのだが、それも今は難しい。『農耕詩』もさっぱり進まなくなっている。

 うーん、こんな読書を続けていると、フランスに生まれたかったな、なんて風にも思ってしまう。


 そうそう、フランスもの以外ではスウェーデン作家ミカエル・ニエミの『世界の果てのビートルズ』も読んだ。スウェーデン最北部、北極圏でフィンランドと接する村での青春物語。これを読んで北欧の人々への印象が変わりました(結構気質が荒っぽいんだなぁ)。






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by desertjazz | 2014-02-27 11:50 | 本 - Readings

一生モノの Jaques Brel

・ Jaques Brel "Suivre L'etoile" (Integrale / 21CD)
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 実はレコードを買うことを再び止めている。全く買っていないわけではないが、ここ半年以上は昔と比較すると遥かに少ない。CD 購入枚数が実質ゼロに近い月もある。

 理由はいくつかある。まず音楽を聴くより本を読んでいる方が楽しい状態が続いている、というのがひとつ。旅行計画が立て込んでいて、その資金を生み出したいということがひとつ。それ以前に、今抱えていることが多すぎて、時間的にも気持ち的にも余裕がないことも大きい。

 それと、日本の現状を見つめていると、考えなくてはいけないこと、取り組まざるを得ないことが、あまりにも増え過ぎてしまっているとも思う。3.11 から間もなく3年。世の中、少しはロジカルに考える方向に進むかとも期待したのだが、現実は全く逆に進んていて、そんなナイーブな願いなど儚い夢。そうした中、音楽を聴くより優先すべきことが山積していると考えてばかりいる。

 そんな大きな問題から話を元に戻すと、レコードも CD も買わなくなったもうひとつの理由はジャック・ブレルの没後35周年記念ボックスを手にしてしまったこと。

 ブレルは今でも一番好きなフランスの歌手(彼はベルギー人だけれど)。アナログ盤はそれなりに持っているし、昔 Barcley から出た CD 10枚セットも持っている。LD や DVD も出れば買ってきた。なので、もうこれ以上は必要ないと思っていた。

 どうもブレルは5年ごとにコンプリート・ボックスを出しているようで、パリやマルセイユでそれらを目にする度に(何年経っても売れ残っている)迷いながらも、毎度パスしてきた(変型ボックスが取り扱いにくそうでもあったので)。

 それが、昨年夏に出た 21枚ボックスだけは、魔が差して買ってしまった。「未発表音源」が大量に含まれていたし、リマスター・サウンドは自分が所有する CD の音よりも遥かに良いだろうと想像できたし。

 そして、これが大正解! もう素晴らしいの一言。初期の若々しさ、晩年の穏やかさや、オランピア・ライブの暴れ馬のような力なんかが昔から大好きだったけれど、今回じっくり何度も聴き返してみて、中期の充実振りに圧倒された。音楽を聴いてこれほど心が打ち震えたのはいつ以来だろう。

 ブレルさえ聴けるならば、もう他には何もいらない。そんな気分がずっと続いている。これは Billie Holiday の Columbia 録音のコンプリート・ボックス 10CD を聴いていた時の気分にそっくり。実際ここ半年、ブレルばかり聴いているような気すらしている。

 若いころのように、大量の音楽を浴びるように聴くことは、時間的にも体力的にも難しくなった。(加えて、仲間たちが相次いで倒れていく。)そんな今なるべくは、自分が本当に愛する音楽だけとゆっくり向き合いたいと思う。このボックスは、そんな自分にとって正しく一生モノです。

(ブレルに関して語りだすと止まらないし。それは自分の役割でもないと思うので、今回気がついたことをひとつだけ。彼の晩年の代表曲 "Ne Me Quitte Pas" の未発表トラックのひとつが、なんとタブラだけをバックに歌っている。こんな録音があったとは! これにはちょっとびっくり。)

 この21枚組ボックス、12000セット限定だそう。でも、そんなに売れるとは思えない。多分5年経っても残っているでしょう。その没後40周年になる 2018年には果たしてどんな音源が新たに登場するのだろう?






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by desertjazz | 2014-02-26 21:00 | 音 - Music

 ロ・コール・デ・ラ・プラーナ(ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ)Lo Cor de la Plana のメンバーたち、本日無事に日本に到着した様子。4年前に台北で観たときの写真をながめながら、明日のステージを想像している。

 以下、 FB から転載(残念ながら失敗写真ばかりなのだけれど…)。

 (2009年10日4日に台湾 台北の中山堂ホールで撮影)

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(後半の3枚は Sam Karpenia とのステージから)




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 ということで、こうしたアルバムを聴いて予習中。明日、銀座・王子ホールでお会いしましょう!





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by desertjazz | 2014-02-26 20:00 | 音 - Music

 ロ・コール・デ・ラ・プラーナ(ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ)Lo Cor de la Plana の初来日を記念して、彼らを初めて観たときの写真も FB から転載しておこう。

 (2006年10日26日にマルセイユの Fiesta des Suds 2006 で撮影)

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メモ:

1) 公演前にリーダーのマニュ・テロンにインタビュー。それから初体験したオクシタン・ポリフォニーの素晴らしさに圧倒された。
2) 最初美しいの6声の響き合いに魅了された。足踏みと手拍子とベンディール(ダール状のハンドドラム)が加わってテンション高まる。
3) 最も記憶に残っているのは断然 "La Noviota"。周囲の観客たちが手を取り合い物凄い高速で輪舞。ちょっと身体が触れただけで倒されてしまいそうな危険を感じたほど。もうドンチャン騒ぎの村祭りてきな楽しさ。
4) 後半はファンファーレ・グループ、Aupres de ma Blonde が共演。馬鹿でかいポリ袋まで楽器にしたりなど、アイディアたっぷりでむちゃくちゃ楽しかった!


 さて、来週の東京公演はどんなステージになるのだろうか?





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by desertjazz | 2014-02-18 20:02 | 音 - Music

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 マルセイユの男声5人組ポリフォニー・コーラス、ロ・コール・デ・ラ・プラーナ(ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ)Lo Cor de la Plana の初来日公演がいよいよ目前。彼らの日本公演はこれまで2度流れているので、今度こそ三度目の正直。

2/27(木)銀座王子ホール


 チケットの売れ行きは好調のようで(残席僅少)、少し前にそのプログラムも発表になった。

別離  実話を元にしたオクシタニア伝統の別れの歌。
聖トロティマ  1871年に起こったマルセイユ・コミューンのプロテスト・ソング。
われらが国  北アフリカからの移民が直面する困難に言及した作品。
ヤリ烏賊とキックスクーター  マルセイユの悪徳政治家たちが題材。
ファイ・フレッチ  オクシタニアのクリスマス・キャロル。
ここから出て行け  生まれたときから「出て行け」と言われ続けている男の物語。
区々のファランドル  マルセイユの街区の特徴などを歌い上げるマルセイユ讃歌。
怠け者で食いしん坊  七つの大罪のなかでも「怠惰」と「暴食」は人を幸せにすると主張。
ワル  1871年のパリ・コミューンのプロテスト・ソング。
マルセイユ・マフィアのマズルカ  政界に進出したマルセイユのマフィア連中が殺し合いをはじめ・・・。
明日があるさ  家賃の支払いから墓場まで、「先延ばし」の美徳を歌う。
仕事の話はしないで・・・  金やラクな暮らしからは得られない幸福があると説く。
ラ・リベルタ  19世紀末のコミューン革命に触発されて生まれた「オクシタニア自由讃歌」。
老婆  若い色男と結婚した老婆はその日の夜に死亡、遺産を手にした男は十代の娘を探しに街に出る。
花嫁  寝取られ夫をからかう伝統的な滑稽詩に曲をつけたダンサブルな作品。

 全くこの通りの進行になるとは思わないが、予想された通り最新作 "Marcha !" 収録曲が中心となっている(アルバムの9曲中8曲が並んでいる)。このアルバムが出て以降は彼らのライブを観ていないこともあって、ますます楽しみだ。




 王子ホールでの公演翌日 28日には、横浜国立大学において『地中海の「声の文化」ーポリフォニー ーフランス南部篇』と題した講演とワークショップも開催されるとのこと。

・ 詳細はこちら → Metacompany | ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ来日!




 大好きなロ・コール・デ・ラ・プラーナの来日を記念して特設ページを作るつもりだったが、全く時間が取れない。せめて過去の関連ページだけでもまとめておこう。

Manu Théron Interview 2006

(このインタビュー、マルセイユ/オクシタンの音楽を浴びるほど聴いた今改めて読むと、とても面白い! 来日公演に行かれる方は是非ご一読を!)

Manu Theron / Lo Cor de la Plana (1)
Manu Theron / Lo Cor de la Plana (2)
Manu Theron / Lo Cor de la Plana (3)
Manu Theron / Lo Cor de la Plana (4)
Manu Theron / Lo Cor de la Plana (5)






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by desertjazz | 2014-02-18 20:01 | 音 - Music

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 ヒュー・トレイシー・シリーズでお馴染みの蘭 SWP レコードからの新作ミニ・アルバム "Logo Rhythms" (SWP 042) が届いた。ほぼ消滅したと思われていたコンゴ北部の Roto-Bongi のリズムをマイケル・ベアード自らが再現したもの。Roto-Bongi のリズムは近いピッチにチューニングされた5つの小さなドラムによって演奏され、それらは太陽、月、地球(大地)、生前、死後を表すという。いかにもアフリカ的な持続的/パルシヴなビートが楽しめる。






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by desertjazz | 2014-02-18 17:00 | 音 - Africa

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 ミシェル・ウエルベックの最新作『地図と領土』を読了。何なんだ、この面白さは!

 著名人、有名人が次々登場するが、どこまでが事実で、どこからが妄想なのか。作者自らもキーパーソンとして登場し、それがとんでもない末路に。時代設定も過去から未来まで股にかける(主人公の生涯、思わずオスカー・ワオと対比してしまった)。驚くまでに繰り出される知識と情報が渦巻き、全編を通じてリンクする。アメリカにトマス・ピンチョンいれば、フランスにはウエルベックがいる? 何とも圧倒的なスケール感だ。

 現代アートについての創造的センスがとにかく素晴らしい。ジャクソン・ポロックやコルビュジエについて語られる辺りにも心をくすぐられる。アートをテーマにした小説としても、原田マハ『楽園のカンヴァス』より100倍深い。

 ウエルベックはスキャンダラスな評判が気になってパスしてきたけれど、これで全部読みたくなった。『素粒子』はすでに買ってあるが、これは来月の旅行中に読む予定。

 この小説、昨年中に読んでいたらベスト10に入れたな。


(追)ミシェル・ウエルベックはレユニオン生まれなのか。『地図と領土』で登場人物たちが生地に戻ろうとする憧れは、この根なし感から来ているのかもしれない?

(追)小さなエピソードのひとつひとつが、それだけで小説になりそうなくらい深い。自分のこれからの生き方についても反照させられる。もしかすると、繰り返し何度も読み返す作品になるかも知れない。


(From FB)





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by desertjazz | 2014-02-13 23:59 | 本 - Readings

伊丹 瑞切尔

 イスラエルの Idan Raichel、中文では「伊丹 瑞切尔」と書くのか。

http://gb.cri.cn/42071/2014/01/15/6071s4391016.htm

 テルアビブで開催されたオペラ·フェスティバル2014は18人編成によるステージ。

 The Idan Raichel Project のライブ、もう一度観たい!






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by desertjazz | 2014-02-13 01:40 | 音 - Music

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 加藤周一 『『日本文学史 序説』補講』を読了。残念ながら日本の戦後は今、加藤が恐れた通りに進んでいる。

『日本文学史 序説』は歴史研究と文学史が表裏一体となった大作にして名著。もう一度読みたい。


(From FB)





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by desertjazz | 2014-02-12 23:59 | 本 - Readings

Vote after snow...

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関東も大雪ですね。みなさん、くれぐれもお気をつけください。

都民の方は、是非明日の投票に行きましょう!


(まじめな話、)雪が止んで、投票率が上がりますように、受験生が困りませんように、って気分で作ってみました。(それなら、てるてる坊主だったか?)






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by desertjazz | 2014-02-08 20:45

DJ