Autograph / Sam Karpienia (cont.)

Autograph / Sam Karpienia (cont.)_d0010432_11794.jpg
 昨夜の続き。

 綴っている途中で気がついたのだが、サインをもらう気が薄れた原因として、アルバムのフォーマットが12インチ盤LPからCDに移行したことが大きいのだと思う。アルバムジャケットならば部屋に飾りたいと思うけれども、それよりもずっと小さなCDでは飾ってもあまり絵にならない。確かにCDにサインしてもらったことはほとんどなく、Youssou N'Dour などもほとんど古いアナログ盤のジャケットにサインをいただいている。

 今回台湾で Sam karpienia に会えるかも知れなかったので、新作CDを持っていって、それにサインをいただくことも考えた。しかしこれでは能がないというか、面白みに欠けるというか、そう思って、今度は違ったことを試みることにした。何かというと、自分が撮った写真にサインをいただくということ。昔フランスで撮った Dupain のステージ写真を A4サイズの印画紙にプリントし、コンサート会場まで携えていった。

 その Sam はバンドとしての出番がなかった3日の夜、ロビーに出て来た姿を見つけ「日本から来たあなたのファンです。この写真にサインを下さい」とお願いした。その一瞬 Sam は変な顔。それはそうだろう。まさか台湾で自分のファンが現われることなど、想像していなかったはず。それ以前に、自分のことは全く知られていないと信じて疑わなかったことだろうし。それでも、ニコニコ顔で受付の女性に「ここにサインするんだって、、、」と語りかけながら、しばらく思案してサインしてくれた。これがきっかけとなったのか、すっかり打ち解けて、いろいろなことを語ってくれるまでになった。配色を考えて選んだ銀色のペンの文字もいい感じで、今回の作戦は成功だったかな。額装して飾ることにしよう。



 背景に使った布は、インドネシアのバリ島のすぐ南に浮かぶ小島 ヌサペニダ Nusa Penida(ペニダ島)のもの。私のコレクションの中心をなすイカットでもアンティークのものでもない。だけれど、色具合がとっても良くて、結構気に入っている。大振りな布で、オーダーメイドした180cm長のダイニングテーブルの上にかけるとちょうど良いあんばいの大きさであり、色の相性も良いために、自宅で登場する出番の多い一枚になっている。
by desertjazz | 2009-10-14 02:42
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