2010年 06月 08日
Lobi Traore
昨年久しぶりにリリースされた彼の新作を今頃買って聴いている。今回は白人ギタリスト(在米SSW系らしい)との双頭ユニット。彼ら2人とベース&ドラムのみを基本としたスモール・コンボによる USA 直系のエッジの利いたブルースが味わえる(同じく大好きなヨロ・ジャロ Yoro Diallo がゲスト参加してカマレ・ンゴニを弾いているのも嬉しい!)。
しかし、ジェンベやンゴニといった西アフリカの民族楽器の音とアメリカン・ブルースとをミッスクした泥臭い音こそがロビの魅力だと思う。なので、個人的によく聴いたのは最初の4作。特に "Duga" はセネガル/マリを旅行中、現地でカセットを買って繰り返し聴いた(バマコでもっと聴いたのは Abdulaye Diabate !!!) 。活動が停止してしまった仏 Cobalt からのリリースだったために、現在入手困難なことが何とも痛ましい。
そんな Cobalt 盤以上に興奮させられたのは、"In Griot Time - String Music from Mali" に収録されている 'Maby Djoudon Don'。これは Banning Eyre が現地バマコでのライブをプライベート録音したもので、その荒々しさにすっかり参ってしまった。なので、10年ほど前にバマコを訪れた際、彼が定期ライブを行っている店を探したのだが、運悪く改装工事の最中でライブ活動は休止中という話だった。思い出す度に悔しくなる。
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- Discography of Lobi Traore -
1) "Bambara Blues" (Cobalt 82816-2, 1992)
2) "Bamako" (Cobalt 82893-2, 1994)
3) "Ségou" (Cobalt 09275-2, 1996)
4) "Duga" (Cobalt 09289-2, 1999)
5) "Mali Blue" (Dixiefrog DFGCD 8574, 2004)
6) "The Lobi Traoré Group" (Honest Jons HJRCD 13, 2005)
7) Lobi Traore & Joep Pelt : "I Yougoba" (Diesel Motor MOTORCD 1030, 2009)
*) V.A. : "In Griot Time - String Music from Mali" (Sterns STCD 1089, 2000)
(CD はこれで全部だと思う。他にカセットなどもありそうだが、そのあたりの情報は持っていない。)
・ http://en.wikipedia.org/wiki/Lobi_Traoré
・ http://www.mali-music.com/Cat/CatL/LobiTraore/LobiDisco.htm
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1年半くらいの間、音楽からほとんど離れていたこともあって、アフリカ音楽を含めて新作リリースのチェックをまともにしていなかった。しかし、最近になってもう少し音楽を聴いてみようという気になり始め、買い漏らし盤などをボチボチ探し始めている。そして、そんな作品についての簡単なメモを、時々ブログにアップしてみてもいいかなとも。恐らくは、「そんなのとっくにあちこちで紹介済みだよ」と再び影で囁かれること必至?なのだけれど、まあこのブログもすっかり個人メモ / Twitter 状態になっているので、、、。それでも、多少は誰かの暇つぶしになれば嬉しいかな。