Houcine Slaoui : The Father of Moroccan Chaabi ホスィン・スラウイ徹底研究_d0010432_10074108.jpg


■生誕100周年を迎えた「モロカン・シャアビの父」

「モロカン・シャアビの父」として崇められ、その音楽がモロッコの人々から長年愛され続けてきたホスィン・スラウイ(フスィン・スラウイ)が、今年2021年、生誕から100年(そして、4月16日で没後70年)になる。私にとって彼の音楽は、2010年代に出会い聴いた中で最大の衝撃のひとつだった。そこで、日本ではほとんど知られていない、この素晴らしい音楽家について、たっぷり紹介しよう。



# by desertjazz | 2022-04-16 00:00 | 音 - Africa

R.I.P. Barthélémy Attisso

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 Orchestra Baobab のギタリスト、バルテレミ・アティッソ Barthélémy Attisso が、昨日 8/29 に祖国トーゴで亡くなったとのこと。76歳だった。

https://www.facebook.com/WorldCircuitRecords/posts/4865400310156244


 2003年、仏アングレームで初めてお目にかかってインタビュー。
 同年来日した時、日本料理屋に連れて行ったら、日本酒やこのわたを美味いと言いながら口に運んでいた。
 2007年、パリ公演では彼のギブソンを持ち運びさせてもらった。

 何より、ベン・ジェルーンと奏でるツインギターのコンビネーションの音が最高に好きだった。

 彼にインタビューした 2003年夏のフランスは記録的な猛暑だった。会ったその日もとても暑かった。

 バルテレミ・アティッソとの思い出は尽きない。

 R.I.P. Barthélémy Attisso


(写真1枚目は 2003年アングレームでのサウンドチェックで。私が最初に撮った彼の姿。2枚目は翌日、宿泊先を訪ねてインタビューした時のもの。)


 Issa Cissoko、Balla Sidibé、Ndiouga Dieng が世を去り(一時期在籍していたヴォーカリストの Thione Seck と Medoune Diallo も)、Rudy Gomis と Latfi Benjeloum がバンドを去り、しばらく前にバンドを抜けたものの、1969年の結成時から中心メンバーだったリードギタリストの Barthélémy Attisso まで亡くなった。ひとつの時代が完全に過ぎたことを感じる。




(バオバブの再結成アルバム "Specialist in all Styles" のライナーで「バテレミ」と綴ったことを未だに後悔している。「バルテレミ」と書くべきだった。他にも直したい部分があるので、「完全版」を書いて公開しようと思い続けているが、未だに実現できずにいる。)



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# by desertjazz | 2021-08-30 22:00 | 音 - Africa

読書メモ:倉沢愛子『楽園の島と忘れられたジェノサイド バリに眠る狂気の記憶をめぐって』_d0010432_19012149.jpg


 倉沢愛子『楽園の島と忘れられたジェノサイド バリに眠る狂気の記憶をめぐって』(千倉書房、2020)読了。

 1965年、インドネシアで同じ国民同士が殺しあった。犠牲者の数100万。まさに狂気のごとき大虐殺。しかし、誰もが記憶しているのに、歴史上なかったことのように、国は振る舞い、人々は暮らす。異常この上ない。

 大虐殺という悲劇は楽園バリも襲う。特に甚大な被害が出たのは、巨竹ガムランのジェゴグ Jegog でも知られるヌガラを中心とした西部地区だった。

 殺された多くは共産党系だったというが、なぜここまでの事態に至ったのか。バリの人たちは時に極端に走る、制御が効かないといったことも耳にするが、それは何も彼らに限った話ではない。やはり背後には、軍と国の思惑が大きく働いていたのだろう。

 これまで事件の詳細を知らなかったことを何より反省させれれたが、それと同時に「やはりそうだったか」と思わせられたのは、「(バリは)慢性的な食料不足と貧困を抱えていた。」(P.041)との指摘。食料豊富な楽園という作られたイメージが、自身にも擦り込まされすぎていた。こうした食糧難、長年蓄積されてきた人々の間の対立や妬みなども、事件の背景にあったことは想像に難くない。

 バリの音楽を愛する者としては、ジェゴグに関して見逃せない記述が2ヶ所あった。PKI(インドネシア共産党)の党員集めにジェゴグが利用されたこと(P.034)。そして、事件後、

「われわれのバンジャルのリーダーはPKI だったので殺された。そしてそののち、われわれのジェゴッグのセットが収納してある建物ごと焼かれてしまった。そのあとしばらくの間、恐ろしくて誰もジェゴッグを演奏しなかった。楽器は焼かれてしまってそう簡単に作りなおすことができなかったこともあるが、まずメンバーに PKI 信奉者が多かったので彼らは全部抜けてしまった。それで楽団は解散し、共産主義を想起させるということで演奏はストップすることになった。」(P.215)。

 とにかく、貴重な証言が積み重なって明かされる壮絶な歴史。だが、インドネシアやバリに興味あるのなら、知っておくべき事実だろう。







# by desertjazz | 2021-08-29 19:00 | 本 - Readings

New Song : Youssou N\'Dour - Waññi Ko_d0010432_20032579.jpg


 Youssou N'Dour の新曲がまたまたリリース。 相変わらずのポップさだ。彼のライブ、そろそろまた観たいな!








# by desertjazz | 2021-07-19 23:00 | 音 - Africa

Youssou N'Dour "Raise Your Hand"

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 Youssou N'Dour の新曲 "Raise Your Hand" が本日リリース。Global Education Summit #GES2021 のキャンペーン曲とのこと。ところで、Youssou はどこに? まあ最後まで聴きましょう。


 Raise Your Hand と聞くと、ついつい Bruce Springsteen のライブ・パフォーマンスを思い浮かべるけれど、このフレーズは「世界の女の子の教育とエンパワーメント」支援の象徴なのですね。常に女性への温かい視線を持ち続けている Youssou らしい新曲です。







# by desertjazz | 2021-07-09 22:00 | 音 - Africa
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