2010年 01月 31日
Divas
(昨年はまともに新作のチェックをしなかったので、買い漏らしていた作品がどれだけあるのか確認してもみたかったのだけれど、案外気になるものはなかった。相変わらず面白い作品が少ない、というよりも、情報収集をしていなかった分だけ自分が浦島状態にあるのかも知れないが、、、。それより驚いたのは、1000円コーナーの広さ。こんなにデフレが進んでいるの?)
昨晩以降、これら4作を繰り返し聴いてみた。以下、簡単な印象メモ。
・ 松田美緒 "FLOR CRIOLLA"
もらって聴いたファーストがとても良かったので、中南米の有名曲を中心に歌った今作も聴いてみることにした。これが期待以上の素晴らしさ。全くぶれることのない彼女の歌は、単に抜群に上手いだけではない。'Mama ...' という最初の歌い出しから完全に彼女の優しく透明感のある声の紡ぎ出す世界に引き込まれてしまった。ほとんどピアノとパーカッションだけという演奏との一体感も素晴らしい。また、音の良さにも感銘を受けた。生々しいというのではなく、一音一音が実に美しいのだ。ピアノなどはまるで自分の目の前で演奏されているかのよう。CD を聴いて心震えるような気持ちになったのは久しぶりのことだ。彼女の歌は生でも聴いてみたい。
・ HINDI ZAHRA / "HANDMADE"
ほとんどジャケ買い。そして、曲作り、歌、演奏、アートワークまで、ほぼ自分ひとりでこなしているという「パーソナル性」に期待。冒頭の 'Beautiful Tnago' は確かに魅力的なトラック。だが、全編英語詩というのは、パーソナルな音楽というよりも戦略優先のような気もする。よく見ると Bluenote からのリリースだった(店頭のポップには「モンゴルのベルベル人」と書かれていたが、「モロッコのベルベル人」の間違いだろう)。
・ DATO' SITI NURHALIZA / "LENTERA TIMUR"
シティちゃんはどんどん顔が怖くなるので(?)、もう買わないことにしていた。しかし、店頭で立ち読みしたMM1月号の年間ベストに選ばれてもいたので、試しに聴いてみる気になった。しかししかし、ブックレットの顔がますます怖くなっている(ちょっとマイケル化してきたような気もする)。超然とした姿に浮世離れした感じがして聴くのが怖くさえなったのだが、しかししかししかし音楽そのものは今でも美しいようだ。その歌声に、田中勝則さんに紹介していただいて直接会ったときの可憐な少女の姿を思い出す。
・ "DAMIA : LA TRAGEDIENNE DE LA CHANSON FRANCAISE"
ダミアは、昔(学生時代)から何を読んでも、あまり褒められた書かれ方をされていなかった記憶があって、きちんと聴く機会のないまま過ぎていた。しかし、これまでの印象が食わず嫌いからくるものだったのかも知れない、、、などと思いながら聴き始めている。
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松田美緒が、やっぱり、素晴らしい。
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背景に敷いたのはヌサテンガラ(スンバワかな?)のイカット(しばらくぶり?の登場)。イカットの整理ももうそろそろ進めたい。