人気ブログランキング |

New Year 2021

New Year 2021_d0010432_15031605.jpg



 2021.01.01

 また新しい年が巡ってきました。
 しかし「おめでとう」とは素直に言いにくい年明けです。
 今年も困難続きの年になることでしょう。
 それでも、前向きに希望を持って進みたい。
 無理せずマイペースで日々を過ごしたい。
 そして、楽しいことを追い求めたいと思います。

 今年が穏やかな年になりますように。
 そして、皆さんにとって良い1年になりますように。

 本年もよろしくお願いします!


(写真は、2020年12月22日に、新潟県南部の某有名スポットにて撮影。)






# by desertjazz | 2021-01-01 00:00

2020年の終わりに

2020年の終わりに_d0010432_22521355.jpg


 一年の終わりに何を聴こうかと瞬時考えて、選んだのは大好きな2つのアルバム。今まで針を落としていなかったリマスター盤を何となく引っ張り出してきて、久しぶりに通して聴いた。

 今年は、新しい作品よりも昔から好きだった音楽を聴くことが多くなった。コロナで気が沈んでいたのは確かだが、自分に残された時間を考えると、新しい音を追い求めるよりも、本当に好きな音楽を聴いている方が気が楽だった。なぜかコロナで忙しく、時間的余裕がなかったので尚更だ。

 スプリングスティーンのこれら2枚は、決してレコーディングが上手く行ったとは言えない「眠い音」なので、今の音も聴きたくはなるのだけれど。(正直、このリマスターは音が改善されているとは感じなかった。)


 スプリングスティーンについて言えば、昨年までの3年間、オークランド、シドニー、ニューヨークと、追い立てられるように彼のライブに足を運んだ。他にも新たな刺激を求めて、アルメニア、ジョージア、トルコ、ラオスなどを旅した。好きなミュージシャンは観られる時に観ておこう、行きたい所には自分の体が動くうちに行っておこうと、自分に言い聞かせての旅になったのだが。

 それがコロナのために、全く別の形で本当になってしまった。なので、繰り返し海外まで行ってスプリングスティーンを見てきてよかったし、無理してでも海外を往復して本当によかったとも思う。


 人類がコロナとの闘いに勝てるのかどうか、自分には全く分からない。未来について、何も予測できない。そして、どうしても聴きたい音楽も、どうしても行きたい場所も、これまでの経験した以上にはほとんどない。

 でも、またライブを楽しみたい、海外でゆったり寛ぎたい。漠然とそんなことを思う 2020年最後の夜。

 たっぷり飲みながら、そんなことを考えている。






# by desertjazz | 2020-12-31 23:00

Bests of 2020

Bests of 2020_d0010432_15052836.jpg


 Best Books 2020

 大晦日。今年の私的ベストを選んでみた。

 まずは本(基準は今年出版されたものではなく、今年自分が読んだもの)。これは10冊選ぶのに1分もかからず。

 新型コロナの感染が拡大した春以降、「今年はインプットよりアウトプットの年」と決め、まずはアーカイブスの整理(フィルムや古い録音のデジタル化など)に取り掛かった。そうした作業を優先しようと思い、本はなるべく読まないようにしたため、今年読み通したのは延63冊と、例年に比べるとかなり少ない。

 それらの中でダントツ1位は、マーロン・ジェイムズ『七つの殺人に関する簡潔な記録』(これは邦訳が昨年出版された小説)。2段800ページもあるのに、あまりに面白いものだから、2度繰り返して一気読みし、3周目に行きたいところをグッと我慢したほどだった。Twitter に連投しまくったものの、読書メモは書けなかったな。

 2位はディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』。これは「読書メモ」で取り上げた通り。

 今年の出版ではないが、ウラジーミル・アレクサンドロフ『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた 二つの帝国を渡り歩いた黒人興行師フレデリックの生涯』と、ジョシュア・ハマー『アルカイダから古文書を守った図書館員』も非常に面白かった。図書館で借りて読んだこれら2冊、さっさと買って読むに値する作品だった。

 以下は、個人的ベスト10(読み終えた順)

・オルハン・パムク『赤い髪の女』
・マーロン・ジェイムズ『七つの殺人に関する簡潔な記録』
・オルガ・トカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』
・ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』(参照
・ラニ・シン編『ハリー・スミスは語る 音楽/映画/人類学/魔術』
・千葉文夫+金子遊 編『ジャン・ルーシュ 映像人類学の越境者』(参照
・ウラジーミル・アレクサンドロフ『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた 二つの帝国を渡り歩いた黒人興行師フレデリックの生涯』
・ジョシュア・ハマー『アルカイダから古文書を守った図書館員』(参照
・カエターノ・ヴェローゾ『熱帯の真実』



Bests of 2020_d0010432_15053326.jpg


 Best Albums 2020

 今年買った純然たる新録アルバムを数えてみたら、たったの 23枚。旧譜やリイシューを含めても 100枚以下だ。(昔は毎年 500枚以上買っていたのに、、、。)

 ストリーミングでいくらでも聴ける時代になったので、ネット上を大量に流れる音源を次々チェックし(それも数分以下)、それで済ませることが多くなったからだろう。1曲通して聴くこと、じっくり聴くことが、ますます少なくなった。レコードの置き場所がなくなったことが買い控えにつながっており、本当に気になった作品や昔から好きなアーティストのレコードだけを選んでいる。

(それと、新型コロナが流行したのに、いや新型コロナのせいで?忙しいという不思議な1年でもあった。そして、社会の雰囲気に影響されて、自分も音楽を楽しめる心理状態になかったことも事実だろう。)

 じっくり聴いたアルバムがこれだけ少ないのでは選びようがない? 聴いた作品数は少ないものの、それでも以下の3枚は圧巻だった。

・ Nihiloxica "Kaloli"
・ Siti Muharam "Romance Revolution"
・ Groupe RTD "The Dancing Devils od Djibouti"

(追記:コメント書きませんでしたが、どれも話題作だったの必要ないでしょう。)

 Nihiloxica "Kaloli" と共に、今年最も多く聴いたのは Klo Pelgag "Norte-Dame-Des-Sept-Douleurs" だった。しかし、過去の作品にあったマジカルさが少し薄れた印象。それは Aya Nakamura や Adriana Calcanhotto の新作についても同じことが言え、彼女らの新作はベストのレベルではないと感じた(Adriana は新型コロナを受けて急ごしらえで制作したアルバムなので、そこは評価すべきだろう)。

 その他、印象に残っているのは、Daara J Family、Chari Chari の新作。リイシューでは The The "See Without Being Seen"(17歳の頃の録音)、『刻まれた音楽とノイズ』(ミャンマーのレアSPのコンピ)、Ayalew Mesfin(CD3枚/LP5枚によるエチオピア時代のコンプリート?)、"La Locura de Machuca"(奇天烈なクンビア集)、Joni Mitchell "Archives Volume 1" なども興味深く聴いた。






# by desertjazz | 2020-12-31 16:00

2020/2021

2020/2021_d0010432_14501117.jpg


 The End of 2020


 「近頃は白人も日本人もさっぱり見かけないな」
 「なんでも、ワシらに病気をうつしたくないんだとさ」
 「奴らがおらんと退屈だなぁ」
 「そうだなぁ」
 「来年になれば、また砂糖とタバコをたくさん持って来るだろうか?」
 「そうなるといいなぁ」


  (Photo: Botswana / Central Kalahari Desert, 1993)


#
#
#


「アフリカの記憶」214回、「旅の追憶」14回、合計 228回。7ヶ月半毎日書き続けてきたが、年内はこれで一区切り。過去を振り返ってばかりもいられないので。今年は「アフリカの記憶」を綴りながら、これから先のことについてずっと考え続けていた。さあ、新しい年が目前。そろそろ新しいことを始める準備に取り掛かることにしよう。




 今年は情報発信をさっぱりできませんでしたが、それでも時々は拙ブログを訪れて下さった方々には、心より感謝申し上げます。

 2020年は世界中の誰もが心晴れない、極めて特異な1年だったと思います。本当にお疲れ様でした。

 来年2021年には穏やかな生活が戻って来るよう祈っております。それではみなさん、どうぞ良いお年をお迎えください!






# by desertjazz | 2020-12-31 00:00 | 旅 - Abroad

東京アラート 2013/2020

東京アラート 2013/2020_d0010432_18472875.jpg


 Japan / Tokyo 2013.09.07

 ある意味、自分にとってこれが今年2020年を象徴する1枚だろうと感じている。

 とは言っても、撮影したのは7年前。2013年9月7日、東京五輪開催が決定した夜、近所の駒沢公園を散歩中に写したもの。前回の東京五輪を象徴するタワーが五輪の5色にライトアップされていたのだった。

 五輪を日本に招致することにはずっと大反対だ。商業化されすぎた今の五輪は、国家機関でもないオリンピック委員会という特権意識むき出しの組織によるお祭りイベントに過ぎない。それに大騒ぎして兆円単位の国家予算を投じる(それによって、大企業を潤わす)ことには、納得がいかないからだ。何より、社会に問題山積の今、金と人の使い方の優先順位が違いすぎる。この明かりを目にして、怒りと落胆が募るばかりだった。

 その後も「東京五輪は中止になる」とずっと言い続けてきた。何の根拠もなく、単なる願望だけで。

 それが、新型コロナにより延期に。いい加減な予言が半分だけ当たった形になった。

 しかし、この7年間に限っても日本という国はますます悪くなったと思う。これだけコロナの感染が広がり、五輪反対が国内で多数派になっても、政治家たちは開催に固執する。それはお仲間たちへの利益誘導が五輪開催の目的だから。(全てが破綻しているのに後に退けない状況は、かつての太平洋戦争に酷似している、との指摘にも頷首。)

 国民にとって悲劇なのは、問題に対処できる政治家が少ないことだ。例えば「原発事故は起こり得ない」などと、自分に都合の良い妄言や嘘を重ねるばかり。まるで自己暗示か幼児の言い訳のように。状況を分析し、的確な判断を下す、そのような政治家に求められる訓練をしてこなかったのだから、今回のコロナに対して正しい対応などできるはずがない。その結果が、政治家たちのコピーライター化(キャッチフレーズを考えるだけ)と、無策が招いた感染拡大だ。

 そして、洗脳的教育により、自分の意見を主張しない/強い者に異を唱えない無個性な人間が増えたこと、その一方で自分のことしか考えない人間の多くなったことが、今の政治状況と反知性を許しているのだろう。その結果、生きづらい社会になってしまったことが、より深刻な問題だと思う。

 どう考えても、現状、日本は自滅へと走っている。もう絶望感しかない。ならば一旦立ち止まり、五輪の中止を速やかに決め、五輪のための財源を弱者を救うことに使うことから始める必要があるのではないだろうか。

 駒沢公園で目撃したあの光こそが、真の「東京アラート」だったのだと思う。



(調べてみると、駒沢公園のタワーの正式名称は「駒沢公園オリンピック記念塔」だった。この記念塔は、現在も夜19時から1時間?だけブルーにライトアップされている。「新型コロナウイルス感染症患者の治療に尽力する医療関係者等に感謝を示し、応援するため(の)医療関係者等応援ライトアップ」とのことのようだ。肝心の医療従事者の方々は「感謝はいらない」と繰り返し、労働環境と待遇の改善を求め続けているのに、なんだかなぁ。。。)







# by desertjazz | 2020-12-30 00:00

雪 2020 - Part 3

 思い返せば、今年3月中旬に訪れた長野県松本も、初日は雪だった。


雪 2020 - Part 3_d0010432_16571507.jpg

雪 2020 - Part 3_d0010432_16571881.jpg

雪 2020 - Part 3_d0010432_16572147.jpg



 今年はなぜか、旅先で雪景色を目にすることが多くなった。寒い場所より熱帯や砂漠の方が好きなので、国内で構わないから一度くらい南の島に行ってのんびりしたいとも考えた。だが、新型コロナが拡散される危険性を考慮して、1年間我慢し通すことに。


(去年の今頃は、ラオスの森とバリ島の森から戻り、パリ行きの準備をしていた。そのパリから帰国した1月8日は、中国で初めて新型コロナによる死者が出た日。帰国した途端に40度近い熱を出したが、その時はまだコロナと結びつける必要はなかった。3月には仕事で熊本まで2往復したが、それは九州で初の感染者が出た時で、その後宿泊先の間近でもコロナ感染者が出た。この時も微熱を出したため、用心して数日間自宅待機。早くからコロナに対しては危機感を持っていたと思う。それからそろそろ1年になる。果たして来年はどのようなことになるのだろう?)


(写真は全て SONY RX100V で撮影。)







# by desertjazz | 2020-12-29 00:00 | 旅 - Japan

雪 2020 - Part 2

 先週は新潟県の南部へ。新幹線で越後湯沢(苗場)を通るあたりから、ものすごい積雪。1週間降り続く記録的豪雪となったのだった。

 しかし現地入りした翌日には雪がやんだ。身の丈をはるかに超える(2m以上)深さの雪世界はまさに絶景。新雪に覆われた銀世界の静けな音もまた素晴らし。どうやら最高のタイミングで来られたようだ。


雪 2020 - Part 2_d0010432_10553738.jpg

雪 2020 - Part 2_d0010432_22060986.jpg

雪 2020 - Part 2_d0010432_10560637.jpg

雪 2020 - Part 2_d0010432_10562249.jpg

雪 2020 - Part 2_d0010432_10563896.jpg

雪 2020 - Part 2_d0010432_10571006.jpg

雪 2020 - Part 2_d0010432_10571337.jpg



(東京に戻った途端に人口密度もノイズレベルも急上昇。Face to Face の心地よいコミュニケーションが、Face to Interface に転じる。良し悪し論じる以前に、自分のストレスも急上昇。やはり東京暮らしはもう限界なのだろうか。・・・しかし、この様な雪景色に包まれる暮らしの厳しさも同時に教えられたのだった。)


(写真は全て SONY RX100V で撮影。もっと良い超絶景ショットがあるのだが、諸事情により、どれも今はまだ公開できない。)







# by desertjazz | 2020-12-28 00:00 | 旅 - Japan

雪 2020 - Part 1

 11月と12月には、打合せや出張仕事のため、北海道、石川、富山、新潟へ。海外に行けなくなった今年も、相変わらずあちこちへ動き回っている。

 しかし、11月初旬の札幌では終日滞在した日に限って冷たい雪(しかも、北海道入りする前日に緊急事態宣言が発せられ、宿泊したホテルでも新型コロナ感染が起きていた)。先々週の富山でも大雪。そして先週出張した新潟では記録的な豪雪。全くどこに行ってもひどい雪だった。

 富山ではリニューアルされた富山美術館へやっと行けた。ここはとても良い空間だ。時々訪ねている金沢21世紀美術館や鈴木大拙館もそうなのだが、北陸の建築、なかなかいい。金沢や高岡の旧家が並ぶ町並みも美しくて好きだ。

 その高岡では Sukiyaki Meets The World のスタッフたちと打合せ予定で、来年に向けた話をするのが楽しみだった。しかし、今の状況を鑑みて中止に。今年は夏に顔を合わせられなかった彼らと、今回も会えなかったのはとても残念だった。


雪 2020 - Part 1_d0010432_23254242.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_23261146.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_10471805.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_23264558.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_23271338.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_23273312.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_23275706.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_10472152.jpg

雪 2020 - Part 1_d0010432_23282522.jpg


 最後の1枚は富山の春日温泉に雪が舞う情景。この後、雪が激しくなり、視界はほとんど真っ白に。とても美しかった。そんな景色に出会った時には、カメラなど置いて、ただただ眺めるのがいい。




(この年の瀬、ほとんど誰にも会えない/会わない旅を繰り返している。人を避けるために絶えず緊張を強いられることによって、言い知れぬ疲れも溜まった。それでも、必要最小限に短く東京を離れられた自分は、まだ恵まれていたのだろう。外出しにくい/遠くに行けないことに、ストレスや精神の不安定、あるいは一種の鬱を感じている人が周囲にも多いので、なおさらそう思う。誰に対しても迷惑のかからないような何か息抜きを見つけならが、とにかく今は耐えるしかないのだろう。)


(写真は全て SONY RX100V で撮影。)






# by desertjazz | 2020-12-27 00:00 | 旅 - Japan

旅の追憶 #14(アフリカの記憶/回顧 2020)_d0010432_23465342.jpg


 R.I.P. 2020

 マニュ・ディバンゴに限らず、今年はアフリカ音楽の巨星が堕ちる1年だった。人の死は皆等しく、それらに序列などない。それでも、個人的には悲しい別れが繰り返された年になってしまった。

旅の追憶 #14(アフリカの記憶/回顧 2020)_d0010432_20393709.jpg


 オーケストラ・バオバブのバラ・シディべが急逝したのは、とりわけ悲しいことだった。

 バラは 1970年(あるいは1969年)にオーケストラ・バオバブ(オルケストル・バオバブ)を結成したメンバーの一人。80年代後半、バンドが解散間際になった時にも彼は最後まで残った。再結成後の行動などを見ても、実質的にバラがバオバブのリーダーだったのだろう。そのバラがサックスのイッサ・シソッコと同様、突然亡くなったのは驚きだった(前日もリハーサルに臨んていたと伝えられる)。

 オーケストラ・バオバブにとって今年は結成50周年のアニバーサリー・イヤー。秋にはそれを記念するコンサートも発表されていたが、新型コロナの影響で中止になった。しかしそのこと以上に、リーダーだったバラが世を去ったことで、バオバブの歴史に一区切りついた実感がある。

 冒頭に載せた写真は、2003年、フランスのアングレームで開催された Festival Musiques Mettisse でサウンドチェックを終えた後のオーケストラ・バオバブ。この中の3人がすでに他界し、ギタリスト2人を含めた3人がグループを抜けた。なので、今でもバオバブに在籍しているのは3人くらいだ。最近もバオバブ側から来日公演を希望する連絡があったと聞いている。できることなら、イッサやバラがいるバオバブのライブももう一度日本で観たかった。


旅の追憶 #14(アフリカの記憶/回顧 2020)_d0010432_20403425.jpg

 今年一番のショックはトニー・アレンの訃報だった。ここ最近も旺盛に活動していたので、元気なのだなと思っていた。それでも、トニーに会うラスト・チャンスになりかねないと思い、先のブルーノートに行くべきか迷った。その直前に観たパリ公演が今ひとつの出来だったこともあり、ブルーノートはパスしてしまったのだが、やっぱり観に行くべきだったと後悔している。


旅の追憶 #14(アフリカの記憶/回顧 2020)_d0010432_23381379.jpg


 2003年(2004年?)にメタモルフォーズと朝霧ジャムに出演したトニー・アレンのフィーチャリング・ヴォーカリストとして来日した、ナイジェリアン・ラッパーのタイ Ty も、マニュ・ディバンゴと同じく、新型コロナに感染して亡くなった。まだ47歳という若さだった。


旅の追憶 #14(アフリカの記憶/回顧 2020)_d0010432_23383704.jpg

 アングレーム、ロンドン、東京、苗場、朝霧、パリで、ライブを観て一緒に飲み語り合ったトニー・アレン。


旅の追憶 #14(アフリカの記憶/回顧 2020)_d0010432_23413529.jpg


 トニー・アレンは、サウンド・チェックでも本番のステージでも、いつも真剣でクールな顔でドラムに向き合っていた。そんなトニーも、オフでは笑顔の絶えない楽しい男だった。時にはこんな表情さえ見せてくれたのだった(突然のことだったのでフォーカスが合っていないことは、どうぞご容赦ください)。



 毎年旅先でたくさんのアフリカ音楽のライブを聴いてきたが、そうしたステージに接することで、アフリカの空気を感じ、彼らと語り合いながらアフリカの旅を思い出していたのだった。そう考えると、アフリカのミュージシャンたちとの交流は、アフリカの旅が簡単には実現できないことへの埋め合わせにもなっていたのだと思う。







# by desertjazz | 2020-12-26 00:00 | 旅 - Abroad

旅の追憶 #13

旅の追憶 #13_d0010432_22310945.jpg


 Music Festivals in the World

 旅らしい旅をしなくなった/できなくなった理由として、世界中の美術館を巡り歩いたことと共に、日本で観られないコンサートを海外まで観に行くようになったこともあるだろう。その大きなきっかけとなったのは、ユッスー・ンドゥールを1999年にダカールで、2000年にニューヨークで観たことが大きい。それ以上に決定的だったのは、2003年10月にフランスのアングレームでヨーロッパを代表する音楽フェスのひとつ Festival Musiques Mettisse を取材したことだ。これに参加することで、音楽フェスの楽しさを知り、その後世界各地のフェスを訪れ、富山の Sukiyaki Meets The World にも深く関わるようになったのだった。

 ひとつの音楽フェスとしては、2003年のアングレームと、2006年のマルセイユの Fiesta des Suds が最高だった。しかし、過去の写真を何気なく振り返って見ていると、2007年ほどフェスやコンサートを追った年はなかったかもしれない。


 7月、シンガポールで開催された(最後の)WOMAD は、日本から行った友人らや出演ミュージシャンたちと一緒に楽しんだ。


旅の追憶 #13_d0010432_22322356.jpg

 ユッスー・ンドゥールは最初最前列で観ていたが(ニューヨークの Grand Ball でも、東京ブルーノートでも、パリ各所でも、大抵は最前列でかぶりついて観たことを思い出した)、ちょっと緩いパフォーマンスだったので、途中からは最後方でゆったり眺めていた。こんな贅沢な過ごし方も大型フェスならでは。


旅の追憶 #13_d0010432_22331654.jpg

旅の追憶 #13_d0010432_22344926.jpg

 マホテラ・クイーンズのパフォーマンスは最高だった!(この2枚は明らかに別のカメラで撮っている。コンデジを2台持って行ったのだろう。)

旅の追憶 #13_d0010432_22361675.jpg

 Oki Dub Ainu Band も2ステージ(+料理教室)。


旅の追憶 #13_d0010432_22355766.jpg

 Oki Dub Ainu Band とダーラ・J との共演の写真も出てきた。いずれも小さなデジカメで撮ったものなので、ブレブレなのは仕方ない。

旅の追憶 #13_d0010432_22365552.jpg

 シンガポール WOMAD の合間には、蚤の市でレコード探し。



旅の追憶 #13_d0010432_22374531.jpg

 11月にはフランスへ。パリから少しは離れた町で、元 Zebda のマジッド・シェルフィのライブへ。これが終わる前に終電でパリに戻り、大西洋を超えてワシントンへ。


旅の追憶 #13_d0010432_22384824.jpg

 ワシントンに飛んだ目的は、ブルース・スプリングスティーン 2 Days。路上でばったりブルースと最接近したのは良い思い出だ。


旅の追憶 #13_d0010432_22480451.jpg

旅の追憶 #13_d0010432_22394482.jpg

旅の追憶 #13_d0010432_22394764.jpg

 フランスへとんぼ返りして再びライブ三昧。トゥールーズでは念願だったマッシリア・サウンド・システムのライブを初体験(1枚目は偶然がもたらした奇跡的ショット。これまで数万枚写した中でも、とびきり気に入っている1枚だ)。


旅の追憶 #13_d0010432_22400109.jpg

 しかし何と言っても、この年最高の思い出はパリで再会を果たしたオーケストラ・バオバブのコンサートだった。(このライブのリポートは昔 Website に載せた。メンバー全員に土産を持って行ったと書いているが、それが何だったのか全く思い出せない。)



 ヨーロッパで開催される大型のワールド系の音楽フェスでは、アフリカの大物が数多く出演するので、実際にアフリカに行くよりも彼らのライブを楽しむ面では効率が良い。それを知り通うようになった分だけ、アフリカへの旅が遠のいてしまった。

 それにしても、ここ20年間に観たライブの写真を見直すと、すでに消滅したグループや亡くなったミュージシャンがとても多いに気づかされる。






# by desertjazz | 2020-12-25 00:00 | 旅 - Abroad
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31