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 現在ヨーロッパ各地を旅しながら音楽取材中です。







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# by desertjazz | 2016-11-19 08:56

Introduction to Sona Jobarteh


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 今年巡り会ったミュージシャンの中で特に気に入っているひとりは、ガンビアの若手コラ奏者/シンガーの Sona Jobarteh(日本語標記すると「ソナ・ジョバルテ」になるのだろうか?)。

 まずは最新シングル "Gambia" の PV をご覧あれ。


+ Sona Jobarteh - GAMBIA (Official Video)


 この曲は、西アフリカ/マンディングの伝統音楽とモダンなポップミュージックとの良質なブレンドだと思う。ほのかに切なく、それでいて心地よいメロディー。なにより、ソナ姫の清々しい歌声と
笑顔に魅入られてしまった。自分にとっては、現時点でこれが今年のベスト・ビデオだ!



 ソナ・ジョバテは、西アフリカの伝統的弦楽器コラを演奏する5大一族のひとつの家系に属するのだそう。ただし生まれはロンドン(1983年)であり、冒頭で「ガンビアの」と書いたが、そのガンビアでの実生活はあまり長くないのかも知れない。と言うのも、顔や肌の色を見る限り白人の血も混じっていそうだから(実際、ロンドンの学校を出てもいる)。しかし文献をあちこち探しても、そのような記述は見つからず、この推測が正しいかどうかは分からない。

 彼女の一族はマリからガンビアに移住してきた歴史をもち、祖父はコラ奏者の大家 Amadu Bansang Jobarteh とのこと。驚いたことに、現代最高峰のコラ奏者トゥマニ・ジャバテ Toumani Diabate は彼女のいとこだという。3歳の時に兄 Tunde Jegede からコラの奏法を習い、若干4歳にしてステージに立つ。その後は父 Sanjally Jobarteh からも教えを請い、ロンドンで過ごした学生時代はどうやらクラシック方面の勉強もしていたようだ。コラ、ギター以外にチェロも演奏するという。

 彼女が注目されている大きな理由は、女性にも関わらずコラを演奏するから。コラの演奏法は、限られた一族の間で、父から息子へと代々受け継がれてきた。その長い歴史の中に初めて登場した女性がソナ。コラを演奏する主要一族で初のプロのコラ奏者なのだそうだ。



 ソナは最近出てきた新人なのかと思っていたのだが、調べて見るとすでに様々な活動を重ねていることは分かった。意外と経験豊富(その辺りの詳細については改めて紹介してみたい)。例えば、カサンドラ・ウイルソン Cassandra Wilson、デイモン・アルバーン Damon Albarn、ウム・サンガレ Oumou Sangaré などとも仕事をしている。ロンドンのオーケストラと共演したり、ポーランドの音楽祭に招聘されて中心的役割を果たしたり、ガンビア政府の後援を受けてワークショップを開いたり。映画のサントラを書き、CDにもなっている(未聴)。

 自身の作品としては、2011年にはソロ・アルバム "Fasiya" をリリースしている。収録トラックを聴くと、基本はマンディング系の節回しながらも、そこに他の様々なエッセンスが混ぜ込まれているのが感じられる。軽やかなポップに仕上がった、なかななの好盤だ。


(余談になるが、この CD は El Sur Records の原田店主が資料用に取り寄せて未開封だったのを「略奪」したもの。日本でも彼女に注目している人は私以外にもいるということです。Thanks to El Sur Records。)


 彼女のサウンド、これがライブになると一段とグルーヴが増してくる様子。YouTube であれこれ視聴して、こんなライブを直に観たいなと思ったら、昨年は、マレーシアのボルネオ島(サワラク)で毎年開催されている Rainforest World Music Festival に出演していた。このフェスも毎年チェックしていたのに、、、。情報収集がまだまだ甘いね。

 現在、新曲 "Gambia" を含めたニューアルバムを準備中とのこと。アルバム "Fasiya" ではまだ突き抜けたところに欠ける印象もあるが、"Gambia" 1曲聴いただけでもその後一気に成長した姿が感じられる。なので、これはとても楽しみな新作だ!

 ソナ・ジョバルテを聴いていると、大いなる可能性を感じる。来月11月にはイギリスで2公演予定されていて、恐らくニューアルバムからの曲もたっぷり演奏されることだろう。それをきっかけにブレイクする予感も。実際最近 Songlines 誌でも彼女が紹介されたようだ。

 コラの演奏も歌声もとても気持ちいいので、きっとライブも楽しいことだろう。新作のリリースに合わせて、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドあたりが呼んでくれないかなぁ?


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(9/22 記 / 10/17 加筆 / 11/1 修正)








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# by desertjazz | 2016-10-17 23:33 | 音 - Africa

New Discs in this Fall


 秋は新作リリースのシーズン。Youssou N'Dour の他にも、Randy Newman、Moussu T e Lei Jovents、Oai Star、Bugge Wesseltoft、そして Klo Pelgag といったように、自分の好きなアーティストたちが新作を発表し、多くがそれに合わせたツアーを開始する(そんなことが、自分がしばしば秋に外国を旅行する理由ともなっている)。Madyed Cherfi は「新著」を出したし、オクシタン・ディスクガイドという気になる本も出た。あと他には何があったかな? 買い漏らしのないようにメモしておかないと忘れそう。

 こうして並べてみると、長年自分が好きな音楽ばかり。今年は猛烈に忙しくて、昔から好きなものを聴くだけで精一杯(いや、それだけの時間すら取れない)。新しいものに関心を拡げるだけの余裕がない。それでも、もう生活の一部となっているような音楽を聴いているだけで十分幸せなのだけれど。

 その一方で、今一番心待ちにしているのは、やっぱりフランス系カナダ人 Klo Pelgag の新作。今度はどんな作品になっているのだろう。とても楽しみだ!

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# by desertjazz | 2016-10-14 04:58 | 音 - Music

Live Music Week


 先週はライブ・ウイーク。1〜4日は、Chinese Man、Suar Agung、Bugge Wesseltoft、Les Innocents と4連夜。そして9日は Caetano Veloso!

 11年振りに観たカエターノ・ヴェローゾ(前回は池袋と有楽町東京フォーラムに行った)、ただただ素晴らしかった。声とギターだけであれだけの世界を構築するとは。テレーザ・クリスチーナも含めるとたっぷり2時間。結構前方でゆったり観られたし、音も心配したほどでなかったし。今回のライブ、本当に行って良かった!(カルリーニョス・セッチ・コルダスの7弦ギターのまるでオーケストラのような重なり具合も印象的だった。)

 今週は Brad Mehldau と Joshua Redman のデュオを聴きに行きたかったのだけれど断念。さすがに時間も体力も懐ももたない。






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# by desertjazz | 2016-10-13 23:00 | 音 - Music


 Youssou N'Dour の新作 "Africa Rekk" はソニー系列の Jive Epic から 11/4 にリリース。コンセプトは、アフリカの様々な文化を横断し、アフリカの現代と伝統を行き来する旅。新作リリースに合わせて 11月15日からフランス/世界ツアーが始まる。日本にも来ないかなぁ〜?


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# by desertjazz | 2016-10-12 23:56 | 音 - Africa

Issa Bagayogo R.I.P.


 マリの Issa Bagayogo が、昨日、故郷の Wassoulou で亡くなったとのことです。大好きだったのでショック。

 彼について教えてくれたのも El Sur Records でした。深夜に原田店主から、Cobalt からの最初のアルバム "Sya" を紹介され、冒頭の雷鳴に続くミニマルですっとぼけたような音にしばし絶句。しかしこれが聴くごとにクセになっていったのでした。

 2003年にアングレームの Le Festival Musiques Métisses に行ったのは彼の出演も予定されていたから(しかしそれはキャンセルとなり、結局イッサのライブは一度も観ることができず仕舞いになってしまった。同様にお目当てだった Orchestra Baobab も本番前に照明が崩れてキャンセル。あれこれ散々な目にも遭ったけれど、Zebda、Dupain、Tiken Jah Fakley、Rail Band、Bembeya Jazz などを一度に観られて最高のフェスでした)。

 Cobalt を離れて six degrees からCDが出るようになって以降は、日本を含めて世界的に知られるようになっただけに、とても残念です。

 Issa Bagayogo (1961 - 2016) R.I.P.


(追記)

 長らく病気だったのですね。


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# by desertjazz | 2016-10-11 23:53 | 音 - Africa

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 トルコのオルハン・パムク、『僕の違和感』(上・下)『黒い本』『新しい人生』と、近作を中心にまとめ読み。これで彼の邦訳小説はひと通り読み終えた(『父のトランク ノーベル文学賞受賞講演』は未読)。

 今年3月に邦訳の出た『僕の違和感』(2014)は『無垢の博物館』(2008)に続く純愛小説?で、『無垢の博物館』と同じように上下2冊の長編ながら割とサクサク読める。本当に好きだった人と結婚できないドジ男は『思い出にかわるまで』(古い!)なんかも連想させたりして。『わたしの名は紅(あか)』『雪』『イスタンブール 思い出とこの町』の3作に圧倒されて読み始めたパムクだけれど、最近の2作からは(村上春樹やカズオ・イシグロと同様?)もうピークを過ぎたのかな、といった印象を受ける。それでも、『雪』や『イスタンブール』に通じる「ヒュズン」(憂愁)がたっぷり満ちていて、見たことのないイスタンブールの古い情景が浮かんできたり、登場人物たちの心持ちが伝わってきたりしていい。

 続いて読んだのは、同じく3月に遂に邦訳なった『黒い本』(1990)。最高傑作らしい?が、これは手強い。現代のトルコ/イスタンブールを成らしめている歴史や宗教に関する知識・情報を膨大に詰め込み、そこに照らし込みながら話が進んでいくので、異邦人にとってはハードルが高い作品だ。それでもミステリーのようなストーリーが面白く、その本筋と交互して挟まる掌編もクオリティー高くて読みごたえたっぷり。この作品はいつか読み返したいな。

 そして『新しい人生』(1994)。2010年に日本語版が出た時に買ったものの、冒頭だけ読んでそのままにしていた。今回やっと再挑戦となったが、正直全く分からず。何を伝えたい? 殺人を肯定している? リアルなのかアンリアルなのかさえ分からない。『黒い本』と響き合っているように感じるが、それも合っているのか? 謎解きもなされず、作者自身が話を収斂させられず尻切れとなった失敗作かとも思ってしまったくらいだ。ピンチョン以上に疲れたので、この作品の再読はないかも?

 パムクを読み続けて感じたのは、毎度長く複雑で、それでいて内容やスタイルの全く異なる作品を産み出し続ける彼のエネルギーだ。そして、緻密で独特で難解な作品が生まれてくる土壌にはトルコ社会の特殊事情、複雑さと問題山積状況がある。トルコ人にとっての一般知識のようなものを持っていたら、パムクの作品をずっと面白く読めることだろう。

 今ごろ気がついたのだが、パムクは文章スタイルとして長い羅列が好きだな。それと、とにかく人が死ぬ。主人公クラスが次々死ぬ。殺人だったり事故死だったり。そんな特徴もトルコの暗部を映しているのだろうか?

 さて次は『父のトランク』を読んで、それから『雪』を新訳で読み直したい。『わたしの名は紅(あか)』を新訳版の『わたしの名は赤』で再読したら圧倒的に面白かったので。とにかくパムクのオリジナリティーと「ヒュズン」感がとても好きだ。


(そろそろトルコへ。実際に旅してパムクの世界を目にして来よう! そう考えていたが、トルコの政情と治安は一気に不安定化。当分は行けないのかも知れない。残念。)






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# by desertjazz | 2016-07-26 16:00 | 本 - Readings

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 先日のこと、ピグミーについて調べていて、ルイス・サルノ Louis Sarno の本 "Song From The Forest" がリプリントされているのに気がついた。どうして今ごろ?と思いつつさらに調べてみたところ、同タイトルの映画が 2013年に制作され、その後世界各地で話題になっていることが分かった。それを受けての再出版と思われ、映画の DVD とサントラ CD も発売にされている。

 ルイス・サルノは 1954年アメリカ、ニュー・ジャージー生まれの白人。80年代のある日、ラジオで偶然聞いたピグミーのコーラスに心を奪われ、コリン・ターンブル(参照)に連絡し協力を仰ぎなどしながら、85年に中央アフリカ、バヤカ・ピグミーの森を訪れる。やがてピグミーたちから家族として迎え入れられ、そこでの定住を続ける。

 "Song From The Forest" はルイスがピグミー音楽への愛情とピグミーの森での暮らしについて綴り、1993年に出版した本。95年には "Bayaka: The Extraordinary Music of the Babenzélé Pygmies" という CD 付きのブックレットも ellipsis arts… から出しているが、本の内容も添付 CD で聴ける音楽もとてもいい。同じ ellipsis art… からの CD ブック "Echoes of the Forest" (1995) でも彼の録音が聴ける。

 映画 "Song From The Forest" はルイス・サルノを主人公にしたドキュメンタリー作品。森で暮らすうちにルイスはピグミー女性との間に子を授かったのだが、その Samedi Mathurin Bokombe 君(土曜日に生まれたから「土曜日」君、撮影時13歳)との関係や、彼をニューヨークに連れて行くことが話の軸となっている。

 映画はバヤカの森の紹介から始まるのだが、自分がピグミーの音楽の素晴らしさを知っているだけに、彼らの歌い奏でる姿をもっと見たくなる。それでも、ポリタンクや金属鍋のふたを叩いてリズムを産み出すなど、ピグミーの音楽も更新を続けている様子が伝わってくる。

 この映画、父子の関係の描き方がいいな。シャツの中で抱き合うところ、フルートの吹き方を教え/教わるところ、ニューヨークで口論になるところ(ピグミーであることを忘れてしまい、小柄なので6歳児くらいに見えるのだけれど、意外とサムディ君の方が大人びていたり)。詳しいことは映画を観てください。

 気に入っているシーンのひとつはニューヨークの景色に森の音をつけたところ。どこかでやるんじゃないかと思いつつ観ていたら、やっぱり…。コンクリート・ビルディングが林立する都会から森を連想する人は多いだろう。「コンクリート・ジャングル」なんて言い方もあるくらいだから。アフリカの森と現代都市の森。ふたつの巨大な森の中で営まれる全く違った2つの生き方。同じ人間でありながら、それぞれは何と異なる世界なのだろう。そのことからも、いろいろ考えさせられる映画である。

(この映画にはジム・ジャームッシュ!も登場する。ルイスとジムがかつてルームメイトだったなんて初めて知った。ビックリ!)

 サントラ盤の収録トラックをチェックしてみると、既発録音はなさそうだったので買ってみた。ピグミーのレコードは全て集めているので…。

 まず最初の3トラックが素晴らしい! (1) "Yeyi-Greeting" は超絶的に美しいヨーデル。聴く度に涙が溢れそうになる。(2) "Women Sing in the Forest" は現実世界から離れたかのような響きに満ちたコーラス。(3) "Tree Drumming" はトランシーな重低音ビートが圧巻で、人間技とは思えないほど。恐らく巨大木の盤根を叩いているのだろう。

 以降も珠玉の録音が並ぶ。ルイス・サルノはピグミーの森で1000時間を超える録音を行ってきたという。この CD にはそれらの中からベストなものを選んでいることだろう。聴いていると、眼の前に音の桃源郷が広がっていく。このところ毎日夜遅く、この CD ばかり聴いている。今年のベスト・アルバムはもうこれで確定です。

 例えば、ハンティングの歌のダイナミックなサウンドだとか、静寂の後に間をとってから突然切り込む Water Drumming だとか、Earth Bow の太い音色の録音だとか、音作りの面白さも。制作者たち、そのあたりも分かっている!

(バヤカ・ピグミーの音楽をじっくり聴いて改めて驚かされたのは、その「正確さ」。リズムもピッチもハーモニーも全く乱れることがないし、弦楽器やフルートを演奏する際の運指も全く狂わない。散々言われていることだけれど、確かにクラシック音楽にも匹敵するレベルだ。それでいて、聴いているとそんなことは一切忘れて至福へと導いてくれる。)

 映画を観ていてちょっと残念だったのは、ルイスに元気がないこと(それと、見た目もずいぶん老いた印象だなぁ)。D型肝炎にかかっているそうで、その影響もある様子だった。経済的にもうまく行っていないらしい。カメルーンの学校に寄付する一方で、CD は全く売れなくなり(そもそも近頃は CD 作っていなかったのでは?)、観光客が来なくなってガイドによる収入もなくなったと語る。この CD からの収入の大半は The Bayaka Support Project なるところに寄付されるそうだ。ルイスとバヤカのピグミーを支援するためにも CD を買ってください。




関連リンク

http://songfromtheforest.com
http://www.facebook.com/songfromtheforest
http://www.facebook.com/louis.sarno.5?fref=ts
http://www.imdb.com/title/tt3003858/
http://motherboard.vice.com/read/louis-sarno-spent-30-years-in-the-rainforest-preserving-the-music-of-the-bayaka
http://www1.wdr.de/fernsehen/wdr-dok/sendungen/song-from-the-forest-100~.html

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(写真は上記リンクからの引用。)




 白状してしまうと、ピグミーについて調べ続けているのは、今年か来年にでもピグミーの森に行こうと思っているから。不思議なもので、学生時代には海外旅行などには全く興味がなかったのに、気がついてみたら行きたいところにはほぼ行き尽くしてしまっていた。会いたいと思っていた人には皆会えたし、欲がないからなのか貧しい育ちだからなのか、特別欲しいものももうない。自分はあと何をしたいのかとさんざん考えた末の答えが、ピグミーの森に行くこと。だけれど、ひとつくらい夢を実現させずに残しておかないと、これから先、生きていく理由がなくなってしまうんじゃないか、、、なんて考えも頭の片隅で疼いている。






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# by desertjazz | 2016-07-25 17:00 | 音 - Africa

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 Akoya Afrobeat の新作 "Under The Tree" が本日正式リリース。2007年に発表した "P.D.P." 以来なので実に9年ぶり。早速 Wav version と MP3 をダウンロードして CD-R に焼き、大音量で聴いている。

 本作はスタジオライブ形式で一発録りした長尺2曲を収録。アナログ12インチと DL だけでのリリースで、CD盤はなしとのこと。ヴァイナル両面1トラックずつというのは、フェラのアルバムを意識してのことか?(CDが売れないという現実もあるのだろう)ジャケのデザインも "P.D.P." に引き続いて、今回もフェラ・クティのアートワークの多くを手がけた Lemi が担当している。

 肝心のサウンドもフェラのアフロビート直系と言え、そこに NYC ベースのバンドらしい都会性も感じる。

 "Jena Tree" は20分近いナンバー。フェラの曲から選べば、例えば "Go Slow" あたりを連想させる。しかし雰囲気はぐっとクール。

 "Taking It Back" は、切れよく柔らかなホーンズに導かれ、女声がとにかく印象的。ジャジーでブルージーな曲だ。それにしても、エンディングの女声コーラスがまるでジャガタラだなぁ。

 レコーディングから約1年半を費やしてミックス/マスタリングを重ねた待望の作品。その間、何度か完成前/途中経過の音を聴かせてもらった。当初感じたバランスの悪さは消えたが、その分他に気になる部分も浮かんできたような。一発録りで覚悟して臨んだ結果をどこまで詰め込めるかという点では成功していると評価したい(新鮮味が幾分薄れたようにも感じたが、もう何十回も聴いているからね)。

 大好きなバンドが素晴らしい新作を完成させてくれただけで嬉しい。ヴァイナル盤で聴くのも今から楽しみです!



(続く)






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# by desertjazz | 2016-05-27 19:00 | 音 - Africa

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 3/10 にユッスー・ンドゥールの新作がリリースされたようです。 "Serin Fallu"、"Doylou"、"Song Daan" がネットで試聴できます。(相変らず日々忙殺されていて、ブログが書けません。)






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# by desertjazz | 2016-05-11 21:00 | 音 - Africa

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