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Ijaw K7 : Pereama Freetown (2)

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Pereama Freetown and His Youth Stars Band of Nigeria "Pereama 93 Vol.6"

(A) Keme - Ebimor Ogbo of Olugboboro
(B) Oyakemeagbeha

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Pereama Freetown and His Youth Stars Band of Nigeria "Pereama '94 Vol.7"

(A) Late Mada Ebeyoure (Seibal of Ojobo)
(B) First Ladys Unio of Okpokunou


 Pereama Freetown 初期のカセットをもう2本紹介。先の2作の方が優れている印象だったけれど、久し振りに聴いてみるとこれらもさほど遜色ない。というよりサウンドに大差ない。全て片面約15分間ノンストップ、猛スピードでビートの渦が突っ走る。とにかくリズム・アンサンブルとギターのピックングがいい。これくらいの演奏をするバンドならいくらでもありそうにも思えるけれど、彼らのサウンドのベースにハイライフがあるからこそ特別な気持ち良さがあるのだと思う。

 前作との違いを挙げるならば "Vol.6" のA面曲がアカペラコーラスで始まっていて、中盤で一瞬 Etoile de Dakar を思わせるンバラっぽい雰囲気になること。B面曲は中ほどでちょっとしたブレイクめいた音のスペースがあり、ここでベーシックリズムの構造が分かりやすくなる。以降ラストまではリズム隊中心のリフレインで少々冗長。若干のアレンジを施してサウンドに展開を生み出している点が、それまでとの微々たる違いといえるだろうか。

 "Vol.7" もまあ似たようなサウンドである(…と省略)。こうして90年代の4本を聴いて圧倒されると、Pereama Freetown は初期の他のアルバムも全部聴いてみたくなる。しかし今そうしたカセットを見つけることはナイジェリアでも困難かも知れない。

 近年もますます欧米や日本のディガーによってアフリカ各地でレア盤が探し続けられ、時々は価値あるリイシューもなされている。しかし、さすがにカセット音源までは十分に手が回っていないのではないだろうか? 振り返ってみると80年代〜00年代にはカセット・オンリーのリリースも多かった。例えば Youssou N'Dour の最高傑作のいくつかはカセットでしか聴けないし、King Sunny Ade や Sikiru Ayinde Barrister などにもカセットのみの作品があった。もしカセット作品の中で見過ごされているものや忘れ去られようとしているものがあるならば、それは残念なことだと思う。

 Pereama Freetown も、素晴らしい "Vol.5" を中心に初期音源をコンパイルして CD 化できないものだろうか。それだけの価値はあると思う。






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by desertjazz | 2014-09-10 00:00 | 音 - Africa

Ijaw K7 : Pereama Freetown (1)

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Pereama Free Town and His Youths Stars Band of Nigeria "Pereama 92 Vol.5" (Egosrip 006)

(A) Izon United Lady's Club of Warri
(B) Izonkpoebilade

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Pereama Free Town and His Youths Stars Band of Nigeria "Pereama" (MOALP 032)

(A) Late Madam Kofi Feborke of Peretoru
(B) Yeibradik Umor Yeibradikurno

 2005年に初めてナイジェリアを訪れた際、東南部ポートハーコート周辺で出会った音楽の中で特に気に入ったもののひとつが Pereama Freetown(ペレアマ・フリータウンと呼ぶのだろうか?)だった(これまでに幾度が披露した通り、それを超える最大の衝撃は Kalabari Music!)。

 ハイライフの大スター Rex Lawson らを輩出したイジョ・ピープルの土地に相応しく、彼らのサウンドのベースもギターバンド・ハイライフ。しかしただのギターバンド・ハイライフではない。どの曲も超高速にカセット片面約15分を駆け抜ける。生ドラム、シンドラム、ボンゴ、ウッドブロック、トーキングドラム、カウベル、ホイッスル、2本?のリズムギターなどが猛烈なビートを叩き続ける。まるでラテン・ロックバンドがギターバンド・ハイライフにジュジュ・ミュージックをまぶしたようなサウンド。そこにスペイシーなエレキギターとシンセの音が飛び交う。BPM はおよそ150。一本調子で大きな展開もないという潔さながら、一瞬でも熱が冷めることがなく、最高のダンス・ミュージックになっている。

 そんな強烈に熱いサウンドをこの2本からも感じ取れる。Pereama Freetown が率いるバンドの名前は Star Band。セネガルのダカールでもトップバンドの数々は Star Band と名乗っていた(Youssou N'Dour もしかり)。イジョの間でもそんな自負心は共通していたのだろう。

(これらのカセットは LP でも出ていたのだろうか。もしそうならば是非とも入手して聴いてみたいが、今現在見つけられていない。彼らの初期のカセットには Vol. が打たれているが、青いスリーブのカセットには未記載。もしかすると彼らのファーストなのかも知れないが、サウンドの印象では "Vol.5" よりもわずかに新しい方向に進んでいるような感じもする。)

 Pereama Freetown の90年代の録音はとにかく一本調子で、熱心なアフリカ音楽ファンには評価されないかもしれない。けれども、自分はこんなストレートなダンスミュージックが大好き。90年代にはナイジェリアで最高のダンスバンドだったことだろう。想像しただけで、彼らのライブに行ってみたかったと妄想してしまう。きっと自分以外にも好きになる人がいるだう。そう思ってネットを探しまわったものの、いまだに全く音源が見つからない(CD は勿論、DL も YouTube もなし)。

 ポートハーコートやワリ界隈のイジョ・ミュージックはかなり面白いと思うのだけれど、情報が少な過ぎる。King Robert EbizimorChief Barrister S. Smooth に関してさえ基本情報がまとめられていないくらいなのだから、Pereama Freetown については尚更。King Robert Ebizimor の死亡記事に彼が「Pereama Freetown に影響を与えた」といったことも書かれていたので、Pereama Freetwon もイジョの音楽シーンでは重要人物だったはずなのに。

 音楽的好奇心を刺激しまくるイジョ・ミュージックと Pereama Freetown について、もう少し書いてみようと思う。

 ("Vol.6" ではフジっぽくンバラっぽくなります。実際の音源を聴いてもらうベストの方法につても思案中。)






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by desertjazz | 2014-09-09 00:00 | 音 - Africa

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 J・M・クッツェーの自伝3部作『少年時代』『青年時代』『サマータイム』を読了(邦訳は「辺境からの三つの〈自伝〉」と副題をつけて1冊に)。

 『少年時代』では南アの土地や母へのノスタルジックな思い出が重なる。書き出しから心を捉えられる。『青年時代』では南アからイギリスに移っていつもの?ダメ男モードが膨らむ。その一方で事実とフィクションの境目が曖昧になっていく。そして『サマータイム』は、自伝をベースにして作り上げたひとつの小説へと大きくシフト。自身を小説の主人公にしてしまう辺りは最近読んだウエルベックも連想させるが、途中でクッツェーが故人であると明かす驚きも含めて先の2部とはモードがかなり異なる。その上で自身の思想や主義も織り込んでいるのだから、どこまでが自伝なのかどこからがフィクションなのか、ますます怪しくなる。しかし、そこがこの作品の構造の面白いところ。

 クッツェーは一作ごと異なるものを書こうという意欲が強い。『サマータイム』にもそれが端的に現れている。誰にも書けないような独特な作品を生み出し続けているのには、彼が南アで生まれ育ったという条件が影響していることも確かだろう。だが、読んでいて、一体どのように共感したらよいのか毎作分からない。それでも、一気に読み終えてしまうのは、太陽の熱で焦がされるような、心をナイフで抉られるような、あのヒリヒリする感覚に魅入られているせいなのかも知れない。

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 J・M・クッツェーを読んだのはこれが6冊目。アフリカの小説家なので日本では地味な存在なのかと思ったら、デビュー作からほぼ全て邦訳がある。初期の『ダスクランド』と『石の女』も読んでおこうかな?



 (うーん、J・M・クッツェーの小説はやっぱりよく分からないな。)






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by desertjazz | 2014-09-08 08:00 | 本 - Readings

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 9月7日になった。と言うことは、イスラエルのイダン・レイヒェル・プロジェクト The Idan Raichel Project の初来日公演まであと1ヶ月。今回は6人組と通常よりもやや小さい編成だが、それでもきっと素晴らしいステージを見せてくれることだろう。1st Set & 2nd Set ともにチケットは購入済み。本当に楽しみだ。

Billboard Live Tokyo | SABON presents Idan Raichel




 イダン・レイヒェルに続いて、パレスチナの HIP HOP グループ DAM の初来日も決定。映画『自由と壁とヒップホップ』(2008年) で注目された彼らの新作 "Dabke On The Moon" も痛快なアルバムだった。アラブ的なトーンに包まれた奥行き深いサウンドが魅力だと思う。パレスチナの音楽には昔から関心を持っているので、彼らのライブも観に行こう。

「DAM」Japan Tour開催決定!!

 と思ったら、東京公演はイダン・レイヒェルと同日の 10月7日。これって何の因果か、悪い嫌がらせなのか。いや、ただの偶然なのだろうけれど、残念すぎる。(10/10 の横浜も仕事で無理。)


 イダン・レイヒェルは世界中の様々な国の様々なミュージシャンたちとのコラボレーションを通じて新しい音楽を生み出し続けている。そのコンセプトに基づいて、自身のバンドを Project と呼んでいる(最近はニジェールの Bombino ともレコーディングした模様。ただしその音源はまだ未発表)。そのプロジェクトに DAM も加わる日がいつか来ないだろうか。現状を考えると、それは相当に困難なことに違いない。しかし、両者のサウンドを聴くと、意外と共通項があることにも気がつかされるのだが…。






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by desertjazz | 2014-09-07 00:00 | 音 - Music

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 相変らず長い小説やぶ厚い旅行記を中心に読んでいて、読書が進まない。読みたい本も溜まる一方。

 そんな中、昨日は渋谷の丸善ジュンク堂へ、今日は代官山蔦屋へ。こうした本を買い込んで、かつての旅を懐かしんだり、これからの旅ついて思いを巡らせたり。そのうちの1冊には自分が紹介されていてビックリ。マドリッドとヴェニチアで見たヒエロニムス・ボスは今度はオランダとベルギーで見たいと思っている。


(ナイジェリアのポップスについて書き始めると止まらなくなる。その前に今年のスキヤキのまとめもしておきたいのだが…。)






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by desertjazz | 2014-09-06 22:40 | 本 - Readings

2 Face Ibidia - 14 Years Ago

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 先日、2 Face Idibia の最新作 "The Ascension" を紹介した中で、「2 Face は BlackFace との活動や3人組 Plantashun Boiz 期を経て 2004年にソロ・デビュー」と書いた。BlackFace の CD は持っていたなと思って、CD ラックを調べると、何と Plantashun Boiz の CD も出て来た。と言うか、これをナイジェリアで買って持っていることは覚えていたが、ジャケットのセンターに写っているのが 2 Face だったなんて、これまで全く気がつかなかった("The Ascension" の写真のオシャレな姿とは大違い)。

(Plantashun Boiz は 2000年に "Body & Soul" を、2003年に "Sold Out" を発表後、2004年に解散。2007年には "Plan B" というリユニオン・アルバムも出している。)

 "Body & Soul" はわざわざ詳しくレビューするほどの作品ではないが、曲中メンバーから「2 Face …」と声かけされている彼の R&B っぽい歌唱スタイルは今とさほど変わらない。これが、アフリカを代表する超スーパースターにまで登り詰めた 2 Face の原点である。




 Jupiter & Okwess International のリーダー Jupiter Bokondji を中心に据えた映画 "Jupiter's Dance" の見どころのひとつは、次々に登場するゲットー暮らしのラッパーたちだった。キンシャサのストリートにもこんなに上手いシンガーたちがぞろぞろいることは驚きだった。世界には知られていないミュージシャンは、キンシャサにもレゴスにもまだまだ隠れているのだろう。2 Face に続く存在もすでに登場しているのかも知れない。その様子を少しでもうかがいに、またアフリカに行きくなってきた。






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by desertjazz | 2014-09-05 17:00 | 音 - Africa

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 今夜もナイジェリア直送盤の紹介。

 9年前の2005年にナイジェリアを訪れた際、イジョ人の音楽を大量に聴いた(カセットだけでも百本以上)。その時思ったのは、King Robert Ebizimor の次の世代のイジョ・ハイライフのスターは Chief Barrister S. Smooth ではないかということ。当時この2人がイジョ・ハイライフの2大巨頭なのだろうと推測したのだった(もうひとり挙げるならば、大ベテランの Dr. Orlando Owoh)。

 先日送られてきた Chief Barrister S. Smooth A.K.A. Born Singer & The Paddle of Niger Delta の CD は2枚。

"Testimony" (TAMAR 16867)
"Pastor Reuben Pray 4 Izon Nation" (TAMAR 18314)

 "Testimony" はギターバンド・ハイライフを基本としながらも、それよりスタイルの幅の広い歌物になっている。"Pastor Reuben Pary 4 Izon Nation" も一聴オーソドックスなギターバンド・ハイライフで特段新しいことをやっていないように聴こえるが、超高速なハイライフ・サウンドがジワジワと密度を高めていく様は結構な聴きもの。

 今回、ナイジェリアの方が King Robert Ebizimor と Barrister S. Smooth をセレクトして下さったのは、この2人こそがイジョの2トップであるという9年前当時読みが当たっていて、その状況が現在も変わっていない証拠と言えるのかも知れない。

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 自宅で Barrister S. Smooth のカセットを漁ってみたら、Young Choppers Band of Africa をバックにしたアルバムが6本出て来た。"Freedom Is Our Goal"、"Opportunity"、"Send Down Fire" など、イジョ大衆の心情に訴えかけるようなタイトルばかりなのは、いかにもニジェール・デルタらしい。






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by desertjazz | 2014-09-04 21:00 | 音 - Africa

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 ナイジェリアの西にジュジュ・キングのサニー・アデがその勇姿を誇れば、東にはハイライフ・キングたるロバート・エビジモーが鎮座する。

 先日いただいたナイジェリア現地買い付け盤の中で、おやっ?と思ったのは、King Robert Ebizimor の1枚だった。「イジョ・ミュージックを聴きたい」とリクエストしてまさかこんな CD を買ってきて下さるとは。King Robert Ebizimor がまだ現役らしいことにも驚いた。

"Our President Goodluck Jonathan" (ANBMC 172)

 King Robert Ebizimor が音楽キャリアをスタートさせたのは 1973年。Rex Lawson が事故死してそのバックバンドを David Bull が引き継ぐことで生まれた The Professional Seagulls Dance Band の一員としてのこと。その後独立して自身の Izon Brothers Band Of Nigeria (または His Ijaw Brothers Band) を率いてナイジェリア東南部のポートハーコートやワリ界隈で活動。ここ数十年間では最も高名なイジョ人のミュージシャンである。

 彼の音楽スタイルは典型的なギターバンド・ハイライフ。小気味良いギターのカッティングやドラムビートがリードするスピーディーなサウンドが持ち味。彼のどの作品を聴いても特別なことをやっている感じはしないが、その分彼はスタンダードなギターバンド・ハイライフを突き詰めてきたと言えるだろう。本作を聴いても、その点は変わっていないという印象。

 確か King Robert Ebizimor のアルバムはいくつか持っていたはずと思って自宅のライブラリーを漁ると、何とカセットが19本も出て来た。彼のアルバムは20枚強あるようなので、これらで彼の作品の大半を網羅していることになるのかも知れない。

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"Weripeigha Women Union Of Obotebe" (MAC 02)
"Ango Tua Laye Fa" (MAC 005)
"Tuo-Wuru Ebi Dou Ogbo Of Warri" (MAC 013)
"Sayeregha" (MAC 016)
"Arekedoumene Ogbo" (MAC 018)
"Duo Ma Bou" (MAC 020)
"Amapiniogbo 0f Angala - Biri" (MAC 22)
"Bo Bra" (Pere 203)
"Late Wilson Eselemo" (Pere 204)
"Ekpeteshi" (ANBMC 055)
"Elaye Ememu" (ANBMC 114)
"O Ba You Kumo" (ANBMC 115)
"Ekpedekumor" (ANBMC 122)
"The Golden Rule" (DC 2001)
"Subject" (DC 2006)
"Happy Survival" (DC 2052)
"Money" (DC 2087)
"Owei" (KZMC 7)
"Money Finished Eye Clear" (BT 066)

 これらのうち、まずは初期の LP をカセット化した MAC 盤を久し振りに順に聴き直しているところ。やっぱりこうしたハイライフ・サウンドはいいなぁ。好盤揃いで、素直に身体が反応する(例えば 1990年作の "Tuo-Wuru Ebi Dou Ogbo Of Warri" のB面曲は ここ で聴くことができる)。歌詞の内容までは分からないのだが、豊富な石油資源を抱えながらも政治的にも経済的にも苦しんできたニジェールデルタ地帯の人々の悲哀を歌った曲も多いらしい。そんなサウンドと歌内容によって長年イジョの大衆から愛され続けているのだろう。


 ・・・と思ったら、衝撃的ニュースがネット上に流れている。今年7月31日に Robert Ebizimor は交通事故で亡くなったらしい。今だにワリやポートハーコートの街は悲しみに包まれているに違いない。

 それにしても何と言うタイミングなんだだろう。この "Our President Goodluck Johathan" が彼の遺作になってしまったのかも知れない。R.I.P.






(追記)

 2004年4月のこの記事から類推すると、King Robert Ebizimor は 70歳で亡くなったようだ。

Nigeria: Showtime: Ijaws Salute King Ebizimor At 60 - By Ogbonna Amadi

THE Ijaws are breasting up to celebrate the 60th birthday anniversary of Niger Delta most celebrated singer, composer, guitarist and band leader, King Robert Ebizimor. Before he became one of the pioneers of Ijaw high life music, the king had engaged in so many ventures such as palm wine tapping, timber merchant, canoe carving and commercial fishing. Things worked out for him. Since he began to make impact on the high life scene in the early seventies King Ebizimor's songs depicted social trends; the philosophy of life, political and economic manipula-tions and indeed all aspects of life. As a born philosopher, his songs conjured images. They were like themes which give root to varying development and movement. The Agaibiri musical king created issues out of themes and provoked the thought of his audience to the point of inspiring and even mobilizing them to action but the greatest weapon is his voice which he projected with happiness and enthusiasm.

King Robert Ebizimor's popularity was felt through-out the country and across West Africa, espeically in Ghana. In the early eighties Ebizimor and other gifted stars of Ijaw origin like Professor I. K. Belemu, Master Pereama Freetown, White Eagles, etc. brought back high life nick-named Owigiri in a different style and from dominating the instrumentation with vibrant guitars and exiting rhythms which were missing in the early sixties and seventies.





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by desertjazz | 2014-09-03 20:20 | 音 - Africa

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 トゥーフェイス 2 Face Idibia の最新作 "The Ascension" はなんと言う完成度なのだろう。

 アフリカのソウルやラップ/ヒップホップは所詮アメリカを真似ているものなので、本家アメリカの音楽を聴く方がいい、とかつて教えられたことがある。けれども、例えば南アやセネガルのヒップホップが独自の発展を遂げているように、アフリカ発のそうした類の音楽(アフロアメリカン・ミュージックと書くのも変?)にもそれぞれ個性的な魅力があると思う。また別な言い方をすれば、コート・ジヴォワールの Tiken Jah Fakoly が世界最高水準のレゲエを作り続けているように、アフリカのアーティストが世界最高水準のソウルやヒップホップを作ることだって不可能ではない。そのことを今体現している代表的存在がナイジェリアの 2 Face なのではないだろうか。

 2 Face は BlackFace との活動や3人組 Plantashun Boiz 期を経て 2004年にソロ・デビュー。最初のシングル、200%の甘さたっぷりな "African Queen" がいきなり大ヒットして、一気に大スターに。その彼が7月にリリースした最新アルバムがナイジェリア直送で届いた。

 冒頭2曲はやや凡庸なパーティー・ミュージック。それが3曲目からグイグイ耳を捉えて離さなくなる。単にメロディーがいいとか、アレンジがいいとか、歌がいいとか言うのではなく、細やかな神経が隅々にまで行き届いた極上ソウル。ちょっとナイジェリアンな訛りを感じさせるライミングもいい。本場アメリカの R&B とさえ対等に渡り合えるメロウでハート・ヒーリングなチューンの連続。うーん、たまらない。

 そして10曲目あたりからラストにかけては、カリビアン 〜 ズーク 〜 スークース(リンガラ)〜 アフロビート 〜 ソカと畳み掛けて大盛り上がり。ナイジェリア音楽の大ベテラン Sir Victor Uwaifo も1曲ゲスト参加というサプライズ(あのペナッとしたエレキギターが聴ける)。楽しい曲ばかりで、気分が弾むなぁ!

 これはアフリカの人々にとって今年を代表するアルバムの1枚になるんじゃないだろうか。

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 "African Queen" から10年、"Face 2 Face" (2004年)、"Grass 2 Grace" (2006年)、"The Unstoppable" (2008年)、"The Unstoppable International Edition" (2010) 、"Away & Beyond" (2012年) ときっちり2年ごとにアルバムを発表してきて本作が6枚目。2 Face も遂にここまで辿り着いたかと感慨深し。昔はルードな悪ガキって印象だった彼も、今ではまるで R Kelly のようなポートレイトだ。何と言ったって、近年ではアフリカのミュージシャンの年間所得番付10傑の常連だしな(記憶では、昨年は同じナイジェリアの P Square に次いで3位くらいで、Youssou N'Dour よりも上位だったか?)。そんな今の彼の姿が新作のサウンドにもしっかり映っている。

 日本のアフリカ音楽ファン/ワールド・ミュージック愛好家からは見向きもされそうにないけれど、(ほろ酔い気分で)個人的には現時点で年間ベストに入れたくなってきた。






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by desertjazz | 2014-09-02 22:20 | 音 - Africa

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 先日ある方から「ナイジェリアに里帰りするので、CD を買ってきますよ」とお声をかけていただいた。そこで図々しくも遠慮なしに「出たばかりの 2 Face Idibia の新作 "The Ascension" と、最近のヒップホップのお薦めと、イジョ Ijaw 音楽を聴きたいです」とお願いしたところ、本当にその通り買ってきてプレゼントして下さった。(お名前を出してはご迷惑でしょうから書きませんが、本当にありがとうございました!)

 その中の1枚、フィーノ Phyno の "No Guts No Glory" がいいね!2 Face の新作が「John Legend が歌う Zouk」って雰囲気も醸し出していたのに対して、Phyno の大仰なバックトラックからは Kanye West からの影響を感じる。

 Phyno についてネットで調べているところなのだけれど、きちんと紹介した記事が見当たらない。ご紹介下さった方によると、イボ・ヒップホップの中で一番の注目株だそう。イボとピジンと英語のミックスで歌っていて、ナイジェリアの新しいスタイルのヒップホップを開拓していていると書かれているものも目にした。

 でも、個人的にはここ10年間ほどのナイジェリアン・ヒップホップの美点を集大成したような印象を受ける。アルバム全体を通して、テンポ良く、スムースで、軽やかで、明るくて、薄めにヴォコーダーかけて、独特な節回しがあってと、実にナイジェリアらしい(時おり、ややハードコア/ギャングスタっぽくなるけれど)。

 ネット検索するとまず "Alobam" が挙ってくるけれど、続く3トラック目 "O Set" が最高だね。と思ったら、何と P Square がゲスト参加している! 11トラック目の "Authe "Authentic" FT Flavour" や 16トラック目 "Shey You Know" も好チューン。

 Phyno は他にもリリースしているのかな? もっと聴きたくなってきた。


 (2 Face 他の CD については、また今度。)





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by desertjazz | 2014-09-01 20:40 | 音 - Africa

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