2010年 02月 05日
Youssou N'Dour / "Dakar - Kingston"
今回のアルバム、ジャケットは諸々の近作に比べるとずいぶんマシなように感じられるものの、内容の方は正直期待薄。というのも、レゲエと聞いて、中途半端なジャズ・セッションなどばかりだった先の "Retour de Goree (Return to Goree)" を思い出したから。アメリカの黒人音楽の次はレゲエかぁ、という気分なのだ。彼のコンセプトはますます腑に落ちなくて、一体何をやりたいのかよく分からない。実際の評判がどうだったのか知らないが、"Retour de Goree (Return to Goree)" は、映画の日本公開前に一番安かったイギリス版 DVD を買って観てみたところ、かなり退屈だったので、結局映画館では観なかった(日本語版 DVD も観ていない)。
この予想が外れた快作であることを願いつつも、やっぱり 'Retour de Mbalax' して欲しいという気持ちの方が強い。
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全然関係ないけれど、、、初場所中、朝青龍が優勝しそうな勢いなのを知って、「優勝した瞬間に引退宣言したら、カッコいいのでは」と周囲につぶやいていた。もちろん彼自身を追い込むような大トラブルを抱えようとは知る由もなかったのだが、変な形で予言?が当たってしまって、朝青龍は伝説となる絶好の機会を逃したと思う反面、あまり変なことは語るものではないな、とも考えてしまった。
このところの JAL にしてもトヨタにしても、ニュースを見ていて横綱相撲の難しさを感じる。どのような世界でも大物たるものは、物事順調なうちは圧倒的に利する立場にあるが、その形勢が逆転するのは一瞬。ひとつのことにつまずいた途端、自らの存在さえ危うくなりうる。実にその怖さを知らしめる事件が相次いでいる。
ワールド・ミュージック界の横綱たる Youssou にしても、ちょっとでも気を抜いた作品を発表しただけで、その途端に論評され方が厳しくなったり、売り上げががた落ちになったり、ファンが離れていったりする爆弾を抱え込んでいる。なので、どうしても保身の方向にいってしまうのかもしれない。…というのは、強引な話の絞め方かな?