
(Bebek Bengil)
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今回の Ubud 滞在の目的も、自然の音を思う存分浴びること。そして次に、食を楽しむこと。日本に居ると始終バビグリンと熱帯のフルーツが食べたくなる。最近もいよいよ我慢ができなくなってきていた。5日間のとても短い滞在なので、冒険はせずに馴染んだ味、最も好きな味ばかりを堪能することにした。しかし、これらが Ubud ではベストの選択だろう。外れは絶対になし。
11/20 (Fri)
不味い機内食。23:35 定刻通りに Dempasar に到着。空港を一番に抜け出し、友人Nの出迎えを受ける。彼の手には Bingtan Beer。近くにロスメンにチェックインして、再会を祝す乾杯。
11/21 (Sat)
ロスメンで不味い朝食。これだけ貧弱な朝食もバリではもう珍しいだろう。
さて、これからがパラダイスの始まり。

N氏宅で昼食。出かけるのも面倒なので、ナシブンコス(ナシチャンプルを持ち帰りにしたもの)を取り寄せる。実はこれほど美味いものはない! 思いっきり辛かったが、何ともマジカルなスパイスの味だ。

市場に出かけてフルーツの仕入れ。マングースチン、マルキッサ(パッションフルーツ)、マンゴー、ドリアン。これだけ買って約1000円(最初はドリアン1個で1000円だった。最後におまけにマンゴーをタダでもらう。さすがに苦笑されたが、現地価格はもっと安いのだろう)。面倒なので余り値切らなかったが、それでも店頭価格より高くはなかった。

夕食(1回目)。Casa Luna のラクサとグリーンココナツ&キャロットのフレッシュジュース。添えて出されるここのパンは相変わらず美味い。しかし、メニューはかなり少なくなった印象。

夕食(2回目)。Batan Waru。Lonely Planet に紹介されている有名店とあって常に混んでいるが、今はオフシーズンのためか、割合ゆったり食事ができる。ここで供される上質な野菜を使った料理は Ubud で食べられる最高のもののひとつ。左は Urap Pakis、右は Ayam Penggang Bale(チキンにラワールのサラダを添えたプレート)。

Urap Pakis。サクサクした食感が最高。この野菜は日本でも作られているそうなので、今度自分でも料理してみたい。シンプルながら病み付きになる味。

サンバル他3種。別料金などなしで辛味をいろいろ楽しめることが嬉しい。
11/22 (Sun)

宿の朝食。

Ibu Oka のバビグリン(豚の丸焼き料理)。自分にとってはこれを食べるだけでもバリにやってくる意味がある。ダブルサイズの Babi Guling Pisah を注文。Rp 40000(約400円)。Bintang Beer も。皮、肉、内蔵、野菜、複雑な組み合わせのスパイス。これらを混ぜ合わせて食する。完璧な味! Pisah だとスープ Sop Babi がついてくるが特段嬉しい味ではなかった。

Cinta Grill でコーヒーを飲みながら、iPod Touch でメールのチェック。
宿に戻って食後のデザートは、昨日買ったドリアン。幸せな味。残した半分は明日楽しむことにする(匂いが部屋につくと良くないので、外に出してある)。

ドリアンもマングースチンもマルキッサも、日本で食べられる沖縄ものやタイからの輸入ものなどとは段違いな美味さ。別物のフルーツとさえ言える。だから、わざわざここに来て食べなくてはならない。

夕食はベルギーレストラン Cafe des Artistes へ。Ubud 滞在の度に必ず足を運ぶ店。いつもだと連日満席となるのだが、ここも今回は空いている。ベルギービールを飲みたかったが日本と変わらない値段なので、我慢して白ワインと赤ワインをオーダー。前菜は Thai Fish Cake。

メインは独得な味のバターを添えたステーキ。なかなかの味でとても満足。

昨年末にオープンした(まだ一部工事中)Komaneka at Bisma まで散歩。ラウンジでコーヒーを飲みながらフロントスタッフと雑談。まだまだ閑散としている。

宿に戻りビールとアラック Arak の一番しぼり(N氏からいただいた自家製のもの。市販品よりも断然美味い)を呑みながら読書。毎晩深夜までこのパターンだった。
11/23 (Mon)

朝食。

昼食は Ibu Oka へ。定番の Babi Guling Special (Rp25000)。毎日でも食べたい味! 気がつくと周りの観光客はメニューの冊子を見ている。こんなものいつ出来たのだろうか。それよりバビグリン以外の料理もあるのか。疑問に思ってあとで見てみたら、何のことはない。ドリンク、それと Special と Pisah の他に「皮だけ」「肉だけ」「野菜だけ」「スープ」「ごはん」などの写真が並んでいるだけだった。

Utmak で Cafe & Cake。ここも Wifi が通じる。
宿に戻って Bintang Beer を飲みながら一服。バリに来ると時々吸いたくなる。

スーパー Delta Dewata でジャックフルーツやスターフルーツを購入する。ジャックフルーツはあの砂糖漬けのような甘味が好きなのだが、今は旬ではないようだ。

夕食は近場で済ますことにし、Casa Luna へ。前菜のサラダ。

メインにカレーをオーダー。美味かったが感動するような味ではない。ここは「味が落ちた」と後で聞かされる。Wifi が通じるのは便利なのだが。
11/24 (Tue)

朝食。

昼食。Batan Waru のナシチャンプル。絶妙な味付けだが、ナシチャンプルならもっと美味しい店がたくさんあることも事実。ここは夜に仲間と訪れた方が楽しめるだろう。それでも、暑い最中に飲む白ワインは気分をリフレッシュさせる。

ブルーベリーをたっぷり使ったデザートに舌鼓を打つ。これは美味かった!

夕食(1回目)。超定番の Bebek Bengil の Clispy Duck をご馳走していただく。独得な細やかな味覚のスパイスによる味つけが正しく絶品。薄い骨までバリバリいただく。ここも必ず立ち寄る店だが、まだ明るい時間帯に来たのは初めてのことかも知れない。食べたばかりだいうのに、あー、またすぐ食べたくなる。

夕食(2回目)。Batan Waru の経営者が新たにオープンさせたタイレストラン Siam Sally が Bebek Bengil からすぐ近くなので、そちらも覗いてみる。大好物のパパイヤのサラダ、春巻きなどをオーダー。料金設定は結構高め。
11/25 (Wed)

朝食。
昼食は三たび Ibu Oka へ。Babi Guling Pisah をまた注文。

最後の食事は Ubud 南方の Warung Mina へ。ここは初めてだった。海の魚か川魚を焼くか揚げて出す店。やはり海の魚の方がお薦めとのことなので、揚げ魚のプレートをご馳走になる。Ubud は山の中なので、どうしても肉料理ばかりになってしまうので、最後に美味い魚も食べられたことは有り難かった。
他にも有名店などは多いけれど、個人的な好みからいったら、これらがほぼベストの選択だっただろうと思う。
さて、22:30 空港に到着。フライトまでの時間、ビジネスクラスのラウンジで飲んで過ごそうと思っていたら、ここにはアルコールが全く置いていない。まあ、イスラムの国なので仕方ないか。しかしそれより、ラウンジのボーイたちの動きがただただ邪魔なだけで、そのせいで心地よくはなれなかった。こうした教育はまだ拙いのだろうな。
機内では、シャンパンやワイン、それにウイスキー(選択肢がなかったので嫌いなサントリーを飲む。山崎は初体験だったが、そう悪くはなかった)を。フライトアテンダントが気を利かして次々おかわりを運んでくれるので、ついつい飲み過ぎ(横の席の少年は体調が悪いらしく、嘔吐しつづけていたので、気が引けたのだけれど、、、)。わずか6時間のナイトフライトなのにも関わらず、2度の機内食もつまむ。
帰宅して体重を量ると3kgほど増えていた。あれだけ散歩したりプールで泳いだりしたのに。いや、毎日昼間から飲み続けだったので当たり前か??
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旅の経費(概算)
・航空券(給油チャージ+空港使用料+税) ¥11250
* 無料特典航空券(マイレージ)使用
・入国ビザ+出国税 ¥2000
・交通費(日本国内) ¥2500
・宿代(5泊) ¥18000
・車代(バリで2度チャーター) ¥4000
・食事代(+フルーツ代+酒代+タバコ代) ¥15000
合計で ¥53000 ほど。
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またバリに来てしまった。ここ近年、バリとパリとマルセイユにばかり行っているように思う。もっと別の土地にも行ってみたい気持ちもある。しかし年をとると、新しい可能性がどんどん薄れていき、欲もなくなっていくように感じられる。なので、自分が特別に寛げる場所を訪れ、話の合う仲間と語り合い、好きな食べ物ばかりたっぷり食べ、最愛の音楽を聴く、そのようなことを時々できるだけでも、とても幸せなことなのだろう。