BEST ALBUMS 2014

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 1. St. Vincent "St. Vincent"
 2. Klo Pelgag "L'Alchimie des Monstres"
 3. Nakhane Toure "Brave Confusion" (2013)
 4. Massilia Sound System "Massilia"
 5. Kasai All Stars "Beware the Fetish"
 6. Tiken Jah Fakoly "Dernier Appel"
 7. 松田美緒『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』
 8. Jupiter & Okwess International "Hotel Univers" (2013)
 9. Bongeziwe Mabandla "Umlilo"
 10. V.A. "African Gems"


 2014年のベスト・アルバム、というより個人的に記憶に残った10枚。

 今年上半期のベストに選んだ2枚がそのまま1位と2位。St. Vincent はこのセルフ・タイトル作に限らず旧作も含めてよく聴いた。なので来年2月20日の東京公演が楽しみ! ケベックの才女 Klo Pelgag も来年は是非そのステージも観てみたい。

 今年はさほどアフリカ音楽を聴いた印象はなかったのだが、10枚リストアップしてみたら半数以上がアフリカものになった。その中でベストだったのは南アの新人 Nakhane Toure のデビュー作。ヒット・チューン "Christopher" を筆頭に今だにヘビロテ中。極上のポップ・アルバム。

 Massilia Sound System はベスト10レベルの作品だとまでは思わないけれど、まあ単純に大好きなのと、結成30周年のお祝いということでランクイン。彼らのサウンドを聴くことがもう生活の一部となっている。30周年記念ライブにも行きたかったが、どうしても外せない仕事があってフランスに飛んで行くことは叶わず。無念…。

 Kasai All Stars のセカンドは最近ようやくじっくり聴いた。これってかなりの傑作なんじゃないだろうか。まるで Hugh Tracey 録音のようでもあり、それが現代的先鋭感も伴っている。捨て曲なく2枚組大作になったことにも納得。

 Tiken Jah Fakoly のレゲエはいつ聴いても最高だね! 今回も完璧。文句なし!

 8位と9位は今年スキヤキで来日したアーティストたち。Jupiter は昨年のアルバムだが、今年のベスト10に入れることにした。彼の来日公演は今年のハイライトのひとつだったので。南アのボンちゃん Bongeziwe Mabandla は人柄もファッションも最高だった。

 スキヤキ関連ではもう1枚、メキシコのみでのリリースとなった Cuatro Sukiyaki Minimal "Live at Sukiyaki" も最初はベスト10に入れていた(彼らは来年アルバムをリリースする予定)。しかし、年末に出た松田美緒の CD Book『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』があまりに良かったので入れ替え。(「日本では自然も人心も破壊が進んでいる印象を受ける中、遺していきたいものがあることを思い出させてもくれる、そんな音楽。」「懐かしさの背後にある悲しい事実、クレオール的な音作りの意味、地球規模で歌を採集した理由がよく伝わってくる。これは「読んで、聴く」作品だと思う。」・・・ Facebook より)

 SWP の Michael Baird がコンパイルした "African Gems" は私が日本盤ライナーを執筆した。その関係から、とりわけ繰り返し聴いたアルバム。個人的には今年のベスト・リイシューだったと思っている。


(今年は変化球?も隠し球もなし。説明不要の話題作ばかりが並んだ。思うところあって、ほとんどレコードを買わない生活をしている影響も大きかったかも知れない。)






# by desertjazz | 2014-12-26 20:03 | 音 - Music

BEST BOOKS 2014

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・矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』
・高野秀行『西南シルクロードは密林に消える』
・グレアム・ファーメロ『量子の海、ディラックの深淵 〜天才物理学者の華々しき業績と寡黙なる生涯〜』
・デヴィッド・ルイス=ウィリアムズ『洞窟のなかの心』
・ル・クレジオ『隔離の島』
・ミシェル・ウエルベック『地図と領土』
・オルガ・トカルチュク『逃亡派 (EXLIBRIS) 』
・チヌア・アチェベ『崩れゆく絆』
・J・M・クッツェー『サマータイム』
・トマス・ピンチョン『逆光』


 2014年に読んだ本の中から、様々な理由で堪能した10冊を選んでみた。

 ピンチョン全小説やクロード・シモン『農耕詩』やジャック・アタリ『ノイズ - 音楽/貨幣/雑音』などなど(自分にとっては)やや難解な本を少しづつ読み進めることに時間がかかってしまい、思ったほどの数は読めなかった。なので新刊だけでは10冊に足りず、昨年までに出た本もいくつか混じっている。

 順不同ながら、最初の2冊がダントツ。特に矢部宏治の本は「必読」レベルだと思う。(「長年どうしても分からなかった謎が次々解けて行った。「米軍駐留は昭和天皇の要請によるもの」といったような衝撃的事実の連続。それらが公式文書に基づいてロジカルに語られるので信じるしかない。/日本(と憲法)は変えられるし、本当は変わらなくてはならない。けれども、簡単には変わらないだろう。/謎が解けた知的興奮と日本の現実に対する暗澹たる気分が交錯する。ある意味で、これまでに数多くの本を読んだ中で最高の「面白さ」。その点から、日本人必読の書という評価には同意する。」・・・Facebook より)

 傑作&快作『謎の独立国家ソマリランド』が話題になった高野秀行は、遡って『西南シルクロードは密林に消える』も読んでみた。これまた大傑作。こんな旅なんて誰ももう二度と出来ないことだろう。


 数分の暇があれば海外小説を中心に読書にふける毎日。そんな中、日本の作品もと思い、河出書房新社から刊行が始まった「池澤夏樹個人編集 日本文学全集」の第1巻『風土記』もつらつら読み始めている。






# by desertjazz | 2014-12-26 20:02 | 本 - Readings

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 人生初の「断酒」は52日間でいったん終了。その間、「どうして酒を止めたの?」「病気?」と多くの人たちから尋ねられたのだけれど、毎度の答えは「単なる気まぐれ」。実際その通りだった。なぜかたまたま休肝できたというだけの話。けれども、いろいろなことを考え、個人的には面白い体験にもなった。

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# by desertjazz | 2014-12-26 20:01 | 食 - Eat & Drink

Babel Med Music 2015

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 来年3月の Babel Med Music 2015 の詳細がつい先ほど発表になった。Moussu T e Lei Jovents なども出るね。


 ・ Babel Med Music 2015






# by desertjazz | 2014-12-20 04:00 | 音 - Festivals

屋久島 2014

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 4泊5日で屋久島トレッキング(10/14〜10/18)。森に包まれながら山道を40〜50km。心が軽くなっていって、身体もこうした環境の中でこそ喜ぶ。ひたすら気持ち良かった。


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(今年のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドのことも、イダン・ライヒェル来日公演のことも、先月の屋久島トレッキングのことも書く時間が取れない…。その代わりに最近の FB からいくつか転載してみた。)






# by desertjazz | 2014-11-03 20:00 | 旅 - Japan

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