2009年 09月 09日
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例えば、、、最近の音楽に対する自分の評価が厳しくなりがちな理由について書き忘れた。誰もが指摘するように、近年、決定的な作品が現れない、あるいは面白い作品が少なくなったのも、その理由のひとつではあると思う。しかし、たくさんの音楽を聴き重ねることによって、音楽に求めるもののレベルが高まっていくことにもなりがちである。これは単に「耳が肥える」ことはちょっと違う。うまく説明できないのだけれど、、、。
今日は The Beatles のリマスター盤CDがリリースされ、飛びついて買った方も多いようだが、こうした人々の中には、最近の音楽に対して多かれ少なかれ失望している、あるいは自分の必要とする音楽にこそ真剣に向き合おうとする人も、ある程度含まれているように思う。
反面、そうした姿勢ばかりを詳らかにすることは、自分より若い世代の音楽の楽しみ方を理解できていないだけの危険性もある。だとすれば、これは「老害」である。
そうした諸々が複合的に影響して、ここ数年、最近の音楽について語る気が起こらないでいる。
それでも、近年リリースされる作品群とそれらの売られ方、またそれらの受けとめ方、さらには現代人の音楽/音との付き合い方に対して、絶対的な批判に辿り着いている。これらについては、正確かつ慎重に書かないと、業界人や音楽ファンを自認する方々から反感を買う恐れもある。だけれど、その思考を前向きな方向で突き詰めれば、面白いものが書けそうなテーマなのではないかと思っている。