12年振りに訪れたロンドンではこの都市最大のナイジェリア人街ペッカム Peckham も再訪問。CD屋で最近の若手のアルバムの中で一番はどれ?と訊ねたところ、差し出されたのが Flavour "Thankful"。ナイジャン R&B をベースに、スークースあり、ハイライフあり、カリビアンあり。全21曲のトゥーマッチな大作。早速 El Sur Records にも届いたらしく、これは自分用に1枚だけ買ってきて正解だったようだ。


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# by desertjazz | 2016-11-29 00:00 | 音 - Music


 欧州旅行の収穫盤の聴き込みを開始。

 この2枚は旅の最後に買ったもの。CDGに向かう直前、バルベスの馴染みの店に今回3度目の訪問。「今アルジェリアで一番の女性シンガーだ」と薦められたのがナイマ・ジリア Naima D'Ziria のアルジェリア現地盤。ジャケを見た瞬間「成金×××? 要らねーよ」(失礼)と心の中で毒づいたのだが、試聴すると「こりゃ素晴らしいね。ゴメン!」と平謝り。ふくよかな歌声。完璧にコントロールされた歌唱。隅々まで贅沢な卓越した演奏。煽りまくるウルレーション。("100% Fete" の)終盤に向けて盛り上がる構成といい、一音の無駄すらないプロダクションといい、完璧だ。これは El Sur Records の常連さんたちも喜びそう。僅少数しか買ってこなかったので(またもや奪い合い必至か?)、次回パリに行った時に全部買い取ってこよう。

 今回もこんなレベルの作品を多数発掘。アルジェリア音楽、奥深し!

(毎度お世話になっているウアムリア奈津江さんのご教示によると、彼女は「アルジェ系アラボ=アンダルースのハウジィ歌手」とのこと。名前は「アルジェのナイマさんという意味」だそうです。バルベスには10タイトルくらい売られていたのですが、ジャケ写真は全てサングラスをかけたいました。想像した通り、彼女は目が不自由なのだそうです。)


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(追記)

 アルジェリア北東部オーレス出身のベルベル系シャウイ人、フーリア・アイシ Houria Aïchi のアルバム "Renayate"(2013)は、Cheikha Rimitti や後日紹介する Beggar Hadda といったアルジェリアの歴代の偉大な女性歌手達の歌をカバーした作品集だった。この中で「フーリアを形作った歌い手」として Fadila Dziria の名が真っ先に挙げられ、彼女の "Ana Touiri" を歌っている。

 ナイマ・ジリアの美しい歌声がとにかく素晴らしくて、毎日のように聴き惚れている。


 (2016/12/04)








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# by desertjazz | 2016-11-28 00:00


 Ibrahim Maalouf の "10 ans de Live"、通常盤(1CD + 1DVD)とは別にボックスセットもリリースされた。これがその中身。Best CD + Best DVD + 5 Live DVD の他に USB も!ここにも映像が2時間収められているらしい。ひと通り観るだけでも大変そうだ。(日本にはまだ入荷していない?・・・と書いたら、昨日出荷したとパリからメッセージがあったので、間もなく El Sur Records にも届くでしょう。)


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# by desertjazz | 2016-11-27 00:00 | 音 - Music

In Europe

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Klô Pelgag (Salle Paul Fort, Nantes 2016/11/24)


 今回のヨーロッパ旅行では、各国の美術館を巡り、Youssou N'Dour のパリ3公演と今気になる女性アーティスト3人、Sona Jobarteh、Hindi Zahra、Klô Pelgag のライブを観てきました。ライブはいずれも感涙ものの素晴らしさ。その間レコード探しもして、今日時点で土産分も合わせて約200枚購入。帰国後聴くのも大変そうです。

(旅行記の断片は Facebook / Twitter にこれまで88篇アップ。後日整理してリポートをまとめたいと考えています。)







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# by desertjazz | 2016-11-25 09:14 | 旅 - Abroad

Youssou N'Dour a Paris

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# by desertjazz | 2016-11-23 08:29 | 音 - Africa


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 現在ヨーロッパ各地を旅しながら音楽取材中です。







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# by desertjazz | 2016-11-19 08:56

Introduction to Sona Jobarteh


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 今年巡り会ったミュージシャンの中で特に気に入っているひとりは、ガンビアの若手コラ奏者/シンガーの Sona Jobarteh(日本語標記すると「ソナ・ジョバルテ」になるのだろうか?)。

 まずは最新シングル "Gambia" の PV をご覧あれ。


+ Sona Jobarteh - GAMBIA (Official Video)


 この曲は、西アフリカ/マンディングの伝統音楽とモダンなポップミュージックとの良質なブレンドだと思う。ほのかに切なく、それでいて心地よいメロディー。なにより、ソナ姫の清々しい歌声と
笑顔に魅入られてしまった。自分にとっては、現時点でこれが今年のベスト・ビデオだ!



 ソナ・ジョバテは、西アフリカの伝統的弦楽器コラを演奏する5大一族のひとつの家系に属するのだそう。ただし生まれはロンドン(1983年)であり、冒頭で「ガンビアの」と書いたが、そのガンビアでの実生活はあまり長くないのかも知れない。と言うのも、顔や肌の色を見る限り白人の血も混じっていそうだから(実際、ロンドンの学校を出てもいる)。しかし文献をあちこち探しても、そのような記述は見つからず、この推測が正しいかどうかは分からない。

 彼女の一族はマリからガンビアに移住してきた歴史をもち、祖父はコラ奏者の大家 Amadu Bansang Jobarteh とのこと。驚いたことに、現代最高峰のコラ奏者トゥマニ・ジャバテ Toumani Diabate は彼女のいとこだという。3歳の時に兄 Tunde Jegede からコラの奏法を習い、若干4歳にしてステージに立つ。その後は父 Sanjally Jobarteh からも教えを請い、ロンドンで過ごした学生時代はどうやらクラシック方面の勉強もしていたようだ。コラ、ギター以外にチェロも演奏するという。

 彼女が注目されている大きな理由は、女性にも関わらずコラを演奏するから。コラの演奏法は、限られた一族の間で、父から息子へと代々受け継がれてきた。その長い歴史の中に初めて登場した女性がソナ。コラを演奏する主要一族で初のプロのコラ奏者なのだそうだ。



 ソナは最近出てきた新人なのかと思っていたのだが、調べて見るとすでに様々な活動を重ねていることは分かった。意外と経験豊富(その辺りの詳細については改めて紹介してみたい)。例えば、カサンドラ・ウイルソン Cassandra Wilson、デイモン・アルバーン Damon Albarn、ウム・サンガレ Oumou Sangaré などとも仕事をしている。ロンドンのオーケストラと共演したり、ポーランドの音楽祭に招聘されて中心的役割を果たしたり、ガンビア政府の後援を受けてワークショップを開いたり。映画のサントラを書き、CDにもなっている(未聴)。

 自身の作品としては、2011年にはソロ・アルバム "Fasiya" をリリースしている。収録トラックを聴くと、基本はマンディング系の節回しながらも、そこに他の様々なエッセンスが混ぜ込まれているのが感じられる。軽やかなポップに仕上がった、なかななの好盤だ。


(余談になるが、この CD は El Sur Records の原田店主が資料用に取り寄せて未開封だったのを「略奪」したもの。日本でも彼女に注目している人は私以外にもいるということです。Thanks to El Sur Records。)


 彼女のサウンド、これがライブになると一段とグルーヴが増してくる様子。YouTube であれこれ視聴して、こんなライブを直に観たいなと思ったら、昨年は、マレーシアのボルネオ島(サワラク)で毎年開催されている Rainforest World Music Festival に出演していた。このフェスも毎年チェックしていたのに、、、。情報収集がまだまだ甘いね。

 現在、新曲 "Gambia" を含めたニューアルバムを準備中とのこと。アルバム "Fasiya" ではまだ突き抜けたところに欠ける印象もあるが、"Gambia" 1曲聴いただけでもその後一気に成長した姿が感じられる。なので、これはとても楽しみな新作だ!

 ソナ・ジョバルテを聴いていると、大いなる可能性を感じる。来月11月にはイギリスで2公演予定されていて、恐らくニューアルバムからの曲もたっぷり演奏されることだろう。それをきっかけにブレイクする予感も。実際最近 Songlines 誌でも彼女が紹介されたようだ。

 コラの演奏も歌声もとても気持ちいいので、きっとライブも楽しいことだろう。新作のリリースに合わせて、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドあたりが呼んでくれないかなぁ?


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(9/22 記 / 10/17 加筆 / 11/1 修正)








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# by desertjazz | 2016-10-17 23:33 | 音 - Africa

New Discs in this Fall


 秋は新作リリースのシーズン。Youssou N'Dour の他にも、Randy Newman、Moussu T e Lei Jovents、Oai Star、Bugge Wesseltoft、そして Klo Pelgag といったように、自分の好きなアーティストたちが新作を発表し、多くがそれに合わせたツアーを開始する(そんなことが、自分がしばしば秋に外国を旅行する理由ともなっている)。Madyed Cherfi は「新著」を出したし、オクシタン・ディスクガイドという気になる本も出た。あと他には何があったかな? 買い漏らしのないようにメモしておかないと忘れそう。

 こうして並べてみると、長年自分が好きな音楽ばかり。今年は猛烈に忙しくて、昔から好きなものを聴くだけで精一杯(いや、それだけの時間すら取れない)。新しいものに関心を拡げるだけの余裕がない。それでも、もう生活の一部となっているような音楽を聴いているだけで十分幸せなのだけれど。

 その一方で、今一番心待ちにしているのは、やっぱりフランス系カナダ人 Klo Pelgag の新作。今度はどんな作品になっているのだろう。とても楽しみだ!

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# by desertjazz | 2016-10-14 04:58 | 音 - Music

Live Music Week


 先週はライブ・ウイーク。1〜4日は、Chinese Man、Suar Agung、Bugge Wesseltoft、Les Innocents と4連夜。そして9日は Caetano Veloso!

 11年振りに観たカエターノ・ヴェローゾ(前回は池袋と有楽町東京フォーラムに行った)、ただただ素晴らしかった。声とギターだけであれだけの世界を構築するとは。テレーザ・クリスチーナも含めるとたっぷり2時間。結構前方でゆったり観られたし、音も心配したほどでなかったし。今回のライブ、本当に行って良かった!(カルリーニョス・セッチ・コルダスの7弦ギターのまるでオーケストラのような重なり具合も印象的だった。)

 今週は Brad Mehldau と Joshua Redman のデュオを聴きに行きたかったのだけれど断念。さすがに時間も体力も懐ももたない。






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# by desertjazz | 2016-10-13 23:00 | 音 - Music


 Youssou N'Dour の新作 "Africa Rekk" はソニー系列の Jive Epic から 11/4 にリリース。コンセプトは、アフリカの様々な文化を横断し、アフリカの現代と伝統を行き来する旅。新作リリースに合わせて 11月15日からフランス/世界ツアーが始まる。日本にも来ないかなぁ〜?


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# by desertjazz | 2016-10-12 23:56 | 音 - Africa

DJ