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 スタンディング・オベーションに応えるロキア・トラオレ。彼女の瞳に溢れんばかりに溜まった涙が全てを物語っていた。



 ロキア・トラオレが 2020年1月初頭にパリで特別なコンサートを行うことに気がついたのは昨年5月のことだった。斬新かつパリを代表するコンサート・ホール、フィルハーモニー Philharmonie de Paris での3日連続公演、しかも3日とも全く異なるプログラムが組まれている。直感で、これは彼女のキャリアを集大成するものになるのではないかと思った。ならばこの3日間は是が非でも観ておくべきだろう。都合の良いことに、例年だと新年1週目は仕事がない。すでに良席はなくなっていたが、急いでチケットを購入し、パリ往復のフライトとホテルまで手配してしまった。


 マリ出身のミュージシャン、ロキア・トラオレを知ったのは 1998年のファースト・アルバム "Mouneïssa" を聴いてのことだった。続くセカンド "Wanita" (2000) を聴いて彼女に夢中になった。その頃までは、声のか細いシンガーソングライターといった印象が強かった。

 それを変えたのは 2000年の初来日公演。代官山ポレポレ(渋谷の音楽バー、国境の南のマスター羽多野さんが経営されたいた店)でのショーケース・ライブに続いて行われた台場でのステージでは、意外と力強い喉や躍動的なダンスを披露し、ちょっと驚かされたのだった。



 そして 2004年。この年リリースされたライブDVD を観て遥かに驚かされた。ここで彼女の創作活動は一度完成を遂げており、この作品はアフリカ音楽のライブ・ビデオの最高傑作の一つと言えるまでのレベルに達している。繰り返し観て、こんなライブを生で観たいと思わせるものだった。

 しかし、その後巡り合わせが悪く、彼女のライブに触れる機会はずっとないままだった。その間ロキアは成長し変化を重ねる。中でも驚きはエレクトリック路線への転向だ。Nonesuch からの近作2枚 "Beautiful Africa" (2013) と "Né So" (2016) はエレキギターを中心にした力強いサウンドが特徴。またノーベル賞作家トニ・モリスン Toni Morrison の舞台(一人芝居)でギター伴奏したのも、彼女の活動領域が広がった一例として見逃せない。

 正直なところ、ライヴDVD 以降の4枚のアルバムには納得の行かないところがあって、あまり聴いていない。そのため、ここ15年ほどは彼女を熱心に追うことはなかった。それでも、サウンドを大胆に変化させ、表現方法を広げ続けるロキアのことは絶えず気になっていた。そんな彼女の現在形を直接確認する好機だと思ったことが、なおさら今回パリに行く気を後押ししたのだった。



◇第1夜◇ Mali Connexions 2020/01/04

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 フランスは大規模スト中で、地下鉄はほとんど動いておらず、バスも激混みで時間の予測が立たない。なので、北駅 Gare du Nord そばのホテルから4km弱を歩いてフィルハーモニーへ。

 初日のプログラムはマリをテーマにした2部構成。残念ながら1階後方しか席を取れなかったが、通路側の席でゆったり観られたので我慢(ただし位置のせいか音が幾分こもって聴こえ、それが以下の感想にも影響しているかもしれない)。

 まずバラケ・シソコ&ヴァンサン・セガール Ballake Sissoko et Vincent Segal が前座で登場し1時間演奏。フィルハーモニーの大ホールのチケットが約半年前に完売になったのは、彼らの人気も影響したことだろう。淡々とコラを爪弾くバラケに対して、ヴァンサンの芸達者ぶりが印象に残った(チェロを純クラシック調やバンバラ調に弾くばかりでなく、アラブ調にやったり、パーカッションを鳴らしながら歩き回ったりと、全ての曲でスタイルを変えていた。アンコールではアルコから毛を1本抜き取り、それを弦に挟んで、毛の一端を引くことでメロディーを奏でて場内の笑いを誘っていた)。

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 続いてロキア・トラオレのグループ。ロキアは白いドレス姿で登場。袖と裾が繋がったユニークなデザインのドレスだった。

 彼女は歌に専念。バンドは、エレキギター、エレキベース、ドラムス、バラフォン、ンゴニ、男性コーラス(+ダンス)といった編成。つまりは近年のエレクトリック・バンドにバラフォンと男性コーラスが加わったもの。ロキアによるマリ音楽の現代化解釈といった趣だったが、ロック的な要素とマリ伝統音楽の要素とが融合し切れていない感じだった。コーラスとのユニゾンも効果的でありながら、それでもロキアの独唱を聴きたくなってしまう。多分全曲新曲だったと思うが、彼女なりの新たな挑戦を感じさせる内容ではあった。

 ただ、音楽的にはスタンディングの方が良かったのではないだろうか(数年前にここでユッスー・ンドゥールを観た時は1階は席を取り払いスタンディングにしていた)。ハイヒール履いたロキアの姿にもちょっと違和感を覚えたのだった。

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(最後方からの撮影ではこれが限界)


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 実は今回の3公演に際して特段予習や下調べはしなかった。公式ページに掲載されたコンサート概要の解説すら読まず。昨秋のラオス旅行と年末のインドネシア、バリ島取材で疲れ果ててしまって、これ以上何かを調べる気力が失われてしまったこともある。しかしそれ以上に、今回のライブは自然体で聴いて、自分が感じた通りに受け止めれば良いと決めたのだった。なので、このリポートには思い違いしている点も含まれていることだろう。

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◇第2夜◇ Dream Mandé Djata 2020/01/05

 2日目からは大ホールより小さめの Cité de la Musique に会場を移動。

 この日は演奏楽器がコラとンゴニだけなので、基本、ロキアの一人語りなのだろうと予想して行ったが、実際ほぼその通りだった。

 今から半年前、チケットを買う際なぜか最前列のほぼ中央に1席だけ残っていたので、迷わずこれを購入。しかし、フランス語での一人語りだとすると寝ないで我慢するのが辛そうだ。3公演の中でこの日が一番退屈なものになるか、そこそこ良いものを観られるかのどちらかだろうと想像していた。がっかりしたくなかったので、ライブの中日(中休み)だと思って気楽に大して期待せず出向いた。

 しかし終わってみると、全く気の抜く瞬間のない、実に濃密な1時間15分だった。

 ロキアは語りで13世紀のマリ、スンジャータ・ケイタ Soundiata Keita の時代へと誘う。フランス語なので全く内容を聞き取れないのだが、表現の深さはしっかり伝わってくる。淡々と語ったり、声色を変えて様々な人を演じ分けたり。その合間に、マリ伝統音楽の有名曲をバンバラ語で歌っていく。さすがに聴き馴染んで知っている歌もある。その絶唱が素晴らしいこと。ロキアがこれほどに素晴らしい歌い手だったとは!

 衣装も良かったし、伴奏や照明も息が合っている。これまでどれだけの回数演じられてきたのだろう。

 全く滞ることなく、一語一音のミスもなく、その間観衆たちの間から咳払い一つ聞こえなかった。とても集中した空間。

 全てを終えて挨拶する時の3人の笑顔。ところがロキアは瞬く間に涙腺が緩み、眼には涙が溜まって、それが流れ落ちるのを堪え続ける。彼女の顔にはやり遂げたという充実感が満ち満ちていた。

 13世紀から連なるマンディングの歴史があるからこそ、今の自分、自身の芸術があるのだという、先人たちへの敬意がひしひしと伝わってきた。こんな至近距離でステージを観て感動したのは、2年前にニューヨークのブロードウェイで(実質最前列で)ブルース・スプリングスティーンの "Springsteen On Broadway" を観て以来だ。本当に凄いものを観てしまった。このステージを観られただけで、今回パリに来た価値があった。

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(英語圏での公演では英語で語るようだ。チャンスがあれば次回は英語での公演を観てみたい。)



◇第3夜◇ Né So 2020/01/06

 最終日は現在のロキアのバンドによるライブ。"Né So" と "Beautiful Africa" の楽曲をステージでプレイするものだったが、いやー、この日も凄かった! ロックなギター、ファンキーなベース、ワイルドなドラム、ロキアの緻密なギター、マリの伝統弦楽器ンゴニ。5者の紡ぐサウンドがぶつかり合う快感。まるで濃密なジャム・セッションかのようで、サウンドが炸裂する。特筆すべきは、バラードもミディアムもなしてで、ほぼ全く緩むことなく、高速ビートが延々絡み合うこと。ロキアがヴォーカルを取る間も音量が下がることはない。いや、その覚悟が良い。そんなサウンドが70分間走り続けた。

 現代最高のアフリカ音楽のライブはウム・サンガレだと思っている。最初から最後まで絶頂感が持続する彼女のライブ・サウンドは敵なしだろう。しかし、今夜のロキアのライブもそれに肉薄するものだった。

 一つ大きなポイントだと感じたのは、ンゴニだ。大小4本持ち替えていたが、そのハイトーンはギターと対照的、いやそれ以上に立っていて、サウンド全体の要にもなっていた。

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 ロキアの歌もとても良かった。彼女は本当にタフだ。70分に及ぶセッションの後、最後の1曲とアンコールで、ロキアはギターを置いて歌う。この2曲だけは、少々物足りなかった(メンバー紹介やダンスに重点を置いていたので、仕方ないが)。それだけに彼女のギターの重要さも認識できたのだった。

 彼女の足元を見ると、今日は裸足だ。やっぱりこの方がロキアらしい。

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 パリで3日連続公演を観て、彼女の成長ぶり、スケールの大きさ、表現力の幅広さを実感できた。今年夏にはミリアム・マケーバへのオマージュ公演を行うと最近発表があった。ますます充実した活動を期待できるロキア・トラオレ、できることならばまた日本でも彼女のステージを観たいものだ。



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(今回の公演の公式プログラム)







# by desertjazz | 2020-01-20 19:00 | 音 - Africa

BPM : Bali 2019

「Discover Japan」「アジアが足りない」「毎月旅行」をテーマに、日本各地と世界を飛び回った 2019年。

(それに費やした費用を計算してみたら、CD 500枚分以上。モノより体験と思っているので、それだけの自分への投資はできたと感じている。)


 そして、

 この冬のテーマは BPM。

 バリ - パリ - マリ

 Bali - Paris - Mali


 まずは今月、インドネシアのバリ島を3年10ヶ月ぶりに訪問(気がつけばバリは14回目)。一番の目的は、ドイツ人画家ヴァルター・シュピース Walter Spies の足跡を改めて辿ること。

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 以下、12/15 の Facebook から転記。

 1920年代にジャワ、そしてバリにやってきた彼は、バリ絵画に革新をもたらし、数多くのガムランを復興し、現在のケチャの原型を作り上げた。ウブドに構えた彼の住まいには、著名人や研究者ばかりではなく、多くの観光客さえ訪ねてきたという。こうした様々の理由により、シュピースはバリの文化とツーリズムの大立役者と言えるだろう。しかしそうした訪問者の多さにうんざりした彼は、ウブドから東へ、今なら車で1時間強の距離のイサ Iseh で絶景に出会い、ここに新たなアトリエを持つ。ドイツに暮らす母への便りに興奮気味に綴ったように、ここの景色に刺激を受けた彼は生涯を代表する傑作群を生み出すことになる。今滞在している Villa Iseh はそのアトリエを改築したもの。この夏、ここに宿泊できることを偶然知り、シュピースの残り香を何か探してみたくなって、またバリに戻ってきてしまった。シュピースが住んでいた1930年代後半のイサの人口はおよそ250。それから80年経った現在、彼のことを記憶している人はもういないだろう。周辺の様子もすっかり変わったはずだ。それでも、眼前に聳えるアグンの巨大な山容、陶然とさせられる美しい眺望、虫たちが奏でる濃密な音空間は、正にシュピースが体験・体感したものと違わないことだろう。その証拠に、ここから写真を撮影すると、まるでシュピースの絵画のような幻想的なものになるのだから。


 元旦挟んで次はパリへ。バリ取材記はパリから戻った後にじっくり書こうと思う。








# by desertjazz | 2019-12-31 20:00 | 旅 - Abroad

Movie : The Irishman

 映画『アイリッシュマン The Irishman』(監督 Martin Scorsese)3時間半を一気に観た。


 例えば "The Godfather" や "Taxi Driver" などを下敷きに組み上げた印象が強くて、スペシャルなものは感じなかったが、それでもよく出来ている。3時間半テンポ良く進むので飽きないし、常に次の予想を強いながらその通りにならないしで、その長い時間以上に語るべきものがある(極細かいことで言えば、腕時計、飛行機嫌い、酒嫌い、煙草嫌い、などの伏線の張り方だとか、一体何十台車を潰したんだ?という興味だとか)。

 テンポの良さには音楽の効果もある。Glenn Miller、Fats Domino、Jo Staford などのスタンダードは勿論のこと、キューバ危機の予兆として使われていた Perez Prado のマンボがより効いていた。エンド・クレジットで知ったが、テーマ曲は Robbie Robertson と Van Morrison よるもののようだ。

 Bruce Springsteen & The E Street Band の Steve Van Zandt が出演していると噂で知っていたので注視して観たが、後半にバラード・シンガー Jerry Vale 役で登場。トレードマークのバンダナは勿論外し、アップのショットも使われていないので、そうと知っていなければ彼だと気が付かなかっただろう(それでもクレジットはかなり上位だった)。

 今年は元旦に観た "Roma" に始まり、例年以上に映画を鑑賞。『聖なる泉の少女』などいくつかのジョージア映画、オダギリ・ジョー監督+ティグラン・ハマシアン音楽の『ある船頭の話』、"Sacred Games"(シーズン2は失速したが)などが印象に残っている。

 それでも、人並みに映画を観たとはとても言えない。"The Irishman" 主演の Robert De Niro の "Taxi Driver" からの影響も認められるという今年最大の話題作 "Joker" でさえ観ていないのだから。(明後日のパリ便の機内で観られないかな?)

 映画 "The Irishman" は、人が死に近づいて、人生をどう振り返るかを問いかけてくる。来年は何をし、どう生きるかを考えていたところだったので、今年最後に観る映画としては良かったと思う。







# by desertjazz | 2019-12-31 19:00 | 美 - Art/Museum

Movie : Atlantique

 話題の映画『アトランティックス Atlantique』を観た。


 カンヌ受賞以来、一部で絶賛されているようだが、どうかな? ネタバレになるから書かないが、プロットに違和感を覚えて気持ちが入らなかった。まるで杉本博司の写真のような海の映像と、撮影されたセネガルの風景は印象に残ったが。

 ところで、監督マティ・ディオップはワシス・ディオップ Wasis Diop の娘なのですね(叔父のジブリル・ディオップ・マンベティも有名な映画人だったらしい)。芸術家一家ということか?

 ダカールにはもう約20年行っていない。今はどんな雰囲気なのだろう。ちょっと気になる。







# by desertjazz | 2019-12-30 01:00 | 美 - Art/Museum

Japan & Asia 2019

"Discover Japan" & "アジアが足りない" 2019

トルコ > 札幌 > 松本 > 安曇野 > 知床 > 苗場 > 阿蘇 > 八雲 > 榛名 > 高崎 > ラオス > 札幌 > 阿蘇 > 熊本

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(旅行記を書けるのはいつだ??)






# by desertjazz | 2019-12-07 21:00 | 旅 - Japan

最近の読書

*Facebook からの転載(2)

 今年は、依頼殺到する仕事と旅行と読書に明け暮れて、音楽を聴いたり音楽について語ったりする時間がなかなか取れない。どうやら 2019年はこのまま終わりそう。それでも音楽情報はこまめに Facebook やTwitter にはアップしているのだが、Blog に整理するまでの時間が全然ない。せめてもと思い、最近のメモのいくつかをまとめて転載しておこう。


 以下、最近の読書メモを転記。



11/5


 本日の収穫

『ジャン・ルーシュ 映像人類学の越境者』と白戸圭一『アフリカを見る アフリカから見る』。白戸さんの新著をようやく購入。お元気でいらっしゃるかなぁ?

 読みたいアフリカ関連の書物もどんどん溜まってきた。


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11/19


 この夏にヴァルター・シュピース関連の文献を読み直したら、とても面白く刺激的で、その後もバリについての本を読み続けている。今月は、ミゲル・コバルビアス『バリ島』、小沼純一『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』、東海晴美・大竹昭子・他『踊る島バリ 聞き書き・バリ島のガムラン奏者と踊り手たち』、大竹昭子『バリの魂、バリの夢』、高橋ヨーコ+中川真『サワサワ』の5冊を再読。今日は阿部知二『火の島 ジャワ・バリ島の記』のバリ・パートを再読。ここ2週間でバリ本だけで10冊目だ。

 しばらく前にも書いた通り、10数回バリに通った後に読むことで、書かれていることの理解が深まるし、集中して大量に読むこと寄って各々の間の連関が共振し合って実に興味深い。今まで見過ごして来たことの発見も多く、今更ながらにバリの全体像が眼前に構築されて行くようだ。特筆すべきは大竹昭子さんの2冊の面白さ。彼女の旅から30年たった今読んでも、面白い。いや、今読むからこそますます意味があるのかも知れない。

 バリとインドネシアに関する文献は手元に100冊程度あるはず。この機会に全て読み直したくなっている。


『魅せられた身体』は、広い音楽知識に基づいた分だけ有益な情報も多いが、試論の域に止まっている。その『魅せられた身体』で、音を描いていることで評価されている『サワサワ』も正直ピンとこない。2冊とも初読時と感想変わらず。


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11/19


 今年これまでに読んだ中で特に良かったのは、島田周平『物語 ナイジェリアの歴史』(中公新書)。単に一国の歴史ではなく、常にアフリカ史、世界史に位置付けて書かれれている。最近の情勢に到るまでバランスよく、無駄もブレもない(だから、冒頭とラストが結びつく)。新書3冊分の内容はある、新書以上の新書だ。(フェラ・クティについての短いコラムもある。)


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11/24

 この夏、ヴァルター・シュピースについて調べ直したのを契機に始めたバリ本の再読。今日は板垣真理子『魔女ランダの島・バリ「癒しとトランスを求めて」』を一気読み。副題通り、ヒーリングやトランスに関する内容が主だったためか、初読時の印象がほとんど残っていなかったのだが、23年振りに読んで、板垣さんの取材と考察の深さに、今頃感心させられた。

 読み重ねることで、情報や記述が結びつく面白さのあることは、先日も書いた通り。板垣さんもまた、バリの音の魅力から書き始めていることにも惹かれた。バリの観光化が進むことへの懸念は20世紀初頭から叫ばれ、自分自身バリを訪ねる度にその変化を感じる。しかし、バリが持っている音の快感、空気の心地よさ(そして人の良さ)は、ずっと保たれ続けていると感じている。

『魔女ランダの島・バリ』はヴァルター・シュピースに関する文章で締められている。ここ数ヶ月のバリ読書もそろそろ一巡り、一区切りだろうか。しかし、板垣さんも触れられている、中村雄二郎『魔女ランダ考 ー演劇的知とはなにかー』も今度バリを旅する前に読んでおくべきかもしれない。でも、この本、途中で挫折してしまったんだよな。

 板垣さんの『魔女ランダの島・バリ』を読んでも、自分自身のバリ体験やバリを旅した/バリに住む友人たちから聞いたことが次々結びつく面白さがあった。「そうなんだよな」と呟いたり、「そうじゃなくて、、、」と頭をよぎったり。でもなぁ。。。

 自分が初めてバリへ旅したのは 1991年10月。それ以来(確か)13回この島を訪れている。合計の滞在日数はそろそろ200日になるだろうか。それでも、『魔女ランダの島・バリ』を読むと、自分はただ素通りしてきただけの印象を受ける。彼女のような体験、バリでは全然していないので。今度バリに行く時には最低1ヶ月は滞在すべきなのかと考えたりなどもして。いや、旅の深さはその日数によるものではないはずだろう。

 バリ本を読み重ねて、重大なことに気がついた。オランダに行くことがあれば、ヴァルター・シュピース(とインドネシア)の作品を観て来ようと決めていたのだが、2016年のオランダ旅行では、そのことをすっかり忘れていた(正確に書くと思い違いしていた?)。うーん、オランダにもまた行かなくてはいけないようだ?


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12/1


More Georgia !

 若い女性(20歳前後?)向けと思しきこんなムック "Maybe!" でもジョージア特集。試しに買ってみたら結構な情報量だ。来年の旅行に役立ちそうなページも。でも若者が旅するのに最大の障壁は、フライトの時間と価格だろうか?

 ジョージア再訪に向けて関連文献を読み漁っている。それらの中で最大の異色作はこの小説、アレキサンダー・レジャバの『手中のハンドボール』。主人公テムカとは現ジョージア(臨時代理)大使のティムラズ氏のことで、書いたのは彼の父親なのです。テムカ本人曰く「面白いよ!」とのこと。これから読みます。カバー絵はグルジア映画の紹介者としても有名なはらだたけひでさん。



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12/2

 ジェイムス・スーズマン『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』読了。ナミビアのブッシュマン(サン)を中心に、その歴史や暮らし、諸問題について詳述。その合間に現代人の生活にも疑問を投げかける。しかし、いずれにも解決策はないと思う。個人的には大変有益な本だった。じっくり書評を書きたい。

 阿部知二『火の島 ジャワ・バリ島の記』読了(再読)、そして金子光晴『マレー蘭印紀行』も読了。金子はなんて豊かで美しい日本語なのだろう。奥泉光『雪の階(きざはし)』やフローベール『ボヴァリー夫人』を連想した。

 今日は1日、エチオピアでのフィールド・レコーディング音源を聴いていた。約20年ぶりに聴き直したのだが、場末のバーの賑わいだとか、田舎の早朝だとか、労働者たちの歌だとか、改めて聴くとどれも雰囲気がいい。編集して作品にしてみようかな?

 その間も、ジョージアについてまた調べたり、アジアのいくつかのホテルとやりとりしたり、アフリカ諸国のホテルを探索したり、パリ行きの準備をしたり。頭の中で様々な音と情報が渦巻いていて、やや混乱気味。



12/2


 一昨日読み終えた、ジェイムス・スーズマン『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』で、参考文献としてこうした書籍が推薦されていた。久々パラパラ捲っているのだが、カラハリのブッシュマンは魅力的だ。2度旅したカラハリの記憶はいまだに鮮烈。再び行くことはあるだろうか?


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12/6

 しばらく前から気になり迷っていた、柳沢英輔『ベトナムの大地にゴングが響く』を買って読み始めた。この夏以降、バリのガムランについて学び直していて、同じゴングに興味を覚えたこと、秋にラオスを旅したこと、そして井口寛さんがミャンマーで録音した "VOICE OF NAGA" を聴いて、東南アジアの少数民族の伝統音楽に関心がますます深まったことで読む気になった。

 あとがきを読むと、川瀬慈さんは柳沢さんの活動も後押ししているとのこと。その川瀬さん編集の『あふりこ フィクションの重奏/偏在するアフリカ』はアフリカをフィールドとする研究者たちによる小説のような日誌のような作品集。まだ途中なのだが、思い切りアフリカへの旅に惹かれる。

 来年はアジアを巡るか、アフリカを歩くか、迷うなぁ。



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12/6

 マーロン・ジェイムズ『七つの殺人に関する簡潔な記録』も買った。厚いし、字は小さいし、高いし。だけれど、友人たちが絶賛しているので。年末の休みはこれを読んで過ごそう。
(ブッカー賞と早川には弱いのです。)

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12/7

 石毛直道『座右の銘はない あそび人学者の自叙伝』読了。アフリカやアジアの食の文化、農業の歴史などにとても興味があるので、石毛(と中尾佐助)の著作は目にとまる度に読んでいる。

 この本を読んで氏の活動の広さと多さを再確認。民博の設立過程、大阪万博実現に至る話などは貴重。ただ長年の「肩書き」を追った分だけ、面白いエピソードがごっそり抜け落ちた印象がある。それは編集後記を読むと尚更。

 現在普通に使われる「食文化」という言葉が、彼の「食の文化」という表現から生まれたことも知った。

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(フォントとサイズが揃わない。まあ、いいか?)






# by desertjazz | 2019-12-07 18:11 | 本 - Readings

*Facebook からの転載(1)

 今年は、依頼殺到する仕事と旅行と読書に明け暮れて、音楽を聴いたり音楽について語ったりする時間がなかなか取れない。どうやら 2019年はこのまま終わりそう。それでも音楽情報はこまめに Facebook やTwitter にはアップしているのだが、Blog に整理するまでの時間が全然ない。せめてもと思い、最近のメモのいくつかをまとめて転載しておこう。



アジアがまだまだ足りない(1)

 今年は「日本」と「アジア」をテーマに、未体験ゾーンを中心にほぼ毎月飛び回っている。国にしろ街にしろ、初めて訪れる際には徹底的に調べるので、時間とエネルギーを膨大に費やすことになる。

 9月に短く旅したラオスも初めてだったので、図書館から10冊借り出しておよそ2日で目を通し、旅のプランを組んだのだった。その後さらに数冊読んだのだが、それらの中で特に役にたったのは、『ラオス観光公式ガイド』と島本美由紀『旅するラオス・ルアンパバーン案内』だった。前者はラオスの森をトレッキングしたくさせるし、後者はルアンパバーンのレストラン/ショップ案内の点で有益だった。

 そうしてもう1冊、出発前に予約(取り寄せ)していた CREA Traveller のラオス特集号がようやく届いた。もう遅いと思いつつも、ラオスにはまた行きたいので、一通り目を通す。土産にストール3本買った Ock Pop Tok やランチを食べた 3 Nagas、下見しに行った Amantaka も載っていて懐かしい。

 でも、ページをめくっていると、ラオスよりタイのチェンラーイやカンボジアのシェムリアップ(アンコールワット)に惹かれた。いつか行けるといいな!


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アジアがまだまだ足りない(2)

 初めて訪れたラオスで驚かされたことの一つはコーヒーの美味しさ。土産にも買ってきて、スーパーで売っていた安手のものを最初に飲んだのだが、これが申し分のない美味さ。単に濃いとか濃密というのではなく、味が詰まっている。ギュッと凝縮しているとしか言いようがない。

 一番の有名店 Saffron では3種類買って、最近ようやく飲み始めたところ。コーヒージャムってどんな味?と思って、それも買ってきた(まだ味わっていない)。

 ルアンバパーンには良さげなカフェも多かったので、入ってみたかったのだが、毎日4食いただいて腹一杯だったので、デザート・タイムはなしに。勿体ないことをした。


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アジアがまだまだ足りない(3)

 今夢中になって調べているのは20世紀初頭〜前半のバリ。特にヴァルター・シュピースやコリン・マクフィーの足跡と功績を見つめ直している。外飲みを止め、音楽もほとんど聴いていないのはそのため(たまに聴くのは古いガムランばかり)。

 関連文献をじっくり読み直しているところで、今日までに、坂野徳隆『バリ、夢の景色 ヴァルター・シュピース伝』、伊藤俊治『バリ島芸術をつくった男―ヴァルター・シュピースの魔術的人生』、コリン・マックフィー『熱帯の旅人 バリ島音楽紀行』、ヴィキイ・バウム『バリ島物語』、ミゲル・コバルビアス『バリ島』の5冊まで精読完了(写真1枚目)。20〜30年振りの再読。その間、実際13回バリに足を運んだことで、より理解が深まったし、同時に読むことでそれぞれの本の記述の間に関連性がはっきり見えてきてとても面白い。

 この後はこうした書籍も読み直すつもり(写真2枚目)。今再読中なのは小沼純一『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』。

 この際手元の文献を全て読み直そうかと思って漁り始めると 50冊以上出てきた。英語文献もザクザク(写真3枚目)。でも肝心の数冊をまだ入手していないことに気がついた。リストアップして手配せねば。

 近い将来に仕事をリタイアした時には、バリ、そしてインドネシアを半年くらいかけてじっくり旅したいと夢を描いている。そろそろその準備に取り掛かった気分だ。


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(以上、11/4 の Facebook より)






# by desertjazz | 2019-12-07 18:01 | 旅 - Abroad

アファールの塩

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「アファールの岩塩って美味しんですよね!」
「はい、これ差し上げます。」

 エチオピア取材から戻った知人と話していたら、突然瓶詰めされた塩の粒をプレゼントされた。舐めてみると、まさしくミネラルをたっぷり含んだ刺激的なアファールの塩。何でも言ってみるもんだ。

 エチオピア北東部のアファール地方は岩塩の産地としても有名。夏には最高気温70度にも達する(と言われたが本当か?)猛暑の塩湖から切り出された岩塩のプレートは、ラクダに乗せて長駆運ばれて売られる貴重品だ。

 届けられた先の市場では小さく切り分けて商いされるのだが、その際できた破片もこのように集められて売られる。それをエチオピア土産として買って来たようだ。

 昔、私がアファールの塩を味わったのは(確か)エチオピア北部の街メケレでのことだった。その懐かしい塩を数十年振りに味わえるとは、何とも感慨深い。

 その時の旅は、深夜に40度を超える熱波に襲われたり、半世紀ぶり(と言われたが本当か??)大洪水に見舞われたり、アジスの大使館に救われたり、滞在したメケレがしばらく後にエリトリアとの国境紛争で空爆を受けたりと(実はもっと過酷なこともあった)、忘れがたいものになった。

 エチオピアはもう一度じっくり旅したいと考え続けている。せっかく行くならクリスマス・シーズンのラリベラだ。先日、川瀬慈さんに伺ったところに、今は国内移動も随分楽になったようだ。エチオピア航空での日本からのアクセスが便利な今のうちにぜひ再訪したいと願っているのだが、果たしていつになるだろう(その前に決めた旅行計画がいくつもあるので)。

 普段、料理には世界各地の岩塩や海塩だけ使っているが、それらの中でとりわけ気に入っているのは、バリ島の友人Nさんに毎度いただいているバリの塩。とても味わい深いので大切に使わせていただいている。さて、アファールの塩はどんな料理に使おうかな?(写真に添えたのはアファールの近くで拾って来た岩石。ずっしり重くて長い歴史を感じさせる肌理だ。)


(Facebook の記事より転記。楽なので FB と Twitter にメモだけ書いておしまいになることが多い。それらのメモをベースに、もっと長くて内容の深いものを Blog にまとめたいのだが、そんな時間が全然取れないなぁ。まあ、音楽を聴いたり旅をしたりは、自分が楽しむのがまず第一なので、それで構わないとは思うのだが。)







# by desertjazz | 2019-11-19 15:00 | 旅 - Abroad

黄熱病予防接種証明書

 今年は「Discover Japan」と「アジアが足りない」をテーマに、これまで足を延ばす機会のなかった土地を中心に、毎月のように旅している。(知床、安曇野、30年振りの阿蘇、久々の苗場、そして初めて訪ねたトルコもラオスもとても良かった! 旅行記が全然書けない。)

 そして来年は久しぶりにアフリカへ行きたいと考えて、いろいろリサーチしている最中。数年前に、アフリカ南部か西部を1ヶ月くらい旅する計画だったのだが、それが先送りになってしまったので、それをそろそろ実現させたい。

 もう一度アフリカに行こうと決めた理由は単純。これまで9回アフリカに行ったので(セネガル、モロッコ、ボツワナ、南ア:2回、マリ、ナイジェリア、エチオピア、ケニア、ザイール、ウガンダ、ザンビア、ジンバブウェ:1回、トランジット・オンリーだったブルンジやモザンビークの空港からの光景も忘れられない)、もう1度行くとキリよく10回になると思ったから。

『ミュージック・マガジン』等で宣言した通り、最優先にガーナを考えていた。未だ訪ねていない音楽主要国、残るはガーナ(とアルジェリア)なので。しかし、旅立つ決定的理由に至っていなくて、正直まだ迷っている。音楽面で今面白そうなのは、ナイジェリア、ガーナ、ウガンダ、南アなどなのかな? ラゴスで世話になったドライバーは今でも元気そうだし、ガーナの John Collins さん(アフリカ音楽研究の第一人者)に連絡したらお会い出来ることになった。でもここ数年でアフリカ音楽への興味がさらに薄れてしまったんだよなぁ。野生動物はもう見飽きたし、今アフリカで聴きたい音楽も特にない。なので、次のアフリカ旅行はもっと別の目的になるだろうと思う。


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 2016年7月11日以降、黄熱病予防接種証明書の有効期限が10年から「生涯有効」に変更されたと知った(高野さん、ご教示ありがとう!)。そして、期限切れの証明書も有効とのことで、昔取得した証明書を探したら2枚とも出来てきた。捨てないでおいて良かった!

 これを使う機会がまた巡ってくるといいな!

(コレラ、破傷風、A型肝炎、B型肝炎の予防接種証明書もまだ捨てずに持っている。でもこれらは全て期限切れ。破傷風は3回打ったので、10年有効だったのだが。B型肝炎は打った後に、担当医から「どうして打ったの? あなた抗体を持っていますよ」と言われたのだった。なので B は生涯感染することはない。A と C に感染する可能性も個人的には実質ゼロなので、肝炎の心配がないのはありがたい。でも、証明書の提示が必要国に入るにはやっぱり証明書が必要なのだろうか? それと、肝炎て確か F か G まで見つかっているんだよね。)






# by desertjazz | 2019-11-16 14:00 | 旅 - Abroad

Movie : Beasts of No Nation

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 何かナイジェリアの映画を観たいと思って Netflix を検索して偶然見つけた "Beasts of No Nation" を視聴。興味を持った理由は Fela Kuti の曲名と一緒だから。後で調べてみたら、映画の元の原著のタイトルは、やはりフェラの曲名の引用だった。

 Beasts of No Nation | Netflix Official Site
 https://www.netflix.com/jp/title/80044545

 政治的な内容だろうと推測しつつ、ほのぼのした冒頭シーンに頬が緩む。日本語字幕を出せることに気がつかず、英語音声のまま観続けてると、やがてこれがアフリカの少年兵のストーリーであることに気がつく。少年アグーは、家族を殺され、カルト的な民兵軍に拉致され、司令官の信頼を得ながらも、殺人を(そしてフェラチオを)強いられる。仮想国を設定し、衣装にやりすぎ感もあって、確固たる作品のテーマや主張が見出しきれなかったのだが、少年兵の現実の恐ろしさをある程度写し取っていると見るべきだろう。その点は終盤のシーンに集約されていたと思う。

 そうした内容よりも、どこでどのように制作されたのかの方が気になってしまった。撮影場所は、ナイジェリアかガーナだろうか。肉体を切る/刻むシーンはとてもリアル。本当に生身を切る/切りつけているかのよう(対して血糊にリアル感が欠けていたのだが)。

 司令官役などいい役者が揃っていたが、中でも主人公アグー役の少年の演技が素晴らしい。

 それにしても、一体どれだけ予算と時間をかけているのだろう。最近観た Netflix Original だけでも、"Roma"、"Sacred Games"(2シーズン16本)、"Naked Director"(8本、全く興味なかったのだが、あまりに評判良いので、観はじめたら止まらなくなった)。Netflix がやばすぎる!


 Beasts of No Nation (2015) - IMDb
 https://www.imdb.com/title/tt1365050/

 Beasts of No Nation (film) - Wikipedia
 https://en.wikipedia.org/wiki/Beasts_of_No_Nation_(film)

 第28回東京国際映画祭 | ビースト・オブ・ノー・ネーション
 2015.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=115




 今年は「Discovery Japan」と「アジアが足りない」をテーマに毎月旅行中。ここ最近は毎週ペースになってきた。いろいろ理由あって、膨大な量の資料を精読中(一部は旅行計画のためでもある)。さらに仕事の依頼が殺到していて2年後まで予定がびっしり(いや、すでにスケジュールがオーバーフローしているのだが、このご時勢ありがたいことです)。そんな諸々のための時間と資金を捻出するために、音楽を聴く余裕は失われ、ブログを書く時間も全然ない。来年ガーナを旅すると宣言したものの、さてどうなるか、、、。







# by desertjazz | 2019-11-03 22:00
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