Readings

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 一週間の短い旅に持っていったのは4冊。『フライデーあるいは太平洋の冥界』(M. トゥルニエ)+『黄金探索者』(J. M. G. ル・クレジオ)、『エレファントム』(ライアル・ワトソン)、『リンゴが教えてくれたこと』(木村秋則)、『関係する女 所有する男』(斎藤 環)。

11/20 (Fri)

 機内では特に観たい映画もなかったので1本だけ観て、あとは『エレファントム』を読んで過ごす。

11/21 (Sat)

 『エレファントム』読了。ライアル・ワトソンの少年時代の体験は感動的な美しさ。だが、それが失われてしまった悲しさも抱く。ゾウとクジラが交信する情景を読んで、人間が地球の一部であることについて突然重要なひらめきを得る。その後は、人間が自然と一体化して相互作用する意味合いについて思考し続ける。

11/22 (Sun)

 『フライデーあるいは太平洋の冥界』読了。随所に都合の良すぎる設定が現れ、聖書の引用などには青臭い表現も感じたのが、読み手に思索を引き起こさせるこうした作品は好きだ。エンディングが全く予想外の展開になっているのも面白い。池澤夏樹はこれを読んで『夏の朝の成層圏』を書きたくなったのだろう。『フライデー』のアイディアの元となった『ロビンソン・クルーソー』も読みたくなった。続いて『黄金探索者』を読み始める。

11/24 (Tue)

 『黄金探索者』読了までもう一息。『フライデーあるいは太平洋の冥界』+『黄金探索者』は、南海の島で読むに相応しいのではないかと考えて選んだのだが、この考えは正解だった。『エレファントム』も加えた3作品は、人の生き方についても様々考えさせる。

11/25 (Wed)〜

 機内で『リンゴが教えてくれたこと』読了。そして飲み続けながら『関係する女 所有する男』の続きを読む。
by desertjazz | 2009-11-26 12:00

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