2009年 11月 17日
Readings - Mathematics
~リーマン予想・天才たちの闘い~』という番組が放送されていた。サイモン・シンのベストセラー『フェルマーの最終定理』や、NHKスペシャルとハイビジョンスペシャルで放送されたポアンカレ予想証明のドキュメンタリー『100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者 失踪の謎~』は、確実に数学ファンを増やしたこと思う。今回の番組も、終わりの方しか見ることができなかったが、それでも同様に数学の魅力を面白く伝えるものだったと感じた。
今日ジュンク堂で新刊をチェックしていると、そのリーマン予想の関連書籍が並んでいるのに気がついた。何でも今年はリーマン予想が発表されてから150年だそう。このところ噛みごたえのある本も読みたいと思っていたこともあり、単純な私は『数学セミナー』の特集号と増刊号を買ってみることに。早速読み始めたところ、数式を追っているだけでもうワクワク。もちろん難解な内容であり、リーマン予想が解決するにはまだ100年くらいかかりそうだという先の長い話でもあるので(番組では「解決した」という学者が登場していたが)、その結末まで書かれているわけではない。しかしそれでも、先が気になって入浴中も読み続けてしまった。
思えば物心ついたころから、数学問題とクイズとは等価だった。いや、数学の難問に取り組むことは、クイズを解くこと以上に楽しかった。そうした数学好きは今も変わっていないようだ。人にとって快楽はいろいろあると思う。食事の快楽、酒の快楽、香りの快楽、運動の快楽、音楽の快楽、等々。最近は文字の快楽/本の快楽にすっかり耽っているが、数式の快楽/数学の快楽というのもあるんだろうな。ならば、そこにもどっぷり浸かってみたい、と危ない考えが頭をよぎった。
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今日買ったもう一冊は、昨年亡くなったライアル・ワトソンの遺作(?)『エレファントム』(木楽舎)。彼の作品は、