2010年 06月 09日
BISSO NA BISSO
BISSO NA BISSO は、ソロや様々なグループでも活動するコンゴ共和国(コンゴ・ブラザビル)の7人(8人)が集まったスーパーユニット。ファーストの "Racines" はラップ/ヒップポップ、スークース、ズークをいいとこ取りしたような傑作だった。各曲の流れも素晴らしく、美しいアフリカン・アンセムを聴いているような高揚感を、聴く度に抱いた(Lokua Kanza, Ismael Lo, Monique Seka, Tanya St Val, Kofi Olomide, Papa Wemba などがゲスト参加)。そのサウンドをライブ・ステージに持ち込んだセカンドの畳み掛けるような展開には、より一層興奮させられたものだ。
その直後にリリースされた、フロントマン Passi の "Genese" (V2 VVR 1013612, 2000) が充実作だったこともあり、個々の活動に戻っていったものと思っていたら、昨年10年振りに新作を発表。そのことに気がつき、遅ればせながら聴いてみた。ヒップホップやズークをベースにしたサウンドは変わらず、かつてほどの輝きはないものの、Tanya St Val/Kassav を連想させる M'Passi (Passi のいとこ)のヴォイスも健在。気軽に楽しめるポップ・チューンが並んでいる。ラスト前はライで、「この声には聞き覚えが、、、」と思ってクレジットをみたらハレド Khaled だった。奴、こんなとこでも稼いでいる?(他には、Manu Dibango, Angelique Kidjo, Cheba Fadela, Meiway, Les Nubians, Papa Wemba, Ismael Lo なども参加)。
- Discography of Bisso Na Bisso -
1) "Racines" (V2 VVR1005631, 1998)
2) "Live 15 Mai 99" (V2 VV1011112, 1999)
3) "Africa" (Warner 256468995-1, 2009)
"Racines" はアナログ盤(確か1曲多かった)を買ったのだけれど、3曲聴く度にディスクを乗せ返るのが面倒くさい。やっぱり CD も欲しいな。
・ http://en.wikipedia.org/wiki/Bisso_Na_Bisso