2014年 10月 05日
New Disc : Nakhane Touré "Brave Confusion" (2)
Nakhane Touré
"Brave Confusion - Deluxe Edition"
31 Tracks / 2 hours 17 minites
ナカネ・トゥーレのファースト・アルバム "Brave Confusion" を、10/4 にリリースされるオリヴァー・ムトゥクジの新作などと一緒に南アにオーダーしようかと思った。が、すでに iTunes で買えるようになっている。CD が届くのを待ちきれそうにないと思い、即刻ダウンロード。折角なので全31トラック/2時間17分収録の Deluxe Edition の方を購入した。 "Christopher" だけでも9ヴァージョン収録(¥1800 で、通常盤とはたったの ¥150 の差)。
DL してから繰り返し聴いているのだけれど、やっぱりいいね! 現在 26歳のナカネ・トゥーレは確かに相当な逸材だと思うし、このデビュー・アルバムのプロダクションもとても充実している。本当に気持ち良い。ダンサブルというよりは、一緒にウォーキングしたくなるようなサウンド。実際 iPod でアルバム1枚聴きながら歩いてみたら、とても軽やかなウォーキングができた(iPod は持っていても目覚ましに使っているだけで、ヘッドフォンをしながら歩いたのは5年振りくらい。まっ、中根くんを聴いて歩きたくなったのには "Christopher" のビデオも影響してるんだろうな)。うーん、これはヤバいね。
どのトラックも、ヴォーカル良し、曲良し、演奏良し、アレンジ良し、録音良しと、鉄壁なポップ・アルバム。冒頭の "Christopher" は、中性的なファルセットで始まったと思ったら、途中切り替えて肉厚なヴォイスを聞かせる。その後もハードな叫びなどを交えつつ、声色をいろいろ変えて歌っているところは効果的だ。全般にアコースティック/セミアコースティックなギターを中心としたサウンドが目立つが、そのギターの音処理具合が快感。自ずと盛り上がるアレンジも絶妙だし、ヴォーカルのハーモナイズ処理やスネアの音の加工などの小技にも興味深いものがある。
アフリカ人ミュージシャンとは言え(イースタンケープ生まれ、ポートエリザベス育ち、15歳からはヨハネスブルグで生活)、このアルバムを聴いて連想するのは、例えば Talking Heads や U2 や Velvet Undeground などの音。またモータウン的な祝祭感も(このモータウンっぽさがウォーキング・ビートを生んでいるのだろう)。つまり、アフリカン・ミュージックと言うよりは、脱アフリカ。ロックであり、ポップ・ミュージックなのだ(Talking Heads らもアフリカン・ミュージックに感化されてきており、両者が底辺においてアフリカ的なもので結びついている面もありそうだが、そうした分析は取りあえず措いておく)。
そしてそんなロック・サウンド以上に頭に思い浮かべたのは K'Naan だった。ともに身体にアフリカの血が流れていながらもアフリカン・ミュージックを超えたインターナショナルなポップスを生み出しているが、そうした既存のジャンルや枠に留まらない共通性をいろいろ感じる。2人とも爽快で華のある完璧なポップ・ミュージックを作り上げており、そしてどちらにもスター性が備わっている。時にシリアスな内容を歌いながらも、極めて上質なポップスに昇華させている点も共通していると思う。100%胸を開いて受けとめられるほどに気持ち良いポップスは K'Naan 以来かも知れない。
ホント、ギターとベースと生ドラムを中心としたアコースティッス主体のサウンドを聴いていると、中毒になりそうなくらいに気持ちいい。中でも (1)(3)(5)(8)(12) あたりは最高!(その一方で、現在エレクトリック・サウンドのアルバムも制作中と言う。)
個人的には現時点で今年のベスト・アルバム。
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・ 200 YOUNG SOUTH AFRICANS 2014 | Arts & Culture - Nakhane Touré
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2014年 10月 04日
読書メモ:村上春樹 - ラオス & モンク
村上春樹のラオス、ルアンプラパン滞在記を読む。ラウンド・ガムランの紹介もあり。ラオスには憧れを抱いていて、20年くらい前から行きたいと思いつつも、まだ行けていない。 来年あたり真剣に検討しようか?
先月末に出た村上春樹の『セロニアス・モンクのいた風景』も早く読みたい。今月末頃には読む時間を取れるかな? でもこれを読んだら、またモンク漬けになって聴いてしまいそうだ。
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2014年 10月 03日
Memo : Count Down ...
オリバー・ムトゥクジ Oliver Mtukudzi の新作 "Mukombe We Mvura" リリースへのカウントダウンが楽しいので、もう一度リンクしておこう。
・ Facebook | Tuku Musik Official
・ News Day, Zimbabwe | Tuku releases lyrics for new album ahead of launch
いよいよジンバブウェでは明日発売。南アの CD Shop のサイトをいくつかチェックしてみたが、まだ販売も予約もしていない。当たり前か…。
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2014年 10月 02日
New Disc : Nakhane Touré "Brave Confusion"
南アの新人(昨年デビュー)ナカネ・トゥーレ Nakhane Touré がチョーかっこいい! 1曲目の "Christopher" はギターのカッティングとちょっと Prince を思わせるファルセット・ヴォイスとのコンビネーションが最高。今年聴いた中で一番気持ちいいトラックのひとつで、昨晩からこればかり聴いている。
・ SoundCloud | Nakhane Toure - Brave Confusion (2013 Studio Album)
彼のデビュー・アルバム "Brave Confusion" の全13曲がフル試聴可能。
・ YouTube | Nakhane Touré - Christopher
・ YouTube | Nakhane Toure - Fog (OFFICIAL Music Video)
・ YouTube | Nakhane Toure - In The Dark Room (OFFICIAL Music Video)
・ Facebook | Nakhane Touré
ビデオも何本か観たが、なかなかのセンスを感じる。今年スキヤキで来日したボンゲジウエ・マバンドラ Bongeziwe Mabandla といい、このナカネ・トゥーレといい、ビジュアル面(映像表現やファッション)含めて面白いアーティストが出て来た。最近また南ア・ポップが活況を呈しているのだろうか。ジョバーグにもじっくり行ってみたいな。
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今日は某所で南ア音楽に関する企画打合せ。もしかしたら来年あたり、また南アに行くチャンスが巡ってくるかも?(まあ無理だろうな…。)
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2014年 10月 01日
Memo : Oliver Mtukudzi "Mukombe We Mvura"
ジンバブウェのオリバー・ムトゥクジ Oliver Mtukudzi の "Sarawoga"(2012年)に続く(公式には)62枚目のアルバム "Mukombe We Mvura" が完成。彼の Facebook でも3日後にリリース予定と告知されている。昨年スキヤキで来日し、彼の素晴らしい人柄や音楽的魅力が日本にもずいぶん知られるようになったので、"Sawawoga" に続くこの新作も日本で容易に買えるようになって欲しい。
・ Facebook | Tuku Musik Official
・ News Day, Zimbabwe | Tuku releases lyrics for new album ahead of launch
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