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アフリカの記憶 193

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 Nigeria / Niger Delta 2005

 アフリカでは行く先々で子供たちが集まってきて、ちょっとした騒ぎになる。どちらかというと男の子の方が多い。ニジェール・デルタの村でも元気な男の子たちに囲まれ、またシャッターを切る。毎度お決まりの光景だ。そんな彼らの明るさに囲まれていると、いろいろな雑事を忘れてしまうのだった。







# by desertjazz | 2020-12-01 00:00 | 旅 - Abroad

アフリカの記憶 192

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 Nigeria / Niger Delta 2005

 今夜はロボトキリに泊まる。村の一角の平場をお借りして、テントを張らせていただく。自分のテントは、カラハリ砂漠でも、ボツワナのチョベのホテル脇のキャンプエリアでも、ジンバブウェのブラワヨやヴィクトリア・フォールズのキャンプ場でも使ったもの。かなりボロくなっているが、もう少し頑張ってもらおう。

 夕方・深夜・早朝、それぞれの時間帯、懐中電灯と録音機材だけ持って、繰り返し森の中に分け入り、その森の音を録音し続けた。様々な生き物たちのさざめき。森そのものが生きているかのような息づかい。そうした表情が刻々と変化していく。それが、とても美しく、とても心地よい。まさに森のオーケストラだ。寝不足続きなのに、結局今夜も眠れない。

 しかし、暗闇の中、近くの石油施設が発する耳障りなノイズが、悪意を持った通奏低音のように、音環境を破壊する。


(10年くらい前までは、暮れ時・皆が寝静まった深夜・明け方4時台/5時台といった、特に自然環境音が美しい瞬間を狙って録音していた。だが今は、大容量メディアを使ったデジタル録音機が安価で入手できるので、一晩中録音し続けることが多い。昨年秋に旅した、ラオスの森、バリ島の森でも、夜、ホテルのテラスにレコーダーをセットし、録音ボタンを押してから寝てしまい、そのまま朝まで放置していた。本当に便利な時代になった。そうした音を求めて、また世界のどこかの森のオーケストラを録音しに行きたいものだ。)







# by desertjazz | 2020-11-30 00:00 | 旅 - Abroad

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 フェラ・クティについての新たなドキュメンタリー "Fela Kuti : Father of Afrobeat" が制作され、現在期間限定で BBC のサイトで観られるようになっている(82分間のプログラムで、11/21 から22日間)。


 ただし、問題が一つあって、これを観られるのは英国内からのみ。どうにかして観たいと思い、Facebook に軽く書き込みをしたら、早速友人(関係者)が動いてくださって、観ることができた。

 以下、一度観終えた時点での簡単な紹介と感想。

・フェラ・クティの生涯を生い立ちから死までを丁寧に描いており、良いドキュメンタリーに仕上がっていると思う。かなり駆け足で、深みが足りなく、またポジティブな面ばかりを強調しているようにも感じたが、そもそも彼の人生をたった80分で描くことには限界があるだろう。

・個人的には見た記憶のない映像が結構多かった。特に 70年代のカラクタ共和国の日常やシュラインのステージなど。もしかしたら初出映像もあるのかも知れない。(フェラ・クティを描いたドキュメンタリーはある程度の数作られていて、映像に関する資料も全ては把握できていないので、時間があればそれらも確認/参照したい)。

・当然、既知の話が中心なのだが、忘れていた逸話や、今聞くとなるほどと思うことも。モータウンがフェラ・クティの旧音源を買い取ろうとした時、「いいよ。1995年に出直して来な」と応えた笑い話だとか、契約したレーベルから世界進出させるために短い曲を求められたこととか(それをやらなかったことが、ボブ・マーリーの成功との違いだと語られる)。

Michael E. Veal と Balance Austen-Peters という2人による解説を軸に、Tony Allen、Yemisi Ransome-Kuti、Wole Soyinka、Lekan Animashaun、Sandra Izsadore、Femi、Seun、Yeni、Rikki Stein 、Dele Sosimi 等々といった関係者たちが貴重な証言をし、また Angelique Kidjo、Quest? Love などもインタビューに答えている。

・ちょっと驚いたのは、かつてのダンサーたちが何人も出てきて(みなさんお元気そう)、フェラ・クティとの思い出を嬉しそうな顔で語っていること。カラクタが襲撃を受けた時についての証言は結構生々しかったりする。

・それに対して余裕を見せていたのだが、フェラ・クティの元恋人で、69年に渡米した彼に対して思想的影響を与え、"Upside Down" ではリード・ヴォーカルを務めたサンドラ Sandra Akanke Isidore だ。フェラ・クティは自分の独占物だという気持ちが強く出ていて、自身のことを「アフロビートの母」だとも語っている。

・サンドラや集団結婚したダンサーたちに限らず、フェラ・クティの生涯は数々の女性たちとの関係で成り立っていたことを改めて感じる。幼少時については母から溺愛され、逆らえなかったことばかりが語られ(祖父や父はほぼ出てこない)、プログラムの最終盤でイェニが流した涙が印象に残る(先日、ニュー・シュラインで彼女に会った時、貫禄に圧倒されたことを書いたが)。

・個人的に特に嬉しかったのは、やっぱりトニー・アレンがインタビューを受けていることだった。フェラ・クティとの15年間は特別なものだったことを強調していた。そして、プログラムのラストはトニー・アレンの一言。今年突然亡くなってしまっただけに、とても感慨深い。

 その後のエンドロールを確認すると、このプログラムの発案/監督 はBiyi Bandele さんだった。彼とは Facebook 上で友人になっているし、Micheal E. Veal や Sandra、フェラ・クティのジャケット画を数多く描いた Lemi Ghariokwu らに用あって連絡すると、たいてい即返事がくる。今回も Facebook にこのプログラムの紹介を書いたら、すぐに Sandra から「もう観たの?」とメッセージが飛んできた。そもそもこれを観られたのは、FB で知り合った音楽関係者のおかげだし。ネット時代の便利さと言うより、何か不思議さを感じる。


(現時点では日本から観られないが、少し待てば何らかの形で観られるようになるのではないかと思う。なので、これからご覧になる方々のために、あまり詳しいことはまだ書かないでおこう。そうした感想の追記などは、もう一度じっくり観てからにしたい。)






# by desertjazz | 2020-11-29 17:00 | 音 - Africa

アフリカの記憶 191

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 Nigeria / Niger Delta 2005

 ロボトキリの村の子供達。

 世界中どこに行っても、子供の写真を撮っていた。
 近づいてくる彼らの笑顔がよくて。
 好奇心たっぷりな純粋な瞳に惹かれて。







# by desertjazz | 2020-11-29 00:00 | 旅 - Abroad

アフリカの記憶 190

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 Nigeria / Niger Delta 2005

 ロボトキリの村のメインストリートを散策。昔タイやインドネシアの島々で見たような、自然の中の天然素材だけで造られた簡素な家屋が連なる。その間を穏やかな音が柔らかく響いている。

 つましい、質素というより、貧しい生活ぶりがうかがわれる。いや、例えばコンクリートの家よりも通気が良く、合理的かつ地球環境にも優しいと見るべきか。何れにしても、今目にしている風景は、資源大国の過酷な現実であるのには違いない。







# by desertjazz | 2020-11-28 00:00 | 旅 - Abroad

アフリカの記憶 189

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 Nigeria / Niger Delta 2005

 Lagos - Abuja - Port Harcourt / Warri / Niger Delta - Lagos - Abuja - Kaduna - Abuja と駆けずりまわり、4月21日 Lagos 経由のフライトで再び Port Harcourt へと移動。ここでも各所を自動車と高速ボートで走り回り、移動疲れと、日中の猛暑と、エアコンの冷気とで、体はボロボロに。

 そして 4月24日、ニジェール・デルタのマングローブの森にまた戻ってきた。今回はロボトキリの集落を訪ねるのが目的。こうしたさりげない景色を眺めるだけで、ホッとするし、心が落ち着く。今夜は満月が美しい。







# by desertjazz | 2020-11-27 00:00 | 旅 - Abroad

アフリカの記憶 188

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 Nigeria / Kaduna 2005

 ナイジェリアの国土のほぼ中央に作られた新しい首都アブジャ Abuja から車で北上し、カドゥナ Kaduna へ。陸路400km近くを1日で往復することになった。(レゴスからカドゥナまで直接飛ぶ予定だったが、フライトの席が取れず。しかしなぜか荷物だけは、その飛行機で先にカドゥナまで送れた。そのようなことが日誌に書かれている。謎だ。)

 アブジャが南のキリスト教圏と北のイスラム圏とを分ける象徴だとすれば、この日走ってきたのは、すでにイスラム勢力が優勢なエリアなのだろうか。道行のなかば、何もない風景が続く。南部とは異なり、それだけ人口が「疎」なのかと思う。なので、車窓から写した写真はどれも平凡だ。しかし、カドゥナがこのナイジェリアの旅における最北端で、ハウサの人々の世界にちょっとだけ足を踏み入れたのだろうという感慨を抱いたことを憶えている。

 この旅の時点でも、夕方以降は自動車移動するなと警告を受けていた(だが、真っ暗な中走ってアブジャに帰ることになり、その上、途中で交通事故も目撃しかなり緊張した記憶がある)。ボコ・ハラムが跋扈する今ははるかに危険なはず。彼の地はどうなっているのだろう。ナイジェリアの北部もいつか旅歩いてみたいと思い続けているのだが。


(ワリ Warri までの道と同様、結構危険なエリアだったため、極力停車しなかったことも、平凡な写真しか残せなかった理由の一つ。前日と合わせて2日間ほぼ食事抜きで移動と仕事となってキツかったことを思い出した。そのように自由時間が少なかったため、なおさらナイジェリアを再訪したいと考えてきた。)






# by desertjazz | 2020-11-26 00:00 | 旅 - Abroad

アフリカの記憶 187

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 Nigeria / Lagos 2005

 シラインでのライブで最も印象に残っているのは、フロアの四隅に据えられた台の上で踊るダンサーたちだった。彼女たちのそのステージは木枠に張ったネットで閉じられた箱で、鳥かごの中で踊っているのを見るような、ちょっとした違和感を覚えたのだった。

(暗くて分かりにくいが、右奥に「フェラ・クティの祭壇」が見える。)






# by desertjazz | 2020-11-25 00:00 | 旅 - Abroad

アフリカの記憶 186

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 Nigeria / Lagos 2005

 バンド・メンバーがステージ上に揃って、いよいよライブがスタート。フェラ・クティが築いたシライン(当時とは別物だが)に来ているという感慨はあるが、感動はない。それは、1996年にキンシャサで、フランコが他界して既に存在しない OK Jazz(Bana OK)のライブを観た時と同様(「アフリカの記憶 041」から「アフリカの記憶 044」)。とにかく、ここに来るのが遅すぎた。

 この後、フェミ・クティが登場。ライブの構成は前年にリリースされたライブ・アルバム "Africa Shrine" とほぼ同様(親父の "Beast of No Nation" もカバー)。しかし、その写真はいいか。。。 それにしても音が悪い。フェラ・クティの時代からこうだったのだろうか?


(2004年に Femi Kuti "Africa Shrine" のライブ DVD が発売される時、「日本語字幕を作成してほしい」という仕事の依頼を受けた。ピジン・イングリッシュなど全然わからないので勿論断ったが。)






# by desertjazz | 2020-11-24 00:00 | 旅 - Abroad

アフリカの記憶 185

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 Nigeria / Lagos 2005

 シュラインの祭壇?に飾られて(祀られて?)いた物の中で一番目立っていたのは、中央上部にかけられていたフェラ・クティのステージ衣装らしき赤いジャケットだった。これはいつ頃着ていたのだろうか。

 聞くところによると、何年か前に、かつてのカラクタ共和国の敷地にフェラ・クティ・ミュージアムが建てられたそうだ。ミュージアムに隣接してホテルも建てられ、誰もでが自由に宿泊できるのだそう。随分と時代は変わったものだ。

(その一方で、1週間ほど前の 11月17日に、シェウンが MOP: Movement of the People を結成するとの声明を出した。つまりは、父親の作った政党を再結成し、その政治活動を引き継ぐということか?)






# by desertjazz | 2020-11-23 00:00 | 旅 - Abroad
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